ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

目から鱗.1

2005-07-19 | ISO外論
西堀榮三郎という人を知っていますか。日本の南極の第一次越冬隊長で冒険家、日本の品質管理の大先輩でもあります。

僕が小学生のとき信州の赤倉の隣に関山というスキー場がオープンして、そこのホテルの宿泊券とスキー道具一式をいただき、スキーを始めたきっかけが西堀さんです。僕にとっては、憧れの人であり、先生と呼ぶ人の一人です。

その西堀先生は冒険家としての実体験から、多くの魅力的名言を残されましたが、その中に
「人間の能力は面積であらわすな」
という言葉があります。

あの人は、幅は広いが奥行きは浅い、またその逆で、幅は狭いが奥行きがある、これは、人間の能力を面積一定として考えているというわけです。

さて最近能力主義という言葉が気になっています。人の能力を生かすも殺すも組織の総合力にかかっています。あえて能力というなら、マネジメントの能力が大切です。

日本の現場の管理者は、「監督者でなく教育者である」という言葉を聞いたこともあります。
能力主義も運用の仕方でいろいろでしょうが、全ての能力を個人の努力において、個人を評価するように思えてなりません。

誤解でしょうか、

西堀先生はおそらく、人間の能力は面積で現せるようなものではない、信頼し能力を伸ばそうと教育すれば、どこまでも向上するということを信じておられたように思います。

「信じ続ける力が能力である」といったら、言いすぎでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする