『氷壁の女(原題Five Days One Summer)』(1983年/フレッド・ジンネマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1930年代、アルプスの小さなホテルに宿泊し、登山を楽しむダグラス・メレディス(ショーン・コネリー)とケイト(ベッツィ・ブラントリー)。グラスゴー(スコットランド)からやって来た彼らは随分と歳の離れたカップルだが、実は夫婦ではなかった。ケイトは旅行の間、大好きなダグラスと過ごせることを喜んではいたが、将来の発展が望めない2人の関係に希望を持てず、心の底からは楽しめずにいた。そうした時に現れたのが登山ガイドのヨハン(ランベール・ウィルソン)だったが、ケイトはヨハンに"自分達は夫婦ではない"と打ち明け・・・」という何とも不毛な内容だ。
登場人物の設定や進行具合から、仁左衛門が大嫌いなイギリス映画なのかと思いながら見ていたのだが、一応はアメリカ映画ということになっている。
フレッド・ジンネマンはアカデミー監督賞を2回受賞しているし、『真昼の決闘』(1952)、『ジャッカルの日』(1973)といった名作の数々を生み出した名監督なだけに、この映画の出来に納得できなかったファンは多かったことだろう。
調べてみると、この映画が同監督の最後の作品になっているのだが、(どうせ最後なのだからと)確信犯的に作られたものなのか、予想外に受け入れられなかったものなのか、どっちだったのだろうか。
しかし、ダグラスとヨハン2人の雪山登山のシーンは物凄く迫力がある。
貧弱な装備でツルツルに光り輝く氷壁を登っていく緊迫した場面は、どうしようもなく貧弱な物語を忘れさせてくれるほどに素晴らしかった。
物語は、「1930年代、アルプスの小さなホテルに宿泊し、登山を楽しむダグラス・メレディス(ショーン・コネリー)とケイト(ベッツィ・ブラントリー)。グラスゴー(スコットランド)からやって来た彼らは随分と歳の離れたカップルだが、実は夫婦ではなかった。ケイトは旅行の間、大好きなダグラスと過ごせることを喜んではいたが、将来の発展が望めない2人の関係に希望を持てず、心の底からは楽しめずにいた。そうした時に現れたのが登山ガイドのヨハン(ランベール・ウィルソン)だったが、ケイトはヨハンに"自分達は夫婦ではない"と打ち明け・・・」という何とも不毛な内容だ。
登場人物の設定や進行具合から、仁左衛門が大嫌いなイギリス映画なのかと思いながら見ていたのだが、一応はアメリカ映画ということになっている。
フレッド・ジンネマンはアカデミー監督賞を2回受賞しているし、『真昼の決闘』(1952)、『ジャッカルの日』(1973)といった名作の数々を生み出した名監督なだけに、この映画の出来に納得できなかったファンは多かったことだろう。
調べてみると、この映画が同監督の最後の作品になっているのだが、(どうせ最後なのだからと)確信犯的に作られたものなのか、予想外に受け入れられなかったものなのか、どっちだったのだろうか。
しかし、ダグラスとヨハン2人の雪山登山のシーンは物凄く迫力がある。
貧弱な装備でツルツルに光り輝く氷壁を登っていく緊迫した場面は、どうしようもなく貧弱な物語を忘れさせてくれるほどに素晴らしかった。