仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ジョー・ブラックをよろしく

2010年06月08日 | ムービー
『ジョー・ブラックをよろしく(原題Meet Joe Black)』(1998年/マーティン・ブレスト監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ニューヨークで大会社を経営しているウィリアム・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)は、数日後に65歳の誕生日を迎える。長女アリソン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は誕生パーティーを企画する等何かと世話を焼いてくれるが、彼の気がかりは次女スーザン(クレア・フォーラニ)のことだった。"心を開いていればいつか稲妻に撃たれる"と助言を受けた彼女は、出勤前に立ち寄ったコーヒーショップで、父が言った"稲妻"という言葉を口にした青年(ブラッド・ピット)に興味を持つ。互いに気になった2人だったが・・・」という内容。
その2人が別れ際にそれぞれ振り向く場面では、何度振り向いてもそのタイミングが合わない演出がもどかしい。
そして次の場面では、きっと誰もが驚くことになるのだが、こういった演出は邦画ではまずお目にかかれないし、やったとしても"お涙ちょうだい"の手法として使われるだけだろう。
「死と税金からは誰も逃れられない」という台詞が出てきて、「誰の言葉かは解らないが」ともあったが、それは、『ウォール街(原題Wall Street)』(1987年/オリバー・ストーン監督/アメリカ)で、主人公バド・フォックス(チャーリー・シーン)が同僚の証券マンに言われた台詞だと思ったので何だか笑えた。
引用先は映画だったわけだ。
(^_^)
また、「自分のことを話したがらない男の人って結婚してるのよ」とスーザンの台詞があったのだが、それはそうだ。
男が夢を語ったり自分のことを話すのは、何とかしたいと思う女の前でだけなのだ。
(^o^)

ザ・エージェント

2009年05月01日 | ムービー
『ザ・エージェント(原題Jerry Maguire)』(1996年/キャメロン・クロウ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「結婚も決まり、意気揚々のスポーツエージェント・ジェリー(トム・クルーズ)は72人ものプロ選手を担当していた。ある時、ゲーム中脳しんとうで倒れた選手が、ボーナス欲しさから週末のゲームに出場するとの希望を聞き、(同選手の)子供の、"4回目だからパパを止めて"との願いには耳を貸さなかった。就寝中にそのことでうなされ、激しく葛藤した彼は、理想に目覚め、選手の身になったマネージメントに方針を転換するよう会社に提案するのだが、それが原因でクビになってしまう。独立して会社を見返そうとするジェリーに賛同したのは、彼に好意を寄せる経理係ドロシー(レニー・ゼルウィガー)だけ。残った選手はNFLのロッド(キューバ・グッディング・Jr)だけだった・・・」という内容。
見る前は、『ウォール街』(1987年/オリバー・ストーン監督/アメリカ)のように、その業界内で徐々にのし上がっていく男の物語なのだろうと思っていたのだが、反対に絶頂期から始まり挫折を経験する男の物語で、ジェリーとドロシーの恋愛話が占める割合も多い。
結婚披露宴を撮影したビデオに新郎があんな顔で映っていちゃぁ、うまくはいかないよなぁと『めぞん一刻』(高橋留美子作)の登場人物・三鷹を思い出してしまったが、確かどちらも同じ頃の作品ではなかったか。
監督のキャメロン・クロウは、かつて雑誌『ローリングストーン』の編集者だったそうで、この映画ではボブ・ディランブルース・スプリングスティーンなど様々な曲が使われている。
それらの曲は監督の趣味なのだろうが、アメリカらしさを強調するには随分と役立っているように思える。
そこそこ面白い内容ではあったが、期待しすぎてしまったか・・・という物語だった。
何事も期待しすぎるのは良くないな。
(^_^;)

金持ち父さん貧乏父さん

2009年02月05日 | エンタメ
元陣屋で借りた『金持ち父さん貧乏父さん』(2000年/ロバート・キヨサキ著/白根美保子訳)を読んだ。
手にした本は"2008年11月15日初版第75刷"とのことで、9年も前の本の割には今でも売れているらしい(氏の著作物は人気があるのか、本のほかにDVDなども販売されているようだ)。
しかし、著者はそもそも著述家では無いことから、本の導入部分は何だか読みずらい。
タイトルになっている"金持ち父さん"とはキヨサキ氏にビジネスのイロハを教えてくれた人(友人の父親)で、"貧乏父さん"とは実の父親のことであるのだが、うすうす結果が分かりながら、へたくそな文章を読んでいくというのは苦痛なことである。
まぁそれはこの本のテーマでは無いので、どうでもよいのだが。
(^^ゞ
序盤、"損益計算書"と"貸借対照表"について図解しながらの説明があったのだが、今まで勤務先のそれらを作ったことはあっても、我が家の"貸借対照表"などは作ったことが無かったので、これは読んでいて面白く感じた。
こういったぼーっとしていたことに気付かされただけでも、この本を読んで正解だったようだ。
(^_^)
途中、映画の中のエピソードが二つ取り上げられていた。
一つは、『ウォール街(原題Wall Street)』(1987年/オリバー・ストーン監督/アメリカ)で、ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)という登場人物の「欲張ることは良いことだ」というセリフ。
これは先日、橘家圓蔵(8代目)が、落語『ねずみ穴』の枕で似たようなことを言っていたのを思い出した。
もう一つは、トム・クルーズ主演の『ザ・エージェント(原題Jerry Maguire)』(1996年/キャメロン・クロウ監督/アメリカ)なのだが、これは来月2日に『NHKBS2衛星映画劇場』で取り上げられるらしいので見てみることにしよう。

ウォール街

2008年02月24日 | ムービー
『ウォール街(原題Wall Street)』(1987年/オリバー・ストーン監督/アメリカ)を見た。
証券マンの主人公バド・フォックス(チャーリー・シーン)の父親カールを実の父マーティン・シーンがつとめていて面白い。
カールは航空会社の整備士だが、後にバートレット大統領になる。
違うか。
(^。^)
さて、物語は「某航空整備士組合のリーダーである父から、事故の原因が整備ミスではなく某航空機製造会社の設計ミスであったことを聞きつけたバドは、会社乗っ取り屋ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に情報を流したことをきっかけとしてインサイダー取引に手を染めるようになり、多額の利益を得ていく。しかし・・・」という内容。
この映画に出てくる「ターゲットにした株式銘柄を海外口座など複数の口座を使って密かに買い増し、ある程度の値段がついたら情報を流して高騰させる」といった手口や、『摩天楼はバラ色に(原題The Secret of My Success)』(1986年/ハーバート・ロス監督/アメリカ)に出てきた手口が(先日控訴審が始まった)ライブドア事件・堀江被告の手口の参考になっているのだろうか。
バドは、「絶対は死と税金だけさ。優良企業など無い。道だけは見失うなよ」という助言に耳を貸さず、ケイマン諸島にある隠し口座に稼いだ金をせっせと貯めこんでいたが、ケイマン諸島の隠し口座というのもライブドア事件で耳にしたような気がする。
また、バドが成り上がる前に住んでいたアパートで使っていたSONY製の白い留守番電話機が、かつて仁左衛門が使っていた物の色違いだったことにすぐに気がついた。
(^_^)
この映画が上映されたのは1987年だが、仁左衛門があの電話機を使っていたのも確かにその頃だった。
妙な懐かしさを覚えたが、現在の日本の株取引でも、20数年前のこの映画の中と似たようなことがきっと行われているのだろう。