仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

フューリー

2021年08月28日 | ムービー
『フューリー(原題FURY)』(2014年/デビッド・エアー監督/アメリカ・イギリス)を見た。
物語は、「1945年4月。ヒトラーは総力戦を宣言。男・女・子供を問わず全国民を兵として動員し、ナチス・ドイツ国内に進行した連合軍に激しく抵抗していた。アメリカ軍のドン・コリアー軍曹(ウォーダディー/ブラッド・ピット)が指揮するM4(?)戦車フューリーでは、戦闘の最中にレッドが戦死。所属していた第3小隊はフューリーしか生き残らなかった。新副操縦手としてノーマン・エリソン2等兵(ローガン・ラーマン)が転属してきて、第1小隊長となったコリアー軍曹には休む暇もなく新しい任務が課せられたのだが・・・」という内容。
ノーマンに、まずコリアーが言ったのは「命令に従え」、「誰とも親しくなるな」の二つ。
戦車を指差して「あれが家だ」と言うだけあって、ボイド・スワン(バイブル/シャイア・ラブーフ)、トリニ・ガルシア(ゴルド/マイケル・ペーニャ)、グレイディ・トラビス(クーンアス/ジョン・バーンサル)ら、小隊の意思の疎通はバッチリだし、皆、コリアー軍曹の命令には絶対服従だ。
そんな所に、8週間前に入隊したばかりで、戦車の中など見たこともなく、1分間に60文字をタイプする訓練を受けただけのタイピストが入ってきても、すんなりと受け入れられるわけがないのだろう。
"総力戦" というドイツ軍は、そこかしこにナチスの軍服を着た子供を潜ませているようで、コリアー軍曹は「武器を持つドイツ人はぶっ殺せ!!おっぱい掴む赤ん坊も撃ち殺せ!!」と言う。
そして、「奴らは何故降伏しない!!」と言うワゴナー大尉(ジェイソン・アイザックス)に「大尉なら?」と聞く。
戦争というのはなかなか終わらせることができないものなのだろう。
戦勝国側から描いた第二次世界大戦だが、残念なエピソードの連続だった。