晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ランの話

2010年06月05日 | 生き物
仕事関係で、ひょんなことでランの研究家の講演会を聞きました。
なかなかおもしろかったです。

そのなかで絶滅危惧種としても有名なレブンアツモリの話がよかったです。

レブンアツモリに限らず、ランは菌類と共生することで生活している植物です。

レブンアツモリは、ツラセネラという菌類と共生関係にあるそうです。
で、そのツラセネラは、ビャクシンという針葉樹と共生関係(菌根菌でしょうね)にあるそうです。
よって、ビャクシンが全部なくなれば、レブンアツモリがなくなる…という図式です。

ランはまた、ポリネーター(花粉の媒介者)も限定してるそうです。

で、レブンアツモリは、なかなかのヤツで、
ニセハイイロマルハナバチというハチが花粉を媒介するのですが、
なんと、レブンちゃんは蜜とか出さないで、ハチを騙して花粉を運ばせるそうです。

悪いヤツですね。

当然、ニセハイイロマルハナバチは、他の花の蜜で生きているということで、
つまり、レブンちゃんは、他の花がないといけないというわけです。

いやー、、、、バカバカしいまでに複雑で最高ですね。
共進化最高。自然の不思議さ炸裂です。

レブンちゃん、わたしは見たことはありませんが、
義母は6月中旬に礼文島に行くそうです。
いいなあ、、、。見てみたいです、悪女レブンちゃん。