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晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ミミガタテンナンショウ

2008年04月13日 | 生き物
土曜日に高尾山に行ってきました。

ミシュラン効果か相当人が出ていました。一丁平のサクラ、ミツバツツジが満開ちょい過ぎで、ハイカーと観光客が入り交じっていました。

スミレも良くて、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、アオイスミレ、エイザンスミレが咲いていました。あとはニリンソウとかミヤマカタバミなど。

個人的にはミミガタテンナンショウが好き。うす暗い林内ににょきにょき生えていました。

個体を見つけては、オスかメスかを調べてまわりました。やっぱりメスの方が個体が大きくて、仏炎苞の奥には、、、小さなハエがいました。

そのハエが花粉を運ぶ虫媒花なわけですが、オスの花で花粉をつけた小バエは、メスの花に行くと、仏炎苞の奥から出られない仕組みになっているのです。

オスの個体は、仏炎苞の裾にある穴から出られるのですが、メスは穴がふさがっていて、そこに入った小バエは……出られないわけです。

ご丁寧に仏炎苞上部から出られないように、「ねずみ返し」のような突起が付いた付属体があって、ハエの動きをコントロールします。

花粉を運ぶポリネーターを殺してしまうというのも、、、怖いなあ。

芽吹きがきれいな林で、なにか薄ら寒くなるような厳しい野生の生態を観察してご満悦の休日でした。