二銭銅貨

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くりみ割り人形/新国立劇場バレエ11-12

2012-01-05 | バレエ
くりみ割り人形/新国立劇場バレエ11-12

振付:レフ・イワーノフ(改定、牧阿佐美)、指揮:大井剛史
曲:チャイコフスキー、演奏:東京フィル
出演:金平糖の精:川村真樹
   王子:芳賀望
   雪の女王:堀口純
   クララ:井倉真未
   ドロッセルマイヤー:森田健太郎
   フリッツ:高橋一輝

空中に浮遊している細かい雪の粒々は、
淡い緑と青い景色の中を、
楽しそうに嬉しそうに、
愉快に自由に遊んでいる。
静寂の中にチャイコフスキーの音楽が静かに流れて、
緩やかな空気の中をダンサーがくるくると廻る。
コールドバレエが良く揃って、
音楽と調和して、
きらきらとして透明に、
青と緑の柔らかな雪の世界に、
幻想的に浮かんでいる。

川村真樹はとても堂々としていて、ゆっくりと落ち着いて、おおきな動きで優雅。ピタッと止まった姿勢は精密な絵画のよう。足先まで綺麗に伸びて、素早く動き回る脚とトウの動きがあざやか。パドブーレのおおきなゆっくりとした正確な動き、静止した時の姿勢の美しさが印象的だった。

井倉真未は幼げな感じ、高橋一輝は元気で一生懸命で明るい。ディヴェルティスマンのトレパックと葦笛の踊りは迫力があって良かった。演奏は弦楽器が柔らかく優しく美しい。特にアラビアの踊りが印象的、抑えて静かで、たおやかだった。衣裳は全体に淡い色調で美しく、特に舞踏会の場面での大人達の衣裳は豪華で優雅だった。

11.12.23 新国立劇場


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