二銭銅貨

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シンデレラ/スターダンサーズ11

2011-05-09 | バレエ
シンデレラ/スターダンサーズ11

振付:鈴木稔、指揮:田中良和、曲:プロコフィエフ
演奏:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
出演:シンデレラ:吉田都、王子:ヴァレリー・ヒリストフ

演出は素朴で控えめ。子度向けを意識した、裏の無いストレートな作り。

ヴァレリー・ヒリストフは大きくて悠然とした動き、楽しそうで余裕だった。一方の吉田都も楽しそうに踊っていた。2幕目のバリエーションの最後、舞台を円形に回る、多分ピケターンとシェネによるマネージュの所で大拍手。

吉田都は庶民的な1幕目と3幕目の普段着の衣装が良く似合う。だから、最後に王子が「私はあなたを愛しているのですから、衣装はそのままでいいですよ」と言うマイムのセリフが良く似合っていた。豪華さは無いけれども強いメッセージが感じられて良いエンディングだった。

始まる前に解説の女性が舞台に子供を3人上げて、マイムの説明をしていた。「私」「あなた」「愛してる」「踊る」のジェスチャーを説明したが、これが伏線だったのだろう。ラストのマイムの意味が良く理解できた。「私は衣装でなく、あなたを愛しているのですから...」の意味が良く分かった。それは質実さを大事にするメッセージ。シンデレラの終わり方としては面白いと思う。衣装替えも省けるし。

演奏は荒削りな印象だったが力強くて良かった。

11.04.08 テアトロ・ジーリオ・ショウワ


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