さまよえるオランダ人/新国立劇場11-12
作曲:ワーグナー、演出:マティアス・フォン・シュテークマン
指揮:トマーシュ・ネトピル、演奏:東京交響楽団
出演:オランダ人:エフゲニー・ニキティン
ゼンタ:ジェニファー・ウィルソン
ダーラント:ディオゲネス・ランデス
エリック:トミスラフ・ムツェック
マリー:竹本節子
舵手:望月哲也
合唱、特に男声合唱の人数が多く迫力があった。3幕目冒頭の合唱では金属板をトンカチで叩き割るような強烈な音がして驚いた。気合の合唱だった。2幕目の女声合唱は柔らかく優しい。美しい。合唱が主役のオペラだ。オランダ人のニキティンは強力な歌で会場全体に響きわたる声。ダーラントのランデスは真面目で落ち着いた感じ。エリックのムツェックはベルカントな感じ。ゼンタのウィルソンはかなり太めな人で強力なソプラノ、オランダ人の強力な歌声や演奏に負けない声だった。
演出は船の場面では豪快な感じ、女性たちの場面では優しい感じでダイナミックな舞台。大きな布を、ある時は帆として、またある時は風や雲や空気として、あるいはミストのような使い方をして多彩だった。
演奏は迫力があって会場全体に強く大きく鳴り響いた。
ワーグナー初期の作品とのことで、イタリアのベルカントっぽい歌がエリックによって歌われるのが面白い。エリックをイタリア歌劇、オランダ人をワーグナー歌劇、ゼンタをワーグナー・ファンと置き換えて考えて見ると、この話が良く理解できる。この演出ではそうではなかったけれど、普通だとゼンタとオランダ人は抱き合って昇天するらしいし。
12.03.11 新国立劇場
作曲:ワーグナー、演出:マティアス・フォン・シュテークマン
指揮:トマーシュ・ネトピル、演奏:東京交響楽団
出演:オランダ人:エフゲニー・ニキティン
ゼンタ:ジェニファー・ウィルソン
ダーラント:ディオゲネス・ランデス
エリック:トミスラフ・ムツェック
マリー:竹本節子
舵手:望月哲也
合唱、特に男声合唱の人数が多く迫力があった。3幕目冒頭の合唱では金属板をトンカチで叩き割るような強烈な音がして驚いた。気合の合唱だった。2幕目の女声合唱は柔らかく優しい。美しい。合唱が主役のオペラだ。オランダ人のニキティンは強力な歌で会場全体に響きわたる声。ダーラントのランデスは真面目で落ち着いた感じ。エリックのムツェックはベルカントな感じ。ゼンタのウィルソンはかなり太めな人で強力なソプラノ、オランダ人の強力な歌声や演奏に負けない声だった。
演出は船の場面では豪快な感じ、女性たちの場面では優しい感じでダイナミックな舞台。大きな布を、ある時は帆として、またある時は風や雲や空気として、あるいはミストのような使い方をして多彩だった。
演奏は迫力があって会場全体に強く大きく鳴り響いた。
ワーグナー初期の作品とのことで、イタリアのベルカントっぽい歌がエリックによって歌われるのが面白い。エリックをイタリア歌劇、オランダ人をワーグナー歌劇、ゼンタをワーグナー・ファンと置き換えて考えて見ると、この話が良く理解できる。この演出ではそうではなかったけれど、普通だとゼンタとオランダ人は抱き合って昇天するらしいし。
12.03.11 新国立劇場