椿姫／東京文化会館（二期会）2020

椿姫／東京文化会館（二期会）2020

作曲：ヴェルディ
指揮：ジャコモ・サグリパンティ
演出：原田諒
美術：松井るみ、衣裳：前田文子
演奏：東京都交響楽団
出演：
ヴィオレッタ：谷原めぐみ、アルフレード：樋口達哉
ジェルモン：成田博之、フローラ：藤井麻美
アンニーナ：磯地美樹、ガストン：下村将太
ドゥフォール：米谷毅彦、ドビニー：伊藤純
グランヴィル：峰茂樹、ジュゼッペ：吉見佳晃
仲介人：香月健

優美な曲線からなる白い岩場のような装置が全編で用いられ、劇はその中や周辺で展開される。この装置を俯瞰的に見ると多分これは椿の花。衣裳はオーソドックスで豪華絢爛。シンプルな装置に良く映える。

中盤以降は天井に丸い大きな鏡が斜めに設定されて、客席からは舞台を上から眺める事が出来るような仕掛けになっていた。

谷原は強い綺麗な声。樋口は全力疾走。勢いのある若々しいアルフレード。

アルフレード役の前川健生は体調不良のため降板。
covid19の影響が懸念されたが、客席はほぼ満席。ところどころに空席が見られた。
covid19対策のためのこの次の週以降、新国、日本オペラ振興会、二期会のオペラは中止となった。

20.02.23 東京文化会館

ラ・トラヴィアータ／東京芸術劇場シアターオペラvol.13／全国共同制作オペラ2020

ラ・トラヴィアータ／東京芸術劇場シアターオペラvol.13／全国共同制作オペラ2020

作曲：ヴェルディ、指揮：ヘンリク･シェーファー
演出：矢内原美邦、美術：松生紘子、衣裳：田中洋介
演奏：読売日本交響楽団
出演：
ヴィオレッタ：エカテリーナ・バカノヴァ、アルフレード：宮里直樹
ジェルモン：三浦克次、フローラ：醍醐園佳、アンニーナ：森山京子
ガストーネ：古橋郷平、ドゥフォール男爵：三戸大久
ドゥビニー：高橋洋介、グランヴィル医師：ジョン･ハオ
ジュゼッペ：三浦大喜、フローラの召使：杉尾真吾
使いのもの：井出壮志朗

みんなスマホユーザーなので時代は現代。手紙は当然e-mail。一幕目後半は迷路のような構造の骨組みだけの装置の中を、あちこち行って歌う形式。2幕目は小さな丸い台の上で歌う形式。最後の幕では、みんな砂時計を持って来て壁にかけていた。

衣裳は、どれもなんらかの物をモチーフにした仕立てだったが、その中では、お花で出来たフローラのドレスが綺麗だった。

バカノヴァは、しっかりしたソプラノ。宮里は余裕のある高音を聴かせた。

ダンサーが数人、ほぼ出づっぱりで動きまくって、セミステージの質素さを補っていた。

covid19の影響が懸念されたが、客席はほぼ満席。空席はほとんど無いように見えた。
ヴィオレッタ役のエヴァ・メイは健康上の理由で降板。

20.02.22 東京芸術劇場