二銭銅貨

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影の車

2009-12-01 | 邦画
影の車 ☆☆
1970.06.06 松竹、カラー、横長サイズ
監督:野村芳太郎、脚本:橋本忍、原作:松本清張『潜在光景』
出演:岩下志麻、加藤剛、小川真由美

吹きこぼれている岩下志麻の色香は毒だ。
毒にあたっているのはスクリーンの中の加藤剛だけでは無くて、
見ている観客もだ。
そのきりりとした姿に、
なまめかしさなんて微塵も無いのに、
でも、なまめかしすぎる若い未亡人だ。
つくし野界隈の新興住宅地の、
孤立した一軒屋に、
子供と2人で住んでいる。
魔女とその息子。
妖気がただよう。

このドラマは6歳の子供の殺意をテーマにした物語だけれども、そのホラー的な要素とは別に、岩下志麻と加藤剛の2人が、どうにも止まらない、大人の危険な濃厚接触、地獄の淵を覗いて毒をあおるような恋愛の深い情を描き出していた。それがこの映画のもう1つの狙いだったのかも知れない。

田園都市線沿線でロケが行われたようだった。藤が丘駅が出て来る他、東急バス、二子玉の高島屋なども画面に映る。

09.11.21 東劇

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1 コメント

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子持ちのお母さんは実に健気です (zebra)
2013-09-29 00:52:36
岩下志麻 若くてキレイですね~
それが数年後は 極妻シリーズをやることになってグングン 女優としてのキャリアを積んでいくんですから。

>吹きこぼれている岩下志麻の色香は毒だ。
>なまめかしすぎる若い未亡人だ。
>子供と2人で住んでいる。
魔女とその息子。
妖気がただよう。
ハハハ(^▽^)  でも ボクも母一人子一人の母子家庭でした。 その影響か ボクはマザコンの気があります。
ボクのような人間こそ一番、毒にあたりやすいかもしれません。お子さんのいる女性 健気で大好きなんですよ。

>大人の危険な濃厚接触、地獄の淵を覗いて毒をあおるような恋愛の深い情を描き出していた。
 まあ ボクはそんな情と業が深いってワケでは ありませんが・・・せめて人妻系の風俗で子持ちのお母さん泡姫に相手してもらってます。子持ちの女性じゃないと燃えないんです(汗;)

>田園都市線沿線でロケが行われたようだった。
70年代の高度成長期。当時の日本は活気がありました。

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