二銭銅貨

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ドン・パスクワーレ/新国立劇場23-24

2024-04-09 | オペラ
ドン・パスクワーレ/新国立劇場23-24

作曲:ドニゼッティ
指揮:レナート・バルサドンナ
演出:ステファノ・ヴィツィオーリ
美術:スザンナ・ロッシ・ヨスト
衣裳:ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
演奏:東京交響楽団
出演:ドン・パスクワーレ:ミケーレ・ペルトゥージ
   ノリーナ:ラヴィニア・ビーニ
   マラテスタ:上江隼人
   エルネスト:フアン・フランシスコ・ガテル

2019年に見たものと同じプロダクション。「あの騎士のまなざしは」で使われる自走式のソファーは歌手が手で操作しているとのこと。確かにピーニの左腕がソファーの背もたれに置かれていた。

ペルトゥージは声量があって余裕の芝居だった。ビーニは強い声だけれども軽い所もしっかりと歌えた。ガテルは声にクセがあってピュアな感じではないなと思ったけれど、聴くにつれて良く声の通るいい声のテノールだと思い直した。上江は悪役が似合う歌手なので、今回はどちらかと言えば頑張ってコメディをやっている感じがした。声については特に破綻無く最後までしっかりと歌った。早口の所は大変そうだったけれど。マラテスタとノリーナの2重唱は活気にあふれてすごく良かった。アンサンブルも良かったと思う。エルネストとノリーナの2重唱もうっとりする感じでは無かったがそれぞれ強い声でいいアンサンブルだった。合唱も迫力があって良かった。エルネストの夜想曲の所での舞台裏からの合唱が特に美しく良かった。終幕の重唱、合唱ではピーニがしっかり歌えて、これまたすごく良くて楽しかった。

演奏はややゆっくりめに歌手に寄り添う緩急のある演奏だったように思えた。

24.02.04 新国立劇場、オペラパレス

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