二銭銅貨

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神々の深き欲望

2007-12-11 | 邦画
神々の深き欲望 ☆☆
1968.11.22 日活、カラー、横長サイズ
監督・脚本:今村昌平、脚本:長谷部慶次
出演:三国連太郎、河原崎長一郎、嵐寛寿郎、北村和夫、沖山秀子
   松井康子、加藤嘉

ぎらぎらする黄色い太陽
青く澄んだ海
夏の汗
白い砂浜
赤く黒く焼けた人の肌
濃い深い緑の森
大岩と石垣
土と穴
神話の世界を今に重ねて
人々の原始の姿を
探ろうとする物語
焼き付けられた映像

ワイルドな沖山秀子
純朴な三国連太郎
迷い悩む河原崎長一郎
古代から生きているような嵐寛寿郎
純朴でない現代人の北村和夫
なまめかしい松井康子
元気いっぱいの加藤嘉
人々の映画だ。

今村昌平の子息の天願大介監督、北村和夫の子息である俳優の北村有起哉氏のトークショーあり。北村氏はこの映画については詳しくないようで、もっぱら聞き役。天願氏の説明は分かりやすく、この映画が神話的なものなど様々な要素をあちこちから集めて来て創作したものだとか、演劇として上演された「パラジ-神々と豚々」の映画化だとか、パラジととは腹血の意味だとか、その他、この映画のことを語った。
 今村昌平と北村和夫は早稲田以来の友達らしいが、この2人も仲が良さそうで、不思議な気がした。トークの最後は2人で肩を組んで観客に挨拶していた。

ウェブで調べたところ、「パラジ-神々と豚々」は、1962年、俳優小劇場で今村昌平・長谷部慶次の脚本、今村昇平演出、加藤嘉、小池朝雄、北村和夫出演で上演されたらしい。
07.12.02 川崎アートセンター


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