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マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

改定:マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年の新規参加者数を分析 - 日本は 739人

2014年03月20日 | 参加者数の統計と解説

マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2013年の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を修正発表しました。そこで当記事では内容を改定し、同時に掲載日(最初の掲載は2月10日付け)も3月20日に変更しました。

マレーシアマイセカンドホームプログラム当局のホームページは今年になって全面刷新が行われたので、以前より良くなりました。ただそれでもまだ不注意な点があることを強く感じる、とりわけ参加者統計の数字です。例えばこの記事を最初に掲載した時点(2月10日)及び数字を修正した時点(3月20日)でも、統計ページの最終更新が 2013年12月18日と表示されているが、月毎の参加者数表で12月分が最近大幅に修正されたので、この日付は全く当てにならない。

追記のおことわり
プログラム当局は2013年12月の参加者数をいつかははっきりわからないが、2014年3月に入ってからか?、大幅に修正した。このためイントラアジアが当記事を最初に掲載した時点で参照した数字とかなり食い違うことになってしまった。12月分を修正したので年間の合計も当然変わった。

そこで統計数字をプログラム当局の修正統計に合わせるべく、3月20日に改定しました。
2013年12月分の各国の参加者数は当初の数字と比べるとかなり変化している、とりわけ中国は1か月で399人、日本が153人という驚異的な数字に修正されている。

一体全体マレーシアマイセカンドホームプログラム当局の内部で何らかの変化が起きたのだろうか? それとも2013年の申請審査全体を見直して一挙に参加者を増やしたのか? 中国人が12月にわずか1か月に400人もの集中申請をしたのだろうか? 加えて日本人も一挙に150人を超える集中申請をしたのだろうか?
各国からの承認参加者数合計も12月だけが他の月に比べて数倍となっており、飛び抜けて多い962人である。例年12月は他の月に比して極端に増えることは全くなく減ることさえある。

プログラム当局が今回、統計数字をこれほど大きく修正をした背景は何だろう? 単なる記載ミスとは思われない。今回の統計数字の大幅修正には不自然さと奇妙な点を感じざるを得ません。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホームプログラム当局または観光省がそれぞれの公式サイトで発表する公式統計からの出典です。 また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員による口頭説明を基にしています(他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません)。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2013年の特徴 

  • 中国からの参加者数がなんと1千人をはるかに超え、他国を完全に圧倒した。
  • 日本人の参加者数は2012年より多少減少した。
  • 世界各国からの参加者総数が対前年比でまずまずの増加をした。


【マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数統計のデータと内容-2013年版】

新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言う。

A. 世界中からの1年間の新規参加者総数 -年別統計
2002年:818人、2003年:1645人、2004年:1917人、2005年:2615人、2006年:1729人、
2007年:1503人、2008年:1512人、2009年:1578人、2010年:1499人、2011年:2387人、
2012年:3227人、2013年:3675人、
従って2013年は対前年比で約 14%の増加となる。

B. 国別の2013年の新規参加者数
1位:中国 1337人、 2位:日本 739人、3位:バングラデシュ:285人、4位:台湾 151人、 5位:英国 148人、
6位:シンガポール 145人。 7位:韓国 101人、 ここまでは3桁数の参加者数。
8位がオーストラリアで77人、それ以下はごく少ない人数です。

C. 日本の2013年の新規参加者数 -月別統計
1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、合計:739人
参考:日本の新規参加者数の推移
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、
2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、2011年:423人、2012年:816人、2013年:739人

従って2013年の参加者数は、2012年の 816人より77人少なく、減少率 10%である。これは上記に示した2013年の全世界からの新規参加者数における増加率 14%の下ではやや目立つ減少と言えるかもしれないが、実人数は十分多い。

D. 日本と中国の新規参加者数の比較 -カッコ内は対前年の増減率
日本:2010年 195人、2011年 423人(117%)、2012年 816人(93%)、2013年 739人(-10%)、
中国:2010年 154人、2011年 405人(163%)、2012年 731人(80%)、2013年 1,337人(83%)
参考:12年間の累計では、中国が4,925人、日本が3,184人となる。世界中からの累計は 24,105人。

ここ数年は日本と中国が年間新規参加者数トップ国の座を争ってきた。しかし2013年は座を争ったとはとても言えないほど、中国は倍近い圧倒的な差をつけてトップになった。

E. 全世界からの新規参加者数を大陸別に比較
アジアが占める割合は、2013年:3675人中の86%、2012年:3227人中の84.5%、2011年:2387人中の80.6%、 2010年:1499人中の70%、

【イントラアジアの分析とコメント】

1. 2013年の新規参加者数を対前年比でみると、日本は 10%減となった。一方中国は 83%増と大幅に増えている。
2013年は中国が1位、日本が2位という順位が1月から12月までずっと続いた。

2. 世界各国からの新規参加者数合計が、2012年比で 14%増加している中、中国だけが突出して大幅に増えている現象は際立つ。中国は 12月に399人という驚異的な数を記録した。この人数は異常と呼ぶしかない多さだ。
世界の国の中には対前年比で増加している国が数少なくある、例えばシンガポールと台湾。ただ両国とも2012年の年間参加者は2桁数であったので、増加率が大きく示されても実人数が大きく増えたわけではない。

3. プログラム開始の2002年から2013年までの新規参加者数累計でも、2013年単年度の新規参加者数においても、トップ3か国は中国と日本とバングラデシュです。ただバングラデシュが2013年は対前年比27%減と大きく参加者数を減らしたことから、2013年は中国と日本の新規参加者数の多さがより際立っている。

4. 2013年の新規参加者数において、中国と日本の2か国だけで全体の 56%も占めている:中国が36.4%、日本が20%。
この両国が新規参加者総数に占める比率を見ると、2012年1年間では 48%を占めたので、2013年はその傾向をより強めた。中国と日本の両国によるプログラム参加者寡占化が進んでいると言える。
なお過去の特異な現象として2005年の例があり、バングラデシュと中国で全体の52%を占めた。

中国と日本の両国による寡占化が進んでいる要因として、2011年は4位、2012年は2位から大差の3位であったバングラデシュが、2013年は順位自体は3位のままだが大きく新規参加者数を減らしたことがあげられる。

5. 2013年は、中国1か国の新規参加者数が世界中からの新規参加者総数の3分の1さえ超えている。1年間に1か国が占める割合が 36.4%というこの数字は過去最高であろう。

実はプログラム開始の初期にも似たような現象が起きた。2003年に中国1か国で全体の32%を占め、2005年にバングラデシュ1か国で全体の33%を占めた。恐らくそういう現象が生まれた背景をプログラム当局は精査したのであろう、申請参加条件をその後改定した、つまりより厳しいものにした。

2014年の現在はマレーシアマイセカンドホームプログラムに関する政府と観光省の捉え方と目指すところは10年位前の頃とは幾分違うだろうが、マレーシアマイセカンドホームプログラムのあるべき観点から捉えたら、単年度においてある1か国がこれほど大きな比率を占めるのは、決して好ましい現象とは思えない。これは中国だからではなく、仮に日本が35%占めたとしても、イントラアジアの観点は同じです。

このことは、2013年12月1日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの変節と参加条件の改正を考察する』 である程度言及しましたのでご覧ください。

6.新規参加者の86%はアジアの国々からということは、マレーシアマイセカンドホームプログラムはアジア人で支えていると見なしても言い過ぎではないでしょう。
2002年から2013年までの全世界からの参加者数累計(24,105人)において、トップ10か国中非アジア国は英国のみであり、その割合は全体の8.6%です。

マレーシア政府と観光省は、マレーシアマイセカンドホームプログラムの対象の広がりによく言及していますが、現実はアジアの国々からの参加者がプログラムを独占し、同時にプログラムはアジアの国々で持っている。


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年9か月間の新規参加者数

2013年11月20日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラム当局はごく最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請して新に参加を認められた2013年の9か月間の新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。
当ブログ記事で用いる数字は全て、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局または観光省が発表する公式統計からの出典です。

【2013年1月から9月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言う。

日本
1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
7月 44人、8月 58人、9月 68人、小計:503人

参考までに2012年の新規参加者数を月別に示します:
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

詳しくは当ブログの2013年4月2日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 -日本は過去最高となる年間800人を超えた』をご覧ください。

従って2013年9か月間は、昨年同期間の合計 627人より124人少なく、減少率 20%である。これは下記に示した2013年9か月間の全世界からの減少率13%よりやや高い。

国別の9か月間の新規参加者数
1位:中国 747人、 2位:日本 503人、3位:バングラデシュ:170人、4位:英国 103人、 5位:シンガポール 102人、
6位が台湾で77人、7位がオーストラリアで64人、8位が韓国で56人、それ以下はごく少ない人数です。

世界中からの新規参加者数合計
世界各国からの 2013年9か月間の新規参加者数の合計 2,276人、 
比較として 2012年9か月間の合計は 2,606人。従って2013年は減少率が約13%となる。


【イントラアジアの分析とコメント】

A. 今年9月までの合計人数を対前年同期と比べると、日本は 20%減となった。一方中国は 34%増と大幅に増えている。2013年は1月から中国が1位、日本が2位という順位がずっと続いており、残り3か月もこの傾向は変わりそうにはない。

B. 世界各国からの新規参加者数合計が、昨年同時期比で13%減少している中、中国だけが逆に突出して大幅に増えている現象は際立つ。
世界の国の中には対前年比で増加している国が数少なくあるが、いずれも年間参加者が100人に満たない国なので、増加率が大きく示されても実人数が大きく増えたわけではない。

C. プログラム開始の2002年から2012年までの新規参加者数累計でも、2012年単年度の新規参加者数においても、トップ3か国は中国と日本とバングラデシュです。今年9か月間の人数を比べてもこの傾向は変わっていないが、バングラデシュが今年はかなり参加者数を減らしていることから、中国と日本の新規参加者数の多さがより際立っている。

D. 2013年9月までの合計では、中国と日本の2か国だけで全体の 55%も占めている。
この両国が全体に占める比率を見ると、2012年7月までの合計では 44%、2012年1年間合計では 48%を占めたので、2013年9か月間の傾向はあまり変わっていない、むしろ中国と日本の両国によるプログラム参加者寡占化が進んでいると言える。

両国による寡占化が進んでいる要因として、これまで2位に比較的近い3位を維持してきたバングラデシュが、順位自体は3位のままだが、2013年は大きく新規参加者数を減らしていることがあげられる。

E. 2013年も年間新規参加者数トップ国の座を日本と中国が争っているが、9か月間の傾向を見ると、中国がトップになることはほぼ確定した。2012年に日本が記録した年間新規参加者数816人を中国が抜く可能性は非常に高い。

日本:2010年 195人、2011年 423人、2012年 816人、
中国:2010年 154人、2011年 405人、2012年 731人、


恐らく、2013年の世界各国からの新規参加者数合計は昨年のそれよりやや少なくなりそうです。あと3か月間あるので結論づけは多少早いと言えるかもしれません。いずれにしろ、それを決める最大要因は、中国と日本からの参加者数にかかっています。

ところで今年9か月間でみると、中国1か国の新規参加者数が全体の新規参加者数の3分の1も占めている。ということは2013年1年間でもこの比率前後になると思われる。
実はプログラム開始の初期にも似たような現象が起きた。2003年に中国1か国で全体の32%を占めた、2005年にバングラデシュ1か国で全体の33%を占めた。恐らくそういう現象が生まれた背景をプログラム当局は精査したのであろう、申請参加条件をその後改定した、つまりより厳しいものにした。

2013年の現在はマレーシアマイセカンドホームプログラムに関する政府と観光省の捉え方は10年ほど前の頃とは幾分違うが、マレーシアマイセカンドホームプログラムのあるべき観点から捉えたら、単年度においてある1か国がこれほど大きな比率を占めるのは、決して好ましい現象とは思えない。

当ブログでは、マレーシア当局が年に数回発表するマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数統計に合わせて、その時点での統計値と分析を記事にして掲載しています。


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年7か月間の新規参加者数

2013年09月12日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラム当局はごく最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請して新に参加を認められた2013年7か月間の新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。

当ブログ記事で用いる数字は全て、観光省またはプログラム当局が発表する公式統計からの出典です。

【2013年1月から7月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言う。

日本
1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
7月 44人、小計:377人

参考までに2012年の新規参加者数を月別に示します:
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

詳しくは当ブログの2013年4月2日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 -日本は過去最高となる年間800人を超えた』 をご覧ください。

従って2013年7か月間は、昨年同期間の合計 454人より77人少なく、減少率 17%である。

国別の7か月間の新規参加者数
1位:中国 532人、 2位:日本 377人、3位:バングラデシュ:112人、4位:英国 79人、 5位:シンガポール 75人、
以下、6位が台湾で58人、7位がオーストラリアで52人、8位が韓国で48人、それ以下はごく少ない人数です。

 世界各国からの 2013年7か月間の新規参加者数の合計 1659人、 
比較として 2012年7か月間の合計は 1957人、


【イントラアジアのコメントと分析】

A. 日本は今年7月までの計で対前年同期比 17%減となった。中国は逆に 31%増と大幅に増えている。そのため2013年は1月から中国が1位、日本が2位という順位が変わらず続いている。

B. 世界各国からの新規参加者数合計が、昨年同時期比で15%減少している中、中国が大幅増している現象は際立つ。なおシンガポールと台湾も大幅に増加しているが、2012年同時期の参加人数は各40人台に過ぎなかったので、増加率が大きく示されても実数が大きく増えたわけではない。

C. プログラム開始の2002年から2012年までの新規参加者総累計でも、2012年単年度の新規参加者数においても、トップ3か国は中国と日本とバングラデシュです。今年7か月間の人数を比べてもこの傾向は変わっていないが、中国と日本の新規参加者数は際立って多い。

D. 2013年7月までの合計では、中国と日本の2か国だけで全体の 55%も占めている。
この両国が全体に占める比率を見ると、2012年7月までの合計では 44%、2012年1年間合計では 48%を占めたので、2013年7か月間の傾向はあまり変わっていない、むしろ中国と日本の両国によるプログラム参加者寡占化が進んでいると言える。

両国による寡占化が進んでいる要因として、これまで2位に比較的近い3位を維持してきたバングラデシュが、順位自体は3位のままだが、2013年は大きく新規参加者数を減らしていることがあげられる。

E. 2013年も年間新規参加者数トップ国の座を日本と中国が争っているが、7か月間の傾向を見ると、中国がトップになる可能性は高そうです。
日本:2011年 423人、2012年 816人、
中国:2011年 405人、2012年 731人、

F. 世界各国からの新規参加者数合計を見ると、2013年7月までの合計 1659人は2012年同時期の合計計 1957人より約15%減っている。

どうやら、2013年の新規参加者数合計は昨年のそれよりやや少なくなりそうですが、あと5か月間あるので結論づけはまだ早いと言えるかもしれません。いずれにしろ、それを決める最大要因は、中国と日本からの参加者数にかかっています。

なお今年7か月間でみると、中国1か国の新規参加者数が全体の新規参加者数の3分の1も占めている。マレーシアマイセカンドホームプログラムのあるべき観点から捉えたら、決して好ましい現象とは思えない。


当ブログでは、マレーシア当局が年に数回発表するマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数統計に合わせて、その時点での統計値と分析を記事にして掲載しています。

 


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年5か月間の新規参加者数

2013年07月21日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラム当局はごく最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請して新に参加を認められた2013年の5か月間の新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。

当ブログ記事で用いる数字は全て、観光省またはプログラム当局が発表する公式統計からの出典です。

注意とおことわり
2013年5月に観光省が発表した(そして当ブログがその時点で載せた)、2013年3か月間の新規参加者数に関する統計数字と、今回のプログラム当局が発表した統計数字の一部に違いがあります。
具体的には3月の新規参加者数において、今回の発表では日本や中国を含めてほとんどの国で数字が増えている、3月の参加者数合計も191人から278人に修正されている。
要するに、2013年3月の新規参加者数の統計に訂正が施されたと理解します。


【2013年1月から5月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言う。

日本
1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、小計:286人

参考までに2012年の新規参加者数を月別に示します:
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

詳しくは当ブログの2013年4月2日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 -日本は過去最高となる年間800人を超えた』をご覧ください。

日本は昨年同時期の5月まで合計 320人より34人少ない、減少率 11%である。

国別の新規参加者数
1位:中国 367人、 2位:日本 286人、3位:バングラデシュ:81人、4位:シンガポール 57人、 5位:英国 52人、 

世界各国からの新規参加者数5か月間の合計 1200人、 
参考として2012年5か月間の合計は 1321人、

【イントラアジアのコメントと分析】

A. 日本は今年5月までの計で対前年同期比 11%減となった。中国は逆に 56%増と大幅に増えている。そのため順位が入れ替わっている。
世界各国からの新規参加者数合計が、昨年同時期比で1割減少している中、中国だけの大幅増は際立つ。なおシンガポールも増えている。

B. 2013年5月までの合計では、中国と日本の2か国だけで全体の54%も占めている。2012年1年間合計では、この両国だけで全体の48%を占めたので、2013年5か月間の傾向は変わっていない、と言える。

C. プログラム開始の2002年から2012年までの新規参加者総累計でも、2012年単年度の新規参加者数においても、トップ3か国は中国と日本とバングラデシュです。今年5か月間の人数を比べてもこの傾向は変わっていないが、バングラデシュの参加者数は2桁数に落ちたので、中国と日本の両国による寡占化傾向を示している。

上記のトップ5か国に続いてトップ10に入る国の顔ぶれもほとんど変わっていません: 台湾、オーストラリア、韓国、パキスタン、イラン、

D. 2013年も年間新規参加者数トップ国の座を日本と中国が争うようですが、5か月間の傾向を見ると、中国の方が可能性は高そうですね。
日本:2011年 423人、2012年 816人、
中国:2011年 405人、2012年 731人、

E. 世界各国からの新規参加者数合計を見ると、2013年5月までの合計 1200人は2012年同時期の合計計 1321人より約10%減っている。
とはいえ10%程度の差なのでそれほど大きな違いではなく、今年が昨年と同じくらいの新規参加者になる可能性もありそうです。ただそれを決める最大要因は、中国と日本からの参加者数にかかっていますね。


当ブログでは、マレーシア当局が年に数回発表するマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数統計に合わせて、その時点での統計値と分析を記事にして掲載しています。


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年3か月間の新規参加者数

2013年06月02日 | 参加者数の統計と解説

マレーシア観光省は最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請して新に参加を認められた2013年の3か月間の新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。
当ブログ記事で用いる数字は全て、観光省が発表する公式統計からの出典です。

【2013年1月から3月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数】

新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言います。

日本
1月 78人、2月 42人、3月 47人、

参考までに2012年の新規参加者数を月別に示します:
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

昨年同時期の3月まで合計より57人少ない、減少率25%、である。

国別の新規参加者数
1位:中国 188人、 2位:日本 167人、 3位:バングラデシュ:45人 、4位:英国 31人、 5位:シンガポール 26人

世界各国からの新規参加者数合計 629人、 この内上位10か国で全体の85%である532人も占める。
参考として2012年3か月間の合計は887人、


【イントラアジアのコメントと分析】

A. 日本は今年3月までの計で対前年同期比 25%減となった。中国は逆に36%増。
3か月間だけですから、この時点で1年間の傾向を判断することは早急過ぎますね。

B. 2013年3月までの計は、中国と日本の2か国だけで全体の56%も占めている。2012年1年間合計では、この両国だけで全体の48%を占めたので、2013年3か月間の傾向も同じであることがわかります。

C. プログラム開始の2002年から2012年までの新規参加者総累計でも、2012年単年度の新規参加者数においても、トップ3か国は中国と日本とバングラデシュです。今年3か月間の人数を比べてもこの傾向は変わっていません。
さらにこの3か国に続いてトップ10に入る国の顔ぶれも全く変わっていません: 英国、シンガポール、イラン、オーストラリア、台湾、韓国、パキスタン

詳しくは当ブログの2013年4月2日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 -日本は過去最高となる年間800人を超えた』 をご覧ください。

D. どうやら2013年も年間新規参加者数トップ国の座を日本と中国が争う?ようです。
日本:2011年 423人、2012年 816人、
中国:2011年 405人、2012年 731人、

E. 世界各国からの新規参加者数合計を見ると、2013年3月まで計(629人)は2012年同時期の計(887人)より約30%減っている。この傾向が一時的なものか、今年の傾向になるかは、この時点で推測するのは早すぎるでしょう。
ただ、上位10国では対前年同期比で減少を示している国の方が多いので、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局の審査に何らかの変化が出ているかもしれないことを、幾分感じます。


当ブログでは、マレーシア当局が年に数回発表するマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数統計に合わせて、その時点での統計値と分析を記事にして掲載しています。


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 -日本は過去最高となる年間800人を超えた

2013年04月02日 | 参加者数の統計と解説

マレーシア観光省は2013年3月末になって、マレーシアマイセカンドホームプログラムへの2012年新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。
当ブログ記事で用いる数字は全て、観光省翼下であるMM2H Centre(マレーシアマイセカンドホームセンター)からの出典です。

なお2012年にマレーシアマイセカンドホームプログラム当局は、どういうわけか国別統計を公表するのを取りやめたが、今年になって国別統計もまた載せるようになりました。国別統計を隠す必要はないはずなので、結構な公表姿勢の変更です。

【マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者統計の最新データ】

2012年の特徴

  • プログラムが”マレーシアマイセカンドホーム”と改定された2002年以来最高の新規参加者数を記録した:世界各国からの合計 3227人
  • 2002年からの各国新規参加者数累計が2万人台の大台を超えた:20430人
  • 2012年の国別新規参加者数で、日本が2年連続最多国となった:816人
  • 日本としてプログラム新規参加者数において、過去最高の年間新規参加者数を記録した(国として過去最高は2005年にバングラデシュが記録した852人)

それではテーマを分けてみていきます、そしてイントラアジアの分析とコメントを付け加えておきます。

A. プログラム新規参加者総数(プログラム参加の承認を受けた、世界各国からの新規参加者数)年別統計
2002年:818人、2003年:1645人、2004年:1917人、2005年:2615人、2006年:1729人、
2007年:1503人、2008年:1512人、2009年:1578人、2010年:1499人、2011年:2387人、
2012年:3227人、

イントラアジアのひとこと
2005年はその前後に比べて異常に参加者数が多かった年です。その後当局は規則や審査で多少の修正を行いました。 2012年はその過去最多参加者数年を抜いたわけです。

B. 2012年にプログラム参加の承認を受けた、新規参加者数の国別統計 トップ10
1位:日本 816人、2位:中国 731人、3位:バングラデシュ 388人、
4位:イラン 201人、5位:英国 125人、6位:パキスタン 100人、7位:オーストラリア 97人、
8位:台湾 85人、9位:韓国 83人、9位:シンガポール 83人、

イントラアジアのひとこと
2011年と2012年のトップ10に入っている国名は同じです。つまり10位以内では国によって順位の変化はあるが、トップ10はこの10か国が占めていることに変わりはない。

C. ダントツに参加者数の多いトップ3か国である日本と中国とバングラデシュを比べます(カッコ内の数字はその年の新規参加者総数に占める割合):
日本:2011年が423人 (17.7%)、2012年 816人(25.2%)、対2011年の伸び率 92.9%
中国:2011年が405人 (16.9%)、2012年 731人 (22.7%)、対2011年の伸び率 80.5%
バングラデシュ:2011年が276人 (11.6%)、2012年 388人 (12.0%)、対2011年の伸び率 40.6%

イントラアジアのひとこと
2012年は日本と中国の2か国だけで、全参加者数の約半数(48%)を占めるというかなり偏った傾向になりました。 これは2005年にバングラデシュと中国だけで全参加者数の52%も占めた例に近いものです。

D. 日本人新規参加者数(プログラム参加の承認を受けた人数)の推移
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、
2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、2011年:423人、2012年:816人

2012年を月別にすると
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

イントラアジアのひとこと
12月は世界各国からの参加者数も年間で最少人数の月となっている。

日本人の新規参加者数は2010年までは大よそ漸増という形であったのが、2011年から一挙に対前年比で倍増という驚くべき増加を記録している。
マレーシア観光省発表の外国人旅行者のマレーシア訪問数統計において、日本人訪問者数を歴年で調べると、対前年比で倍増などという年はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数でのこの2年の増加率には正直驚きます。

E. 2002年から2012年までの新規参加者数の累計を国別で統計
1位:中国 3588人、2位:バングラデシュ 2470人、3位:日本 2445人、
4位:英国 1914人、5位:イラン 1238人、
6位以下はいずれも千人以下:シンガポール、台湾、パキスタン、韓国、インド


【イントラアジアの分析とコメント】

上位3か国(中国とバングラデシュと日本)だけで、11年間の参加者総数20430人の42%も占める。
この数字にマレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴がよく現れていると言える。
プログラムはこれまで11年間を通して、さらに直近の2年間はより顕著に、決して世界広くさまざまな国からの参加者から成るのではなく、かなり限られた国からの参加者が圧倒的大多数を占めている。具体的には、トップ10か国の参加者累計が全体の4分の3を占める。

この参加者傾向をマレーシア当局は果たして今後変えていこうとするのだろうか?それとも全体的な参加者人数だけにこだわり参加国の偏りを気にしないのであろうか?
もちろん現時点では誰にもわかりませんね。

マレーシアマイセカンドホームプログラムは、元々は現役を引退した富裕な外国人対象に、長期滞在を許可することでマレーシアに住み、お金を十分に使ってもらおうという狙いでした。5年、10年と済めば、たとえ住居を購入しなくても高級な住居の賃借料だけでもかなりの支出になる。もちろんプログラム参加者による住居購入は大いに期待されている。それゆえに、その後プログラム参加者が住宅ローンを申請できるようにもなった。

主な変更点の中には、当局の許可を得れば、参加者は特定の仕事に限定的に就くことができるというような規定も加わった。つまりプログラム対象者の拡大です。ただこの種の変更はプログラムの性格を歪める面も隠し切れない。

観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターは、プログラム推進のためにいろんな機会を捉えて多くの予算を使っているようであり、マレーシアマイセカンドホームプログラムのことを主要国においても広報活動をしているはずです。
しかしながら上記 A. が示すように、各国からの新規参加者総数は2003年から2010年までの8年間ではあまり変化していなかった(2005年だけは例外)。新規参加者数が急増したのは2011年と2012年です。その大きな貢献要因は日本と中国からの参加者急増です。

つまり観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターはプログラム参加者国の多様化という面では成功している、とは言い難いのです。
プログラム新規参加者数の面で、トップ10か国がほぼ固定化しており、さらに上位3か国でその年の参加者数の50数パーセントも占めるという状況は、今後変わるのだろうか? そして観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターはそのために何らかの新たな手、例えば審査基準の見直しとか厳格化など、を打つのであろうか?


2013年の日本人のプログラム新規参加者数はどれくらいのレベルになるのでしょうか、興味あるところです。
2012年の潮流を維持して今年も800人、900人というような最多レベルの新規参加者になるのだろうか? それとも400人、500人のレベル(つまり2011年の水準)、それでもかなり多い人数です、に落ち着くのだろうか?  
観光省が統計データを発表する毎に、当ブログで紹介していきますよ。



マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数 -2012年9か月間で日本が最多の新規参加者数

2013年02月04日 | 参加者数の統計と解説

マレーシア観光省の公式サイトには統計がごく少ないながら載っています。
その中にマレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者統計があります。この統計の出典はMM2H Centre(マレーシアマイセカンドホームセンター)となっている。

マレーシアマイセカンドホームセンター(MM2H Centre)は観光省翼下の機構であり、且つマレーシアマイセカンドホームプログラムは観光省つまり国家認定プログラムですから、観光省サイトにその統計が載せてあるのは不思議ではありません。

問題はマレーシアマイセカンドホームプログラムの公式サイト(もちろん、基準である英語ページのこと)です。 こちらは更新が非常に少なく、同時に統計データの掲載も遅い。従って 2013年1月末時点では、MM2H Centreサイトは観光省統計ページ掲載の最新データを載せていない。しかも不思議なことに、国別参加者数データを全て省いて掲載していることです。
だからイントラアジアは、当ブログの2012年12月20日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者の半数は東アジアの国々から』 内で、マレーシアマイセカンドホームセンターを批判するような言葉を書かざるを得なかった。

【マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者統計の最新データ】

そこで今回の記事では、マレーシア観光省掲載のマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者統計の最新データを紹介します。

特徴

  • 2012年は9月までの9か月間の統計である。
  • 世界中からの新規参加者数の合計において、2012年は9か月間ながら既に過去最高の2005年とほぼ同じ人数を記録。よって2013年が過去最高の新規参加者数になるのは100%確実です。
  • 国別新規参加者数で、2012年は9月時点で日本がトップである。


A. プログラム新規参加者総数(プログラム参加の承認を受けた、世界各国からの新規参加者数)年別統計
2002年:818人、2003年:1645人、2004年:1917人、2005年:2615人、2006年:1729人、2007年:1503人、2008年:1512人、2009年:1578人、2010年:1499人、2011年:2387人、2012年9月:2606人、

B. 2012年9月までにプログラム参加の承認を受けた、新規参加者数の国別統計
1位:日本 627人、2位:中国 558人、3位:バングラデシュ 348人、4位:イラン 187人、5位:英国 117人、6位:オーストラリア 87人、7位:パキスタン 84人、8位:韓国 67人、9位:シンガポール 64人、10位:台湾 59人、

C. ダントツに参加者数の多いトップ2か国である日本と中国を比べます(カッコ内の数字は新規参加者総数に占める割合):
日本:2011年が423人 (17.7%)、2012年9月まで 627人(24.1%)
中国:2011年が405人 (17.0%)、2012年9月まで 558人 (21.4%)

D. 日本人新規参加の承認者数の推移
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、
2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、2011年:423人、2012年9月:627人(下記の追記参照)、

2012年だけを見ると、
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、7月 65人、8月 104人、9月 69人、

2013年2月下旬追記:ごく最近発表された統計では11月分まで載っている: 10月 84人、11月 70人、従って11月までで計781人となる。

E. プログラム新規参加者の国別累計(プログラム参加の承認を受けた、国別の新規参加者数、2002年から2012年9月までの累計)
1位:中国 3415人、2位:バングラデシュ 2430人、3位:日本 2256人、4位:英国 1906人、5位:イラン 1224人、 6位以下は3桁人数となる。

【イントラアジアのコメント】

日本人新規参加者数は2011年に劇的といえるほど増加しました。その潮流が2012年も続いており、さらに大幅に増えている。マスコミ報道から推測すると、2012年は中国が最多新規参加者国になるかもしれないと思いましたが、9月までの数字からは日本が2年連続トップ国になる可能性が高そうです。参加者累計では、おそらくバングラデシュを抜きそうですね。

2012年8月の104人という数は、1か月に100人の大台を超えたという記念的な意味を持つのではないでしょうか。10月から12月までを含めた2012年1年間の統計はいずれ発表されるはずです、年間新規参加者数が 800人を超えそうです。イントラアジアが当ブログで過去に書いた、日本人参加者数に関する記事での予測数をはるかに凌駕する人数です。

イントラアジアは先日の記事に次のように書きました:「そもそもイントラアジアは1996年以来マレーシアを伝え続けています。雨が降ろうと晴れようと、日本人の間でマレーシアへの関心が低かろうと高かろうと、書き続けてきたこの分野の専門者です。そういう背景の中で、この数年、日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数が増え、それに対する関心が高まってきたことはうれしく思います。」


イントラアジアはマレーシアを始めとした東南アジアに長年打ち込んでおり、日本のことは日本へ行ったときだけ直に接するだけです。そのため日本情報には疎くなり、日本における海外ロングステイ事情にも特に詳しくありません。こうしたことから、この2年間の日本人のプログラム新規参加者数の驚異的な増加に驚いています。

一方、日本へ行ったときに見聞する事情と情報から及び長年のインターネットサイト・ブログ運営者としての判断から、日本人一般のマレーシアに対する捉え方に大きな変化が現れたとはとても思えないし、日本人のマレーシア訪問者数は2000年以降、2003年を除いて、30万人から45万人ぐらいの間を推移している (下記の参考情報を参照)。 事実例えば、ムスリムに対するステレオタイプの捉え方は変わっていない、マレーシア華人を未だに”中国人”と呼んでいる人たちが非常に多い、ことなどを見ても、マレーシアに関する知識と情報が日本人の間で向上したとはとても思えません。

なぜマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数だけがこの2年驚異的な増加を記録しているのだろう? というのが、イントラアジアの正直な思いです。

なぜなら当ブログの2009年4月21日付け記事 『日本人のマレーシアマイセカンドホーム参加者数を考察する』 内で、当時次のように結論付けたからです:
「日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの年間新規参加者数が、将来現在の3倍増、4倍増にもなるというのは非現実的な予測だ」

イントラアジアの予測は間違いでした。しかし嬉しい誤算でもあります。これだけ日本人新規参加者が増えている現状を考えれば、このブログで今後も情報発信を続けていくし甲斐がより増えたといえますね。

参考情報
日本人のマレーシア訪問者数に関して、当ブログの上記引用記事 『日本人のマレーシアマイセカンドホーム参加者数を考察する』 内で次のように書きました:
「日本人のマレーシア観光訪問者数をこの10年間で見ると、おおよそ年間30万人から40数万人の間を推移しています。マレーシア観光に要する料金・費用の変化にも関わらず、今後もこの範囲を外れることはなさそうです。その主たる理由は、日本人一般にとってのマレーシア人気があまり変化しそうにないことだといえます。つまりマレーシアへの先入観念とマレーシアのイメージが大きく変わることは考えられないからです。」
以上引用分

日本人訪問者数の変遷の正確な姿をイントラアジアのホームページの 『今週のマレーシア』コラムから示しておきます(原典はマレーシア観光省発表の外国人旅行者のマレーシア訪問数統計):
2000年 45万6千人、2001年 39万7千人、2002年 35万4千人、2003年 21万3千人、
2004年 30万1千人、2005年 34万人、2006年 35万4千人、2007年 36万7千人、
2008年 43万3千人、2009年 39万5千人、2010年 41万5千人、2011年 38万6千人、
2012年 47万人 (2012年分はごく最近発表されたばかり)、


マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者の半数は東アジアの国々から

2012年12月20日 | 参加者数の統計と解説

マレーシアマイセカンドホームの公式サイトの統計ページが最近(2012年12月)更新されました。ほとんど更新されないサイトの中で、統計ページはかなり不定期ながら何ケ月かに1回更新されています。その際更新時点より数ヶ月前時点でのプログラム参加者数統計が発表されます。
今回の統計は 2012年8月までの数字です。以下の数字は、特にことわらない限り、2012年における8ヶ月間のものです。

当ブログの2012年10月10日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者の国別人数の非公表扱いは今後も続きそう』で説明しましたように、残念ながら公表統計に国別参加者数の内訳を期待できなくなりました。マレーシアマイセカンドホームセンターを訪れて尋ねても教えてくれないので、どうしようもありません。

さて統計は、大陸別及び各大陸を下位分類し、それぞれにおける過去の年統計数字と今年8月までの数字、及び累計から成ります。
そこでお世辞にも見やすいとは言えない今回の統計表から抜き出します(数字が小さく、拡大するとぼやける)。

【プログラム新規参加者の実に84%がアジアの国々の人たち】

大陸別分類で最もプログラム新規参加者が多いのは依然としてアジアであり、参加者数全体の圧倒的多数を占めます。世界各国からの新規参加者数合計 2285人中、アジアが実に84%である 1926人も占めている。2番目がヨーロッパの191人です。これはアジアの1割に過ぎない。

2011年1年間におけるアジアからの新規参加者の割合は80%でしたから、それよりもさらにアジア人比率が高まっている。マレーシアマイセカンドホームプログラムはまるでアジア人のためになったかのようです。

そこでアジアの下位分類をみましょう。
アジア 1926人の下位分類統計
東南アジア 86人、 東アジア 1154人、 南アジア 473人、 西アジア 210人、中央アジア 3人、

参考:2011年全体で アジア 1926人の下位分類統計(偶然同じ値です)
東南アジア 127人、 東アジア 977人、 南アジア 493人、 西アジア 327人、中央アジア 1人、北アジア 1人

【アジアの中で東アジアの比率がより高まっている】

アジアの中で東アジアが占める比率は、2012年8ヶ月で 60%。 2011年が 50%、2010年が 43%、2009年が 37%、2008年が43%、2007年が48%。
東アジアは実質的に日本、香港を含む中国、韓国、台湾から成る(はずです)。

アジアの中で東アジアの比率が近年増加傾向にあることがわかります、その第一の要因は中国人参加者の増加、次いで日本人参加者の増加でしょう。
今年8か月間では、なんと世界中からの新規参加者数のちょうど半分を、東アジア諸国だけで占めています。プログラムの近年の参加者実績を考慮すれば、これがマレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴になっていると言えます。

もはや東アジアの国別内訳はわかりません。
参考までに、イントラアジアの『新聞の記事からブログ』の2012年11月9日付け記事を引用しておきます。

【マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者で大幅増している中国人】
観光省大臣は、観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラムについて語る。
「(マレーシアマイセカンドホームプログラムの前身を含めて)プログラム参加者総数は2012年8月までに約 19,500人になった。国別の参加者総数でみると、中国人が最多であり 3,332人になる。 次いでバングラデシュ人、日本人です。
2012年のプログラム新規参加者数を8か月間でみると、 中国人は対前年比大幅増の 475人です。 」

大臣はまた、マレーシアマイセカンドホームプログラムはマレーシアの住宅産業市場を引き続き発展させることにも貢献する、と語る。「今年8か月間で マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者が購入した住宅は約RM 2億になります。」

(Intraasia 注:マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は今年から国別参加者の公表を突然止めてしまった。 こうした大臣発言か新聞社の取材で国別参加者を明らかにするわけです。だったらプログラム当局のホームページで公表すればいいのにと思います。」
以上

2011年の日本人のプログラム新規参加者数は 423人で、国別では日本が最多国でした。
今年2012年はどうなるか、興味あるところです。8月までに東アジアから1154人で、その内中国が475人ということですから、東アジア内で1,2位を争う(?)日本もかなりの人数であることは推測できます。ということは、恐らく2012年の日本人新規参加者数は2011年のそれを上回るのでしょうね。

海外ロングステイに興味ある、日本人のシニア世代、及びシニア前世代の中で、マレーシアを選ばれる方が増えていることは喜ばしいことです。

【2012年はプログラム新規参加者数においてこれまでの最高記録になりそう】

さてマレーシアマイセカンドホームプログラムを通して、これまで年間新規参加者数が最も多かった年は2006年の2615人でした。次いで2011年の2387人です。(2006年がなぜ突出して多かったかは、当ブログの過去の記事で既に分析しました)

2012年8ヶ月間で既に2285人ですから昨年よりも新規参加者数の増加ペースが早い、さらにこの調子から考えると、2006年の数字を抜いてプログラム史上最多参加者数の年になることが予測されます。


【イントラアジア(Intraasia)から年末の挨拶】

マレーシアマイセカンドホームプログラムに特化した当ブログの開始は2009年からですが、イントラアジアはホームページの中で、既に2000年代初期からマレーシアでのロングステイに関する情報を載せてきました。

そもそもイントラアジアは1996年以来マレーシアを伝え続けています。雨が降ろうと晴れようと、日本人の間でマレーシアへの関心が低かろうと高かろうと、書き続けてきたこの分野の専門者です。そういう背景の中で、この数年、日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数が増え、それに対する関心が高まってきたことはうれしく思います。

2011年以前から既に当ブログの読者の方、2012年から読者になられた方、皆さんに今年1年のブログ訪問を感謝します。今回初めて当ブログをご覧になった方は、どうぞじっくり各記事をお読みください。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに関心をお持ちになったら、イントラアジアが毎日更新しているブログ  『マレーシアの新聞の記事から  をどうぞ定期的にご覧ください。このブログは日本人が興味を持つ持たないという観点から発信していませんので、日本のマスコミやいろんな日本語メディアが伝えない、伝えられない、マレーシアの本当の姿を少しずつ知っていくことができますよ。

イントラアジアは来年2013年も引き続きブログ 『マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ』を更新していきます。


マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者の国別人数の非公表扱いは今後も続きそう

2012年10月10日 | 参加者数の統計と解説

マレーシアマイセカンドホームの公式サイトの統計ページが最近(2012年9月下旬だと推定される)更新されました。公式サイトはほとんど更新されませんが、統計ページはごくたまに更新されて、その時点でのプログラム参加者数が発表されます。

今回の統計は 2012年5月までの数字です。
大陸別分類で最もプログラム新規参加者が多いのは依然としてアジアであり、参加者数全体の圧倒的多数を占めます。2012年5月までの場合は、世界各国からの新規参加者計 1321人中、アジアが実に80%強も占めている。そこでアジアだけに絞ります。

2012年は5月までで 1105人です。
1年間の新規参加者数は、2011年は1926人、2010年は1052人、2009年は1043人、2008年は1022人でしたから、今年は過去4年のどの年よりも新規参加者数の増加ペースが早いことがわかります。


ところでイントラアジアは 当ブログの2012年06月05日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数の統計で国別参加者数を公表しなくなった』で次のように記しました。
【国別の参加者数発表を突如止めてしまったマレーシアマイセカンドホーム当局】
一部省略。しかし肝心の日本人の新規参加者数がわかりません。なぜならマレーシアマイセカンドホーム当局が今回(2012年5月下旬)の発表において、国別新規及び累計参加者数の発表を止めてしまったからです。これまた理由はわかりません。
以上

残念ながら今回も同じです、つまり当局は国別の新規参加者数及び累計参加者数の発表をしていません。従って前回と同様に、大陸別及び各大陸内を下位分類した統計です。
アジア 1105人の下位分類統計
東南アジア 47人、 東アジア 633人、 南アジア 268人、 西アジア 157人

最多の東アジアは実質的に日本、香港を含む中国、韓国、台湾から成るはずです。世界中からの新規参加者数 1321人中の半分は、東アジア諸国が占めるという数字に、マレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴がかなり現れていると言えそうです。

上記の同日付け記事内で書きましたように、2011年1年間の新規参加者数における国別番付は:1位 日本、2位 中国、3位 イランでした。

近年の参加者傾向から、東アジア 633人の大多数を中国と日本が占めていることだと推定されます。しかし人数はわかりません。

【マレーシアマイセカンドホームセンターを訪れて尋ねたが数字は得られず】

統計数字の中身をなんとか知りたいと思って、9月下旬に Putrajaya の観光省本庁にあるマレーシアマイセカンドホームセンターをまた訪れました。

しかし労力を費やしたにも関わらず、国別参加者数は得られませんでした。
窓口担当の係官はイントラアジアの問いに答えて言う(会話はマレーシア語です)、「多くのセカンドホーム申請代理業者からも同じような質問を受けている。しかし窓口担当者は国別参加者数を把握していないし、そもそも国別参加者数を公表する権限がありません。従って国別参加者数の問い合わせにはお答えできません」 

イントラアジアは今年マレーシアの新聞で、昨年の国別プログラム参加者数が明記されている関連記事を読みました。そこで、「国別参加者数自体は機密ではないはず、センター内にいる上司に聞いてもらえませんか?」 と畳み掛けて尋ねました。 窓口担当者は、「そういう記事になる際には大臣など観光省トップの事前の承認が必要とされている。国別新規参加者数はわかりません。」と説明してくれました。

ということで、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数はもう国別では得られないと、納得するしかありません。

観光省トップがそのうち方針を変える、またはマレーシアの新聞が観光省の部局であるマレーシアマイセカンドホーム当局を取材し、記事にして発表するのを待つしか手はなさそうです。
繰り返しますが、国別参加者数が公表されないのは残念なことですね。

続きは次に載せる記事 『マレーシアマイセカンドホームセンターで質問した結果明らかになったこと - その4』 をご覧ください。


マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数の統計で国別参加者数を公表しなくなった

2012年06月05日 | 参加者数の統計と解説
マレーシアマイセカンドホーム当局は2012年5月下旬になってようやく、プログラム参加の承認者数統計を発表しました。この何ヶ月間マレーシアマイセカンドホームサイトには、承認者数を示さない国別参加者数トップ10だけが掲示してありました。

当ブログではカテゴリー内の”参加者数の統計と解説”という分類で、これまで8つの記事を書いてきました。
そこで今回の記事では、発表されたこの統計数字を基にして分析しコメントします。

当ブログの方針
当ブログでは、翻訳する場合はあくまでも原サイトである英語ページまたはマレーシアマイセカンドホーム当局発行の英語文書を基にして訳し、それに独自の注と解説及び分析を加えて、ここに掲載しています。原サイトの日本語版ページが基準になるわけではないので一切参照及び関知はしません。


【10年間のプログラム新規参加者総数と対前年増減率】

注:%のついた数字は対前年増減率です。
2002年:818人、2003年:1645人、+101%、2004年:1917人、+16.5%、2005年:2615人、+36.4% 
2006年:1729人、-33.9%、2007年:1503人、-13.1%、2008年:1512人、+0.6%、2009年:1578人、+4.4%
2010年:1499人、-5%、2011年:2387人、+59.2%、
 
この統計で一目瞭然のように、2011年は対前年比で6割増という大幅でしかもこれまでに最大の増加率でした。承認された新規参加者数の面では、最多数であった2005年に次ぐ人数ですね。

ただし2005年のこの異常とも言えそうな人数にはある背景がありました。当ブログの以前の記事(2010年1月)でイントラアジアが書いた解説を再録しておきます:
Intraasiaの解説
マレーシアマイセカンドホームプログラムの申請及び承認規則はこれまで数回かなりの幅を持って変更されています。申請条件の敷居を低くしたり、審査を甘くすれば、プログラム本来の目的から外れた人たちの数が増えることは目に見えています。

過去の国別新規参加者数の変移を見るとこのあたりがよく推測できます。例えば2003年から2005年に中国人の新規参加者数が一挙に毎年500人前後にも増えたことがあります。さらに2005年はバングラデシュ人参加者数がなんと 852人もありました。 2009年の中国人参加者数は114人、バングラデシュ人参加者数 86人ですから、その数が異常な多さであることがわかります。 
当局がこの数字を見て、その後なんらかの変更・対策処置を取ったことが推測されます。以上

【急増した2011年終わり頃の傾向は今年も続くのだろうか】

2010年から2011年にかけての場合はどうかを考えてみましょう。

去年の終わりごろの記事で次のように載せました:
2011年における10月までのプログラム新規参加者数 国籍別トップ10: 
日本 306人、中国 281人、イラン 232人、バングラデシュ 221人、英国 118人、
パキスタン 91人、シンガポール 63人、オーストラリア 59人、台湾 48人、韓国 47人、 世界中からの新規参加者総数 1792人。

つまり最後の2ヶ月間で 600人も増加しています。一体全体どういう理由や背景があってこのような大幅増が短期間に起きたのだろう?

マレーシアマイセカンドホーム当局は例によって、参加者数の増減に関して一切分析もコメントも発表しませんので、残念ながらわかりません。そこで推測するしかありません。

マレーシアマイセカンドホーム当局は、今年(2012年)3月までの新規の参加承認者数も発表しています。 世界中からの新規参加者数は887人です。月平均にすると295人です。2011年11月12月の2ヶ月間の新規参加者数は595人でした、つまり月平均にすると297人です。
ちなみに、2012年3ヶ月間の”東アジア”からの新規参加者数が半数近い413人を占めます。東アジアとは恐らく、日本と中国と韓国と台湾を指すのであろう。

この計算結果から、昨年最後の2ヶ月間の大きな増加傾向が今年第一四半期にも引き続いていることがわかります。ということは2011年終わり頃の急増は一時的な現象ではないといえるかもしれませんが、今年はまだ3ヶ月間だけの統計ですから、現時点で判断してしまうのは早すぎます。せめて6ヶ月間の統計数字をみないと”傾向”だとはいえないでしょう。

【国別の参加者数発表を突如止めてしまったマレーシアマイセカンドホーム当局】

こうして昨年終わり頃と今年第一四半期の増加現象はわかった。しかし肝心の日本人の新規参加者数がわかりません。なぜならマレーシアマイセカンドホーム当局が今回(2012年5月下旬)の発表において、国別新規及び累計参加者数の発表を止めてしまったからです。これまた理由はわかりません。

マレーシアマイセカンドホーム当局は1990年代の昔から昨年(2011年)10ヶ月間分を発表した時まで、これまでずっと国別新規参加者数と累計参加者数を統計の主たる部分にしていました。それなのに今回突如として、国別を止めて、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、その他という大陸別分類を取り入れました。

さらに下位分類として、アジアは東南アジア 、東アジア 、北アジア 、南アジア 、南西アジア 、西アジア 、中央アジア 、という分類を取り入れました。

2011年の参加者総数2387人の内訳を見ると、アジア 1926人(746人):東南アジア 127人(25人)、東アジア 977人(413人)、北アジア 1人(0人)、南アジア 493人(181人)、南西アジア 0人(0人)、西アジア 327人(127人)、中央アジア 1人(0人)
(カッコ内は2012年第一四半期の新規参加者数です)

ヨーロッパもアメリカもアフリカもそれぞれ下位分類を取り入れています。例えば2011年に全体で26人しか新規参加者がいないアフリカを 7つにも下位分類しています。281人の新規参加者数であったヨーロッパを7つに下位分類した1つ ”南東ヨーロッパ”は2011年はたった1人です(例年も似たような数)。”南東ヨーロッパ”なんていう分類があるだろうか? 例えあるとしても、どの国かを推測できる人が果たしているのか?

アジアの下位分類である”北アジア”ってどの国のことだろう? モンゴル?のことかな。

まあ地学的とか地理分類なら意味はあるかもしれませんが、こんな誰にも馴染みのない細分化した分類は見にくいだけですね。その貿易統計において、1つの大陸を複数に下位分類した統計を発表しているマレーシア通産省でも、これほど細かな分類は用いていません。ましてマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数を一覧するために発表する統計に、アジアやヨーロッパやアフリカの下位分類など不要であり、同時に無用です。

なぜこんな不可解な変更がなされたのだろう? 国別表示をするとなにか不都合なことでも起こったのだろうか? どこからか国別表示に不満や批判が起きたのであろうか?
わかりません、ただマレーシアマイセカンドホーム当局の外からの要因、つまり何らかの外部要因によって、この不可解な変更が行われたと勘ぐらざるをえませんなあ。

【国別新規参加者数及び累計のトップ10ヶ国】

このため今回(2012年5月下旬)の発表では、国別の新規参加者数と累計参加者数の公表が全くなくなりました。公表されているのは国別新規参加者数及び累計のトップ10カ国の順位だけです。

国別新規参加者数の番付
2006年: 1位 バングラデシュ、2位 中国、3位 英国、4位 日本
2007年:1位 英国、2位 日本、3位 韓国、
2008年:1位 イラン、2位 日本、3位 英国、
2009年:1位 イラン、2位 日本、3位 英国、
2010年:1位 イラン、2位 日本、3位 中国、
2011年:1位 日本、2位 中国、3位 イラン、
2012年3月まで:1位 日本、2位 中国、3位 バングラデシュ

2002年から2012年3月までの国別総参加者数の番付
1位 中国、2位 バングラデシュ、3位 日本、4位 英国、5位 イラン

この5年間日本は一貫してマレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数でトップ3カ国の1つであり、昨年2011年は初のトップ国となった。今年も第一四半期はその流れを維持している。海外ロングステイに踏み出されるまたは計画、考慮している日本人の間で、マレーシアの人気が高まっていることを確実に感じます。

人数が公表されていないのはまこと人残念なことです。言うまでもなく、マレーシアマイセカンドホーム当局は国別の統計を行っています(だから大陸の下位分類での数字が発表できる)。
マレーシアマイセカンドホーム当局内部の人とコネがあるとか多少親しい関係であれば、国別参加者数を教えてもらうぐらいのことはできることでしょう。なぜなら、つい半年ほど前まで長年明瞭に発表されていた国別参加者数が急に機密扱い事項になったとは到底考えられないからです。

マレーシアマイセカンドホームプログラムを解説する者として、好意的に広報する者として、マレーシアマイセカンドホーム当局が去年までのように、参加者の国別統計を誰にでも見える形で発表してくれることを願っています。

参考:当ブログのこれまでの記事から引用
日本のマレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数
2002年 49人、2003年 99人、2004年 42人、2005年 87人、2006年 157人、2007年 198人、2008年 210人、 2009年 169人、2010年 195人、2011年10月まで306人
累計 1512人

この傾向を推測して、1512人 + 2011年残り2ヶ月分 + 2012年新規参加者数を合計すると、どうやら今年末には累計2000人台に到達しそうですね。

【6月15日の追記:2011年の日本人新規参加者数】

本日発行の英語紙にマレーシアマイセカンドホームプログラムの記事が載っており、その中で日本人の新規参加者の数字が出ています。
イントラアジアがこのブログ上記で断じた通りです、だからセンター当局はこうした新聞の取材には数字を明らかにしたわけです。センター当局はそのマレーシアマイセカンドホーム公式サイトでなぜ誰にも見える形で統計を発表しないのだろう?

以下は記事の一部:
マレーシアマイセカンドホームセンターが明らかにしたところでは、2011年にマレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を申請して承認された人数において、日本人は 423人でした、これは2010年の195人から大きく増えました。国別では2011年は日本が最多国でした、なお2010年はイランが最多国。 2011年の新規参加者数で2番目に多い国は中国で 405人。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を承認された世界各国参加者数は これまでの累計で 2012年3月時点で1万8千人を超えました。

以上

2011年の日本人新規参加者数が400人を超えたというのは、イントラアジアの予想を超える数ですね。長年マレーシアを論じてきた者として、嬉しい驚きといえます。

【簡単な自己紹介】

イントラアジアが発表してきた膨大な記述・発言のほとんどはインターネット上にあり、いつでも容易に検索できますから、どなたでもイントラアジアの過去から現在に至る内容を調べることができます。

イントラアジアは1975年に初めて日本を離れ、その後はヨーロッパなどに打ち込みました。この20数年は東南アジアを専門にマレーシアを本拠地として、様々な情報と主張を発信しています。専門書で知識を得、自分で調べ自分で歩き自分で書く、イントラアジアのあり方はこれに尽きます。

当ブログは、きれいなパンフレットで気を引いているわけでも、美辞麗句と写真で飾っているわけでもありませんし、ロングステイをビジネスにしている会社の宣伝でもありません。さらに何々財団・組織・クラブに関与していることもつながりも全くありません。
マレーシア語のマの字も知らずに、華人と中国人の区別もできずに、マレーシアマイセカンドホームプログラム紹介やビジネス宣伝をしている人たちとは一線を画しています。

マレーシアマイセカンドホームプログラムへの新規参加者数が2011年は大幅に増えている

2011年12月04日 | 参加者数の統計と解説
マレーシアマイセカンドホームプログラムの公式ホームページ(英語)には、その年の国籍別によるプログラム新規参加者数とこれまでの累計を示す統計のページがあります。
注:イントラアジアがマレーシアマイセカンドホームプログラムサイトを参照するときは、公式ホームページの基準である英語サイトだけです。

イントラアジア (Intraasia)はこれまで何回かその統計から主要部を抜き出して解説を加えて、このブログの記事として載せてきました。
その統計ページが今年2011年は半年以上に渡って更新されていませんでしたが、ごく最近になってようやく更新されました。その結果興味深いことが判明しました。それは、日本人参加者数が今年は大幅と言えるほど増えているということです。

【2011年における10月までのプログラム新規参加者数】
さっそく数字をあげてみましょう。

2011年における10月までの日本人のプログラム新規参加者数 306人
内訳:1月 15人、2月 33人、3月 14人、4月 37人、5月 16人、6月 25人、7月 38人、8月 31人、9月 64人、 10月 32人、 11月 未発表、 12月 未発表

10月までで既に300人を越えているという、例年になく多い新規参加者数ですね。この結果国籍別では、中国を抑えて最多新規参加者数国となっています。

2011年における10月までのプログラム新規参加者数 国籍別トップ10: 
日本 306人、中国 281人、イラン 232人、バングラデシュ 221人、英国 118人、
パキスタン 91人、シンガポール 63人、オーストラリア 59人、台湾 48人、韓国 47人、 
世界中からの新規参加者総数 1792人

こうしてみると、トップ4カ国だけで全体の 58%も占めています。その内日本が全体の17%を占めている。マレーシアマイセカンドホームプログラムでは数少ない国の新規参加者だけで全体の過半数を占めている。

【世界各国からの新規参加者数の累計と国籍別の特徴】
マレーシアマイセカンドホームプログラムとなってからの国籍別参加者数の累計 - 2002年から2010年まで:
中国 2452人、 バングラデシュ 1806人、 英国 1636人、 日本 1206人、 イラン 751人、 シンガポール 726人、 台湾 654人、 パキスタン 562人、 インド 581人、韓国 549人
世界中からの参加者の累計総数 14816人

トップ4カ国だけで全体の 48%を占めています。つまり2011年新規参加者数においてトップ4カ国が 58%も占めるというのが、特異な現象・傾向ではないことがわかります。中国とバングラデシュと日本は、2011年10月時点の新規参加者数でもこれまでの累計においてもトップ4カ国になっている。

そこで、日本は全世界参加者の累計総数において全体の 8%になります。2011年10月時点の新規参加者数において17%も占めているということは、例年に比べて2011年は新規参加者が大幅に増大したということがこの点でも明らかですね。

【日本人新規参加者数の推移】
日本のこれまでのプログラム参加者数を示します。
2002年 49人、 2003年 99人、 2004年 42人、 2005年 87人、2006年 157人、2007年 198人、2008年 210人、 2009年 169人、 2010年 195人、

2000年代後半は2000年代前半に比して5割以上増えた、年平均 200人弱というところでした。この傾向からみても、2011年は大幅に増えていることがわかります。

まだあと2ヶ月分の人数が加わりますから、1年間の合計人数は現時点でわかりませんが、350人前後になる可能性は高そうですね。2011年は日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数において、対前年比で5割を超えて大幅に増え且つこれまでの最高人数を記録した年となります。

【海外ロングステイする日本人にとってのマレーシアマイセカンドホームプログラムを考察する】

日本人の対象年齢層の間で、海外ロングステイに興味を持つ方、近い将来海外ロングステイをしてみようと計画している方が、少しづつ増えているそうですが、具体的にそれを実行に移す方はその何十分の一でしょう。

そこで2011年は、その何十分の1が実数として増加した(つまりパイ自体が幾分大きくなった)からマレーシアをロングステイとして選んだ・選ぶ人が増えたのでしょうか? それとも何十分の1自体は大して変わっていないが(つまりパイの大きさはほぼ同じ)、マレーシアをロングステイ先に選ぶ・選んだ人が目立って増えたのでしょうか?

イントラアジアは日本における海外ロングステイ希望者事情とロングステイ国の選択傾向に疎いので、このあたりの判断はできません。

なぜ日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数が今年2011年はこれほど増えたのだろうか? 
対前年比または対年平均比で 2,3割程度の増加は年による増減の範疇ですが、5割を軽く超す増加というのは、なにか注目すべき要因があるはずです。イントラアジアにとってそこが興味あるところです。

イントラアジアは長年マレーシアを紹介し、案内し、伝え、論じてきました。その一環としてこのマレーシアマイセカンドホームプログラムブログも主宰しています。ですからロングステイ先としてマレーシアを選ばれる方の増加は喜ばしいことですね。

2001年後半は円高の影響で対リンギット両替の為替率が 1万円=RM400 前後を維持するという、稀にみる好レートを続けています。いうまでもなく、外為市場はごく短期間に下落または上昇する相場の世界ですから、いつまでこの 好レートが続くか誰も保証はできません。

今年2011年に限って言えば、プログラム申請して承認される時期としても好時期だと言っても間違いではないはずです。例えば、日本で保有しているべき流動資産が換算して最低RM 35万必要、義務としてRM 15万の定期預金、滞在当初の費用は多くかかることなどから、1万円=RM400相場は好環境です。

ところでイントラアジアは当ブログの2009年04月21日付け『日本人のマレーシアマイセカンドホーム参加者数を考察する』という記事で、次のような考察を披露しました:
「日本人のマレーシア観光訪問者数をこの10年間で見ると、おおよそ年間30万人から40数万人の間を推移しています。マレーシア観光に要する料金・費用の変化にも関わらず、今後もこの範囲を外れることはなさそうです。その主たる理由は、日本人一般にとってのマレーシア人気があまり変化しそうにないことだといえます。つまりマレーシアへの先入観念とマレーシアのイメージが大きく変わることは考えられないからです。

この分析は、定年後引退後の長期滞在を考えていらっしゃる人たちにも適用できるでしょう。マレーシアを熟知した上で、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加される方は、そうではない方たちよりもずっと少ないと推測されます。つまりある国への先入観とその国のイメージは、結構大きな心理的影響を及ぼすと考えられます。こうした分析を通して、日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの年間新規参加者数が、将来現在の3倍増、4倍増にもなるというのは非現実的な予測だと、Intraasia は結論付けます。」

以上は引用

2000年代後半は、日本人のプログラム新規参加者数において年間平均200人弱です、つまりこの数字が5年や6年程度で600人、800人にもなるのはありえない、との判断をしました。この記事を書いてから2年半ほど経った現時点でも、イントラアジアはそれは当てはまると思っています。上記に書きました2011年の傾向を踏まえても、あと数年で年間 500人を超えるのは難しいのではないでしょうか。

ただし前にも書いた次のことを前提条件として付記します:
「マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は、申請条件の厳格化と審査のあり方の見直しを随時しているようです。これまでも時々起こったように、政府の方針変更と当局の思惑しだいで申請条件と審査のあり方いつでも変わりうる。」 従って「マレーシア当局がマレーシアマイセカンドホームプログラムの申請条件と審査において大きく”下方にぶれ”を起こせば(条件の大幅緩和)、日本人参加者の数がこの予想値をかなり超すこともありえるでしょう。」


予測の当否はいずれわかることとして、日本人プログラム新規参加者数が今年2011年は大幅に増えた傾向を、2012年も維持して欲しいものです。いやイントラアジアがそう願わなくても、すでに日本人ロングステイ者・希望者の間にマレーシアに向かう潮流が強くなっているのかもしれませんね。


マレーシアマイセカンドホームプログラムへの2010年新規参加者数とこれまでの累計

2011年04月20日 | 参加者数の統計と解説
マレーシアマイセカンドホーム当局はその公式サイトにプログラム参加者数統計を載せており、最近その統計数字が更新されました。ようやく昨年2010年の国別新規参加者数がわかりました。参加者とはプログラムに参加申請が認められた人のことです。

日本は2010年は 195人でした。当ブログの記事で予想した数字に近いものですね。これまでの傾向を分析すれば年間200人前後という人数はけっこう確率の高い数字だと言えそうです。マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加する日本人の数は決して大きく増えていません(根拠のない話しに注意しましょう)。参加者数の漸増はあるでしょうが、近い将来それが一挙に2倍にも3倍にも増える可能性はかなり低いでしょう(仮に当局が参加条件と審査を大幅に緩めるような方針変更をすれば、話はまた別ですよ)。

マレーシアマイセカンドホームプログラムになった2002年以降の年別日本人参加者数
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、  8年間の合計で1206人となります。

参考までに参加者累計でトップ5カ国を上げておきます。2002年から2010年までの累計人数
1. 中国:2452人、 2. バングラデシュ:1806人、 3. 英国:1636人、 4. 日本:1206人、5. イラン:751人

累計で千人を上回るのは上位4カ国だけですから、日本人参加者は比較すれば多いことは間違いありません。ただ8年間で1206人が確かに多人数だといえるほど多いとは思われませんし、同感される読者も少なくないことでしょう。2004年から2006年にかけて、中国からとバングラデシュからの参加者が驚異的な人数であったようなことは、恐らく今後はもう起こらないでしょう(当局はその後条件や審査を厳しくした面がある)。
こういった点などに関してきちんと分析した、当ブログの2009年4月21日の記事と2010年1月19日の記事をもう一度お読みください。

今年2011年の日本人新規参加者数
1月 16人、2月 33人、3月 14人
一昨年、昨年の例からわかりますように、毎月同じような参加数ではなく多いにばらつきのある月別参加者数です。


マレーシアマイセカンドホームプログラムへの今年の新規参加者数とこれまでの累計

2010年12月04日 | 参加者数の統計と解説
マレーシアマイセカンドホームプログラムの公式ホームページ(英語版)に今年2010年のプログラム新規参加者の国籍別人数がごく最近現れましたので、イントラアジア (Intraasia)が主要部を抜き出して、わかりやすく解説付きでここに載せておきましょう。

プログラム新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラムへの参加が今年当局に認められた人たちということです。

日本人の場合 10月までで 168人
内訳:1月 15人、2月 9人、3月 31人、4月 21人、5月 19人、6月 14人、7月 17人、8月 17人、9月 18人、 10月 7人、 11月 未発表、 12月 未発表

[国籍別参加者数トップ10]


2010年の10ヶ月間の国籍別参加者数トップ10
1位:イラン 198人、 2位:日本 168人、 3位:中国 119人、 4位:英国 111人、 5位:パキスタン 69人、 6位:バングラデシュ 65人、 7位:シンガポール 61人、 8位:オーストラリア 53人、 9位:インド 44人、 10位:韓国 39人
世界各国からの合計 1250人、その内日本の占める割合:13%

こうしてみると、日本はマレーシアマイセカンドホームプログラムにおける主要参加国であることが改めてわかります。日本人はほぼ毎年国籍別トップ5 に入っていますからね。そしてマレーシアマイセカンドホームプログラムとなった2002年以降の通算参加者数において、日本は世界各国中の4位 1179人となっています。なお1位は中国の2417人です。

[日本人の参加傾向は変わらない]

日本人の年度別新規参加者数
2002年 49人、2003年 99人、2004年 42人、2005年 87人、2006年 157人、2007年 198人、2008年 210人、2009年 169人

今年のこれまでの傾向から考えると、2010年の新規参加者数はどうやら2007年程度になりそうですね。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける、日本人参加者数の傾向と分析はこのブログの2009年4月21日付けページで詳しく書きましたので、是非そちらをご覧ください:「日本人のマレーシアマイセカンドホーム参加者数を考察する」

基本的に今年の傾向もその中で分析した点に合致していますし、近い将来もその分析範囲から外れることはまずないでしょう。年間200人足らずという新規参加者数は、案外少ないのか、思ったより多いのか、これは海外ロングステイを考慮されている人たちの間でも、意見の分かれるところではないでしょうか。

現実として海外ロングステイを実行することはそれほど簡単なことではないし、日本人の捉えるマレーシア観から、マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数が一挙に3倍にも、4倍にも増えるようなことは、非現実的ですね。

[当局の方針は今後も変わりうる]

マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は、申請条件の厳格化と審査のあり方の見直しを随時しているようなので、かつてある国が年間 500人を超える新規参加者数を出したようなことは、もう起こらないでしょう。ただし、これまでも時々起こったように、政府の方針変更と当局の思惑しだいで申請条件と審査のあり方はいつでも変わりうる、ということも付記しておきます。


マイセカンドホームプログラム参加の承認者数 2010年の途中経過

2010年06月19日 | 参加者数の統計と解説
今年2010年で4月までにマイセカンドホームプログラムに参加申請して承認を得た日本人申請者数 76人

今年の現時点では国別では2番目に多い国ですね。
そこで同期間中に承認を受けた人の国籍を見ますと:
イラン90人、中国 46人、英国47人、シンガポール 3人、パキスタン 35人、バングラデシュ19人などとなっています。

以上は観光省が公表しているマレーシアマイセカンドホームの公式サイト(英語)を参照した数字です。

当ブログではこれまでにも何回か、プログラムへの日本人参加者数の情報と分析を載せてきました。カテゴリー 「説明」の過去書き込みをご覧下さい。 76人という数が去年までの日本人参加者傾向から乖離してないことがお分かりになるでしょう。


マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加した日本人の数

2010年01月29日 | 参加者数の統計と解説
観光省の公式発表に基づく統計です。

2009年の日本人新規参加者数
1月:6、 2月:10、 3月:4、 4月:37、 5月:25、 6月:7、 7月:18、 8月:14、 9月:14、 10月:21、 11月:6、 12月:7  計 169人

これまでの日本人新規参加者数年別
2002年:49、 2003年:99、 2004年:42、 2005年:87、 2006年:157、 2007年:198、 2008年:210、 2009年:169  合計人数: 1,011人

国別の新規参加者の累計 多い順トップ10カ国
1位中国:2298、 2位バングラデシュ:1732、 3位英国:1495、 4位日本:1011、 5位シンガポール:645、 6位台湾:605、 7位インドネシア:532、 8位インド:530、  9位イラン:524、 10位韓国:500、 その他国計:3445  総人数 13,317人

Intraasiaの解説
マレーシアマイセカンドホームプログラムの申請及び承認規則はこれまで数回かなりの幅を持って変更されています。申請条件の敷居を低くしたり、審査を甘くすれば、プログラム本来の目的から外れた人たちの数が増えることは目に見えています。過去の国別新規参加者数の変移を見るとこのあたりがよく推測できます。例えば2003年から2005年に中国人の新規参加者数が一挙に毎年500人前後にも増えたことがあります。さらに2005年はバングラデシュ人参加者数がなんと 852人もありました。 2009年の中国人参加者数は114人、バングラデシュ人参加者数 86人ですから、その数が異常な多さであることがわかります。 
当局がこの数字を見て、その後なんらかの変更・対策処置を取ったことが推測されます。 一方英国人や日本人の場合は、2003年から2006年の一部国からの参加者数急増期にも、年毎の参加者数に大きな変化はありませんでした。

プログラム悪用者をできるだけ排除するには、申請条件の敷居を高くしたり、審査を厳しくすればいいはずですが、その結果申請段階から人数が増えにくくなることも推測できます。所詮、マレーシアマイセカンドホームプログラムのような外国人向け限定移住優遇策にはこの種の問題が付きまとうことになると思います。なぜなら、世界における、ある国からある特定の外国へ、合法手段だけでなく違法、非法にも人が移住していく、より良い稼ぎ・仕事を求めて移っていく、という人の動きと流れがこの背景にあるからです。この冷厳な現実を直視すれば、外国人向け限定移住優遇策は多い少ないに関わらず、そのプログラムが悪用または誤用される可能性を持っているのです。

ということから、マレーシアマイセカンドホームプログラムへの参加者の一定した増加を期待するマレーシア側が、プログラム申請条件と承認運用においてある程度の”ぶれ”を起こすことは理解できます。 ただその幅があまり大きいと申請・参加者側に困惑を招きかねないことにもなりますね。

日本人の新規参加者数は 2009年は169人でした。この人数が意外に多いと捉える人もいらっしゃるでしょうが、マレーシアマイセカンドホームプログラムが話題にされる程度から考えて、それほど多い数とまでは言えないと思います。 Intraasia は以前にもホームページでこのあたりを分析しましたように( 注を参照)、日本人のプログラム参加者が劇的に増えることはまずないと捉えています。それは日本人旅行者のマレーシア訪問者数が劇的に変化することがこれまで起こらなかったし、今後も起こりそうにないことと、軌を一にしています。 
 注: 今週のマレーシア 第543回 「マレーシアマイセカンドホームプログラムの最新規定と条件を一覧し参加状況を考える」

2009年の参加者は2008年より減りましたね。2006年からの4年間で年平均を計算すると 183人です。プログラムの現行条件と状況下ではこの数ぐらいが、日本人参加者の見込み数といえそうです。ですから日本人参加者数は今後も年間 200人前後というところではないでしょうか。 ただしマレーシア当局がマレーシアマイセカンドホームプログラムの申請条件と審査において大きく”下方にぶれ”を起こせば(条件の大幅緩和)、日本人参加者の数がこの予想値をかなり超すこともありえるでしょう。