マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームセンターで質問した結果明らかになったこと - その2

2011年08月26日 | 規定・条件及びその解説

はじめに
この7月末にプトゥラジャヤに移転したマレーシアマイセカンドホームセンターを8月下旬に訪ねました。行き方情報などは下段に載せました。8月13日のブログ記事で書きましたように、マレーシア観光省は新しく建築したまさにピカピカのモダンなデザインの建物全体に入居しており、マレーシアマイセカンドホームセンターはその10階にあります。

まず当ブログの『マレーシアマイセカンドホーム最新の規定と条件 (2009年後半時点)』-2009年07月08日付け- 及び『マイセカンドホームプログラムの規定・条件の一部文章改定に合わせた、訳文とその解説』-20011年3月3日付け-をもう一度ご覧になってください。その中で重要な部分をここに引用しておきます:

【申請に際して:】

2) 50歳以上の申請者は、流動資産が RM 35万あり及びマレーシア国外を源泉とする月収が RM 1万あることを示す条件に適合しなければなりません。
申請者は経済状況の証明として当座預金の認証謄本を提出する必要があります。そのために直近3ヶ月間の口座取引明細書を提出し、その際各月の口座残高が RM 350,000 (35万リンギット)を下回らないことが必要です。

すでに引退された方は、政府認証の基金から月額 RM 1万(1万リンギット)の年金を受領することを証明する必要があります。

公式サイトに後日追加されたお知らせに次のような文言が載っている:
2012年7月12日以降の全てのマレーシアマイセカンドホームプログラム申請には、月々の収入として(下の注)または政府認証の年金の受取りとして、直近3ヶ月間の預入れを示す口座取引明細書を提出しなければなりません。
2012年7月12日より前に受け取りが完了した申請にはこの規則は適用されません。

注:月々の収入として、給料、賃貸収入、受取り利子、株式(からの配当という意味でしょう)などがあげてある。
 2012年は記載ミスでしょう。つまり2012年ではなく2011年のはずです。この追加規定は既に2011年後半から適用されているのですから。いつもながら公式サイトの記載には頭を悩まされますなあ



承認に際して】

成功した申請者になるには、Imigresen(マレーシア出入国管理庁)から”条件付承認状”を受け取り次第、次の経済的基準に適合する必要があります。

50歳以上の者の承認に際しては:
次のどちらかを選択できます
・マレーシアにある銀行に定期預金口座を開設して RM 15万を預ける、
または
・政府認定の年金額が毎月 RM 1万あることを証明する

Intraasiaからのおことわり:当ブログの翻訳文は全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページを基にして訳しています(他言語の翻訳ページは一切参照しません)。翻訳中の単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。



イントラアジアは2009年07月08日に掲載したそのブログ記事で次のような注書きをしました、「 注:上記の申請に際しての条件では、定期口座にRM 15万預ける選択は言及されていないのに、ここでは選択肢となっている。おかしな文章です。」

【イントラアジアの質問とセンター側の返答】

今回のマレーシアマイセカンドホームセンター訪問では、この注書きに関することを質問して係官から得た返答から次のようなことがわかりました。

申請に際して条件としてはあくまでも、マレーシア国外を源泉とする月収が RM 1万ある、または政府認証の基金から月額 RM 1万(1万リンギット)相当の年金を受領していることを示す必要がある。国外源泉収入には被雇用による収入だけでなく家賃や地代の賃貸し収入などを含めても構わない(従って証明さえできれば毎月確定しているビジネス収入などでもよいということでしょう)。その際、配偶者を伴って参加申請する申請者は配偶者の収入分を合算できます。つまり2人合わせて月収 RM 1万あることを証明すればよいということです。

年金生活者の場合、配偶者を伴って参加申請する申請者は配偶者の年金分を合算できます。つまり2人合わせて月額RM 1万相当あればよいということです。1人だけの年金額で月額RM 1万相当を受領しているまたは受領する見込みの方は多いとはいえないと推測されますので、合算方式は申請者には助かるのではないでしょうか。

そこで承認に際して、なぜ唐突に
・マレーシアにある銀行に定期預金口座を開設して RM 15万を預ける、または・政府認定の年金額が毎月 RM 1万あることを証明する

という選択条件になるかです。それは、当局であるマレーシアマイセカンドホーム委員会が申請に際して条件に基づいて申請をいわば一次審査します。その一次審査が通ると、その申請はImigresen(マレーシア出入国管理庁)にいわば第二次審査に回されます。この段階ではマレーシアマイセカンドホーム委員会の手を一時離れます。
そしてImigresen(マレーシア出入国管理庁)の審査を通ると、「”条件付承認状”を受け取り次第、次の経済的基準に適合する必要があります。」という上記の記述になります。

要するに、第二段階においては、マレーシアにある銀行に定期預金口座を開設して RM 15万を預ける、または 政府認定の年金額が毎月 RM 1万あることを証明するという選択条件になるのだが、第一段階ではあくまでも上記の【申請に際して:】が適用される、という係官の説明でした。

そこで例えば、年金受領額が夫婦合算しても月額RM 1万相当にはならないが、流動資産が RM 35万以上あり従って”マレーシアにある銀行に定期預金口座を開設して RM 15万を預ける”だけの余裕がある(はずの)人はプログラム申請者になれるのか、と尋ねたところ、
「申請自体は受けます。ただし(一次審査を)通すかどうかはマレーシアマイセカンドホーム委員会の判断によります」との返答を得ました。

ということから、年金受領額または月収額がRM 1万相当に満たない人でも申請はできると理解してよいことになります。もちろんその場合でも「流動資産が RM 35万ある」という申請に際して条件は必ず満たしている必要がある。

参考:以前の『マレーシアマイセカンドホームセンターで質問した結果明らかになったこと』記事で明記しましたことを、ここでも載せておきます。 
「申請者は、流動資産が RM 35万あり」という記述に関してです。
・申請者の資産とその配偶者の資産を合算してRM35万以上あれば、参加申請することができます。

推測するに、流動資産が多ければ多いほど一次審査での補強材料になるのではないでしょうか。ただし申請に際して条件の1つを満たしていないので、マレーシアマイセカンドホーム委員会の審査を必ず通るという保証は無理であるということは承知しておく必要がありますね。

RM 1万には少々満たないけど流動資産は十分あるということを示して、マレーシアマイセカンドホーム委員会に印象づけすれば、日本人の場合は一次審査に通るのではないかと、希望的または願望的に推測しておきましょう。


マレーシア観光省への行きかた

2011年08月26日 | MM2Hセンター及びその他

マレーシア観光省への行きかたを説明します

クアラルンプールからプトゥラジャヤへ
方法はいくつかありますが、最も無難で早く到着できる交通手段を2つあげます:
・KL Sentral駅から空港電車の普通便であるTransit に乗り、Putrajaya 駅で下車
・高架電車LRTのPasar Seni駅前にあるバス発着場からRapid KLバスのPutrajaya 直行バス E1 に乗る

この電車とこのバスが到着するプトゥラジャヤ駅は Putrajaya Sentral と呼ばれる総合駅になっており、プトゥラジャヤ市内バスのターミナルがその一部となっている。なおタクシー乗り場もあります。

注:クアラルンプールからタクシーで直接プトゥラジャヤにある観光省ビルへ行くことはもちろんできますが、タクシー運転手が観光省の場所を知っている可能 性はかなり低いことを予想しておきましょう。タクシーで行く場合でも、Putrajaya Sentral から(地元)タクシーで行くほうがずっと確実でしょう。

Putrajaya Sentral のバスターミナルを発着する市内バスはNadi Putra バスが一手に運行しています、運賃は均一の50セントです。観光省のある地区を通る市内バスの番号は601と903です。大体15分ぐらいで観光省前のバ ス停に着くでしょう。

2012年2月の追記
903番は朝夕の通勤時のみの限定運行になった。従って観光省へ行くには601番バスを使います。各地を廻ってからPercint 5 に至るので30分ほどかかります。

プトゥラジャヤは広大な市であり、壮大な建築物が並ぶ地区もあれば建築物の密度がかなり薄い場所もたくさんあります。観光省のある地区はその密度の薄い地 区ですが、幸運なことに観光省が大きな省庁のため市内バスは観光省ビル前に作られた立派なバス停に停車します(こんな立派なバス停はクアラルンプールには ありません)。


マレーシアの常で、バス停に人がいても乗車する態度を示さなければ通過しますから、バスは全てのバス停に必ず停車するわけではありません、また車内案内は もちろんありません。さらにバス停のほとんどは表示名無しですから、観光省前バス停などとどこにも書かれていません、よって場所を知っていない限り下車す るバス停がわからないことになります。バス停にバス時刻表などありませんから、次に来るバスを気長に待つだけです。

プトゥラジャヤをこれまでかなりの回数訪れているイントラアジアでも観光省は始めて行く地区にあるため、あらかじめ運転手に観光省のある場所で降ろしてく れるように頼んでおきました。通勤時間帯でない限り、プトゥラジャヤ市内バスはいつもがら空き状態ですから、運転手が頼みを忘れることはないでしょう。



観光省ビル(上の写真)内に入り、受付で備え付けのノートに名前などを書いて入館証を受け取り、あとはエレベーターで10階に昇れば、その一角にマレーシアマイセカンドホームセンターがあります。

以前よりずっと広く高級なセンターです(下の写真)。One Stop Centre と言われるように、このセンターでマレーシアマイセカンドホームプログラムに関する手続きがすべてできるため、Imigresen の(出張)窓口がこのセンター内に設けてあります。



プトゥラジャヤ観光を兼ねて、目的意識がある方はマレーシアマイセカンドホームセンターを訪れてみるのもいいかもしれませんよ。


マレーシアマイセカンドホームセンターがプトゥラジャヤへ移転した

2011年08月13日 | プログラムに関連するニュース
当ブログの2011年5月4日付け記事『マレーシアマイセカンドホームセンターで質問した結果明らかになったこと』の末尾で、「センター職員から得た情報によると、マレーシアマイセカンドホームセンターは今年下半期(その何時かは未定としておく)にPutraJaya へ移転するとのことです。それは上部組織である観光省が新庁舎に移転することに伴うからだそうです。現センターのあるクアラルンプールのPWTC は誰でもアクセスしやすい場所ですが、プトラジャヤとなると公共交通面でいささか面倒な場所になりますね。」と書きました。

8月前半にマレーシア観光省が入居するクアラルンプールのPWTCを訪ねたら、まさにその移転が済んだ後でした。マレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトには7月末に移転したと、8月4日の日付で載っていることを後で知りました。

新しい住所
Malaysia My Second Home Centre
Kementerian Pelancongan Malaysia
Aras 10, No. 2, Menara 1
Jalan P5/6, Presint 5
62200 Putrajaya

これはマレーシア語表記です。公式サイトには英語つづりの住所が載っていますが、マレーシアでの住所はここに示したような表示が普通ですので、こういう表記に今から慣れておきましょう。なお英語表記でも郵便物はまったく問題なく配達されます。プトゥラジャヤでは”Presint”というあまり見かけない単語が使われていますが、いわば第5区ということです。Jalan は通りという意味です。

PWTC の受付で尋ねたら、観光省の部署はほとんど全てプトゥラジャヤの新庁舎へ移転したので、ごく一部の部署だけがPWTCに残っているとのことでした。つまりマレーシアマイセカンドホームセンターは完全にプトラジャヤの新庁舎へ移り、クアラルンプールにはセンターの出張所もないことがわかりました。

【行政首都であるプトゥラジャヤ】

プトラジャヤはマレーシアの新行政首都としてゼロから建設された人造都市であり、1990年代後半から機能しています。首相官邸が初期に移転して以来、各省庁が徐々にプトラジャヤの新庁舎へ移転していきましたので、観光省はかなり後発組みになります。移転先はさぞかしピカピカでモダンなビルのことでしょう。

とういうものの、クアラルンプールからは50kmぐらい離れている、クアラルンプールに比べれば公共交通面ではるかに不便、プトゥラジャヤの広大さ、といったことから、イントラアジアのように自家用車を持たない者には1日仕事になりかねません。なぜならまず本数の少ないバスまたは空港電車でPutrajaya Central 駅に着き、そこから適切なルートの乗り合いバスに乗って目的の住所地近くで降り、徒歩で庁舎を探し出さなければならないからです。プトゥラジャヤのバス停はこまめに設けてないのです、やれやれですな。

いうまでもなく、費用はいとわないという方はタクシーを使うでしょうが、余裕のない且つ自力で行動するイントラアジアはどこでも全てバスと電車で行動します。

ということで、近いうちに(日時は未定)新庁舎に移転したマレーシアマイセカンドホームセンターを訪れるつもりです。そしてこの場で報告しましょう。