マレーシアマイセカンドホームの公式サイトの統計ページが最近(2012年12月)更新されました。ほとんど更新されないサイトの中で、統計ページはかなり不定期ながら何ケ月かに1回更新されています。その際更新時点より数ヶ月前時点でのプログラム参加者数統計が発表されます。
今回の統計は 2012年8月までの数字です。以下の数字は、特にことわらない限り、2012年における8ヶ月間のものです。
当ブログの2012年10月10日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者の国別人数の非公表扱いは今後も続きそう』で説明しましたように、残念ながら公表統計に国別参加者数の内訳を期待できなくなりました。マレーシアマイセカンドホームセンターを訪れて尋ねても教えてくれないので、どうしようもありません。
さて統計は、大陸別及び各大陸を下位分類し、それぞれにおける過去の年統計数字と今年8月までの数字、及び累計から成ります。
そこでお世辞にも見やすいとは言えない今回の統計表から抜き出します(数字が小さく、拡大するとぼやける)。
【プログラム新規参加者の実に84%がアジアの国々の人たち】
大陸別分類で最もプログラム新規参加者が多いのは依然としてアジアであり、参加者数全体の圧倒的多数を占めます。世界各国からの新規参加者数合計 2285人中、アジアが実に84%である 1926人も占めている。2番目がヨーロッパの191人です。これはアジアの1割に過ぎない。
2011年1年間におけるアジアからの新規参加者の割合は80%でしたから、それよりもさらにアジア人比率が高まっている。マレーシアマイセカンドホームプログラムはまるでアジア人のためになったかのようです。
そこでアジアの下位分類をみましょう。
アジア 1926人の下位分類統計
東南アジア 86人、 東アジア 1154人、 南アジア 473人、 西アジア 210人、中央アジア 3人、
参考:2011年全体で アジア 1926人の下位分類統計(偶然同じ値です)
東南アジア 127人、 東アジア 977人、 南アジア 493人、 西アジア 327人、中央アジア 1人、北アジア 1人
【アジアの中で東アジアの比率がより高まっている】
アジアの中で東アジアが占める比率は、2012年8ヶ月で 60%。 2011年が 50%、2010年が 43%、2009年が 37%、2008年が43%、2007年が48%。
東アジアは実質的に日本、香港を含む中国、韓国、台湾から成る(はずです)。
アジアの中で東アジアの比率が近年増加傾向にあることがわかります、その第一の要因は中国人参加者の増加、次いで日本人参加者の増加でしょう。
今年8か月間では、なんと世界中からの新規参加者数のちょうど半分を、東アジア諸国だけで占めています。プログラムの近年の参加者実績を考慮すれば、これがマレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴になっていると言えます。
もはや東アジアの国別内訳はわかりません。
参考までに、イントラアジアの『新聞の記事からブログ』の2012年11月9日付け記事を引用しておきます。
【マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者で大幅増している中国人】
観光省大臣は、観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラムについて語る。
「(マレーシアマイセカンドホームプログラムの前身を含めて)プログラム参加者総数は2012年8月までに約 19,500人になった。国別の参加者総数でみると、中国人が最多であり 3,332人になる。 次いでバングラデシュ人、日本人です。
2012年のプログラム新規参加者数を8か月間でみると、 中国人は対前年比大幅増の 475人です。 」
大臣はまた、マレーシアマイセカンドホームプログラムはマレーシアの住宅産業市場を引き続き発展させることにも貢献する、と語る。「今年8か月間で マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者が購入した住宅は約RM 2億になります。」
(Intraasia 注:マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は今年から国別参加者の公表を突然止めてしまった。 こうした大臣発言か新聞社の取材で国別参加者を明らかにするわけです。だったらプログラム当局のホームページで公表すればいいのにと思います。」
以上
2011年の日本人のプログラム新規参加者数は 423人で、国別では日本が最多国でした。
今年2012年はどうなるか、興味あるところです。8月までに東アジアから1154人で、その内中国が475人ということですから、東アジア内で1,2位を争う(?)日本もかなりの人数であることは推測できます。ということは、恐らく2012年の日本人新規参加者数は2011年のそれを上回るのでしょうね。
海外ロングステイに興味ある、日本人のシニア世代、及びシニア前世代の中で、マレーシアを選ばれる方が増えていることは喜ばしいことです。
【2012年はプログラム新規参加者数においてこれまでの最高記録になりそう】
さてマレーシアマイセカンドホームプログラムを通して、これまで年間新規参加者数が最も多かった年は2006年の2615人でした。次いで2011年の2387人です。(2006年がなぜ突出して多かったかは、当ブログの過去の記事で既に分析しました)
2012年8ヶ月間で既に2285人ですから昨年よりも新規参加者数の増加ペースが早い、さらにこの調子から考えると、2006年の数字を抜いてプログラム史上最多参加者数の年になることが予測されます。
【イントラアジア(Intraasia)から年末の挨拶】
マレーシアマイセカンドホームプログラムに特化した当ブログの開始は2009年からですが、イントラアジアはホームページの中で、既に2000年代初期からマレーシアでのロングステイに関する情報を載せてきました。
そもそもイントラアジアは1996年以来マレーシアを伝え続けています。雨が降ろうと晴れようと、日本人の間でマレーシアへの関心が低かろうと高かろうと、書き続けてきたこの分野の専門者です。そういう背景の中で、この数年、日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数が増え、それに対する関心が高まってきたことはうれしく思います。
2011年以前から既に当ブログの読者の方、2012年から読者になられた方、皆さんに今年1年のブログ訪問を感謝します。今回初めて当ブログをご覧になった方は、どうぞじっくり各記事をお読みください。
マレーシアマイセカンドホームプログラムに関心をお持ちになったら、イントラアジアが毎日更新しているブログ 『マレーシアの新聞の記事から』 をどうぞ定期的にご覧ください。このブログは日本人が興味を持つ持たないという観点から発信していませんので、日本のマスコミやいろんな日本語メディアが伝えない、伝えられない、マレーシアの本当の姿を少しずつ知っていくことができますよ。
イントラアジアは来年2013年も引き続きブログ 『マレーシア マイセカンドホーム -シニア世代の海外ロングステイ』を更新していきます。