マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

銀行のネットバンキングではマレーシアの携帯電話番号が必須です

2013年10月20日 | マレーシア生活の案内と知識

携帯電話一般については当ブログで既に3回記事にしています:

『マレーシアで携帯電話機を買いプリペードで使用することは、誰でも簡単にできます』  2010年1月6日付け記事と1月14日付け記事
『続編- マレーシアではプリペード携帯電話が簡単に利用できます』 2012年2月26日付け

内容を覚えていらっしゃらない方はあらかじめ目を通してください。

ご存じのように、携帯電話の世界は電話機種と携帯電話ネットワーク運営会社のサービスの両面でまことに変化が早い。3つの記事で載せた内容の一部に現時点で既に変化が出ていることは不思議ではありません。

マレーシアでも携帯電話ネットワーク会社間の競争はたいへん激しいので、各社ともひんぱんにサービス内容を見直しています。1,2年前に提供されていたサービス内容が変更された、新たなサービスができた、別サービスに移行したということも当然起きてくる。

そこで直近の情報は各社のホームページで確認することになる。
そういうためにも、英語読解力は必須です。参照: 『マレーシアで暮らすには World Englishes の英語力が必要です』 2013年8月24日付け記事

携帯電話ネットワーク会社の選択において、どの会社を選ぼうと基本的には同じだからこだわらないという方もあるでしょうし、ある特定の会社でなければならないという方もいらっしゃるでしょう。どちらであれ、携帯電話市場の情報は知っておいて損はありません。

日本に居てはわからない、現在のマレーシア携帯電話会社市場の様子を伝える新聞記事を Intraasia のブログから再録しておきます。

【三大携帯電話会社間の競争は激しい】-2013年9月掲載

マレーシアの三大携帯電話網運営会社において、モバイルサービスからの収入における市場占有率を、CIMB リサーチが発表しました:
1位の Maxis が37.3%、 2位の Celcom が 35.1%、 3位の DiGi が 27.6%、 

Celcom はシェアを伸ばしていますが、これは Maxis から奪っているようです。 このペースでいけば1年後には Celcomが最大の携帯会社になるでしょう、とリサーチ会社は推測する。
Maxis はかつて2007年には利用者市場で 50%近いシェアを誇っていました、近年シェアを少しづつ落としてきた Maxisは現在社内機構改革の最中です、そして10月からは新しい最高経営責任者が経営を引き継ぎます。

【携帯電話利用者の圧倒的多数派はプリペード方式】-2013年10月掲載

マレーシアにおける携帯電話利用者数は2013年6月末時点で4260万人です。(これは人口をはるかに超えるので)従って携帯電話普及率は 143%になる。
全体の17.6%にあたる 750万人が後払い式利用者で、プリペード利用者は82%にあたる 3500万人になる。

3大携帯電話網運営会社のシェア -2012年第2四半期時点
Maxis : 利用者数 1380万人、内プリペード利用者の比率 75%、 
Celcom Axiata: 利用者数 1300万人、内プリペード利用者の比率 77%、 
DiGi :利用者数 1050万人、内プリペード利用者の比率 84%、


【ネットバンキングの利用には携帯電話番号が必須】

ところでマレーシアでは、携帯電話は人と通話するためだけではなく、次のような情報伝達手段として必需品となっています。

マレーシアマイセカンドホームプログラム下で滞在される場合、参加者は必ず銀行に定期預金口座を開設することになる(プログラム参加条件の1つです)。ほとんどの方はその際普通口座を、中には加えて当座預金口座も、開設されることでしょう。もちろんこちらは必須ではないが、銀行口座を使わない手はありません。

現在ではどの銀行もネットバンキングを奨励しており、且つネットバンキングの利用者は益々増えている。ですからプログラム参加者もネットバンキングを活用されれば、銀行利用がより便利になる。

マレーシアのネットバンキングでは、その多くのメニューで取引の度にTAC というコード(要するに暗号数字)を画面に入力する仕組みです。ネットバンキング利用者登録者名とパスワードを最初に入力するのは言うまでもありませんが、1回1回の取引、振込、購入、支払などにおいてその都度このTACの入力が必要です。銀行によってはTACではなく別の名称もあるようですが、本質は同じです。
なおTAC コードは受信して数分経つと有効性が消滅する。

ネットバンキングの利用手順
1.ネットバンキング利用者はあらかじめマレーシアの携帯電話番号を登録しなければならない。
2.取引行為の行程の中で銀行側から登録済み携帯番号宛てにTACコードが送信される(いわゆるSMS機能です)。
3.取引の支払い者はそのTACコードを画面に入力することで、取引行為を完成させる。
4.いくら残高が十分あっても、TACコードを正確に入力しない限り取引は成立しません。

自分の口座間での振替のような場合はTACコードの入力はありませんが、大多数の取引・購入・支払などの行為にはTAC入力が必ず伴います。 
ということから、ネットバンキング利用面からもマレーシアの携帯電話番号の取得は必須と言えます。

これまでにも当ブログで強調しましたように、外国人旅行者を含めて誰でもプリペード携帯の電話番号はごく簡単に且つ安価に取得できる、同時に安価な携帯電話機がごく容易に買える。ですから、プログラム参加者は是非マレーシアの携帯電話に加入しておきましょう。

その際、強いて後払い方式にする必要はないし、スマートフォン機種でなければならないということはない。もちろん、スマートフォンならより多機能で便利ですから、これは個人の好みですね。

【プリペード式携帯電話の特徴】

なおプリペード式携帯電話番号は、トップアップ(料金補充)した価格に基づいて利用有効期間が決まります。このことは携帯電話を日々使う人には全く問題ないでしょうが、ごくたまにしか使わないのでトップアップをし忘れた場合、またはマレーシアを留守にしている間に、有効期間が切れてしまうことも起こるでしょう。そうなると、電話をかけること及び SMSを送ることはできません。

しかしながらその場合でも電話番号自体は有効なので、有効期限後90日間は電話とSMSの受信ができます。90日間以内にトップアップすれば、その同じ電話番号で通話できるようになります。この仕組みは、ほとんどの携帯電話ネットワーク会社に共通のはずですが、有効期限後の日数に会社及びプランによってある程度の違いがある、例えば DiGi のあるプランでは75日間と規定されている。

逆に言えば、この仕組みを上手に利用して一つの電話番号をごく安価に長期間使い続けることができます。もっとも電話をかける直前に必ずトップアップする手間はかかりますが。

これとは別に、通話できる有効期間が1年間である、1年プランもいくつかの携帯電話ネットワーク会社が販売している。ただしこのプランに関する宣伝はほとんど行われておらず、各社のホームページでもこのプランはごく目立たないあり方で紹介・説明されている。その理由は、このプランは儲けにつながらないからだと推測される。

1年プランの例: 
Maxis のプリペードサービスである Hotlink には 'Hotlink 365' というプランがある。
1年間の利用料金はRM 33、つまり最初にRM 33が差引かれた後、1年間その電話番号で通話ができるということです。もちろん残高がゼロ近くになれば、通話するためにはトップアップ(料金補充)する必要がある。

DiGI は 'Super Long Life' という1年プランを発売している。これに申し込む際、利用者のプリペード口座残高にRM 35以上あることが条件だと書いてある。

他には Tune Talkも1年プランを提供している(イントラアジアはこれを利用している)。年間利用料 RM 38.

注:SMSは日本でいう携帯メールとは違います。相手の’電話番号宛て’に文字情報を送信する機能であり、マレーシアを始めとして東南アジアでは通話並みに盛んです。

以上のようなプリペード式携帯電話の特徴を踏まえて、マレーシアで携帯電話の利用者になりましょう。


スーパーの広告でみる一般消費商品の画像と価格

2013年10月01日 | マレーシア生活の案内と知識

【マレーシアマイセカンドホームプログラムの変遷を手短に説明】

マレーシアマイセカンドホームプログラムの本来の狙いは、定年などで仕事または事業・商売を引退して老後を自国ではなく他国で過ごす、裕福な外国人をマレーシアに引き付けようというものです。 決して永住プログラムではないので、プログラム参加者に永住権は付与されません。

2002年にこのプログラムが開始されて既に10年以上経ちました。年毎の参加承認者数は、最初の年である2002年の818人から、2012年には3227人に増えました。11年間の累計参加者数は2万人を超えた。
マレーシアマイセカンドホームプログラムが、マレーシア当局の目論んだ程度に成功しているのか、それともそれ以上に成功しているのかは、当然ながらわかりません。マレーシア観光省もマレーシアマイセカンドホームプログラム当局も、参加者数の目標人数を発表したことがないので、推測のしようがない。

一つ言えることとして、本来の狙いとは幾分またはかなり違う形の新規参加者が増えているであろうことが近年の新規参加者数の急増を反映した推移及びマレーシアマスコミの報道、とりわけ住宅不動産業界のニュース、から推測できます。
2011年以前のバングラデシュ人参加者数の多さ、2011年と2012年の中国人と日本人の新規参加者数の大幅増加は、数字面からそれを示すものだと思われる。とりわけ中国人の少なからずの割合がプログラムが本来の狙いとしたタイプの参加者ではないことを示唆する、マレーシアマスコミのニュースを時に目にします。

ただ日本人の場合は、恐らく大多数が定年などで仕事や事業を引退してからマレーシアでロングステイしようとする方だろうと推測していましたが、その傾向も徐々に変化しているようですね。

そもそもマレーシア当局自体が、この10年の間に申請条件と滞在規定を変更または拡充させることでプログラムに参加する対象層を広げており、本来の狙いは既に建前化しているかのように思われます。要するに、プログラム参加条件さえ満たせば、誰でも歓迎ということです。

マレーシアマスコミのニュースを小まめに追っていると、裕福な外国人により多く参加してもらい、高級住宅不動産の主要購入グループの1つに育っていくことを期待する旨の発言が多い。購入ではなく賃貸であっても、そのことで高級住宅の供給先が確保できることになる。
こうした発言が不動産業界から出てくるのはいわば当然でしょうが、マレーシアマイセカンドホームプログラムを所轄する観光大臣や参加者が多く住む州の州首相などもよくこれを口にしています。

さて日本人のプログラム参加希望者やプログラムに興味をお持ちの人たちにおいて、その方がプログラム本来の対象者であるかどうかは、当ブログの関知しないことです。自分の仕事や事業を引退して老後を過ごされようと、プログラム参加を利用して何か別のことを考えていらっしゃろうと、マレーシアマイセカンドホームプログラム参加条件を満たしてプログラムに参加にされることには変わらないからです。

なお当ブログで以前解説しましたように、プログラムに参加しなくても合法的にマレーシアに有期滞在できますから、それを繰り返していく方法もあります。ただし銀行口座を開設できない、自動車免許証の書き換えが不可能、などといった制約事項があるので、不便であることは確かです。
参考:2009年11月13日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加せずにロングステイ(中長期滞在)する』

それよりも、40歳前後から50代前半位までの中年層の人たちが有期滞在を繰り返すことでマレーシア滞在期間が1,2年を超すことになれば、マレーシア Imigresen 当局から疑問を持たれても不思議ではありません。働き盛りの年代なのに、マレーシアで何をしているのか、こっそりと働いているかもしれない、と疑われることになる。

しかし60歳を超えたような高齢者になれば(60歳位を既に高齢者と見なすことには抵抗がありますが)、既に引退したという説明が十分通じることから、Imigresen当局の見方が変わることは大いに期待できます(もちろん、判断するのはImigresen ですから、ここでそのことを保証するとは言いませんよ)。

なおマレーシアの民間労働者の定年年齢の引き上げが2013年7月から法律として施行されて、最低60歳になりました。つまり60歳未満を定年に定めることは許されない。また公務員については、別の法律でこちらも定年60歳になりました。

【マレーシアに住むことになれば大いに関係する物価のこと】

プログラム参加条件を満たして参加申請し、承認が下りれば、遅かれ早かれマレーシアに中長期滞在することになりますよね。 マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者だから、1年中ずっとマレーシアに住む必要はもちろんありませんから、半年間だけ住む、数か月おきに住む、と言うように、滞在期間は参加者次第です。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに実際に参加しようとされる方の多くは、プログラム申請前に少なくとも1回はマレーシアを訪れていることだと、推測します。さらにプログラムの二次申請時には本人がその場にいることが条件ですから、参加申請が承認されるまでに最低1回は誰でもマレーシアを訪問することになる。

こうしたマレーシア訪問の際、マレーシアでの実物価を調べる方も当然いらっしゃるでしょう。一方、そのつもりだったが十分な時間がなかった、うっかりして忘れてしまった、多少は調べたが不十分だった、という方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回のブログ記事では、マレーシアで生活していく上で大いに関係する一般消費品を主とした物価を、広告引用の形で掲載します。

【有力スーパーマーケット・ハイパーマーケットの広告を紹介します】

掲載広告は、マレーシアでよく知られたスーパーマーケット・ハイパーマーケットの売出し広告をスキャンしたものです。Intraasiaはクアラルンプール在住なので、広告対象範囲はクアラルンプール圏になりますが、ペナン州、ジョーホール州、マラッカ州など半島部の都市部には各チェーン店があります。 同一グループ内では、特定店限定商品を除いて、店によって広告の商品価格に目立った違いはないはずです。

おことわり
ここに掲載したスーパーマーケット・ハイパーマーケットに関して、Intraasia が勧める、勧めない、といった観点は全くありません。単に商品の写真と価格を例示するために選んだだけです。その際、ご覧になる人にとっての商品イメージの得やすさの点から、カラー広告を主体にしました。
掲載商品中には日本メーカーの商品も含まれていますが、そのこと自体はここに掲載するために基準にしたわけでは全くありません、広告商品中に日本メーカー品もあるということです。

スキャンする対象にした広告
2013年中頃から9月にかけて、新聞に載った紙面広告及び新聞に挟み込まれたまたは郵便受けに投げ込まれた売出し広告パンフレット

閲覧の仕方と説明
1.それぞれの広告名部分をクリックしてください、するとPDF形式で別ページが開いて手間をかけることなく閲覧できる。
2.PDF形式ですので、読者の方がお使いのコンピューターに Adobe Reader XI または他社の同等品の最新版がインストールされている必要がある。ほとんどのPDF 閲覧ソフトは無料でダウンロードできます。
3.PDFページですから、画像の縮小拡大が容易にでき、保存もできる。

通貨について:マレーシアの通貨は Ringgit Malaysia です、その記号 RM は紙幣はもちろん、至る所で使われている。当ブログは全てRM で統一しています。

TESCO

この場で掲載する売出し広告の中でTESCOが最多数になったのは、好みであるとかお勧めということではなく、TESCOの広告は冊子式になったカラー印刷なので、スキャンしやすいというためです。
TESCOは英国の小売企業とマレーシアの大会社との合弁企業として2002年に営業を開始した。半島部各地に展開している、ただ店舗の多くは西海岸側にある。

TESCO 広告その1
TESCO 広告その2
TESCO 広告その3
TESCO 広告その4
TESCO 広告その5

TESCO 広告その6
TESCO 広告その7
TESCO 広告その8
TESCO 広告その9
TESCO 広告その10

AEON BIG

2012年にAEON はCarrefour のマレーシア店舗を全て買収しました。そして AEON BIG という新しい店舗ブランドでAEON スーパーとは異なる販売戦略と品揃えで営業しているようです。店舗買収したことで、既存の AEON店舗のすぐ近くに AEON BIGがある所もある。

参考として、Intraaskia の『マレーシアの新聞の記事から』 2013年7月28日付け記事から引用しておきます:
AEON Big は国内で28店舗目となる大型の新店舗をジョーホール州 Kluang でオープンしました。
Kluang 店は2012年10月に AEON Big (M) Sdn Bhd を設立して以来初の大型スーパー店、とのことです。同店は2階建てのビルで、小売面積が1万6千平米あります。食品、衣料、家庭用品など様々な日用品をお得な価格で揃えています。
Kluang 店はKluang 市内中心から2㎞離れているだけであり、Kluang地方の住民25万人の消費者を対象にしています。同店の営業時間は毎日9時から23時までです。

AEON BIG 広告その1
AEON BIG 広告その2
AEON BIG 広告その3
AEON BIG 広告その4

AEON BIG 広告その5
AEON BIG 広告その6
AEON BIG 広告その7

ホームページ www.aeonbig.com.my/ にはもっと多くの商品広告、店舗の場所などが掲載されている。

The Store

国内で店舗数が最多のスーパーマーケットです。東海岸部でもよく見かけます。

The Store 広告その1
The Store 広告その2
The Store 広告その3
The Store 広告その4
The Store 広告その5
The Store 広告その6

GIANT

元々はマレーシア人の個人経営スーパーでした。その後経営が変わり、現在では全国に店舗を展開する、国内有数のスーパーマーケットチェーンです。

GIANT 広告その1
GIANT 広告その2
GIANT 広告その3
GIANT 広告その4
GIANT 広告その5
GIANT 広告その6
GIANT 広告その7


MYDIN

純マレーシアの小売業チェーンであり、半島部各地に約100店舗を展開している。スーパーマーケット以外にミニマートを数多く運営している。

MYDIN 広告その1

家具の広告

一般的な家具販売店の広告を2種掲載しておきます。

家具広告その1
家具広告その2

 

じっくりとご覧になればマレーシアの物価がそれなりに感じ取れることでしょう。