マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホーム参加者の住居購入率は低い

2009年05月28日 | プログラムに関連するニュース
5月27日の新聞に載った記事から抜粋します:

よく知られた不動産及び不動産調査会社のHenru Butche Malaysia がセミナーの席上で明らかにした数字です。 2002年から2008年までにマレーシアマイセカンドホームプログラムに参加した人 11738人のなかでこの期間中に住居を購入した人は 510人だけでした、その購入総額はRM 4億です。同社の社長は言う、「もし参加者が皆住居購入すれば、年間1676の住居が売れるはずです、そうればRM 11億になります。」

さらに語る、「全国不動産情報センターの調査によれば、2003年から2008年までに全国で販売された住居の総ユニット数 756000 の内で、外国人が購入者の場合は 0.62%にすぎません。外国人に最も人気良い不動産は 価格帯がRM 25万から50万のものです。 」 この情報センターが調査した州は、スランゴール州、ペナン州、ケダー州、ジョーホール州、サバ州、クアラルンプールなどの7州でした。 マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者の住居購入者で多いのは、中国人、英国人、日本人です。

「外国からの不動産投資家に、マレーシアの不動産は他国の不動産より価値ある、不動産の価値が安定していると信じさせることが、現在の課題です。外国人不動産投資家は馴染みあるところに投資しがちです。2008年のマレーシアの受け入れた外国人訪問者数は2200万人です。 その0.01%の人に不動産に投資するように説得できれば、2200 の住居が売れるのです。」 「マレーシアマイセカンドホームの目指すところとして、マレーシアの競争力をますために、不動産業界はマレーシア不動産 Inc の国際展示会に参加すべきです。」 マレーシア不動産 Inc は国際不動産投資の目的地としてマレーシアの不動産を売り込み且つブランド化するために政府のイニシアチブで設立されました。その主たる対象国は、シンガポール、韓国、英国、日本、香港、インドネシアです。


Intraasia注: 不動産業界からのマレーシアマイセカンドホーム参加者に住居を買わせよう、買ってもらおうという、発言がしばらく前からかなり目立ちますね。現実には、購買率は高くないことが、この発言でも明らかになっています。本来、住居を買える余裕のある層がこのプログラムの対象ですから、不動産業界のこの狙いは別に不思議ではありません。でも買う買わないは参加者の決めることですから、今後変化が生まれるのでしょうかね?


マレーシアマイセカンドホームプログラムに関する最近のニュース記事

2009年05月26日 | プログラムに関連するニュース
5月25日付けの英語紙に載っていた記事を抜粋します。

マレーシアマイセカンドホームプログラムを扱う認定代理業者は全国に 200社あります。マレーシアマイセカンドホームプログラムはこれまでも時々修正されてきました。今年2月のプログラムの規定変更は、認定代理業者から好意的に捉えられています。 認定代理業者の協会の議長は言う、「プログラムは以前のシルバーヘアープログラムが現在名に変更されて以来、大きく向上しました。観光省はこのプログラムの重要性を十分に知っています、経済成長に寄与し、何十億リンギットの金をもたらします。」 「多少の不満はあるものの、プログラムから益をこうむるものの多くは進捗に満足しています 。協会は政府、観光省のトップと緊密な関係を持っています。」

このプログラムへの参加者は通算12000人ほどです。「観光省は最近、お好みの訪問地として、また引退後の生活地としてマレーシアを売り込もうと、急激に乗り出しています、とりわけ中国と日本においてです。さらに省はカナダのようなその他の国でも展示会などを通じてマレーシアマイセカンドホームを売り込もうとしています。」 現在観光大臣は英国で観光呼び込み活動をしています。英国人のこれまでのマレーシアマイセカンドホームへの参加者は1500人ほど、これを1万人に増やしたいとの目標です。

「外国人は不動産を所有できますし、その不動産を売り払っても不動産利得税を払う必要はありません。」 と議長は語る。入国規定の緩和や観光省など官庁の売り込み努力で、今年のプログラム参加者は増えるだろうと、議長は見ています。

ある認定代理業者は語る、「マレーシアマイセカンドホームはマレーシアを世界に売り込むにぴったりの企画です。引退してマレーシアにやって来る外国人とマレーシアで働きたい外国人、とりわけ高い自己価値を持った人たち、を区別する必要がある。この2つのグループは全く違った意図を持ったグループです。マレーシアマイセカンドホームがこの2つを1つの範疇に入れてしまうと、我我代理業者を含めて皆を困惑させます。さらにプログラムが悪用されかねません。」


Intraasia注:マレーシアマイセカンドホームの狙いは外国人にゆったりと優雅な老後生活を送ってもらい、そのことでマレーシアで金を使わせようというものですから、対象は裕福層の外国人であり、そのためにいろんな特典、まさに優遇措置です、が与えられます。今年のプログラム改正で種種の条件付で働くことも認めることになりましたが、プログラムの趣旨に合わないことだと感じます。この記事でも言及されていますね。