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マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者の半数は東アジアの国々から

2012年12月20日 | 参加者数の統計と解説

マレーシアマイセカンドホームの公式サイトの統計ページが最近(2012年12月)更新されました。ほとんど更新されないサイトの中で、統計ページはかなり不定期ながら何ケ月かに1回更新されています。その際更新時点より数ヶ月前時点でのプログラム参加者数統計が発表されます。
今回の統計は 2012年8月までの数字です。以下の数字は、特にことわらない限り、2012年における8ヶ月間のものです。

当ブログの2012年10月10日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者の国別人数の非公表扱いは今後も続きそう』で説明しましたように、残念ながら公表統計に国別参加者数の内訳を期待できなくなりました。マレーシアマイセカンドホームセンターを訪れて尋ねても教えてくれないので、どうしようもありません。

さて統計は、大陸別及び各大陸を下位分類し、それぞれにおける過去の年統計数字と今年8月までの数字、及び累計から成ります。
そこでお世辞にも見やすいとは言えない今回の統計表から抜き出します(数字が小さく、拡大するとぼやける)。

【プログラム新規参加者の実に84%がアジアの国々の人たち】

大陸別分類で最もプログラム新規参加者が多いのは依然としてアジアであり、参加者数全体の圧倒的多数を占めます。世界各国からの新規参加者数合計 2285人中、アジアが実に84%である 1926人も占めている。2番目がヨーロッパの191人です。これはアジアの1割に過ぎない。

2011年1年間におけるアジアからの新規参加者の割合は80%でしたから、それよりもさらにアジア人比率が高まっている。マレーシアマイセカンドホームプログラムはまるでアジア人のためになったかのようです。

そこでアジアの下位分類をみましょう。
アジア 1926人の下位分類統計
東南アジア 86人、 東アジア 1154人、 南アジア 473人、 西アジア 210人、中央アジア 3人、

参考:2011年全体で アジア 1926人の下位分類統計(偶然同じ値です)
東南アジア 127人、 東アジア 977人、 南アジア 493人、 西アジア 327人、中央アジア 1人、北アジア 1人

【アジアの中で東アジアの比率がより高まっている】

アジアの中で東アジアが占める比率は、2012年8ヶ月で 60%。 2011年が 50%、2010年が 43%、2009年が 37%、2008年が43%、2007年が48%。
東アジアは実質的に日本、香港を含む中国、韓国、台湾から成る(はずです)。

アジアの中で東アジアの比率が近年増加傾向にあることがわかります、その第一の要因は中国人参加者の増加、次いで日本人参加者の増加でしょう。
今年8か月間では、なんと世界中からの新規参加者数のちょうど半分を、東アジア諸国だけで占めています。プログラムの近年の参加者実績を考慮すれば、これがマレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴になっていると言えます。

もはや東アジアの国別内訳はわかりません。
参考までに、イントラアジアの『新聞の記事からブログ』の2012年11月9日付け記事を引用しておきます。

【マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者で大幅増している中国人】
観光省大臣は、観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホームプログラムについて語る。
「(マレーシアマイセカンドホームプログラムの前身を含めて)プログラム参加者総数は2012年8月までに約 19,500人になった。国別の参加者総数でみると、中国人が最多であり 3,332人になる。 次いでバングラデシュ人、日本人です。
2012年のプログラム新規参加者数を8か月間でみると、 中国人は対前年比大幅増の 475人です。 」

大臣はまた、マレーシアマイセカンドホームプログラムはマレーシアの住宅産業市場を引き続き発展させることにも貢献する、と語る。「今年8か月間で マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者が購入した住宅は約RM 2億になります。」

(Intraasia 注:マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は今年から国別参加者の公表を突然止めてしまった。 こうした大臣発言か新聞社の取材で国別参加者を明らかにするわけです。だったらプログラム当局のホームページで公表すればいいのにと思います。」
以上

2011年の日本人のプログラム新規参加者数は 423人で、国別では日本が最多国でした。
今年2012年はどうなるか、興味あるところです。8月までに東アジアから1154人で、その内中国が475人ということですから、東アジア内で1,2位を争う(?)日本もかなりの人数であることは推測できます。ということは、恐らく2012年の日本人新規参加者数は2011年のそれを上回るのでしょうね。

海外ロングステイに興味ある、日本人のシニア世代、及びシニア前世代の中で、マレーシアを選ばれる方が増えていることは喜ばしいことです。

【2012年はプログラム新規参加者数においてこれまでの最高記録になりそう】

さてマレーシアマイセカンドホームプログラムを通して、これまで年間新規参加者数が最も多かった年は2006年の2615人でした。次いで2011年の2387人です。(2006年がなぜ突出して多かったかは、当ブログの過去の記事で既に分析しました)

2012年8ヶ月間で既に2285人ですから昨年よりも新規参加者数の増加ペースが早い、さらにこの調子から考えると、2006年の数字を抜いてプログラム史上最多参加者数の年になることが予測されます。


【イントラアジア(Intraasia)から年末の挨拶】

マレーシアマイセカンドホームプログラムに特化した当ブログの開始は2009年からですが、イントラアジアはホームページの中で、既に2000年代初期からマレーシアでのロングステイに関する情報を載せてきました。

そもそもイントラアジアは1996年以来マレーシアを伝え続けています。雨が降ろうと晴れようと、日本人の間でマレーシアへの関心が低かろうと高かろうと、書き続けてきたこの分野の専門者です。そういう背景の中で、この数年、日本人のマレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数が増え、それに対する関心が高まってきたことはうれしく思います。

2011年以前から既に当ブログの読者の方、2012年から読者になられた方、皆さんに今年1年のブログ訪問を感謝します。今回初めて当ブログをご覧になった方は、どうぞじっくり各記事をお読みください。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに関心をお持ちになったら、イントラアジアが毎日更新しているブログ  『マレーシアの新聞の記事から  をどうぞ定期的にご覧ください。このブログは日本人が興味を持つ持たないという観点から発信していませんので、日本のマスコミやいろんな日本語メディアが伝えない、伝えられない、マレーシアの本当の姿を少しずつ知っていくことができますよ。

イントラアジアは来年2013年も引き続きブログ 『マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ』を更新していきます。


クアラルンプールにおける住宅不動産の状況を統計数字を基にして分析する

2012年12月02日 | マレーシアの住居知識と情報

クアラルンプールで新たに建築された住宅不動産において、2004年第1四半期から2012年第1四半期までの合計ユニット数(住居戸数と捉えてください)は 128,271です。その内の 55,631、つまり43%がコンドミニアム(のユニット=戸数)である、との記事をしばらく前に読みました。

おことわり:イントラアジアが読む、参照するのは一次情報、つまり全てマレーシアのマスコミや官庁などが発表する活字またはネット上の情報・記事です、従って必ずしも英語だけとは限らず、マレーシア語、華語のものもある。
専門書・研究書を除いて、どんなものであれ、二次、三次情報となる日本語のものは一切参照も関知もしません。
マレーシアの直情報だから全て信頼、利用に値するということにはなりませんから、20年以上マレーシアに日々生活者として関わり且つ膨大な情報に接してきた者として、これまでの知識と経験を基に情報を吟味し、判断し、整理して利用しています。


【クアラルンプールという地名の定義】

ここで言う、”クアラルンプール”とはマレーシアにおける行政上の呼称である、WP Kuala Lumpur を指します。WP はマレーシア語 Wilayah Persekutuan の省略形であり、その意味は連邦直轄領です。首都 WP Kuala Lumpurはどの州にも属さず連邦政府の直轄下にあります。

注:行政首都 Putrajaya も同様に連邦直轄領です。WPという単語はマレーシアの公的な文書やニュースには頻繁に出てくる基本単語ですので、ちゃんと覚えておきましょう。
クアラルンプールの略称は KL(ケイエルと発音)であり、マレーシア人の日常会話では普通こう呼びます。

なおややこやしいことに、クアラルンプールということばを使う時、伝統的な市域範囲を念頭にする場合もあります。つまり旧来のクアラルンプールの範囲だとみなしていいでしょう。

WP Kuala Lumpur という行政上の地理範囲は、伝統的クアラルンプールとその周りを不均一に取りまく地区、例えばSetapak, Ampang, Cheras, Batu などを含めた、面積243平方Kmの都市です。

一方、大クアラルンプール圏またはクアラルンプール圏という概念もよくつかわれます。マレーシアの用語では、Klang Valley という単語です。これを直訳しても日本人に限らず非マレーシア人には意味が通じませんから、わかりやすくクアラルンプール圏とか大クアラルンプール圏と訳しています。

大クアラルンプール圏というのは、WPクアラルンプール、及び近郊都市と近隣地方を含めた意味で使われます。WPクアラルンプールはスランゴール州にぐるっと囲まれているので、ここでいう近郊都市と近隣地方は行政上スランゴール州に属します。ただしスランゴール州の全てがクアラルンプール圏というわけではありません。

以上のように、クアラルンプールという単語を巡っては、複数の意味が混じっているので、読んだり聞いたりする情報の中で、その意味するところをはっきりさせる必要がある場合もあります。といっても民衆の日常会話の中で、いちいちそんなことを厳密に定義しないのは当然であり、あくまでも行政上、論議上、統計上など区別すべき時は、きっちりと区別しなければならないということです。逆に言えば、きちんと区別できないような人たちの話には気をつけた方がいいですよということです。


【クアラルンプールで近年建築された住居ユニットの4割強は高層住宅】

文頭で書きました、8年間に新たに建築された住居ユニット数は13万戸弱で、その43%はコンドミニアムだった、という数字が示唆するのは、新たに開発できる土地はもはや限られており、当然土地価格も高騰しており、WP クアラルンプールでは新たに建築する住宅はやはり高層住宅が主体になるということでしょう。

今回の記事では、WPクアラルンプールでの住宅不動産(住居)の統計を基にします。出典はマレーシア財務省翼下にある Pusat Maklumat Harta Tanah Negara(全国不動産情報センター)が公表している公式統計です。
多岐に渡って非常に数多く載っている統計から該当部分を抜き出して引用し(ウェブアドレス //napic.jpph.gov.my/portal)、イントラアジアが分析を加えました。

【WPクアラルンプールでの総戸数とコンドミニアムの比率】

2012年第1四半期時点における住居数
WPクアラルンプール: 総ユニット数(総戸数)415,597、その内コンドミニアムのユニット数(戸数) 143,762 (総ユニット数の約35%)
その内で伝統的クアラルンプール市域:ユニット数 92,735 (22%)、その内コンドミニアムのユニット数 33,793 (ユニット数の約36%)

2012年第2四半期時点における住居数
WPクアラルンプール: 総ユニット数(総戸数)419,585、その内コンドミニアムのユニット数(戸数) 146,812 (総ユニット数の約35%)
その内で伝統的クアラルンプール市域:ユニット数 92,918 (22%)、その内コンドミニアムのユニット数 33,793 (ユニット数の約36%)

2012年第3四半期時点における住居数
WPクアラルンプール: 総ユニット数(総戸数)420,815、その内コンドミニアムのユニット数(戸数) 146,838 (総ユニット数の約35%)
その内で伝統的クアラルンプール市域:ユニット数 92,918 (22%)、その内コンドミニアムのユニット数 33,793 (ユニット数の約36%)

この数字だけを見ても傾向がお分かりでしょう。
・WPクアラルンプールでは中心部と言える伝統的クアラルンプール市域の住居戸数は5分の1にすぎず、5分の4はその周囲に存在する。
・戸数に占めるコンドミニアムの比率は、WPクアラルンプールでも伝統的市域でもほぼ同じである。
・伝統的クアラルンプール市域ではユニット数もコンドミニアムのユニット数もほとんど変化がない

WPクアラルンプールにおいて、住居分類した比率を多い順にみると、1番目がコンドミニアム 約35%、2番目が低コストアパート 約23%、3番目がテラスハウス(リンクハウス)約21%、4番目が一般アパート 約12% となる。

低コストアパートとは公営や民営の低所得者層向けアパートと見なせます。テラスハウスは当ブログの2012年11月1日付け記事『マレーシアに住むための住宅不動産用語と賃借、購入に伴う費用の説明-前編』で解説しましたね。

当記事におけるコンドミニアムという単語の範疇 
なおその記事内で説明しましたように、コンドミニアムと高級なアパートの区別は法的にはありませんし、実際あいまいです。
よってこの統計では中級及び高級なアパートもコンドミニアム範疇に含まれていると捉えても間違いではないでしょう。

【新規住宅とコンドミニアムの供給増加数】

ここで住宅とコンドミニアムの供給変化をみます。
WPクアラルンプールの総ユニット数(総戸数)と直前の四半期と比べた増加ユニット数
2012年第1四半期:415,597、1032ユニット増
2012年第2四半期:419,585、3988ユニット増
2012年第3四半期:420,815、1230ユニット増

WPクアラルンプールのコンドミニアムのユニット数(総戸数)と直前の四半期と比べた増加ユニット数
2012年第1四半期:143,762、1032ユニット増
2012年第2四半期:146,812、3050ユニット増
2012年第3四半期:146,838、 26ユニット増

建築していた住居が完成したことによる増数には四半期毎に波があることがわかります。さらにコンドミニアムの占める割合が高い。

【住宅不動産の取引数及びコンドミニアムの取引数】

住宅不動産の取引数つまり売買数の統計に目を移します。
2011年第4四半期が 6387ユニット
2012年第1四半期が 6010ユニット
2012年第2四半期が 6309ユニット
2012年第3四半期が 7203ユニット
2012年第3四半期は取引が増えていますね。

コンドミニアムだけに注目すると、2011年第4四半期が 3366ユニット、2012年第1四半期が 3346ユニットです。つまり総取引数の半分以上を占めていることがわかる。2番目に多い住宅分類は一般アパートで、それぞれ932ユニット、889ユニットです。次いでテラスハウスがそれぞれ 878ユニット、757ユニットです。
官庁の公表情報から得られる最新時期である、2012年第2と第3四半期におけるコンドミニアムの取引数はそれぞれ 3543ユニット、4458ユニットです。
コンドミニアム範疇でも2012年第3四半期は取引が増えました。

コンドミニアムの取引数の内で、伝統的クアラルンプール市域での数は、
2011年第4四半期が 1315ユニット(39%)
2012年第1四半期が 1213ユニット (36%)
2012年第2四半期が 1343ユニット(38%)
2012年第3四半期が 1562ユニット(35%)
要するに、伝統的クアラルンプール市域以外での取引数の方が多いということです。

【売り出された住宅不動産で売れ残っている数】

それでは、WPクアラルンプールで売り出された住宅に対して四半期時点で売れ残っているユニット数、及びその内でコンドミニアムの場合をみましょう。なお原統計資料で使われている "tidak terjual" という表現に従います。(英訳語は語感が幾分違う)
1番目の数字が売れ残っている住宅不動産のユニット数、2番目がその内売れ残っているコンドミニアムのユニット数です。カッコ内のパーセントは各価格帯における割合を示す。

2012年第2四半期
RM 15万以下: なし
RM 15万を超え20万まで:497ユニット(27%)、 30ユニット (3%)
RM 20万を超え25万まで:229ユニット(12%)、229ユニット(21%)
RM 25万を超え50万まで:252ユニット(13%)、134ユニット(12%)
RM 50万を超え100万まで:284ユニット(15%)、138ユニット(12%)
RM 100万を超えるもの:613ユニット(33%)、583ユニット(52%)
合計:1,875ユニット, 1,114ユニット
(パーセントは四捨五入しました)

2012年第3四半期 (数字が多少変化する可能性もある仮統計値)
RM 15万以下: なし
RM 15万を超え20万まで:497ユニット(27%)、 30ユニット (3%)
RM 20万を超え25万まで:229ユニット(12%)、229ユニット(23%)
RM 25万を超え50万まで:269ユニット(14%)、74ユニット(7%)
RM 50万を超え100万まで:246ユニット(13%)、100ユニット(10%)
RM 100万を超えるもの:617ユニット(33%)、581ユニット(57%)
合計:1,858ユニット, 1,014ユニット
(パーセントは四捨五入しました)

第2期と第3期の傾向はほとんど同じといえるぐらいですね。
興味深い統計です。RM 100万を超える超高額物件が約3分の1を占める。RM 50万‐100万の高額物件が13%から15%を占める。従って外国人が購入できる価格帯の物件の比率が50%近いことがわかる。コンドミニアムの場合はさらにその比率が高くなり、60%から70%を占める

【住宅不動産の売買価格を分類する】

次にWPクアラルンプールにおける住宅不動産の取引全体を価格帯別に分類した数字を載せておきます(住宅分類別ではない)。これはその期に新たに販売された物件だけでなく、以前から繰り越されてきた売れ残り物件も対象になると理解できます。

1ユニット(住居1戸)の価格帯:1番目が2012年第2四半期(総数6309ユニット)、2番目が2012年第3四半期(総数7203ユニット)。カッコ内は各期における割合です。
RM 10万以下 省略
RM 10万を超え20万まで:1393ユニット(22%)、 1711ユニット (24%)
RM 20万を超え25万まで:574ユニット(9%)、703ユニット(10%)
RM 25万を超え50万まで:1709ユニット(27%)、1785ユニット(25%)
RM 50万を超え100万まで:924ユニット(15%)、964ユニット(13%)
RM 100万を超えるもの:605ユニット(10%)、683ユニット(9%)
(パーセントは四捨五入しました)

第2と第3の四半期間に傾向の面で特に違いはありません。RM 25万を超え50万までの価格帯が差のごく小さい最多価格帯であり全体の4分の1を占める、高額と言えるRM 50万-100万の価格帯は15%前後、超高額な物件は1割程度という姿がわかります。

【住宅価格指数と高層住宅価格指数の推移】

最後にWPクアラルンプールの住宅価格指数を紹介しましょう。
全種類の住居から成る住宅指数: 2000年を100とする。この指数の住居分類別構成比重:テラスハウス 49.3、 高層住宅 42.6、一戸建て 5.0、準一戸建て 3.1

2001年:101.6,  2002年:107.2,  2003年:108.2、 2004年:115.2、 2005年:122.7、 2006年:129.2、 2007年:139.4、 2008年:145.6、 2009年:142.0、 2010年:159.3、 2011年:178.7
指数が前年より下がった年もある。

全住宅、テラスハウス、高層住宅、一戸建て、分類別に指数の変化を各年の第1四半期時点の数字をあげます。いずれも2000年を指数100としており、隔年に示します。
以下の数字は、1番目が全住宅、2番目がテラスハウス、3番目が高層住宅、4番目が一戸建て、準一戸建ては省略。

2001年第1:99.4, 95.4, 94.2, 111.9
2003年第1:105.4, 111.7, 98.6, 95.2
2005年第1:120.7, 121.6, 109.6, 124.4
2007年第1:129.5, 140.0, 109.1, 135.5
2009年第1:141.1, 141.7,117.0, 161.7
2011年第1:165.2, 165.6, 142.3,180.7
2012年第1:195.0, 191.2, 174.0, 207.0

2001年と2003年が少し下がっている以外は、指数は上昇していますね、とりわけここ3,4年の上昇は著しい。
指数上昇が最も著しいのは、価格も最高である一戸建てです、一方指数上昇が最も穏やかなのは高層住宅であることがわかります。

【グラフの案内】
当ブログは表計算とグラフ機能が備わっていないので、残念ながらグラフを記事中に挿入できません。Excel に入力してグラフ化すれば、より視覚的に捉えやすくなります。
そこでイントラアジアのホームページにグラフを載せておきました。
「WP クアラルンプールの住宅不動産統計と分析記事から抜粋してグラフ化」 をクリックすると別ページで開きます。

【イントラアジアからのひとこと】

以上のように、WPクアラルンプールにおける住居の総数、最近の四半期毎の増加数、四半期毎の取引数、コンドミニアム範疇のそれぞれの数字、住宅不動産売買価格の分類、売れ残り数と比率、住宅価格指数の推移など、多岐に渡って紹介しました。

ここで引用したのは公式な統計数字ですから、これが一番信頼のおける数字といえます。ほとんどの読者の方は、こういう数字をこれまで目にされたことがないだろうと推測しています。
物事をよく知るには数字は欠かせませんよね。WPクアラルンプールの具体的な姿が頭に浮かばないであろう読者の皆さんにとっても、これらの数字はクアラルンプールの住宅状況をある程度知っていく上での一助になるはずです。今後ペナン州などに関しても分析することを考えています。

なお当ブログではどの記事も引用はご自由です。ただし (C)2009 イントラアジア でお願いします。