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マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアの住宅市場を知る一助としてたくさんの広告を取り上げてみた-前編

2011年05月23日 | マレーシアの住居知識と情報
今回は住宅の固有名をたくさん列挙して、具体的にユニットの内容や賃貸価格などを例示します。全3回シリーズです。

【はじめに】

ここに取り上げた住宅はすべて、新聞の分類広告ページから抜き出したものです。新聞、とりわけ主要英語紙には非常にたくさんの不動産広告が載っています。トップ華語紙にもそれなりの数が載っていますが、この面では英語紙を見るのがお勧めです。マレーシア語大衆紙には、部屋貸し三行広告が載っていますが、コンドミニアム類の広告はごく少ない。

日本の新聞とは不動産広告の載せ方が非常に違います。なんだ三行広告かという捉え方をしないでください。三行広告欄ページは不動産、車、特定物品売買、各種サービス、その他など、いくつもの分類から構成されています。いずれの三行広告欄も毎日実に多くの広告が掲載されていることから、見る人の多さがわかります。三行広告は上手に利用すれば、暮らしに有用となり、またいろんな情報収集手段としても使えます。

当ブログで参照した、半島部中部で発行されているいわば首都圏版では、不動産三行広告(家屋、コンドミニアム・アパート、オフィス、店舗などの売買及び賃貸)だけで毎日少なくとも二千個前後は載っています。

なお三行広告といっても実際は5行、6行、それ以上になる広告もありますよ(笑)。なぜなら一定の文字数毎によって広告料金が決められているからです。これらの広告に使われている英語自体はごく簡単なものですが、三行広告独特の表現が使われているので、ある程度知識がないと意味がよくわからないでしょう。そこでIntraasia が、一口知識の形で細かく解説しておきました。

絶対的な記述要件があるわけではないので、広告によって載せている内容に違いがあります。価格を載せていない場合も珍しくありませんが、当ブログ記事では価格未掲載の広告は省きました。床面積を載せる、載せないの両方があります。エアコン付きと書いてる広告もありますが、エアコン付きでもわざわざそれに触れない場合が多いはずです。その他、新しく改修した、状態が良い、きれいだ、モダンな家具、食器棚付き、駐車枠いくつ、などという宣伝文句を混ぜる広告もあります。要するに何を記述するかは全て広告主次第ということです。

ですからIntraasia が載せたそれぞれの広告の内容が一律でないのは、このためです。
それではゆっくりと目を通してくださいね。

【コンドミニアム・アパート賃貸編】

Ampang Holiday Villa: 672sf 1部屋 家具付き 長短期可 RM2300から
Ampang Menara Polo: 3部屋 家具付き RM 2000
Ampang One Avenue East:8階 3部屋2浴室 1228sf エアコン4台 家具付き 状態良し RM 3000
Bangsa Cascadium: Bangsarショッピングセンターの反対側 2部屋2浴室 家具付き RM 3300
Bistari Condo:LRT駅とMallショッピングセンター近く 2+1部屋 家具付き RM 2800
Bujkit Jalil Greenfield :2+1部屋2浴室 家具付き RM 1700、 一部家具付き 1000sf RM 1300
Bujkit Jalil Arena Green:2部屋2浴室 家具付き RM 1500
Brickfields Villa Scot: 3部屋 RM 2700、4部屋3浴室 RM 3300
Bukit Bandaraya Casa Vista: 3+1部屋3浴室 1335sf 家具付き RM 3500
Bukit Jelutong Elaies 2: 3部屋2浴室 950sf エアコン 一部家具付き RM 1500
Bukit OUG: 1222sf 3部屋2浴室 最近改修 RM 1180

一口知識
浴室とはバストイレのある部屋です。コンドミニアムの格・クラスや年代または主たる想定購買層によって造りに違いがあります。バスタブがなくシャワー設備だけの場合も少なくない。高級なコンドミニアムになればなるほどバスタブ付が多くなるでしょうが、だからといって必ずしも全てバスタブが設置してあるということにはならない。購入したオーナーが自分の好みで設置する場合もあるし、バスタブを必須と考えないマレーシア人は多い。

駐車場のないコンドミニアムはありえない。各ユニットに駐車枠は必ず1つは付いているので、三行広告ではあえてそのことに触れませんが、枠が2つあるような場合にはそれを強調していることがあります。

Casa Indah 1: 1215sf 2+1部屋 RM 1800 基本設備のみ、1160sf 2部屋2浴室 一部家具付き エアコン3台 RM 1500
Casa Tiara: 880sf 家具なし RM 2200
City View(Cheras):1020sf 3部屋2浴室 家具付き RM 1600
Damansara Heights: 2部屋 新しいキッチンとモダンな浴室 RM 3600、
Damansara Perdana Ritze 1 &2: 382-849sf 家具付きまたは一部家具付き RM 1200から
Damansara Perdana Ritze 1: スタディオ 406sf エアコン 食器棚 衣装ダンス RM 1150
Duta Mas Solaris : 997sf, 672sf, 1236sf 家具付き 2+1部屋2浴室 RM 2500から
Endah Promenade (Sri Pertaling): 739-1279sf スタディオ、3+1部屋 RM 1500-2500
Endah Ria (Sri Pertaling): 家具付きまたは一部家具付き 3部屋2浴室 RM 1800
Flora Damansara: 1部屋1浴室 ブロックA-H RM 400-600

一口知識
不動産の三行広告を含め、不動産業界では床面積、土地面積の単位は平方フィート(square feet)を用います。広告における”数字sf” の "sf" とは square feet の略号です。
度量換算:100 平方フィート = 9.29 平方メートル(平米)
つまり平方フィートに 0.0929 を掛ければ平米に換算できます。
例: 1236sf X 0.0929 = 115 平米

Kelana Mahkota: 1352sf 3部屋2浴室 新品家具付き エアコン 衛星テレビ RM 2650
Kelana Puteri: 1050sf 2+1部屋 エアコン 食器棚 RM 1500
Kiara Park(Taman Tun Dr. Ismail) : 3部屋2浴室 1360sf RM 2600 家具付き
UBN Tower(KL 中心部):2400sf 3+1 部屋 高層階 家具付き RM 5500
Seri Bukit Ceylon Residence(KL 中心部): 1部屋RM 3800、2部屋 RM 5500 衛星テレビ メイドサービス
Kenaga Point(Pudu): LRT駅近く 3部屋2浴室 860-1060sf 一部家具付きまたは家具付き RM 1100-1600
KL Maytower: スタディオ LRT駅近く 家具付き RM 2000
Mutiara Villa: 1000sf 2部屋2浴室 家具付き 塗装したばかり、ブキットンビンタン街が近い RM 2500から
KL Plaza(現在名称はFahrenheit 88):2部屋1浴室 改修したばかり 高層階 一部家具付き RM 3200から
Sausana(KL Sentral):エレガントな家具付き 3+1部屋3浴室 RM 4000から 

一口知識
”3+1部屋”の"+1"の意味:普通の部屋より狭い部屋で、半分から3分の1ぐらいと見なしておけばいいでしょう。といっても4畳半ぐらいあるのが普通ですが、コンドミニアムによって違いはあります。一般に住み込みメイドの部屋にあてがう、物置にする、なんらかの特定用途に用いるという使い方が多いようです

Taragon Puteri(Times Squareから至近):オープンしたばかりのサービスアパート 1部屋から5部屋 522sf-2175sf RM 2000から
Vistana(Jalan Pahang):クアラルンプール総合病院の反対側 LRT駅近く 3+1部屋 2浴室 1400sf 家具付き RM 1900
D'Mayang(KLCC): 1140sf 2部屋2浴室 家具付き LRT駅近く RM 4000、
Corintian (KLCC): 1500sf 2+1部屋2浴室 家具付き RM 4500
Hampshire(KLCC):LRT駅へ徒歩3分 新しくゴージャス、1部屋1浴室、2部屋2浴室などいろいろある RM 3500から
Jelita Court (KLCC): 1500sf 2+1部屋 RM 2500 家具付き KLCCまで徒歩の距離
Mark Residence (KLCC):1部屋から3部屋 RM 3000から
Menara Avenue(KLCC) : CitiBankとLRT駅近く 1部屋/2部屋/3部屋 家具付き RM 2300/3200/4500
Park View(KLCC):420sf スタジオ、880sf 2部屋 家具付き 短期契約可 RM 2300から
TR 231(KLCC): 2部屋2浴室 高層階 KLCC に面している 家具付き RM 4500
The Meritz(KLCC): 1359sf 2部屋2浴室 家具付き 場所が良い RM 5800

一口知識
表示賃貸料は全て1ヶ月の賃貸料です。この広告文句だけからは管理費が含まれるか、含まれないかははっきりしない。中には RM数字net と書いて、その金額が支払う全てであることを示している広告も数少なくあります。一般的には管理費はオーナーが支払うが、それを賃借人に負担させる場合もあるし、賃貸料にあらかじめ含めている場合もあるでしょう。不動産エージェントにこの点はしっかり確認しましょう。

おことわり
当ブログ記事で載せる物件は、ほぼ全て賃貸料RM 5千以下のものを選びました。掲載した物件をイントラアジアがお勧めする、お勧めしない、といったことではなく、情報と説明のための単なる例示ということです。
いうまでもなく、新聞にはRM 5千を超える物件も数多く載っていますが、RM 5千あたりが賃貸額の上限の目安になるのではないだろうか、というIntraasia の判断です。

次回の中編でもたくさんの物件を載せますよ。

マレーシアの住居不動産の概況

2011年05月13日 | マレーシアの住宅不動産ニュース

マレーシアに住む・中長期滞在するまたはそういう希望をお持ちの人なら、住居不動産の動向は多少なりとも気になることでしょう。そこで今回は最近の住居不動産状況のことを話題にします。

全国不動産情報センターが「2010年不動産市場報告」を2011年4月下旬に発表しました。新聞(もちろんマレーシアの地元紙)はそれを基にして記事を載せていましたので、イントラアジアはその記事を参考にしてこの小文を書きます。

2010年の不動産取引数は376,583件で総額RM 1070億でした。その中でクアラルンプールを見ると、27,370件、総額RM 200億で、どちらも2009年より増えています。スランゴール州は90,414件、総額RM 366億でした。ペナン州は 25,986件、総額RM 93億でした。

以下は住居不動産に絞ります。
大クアラルンプール圏(首都圏)を見ると、クアラルンプールでは不動産総取引額中、住居不動産部門が78%を占め、スランゴール州では77%を占めます。
住む・中長期滞在する場合、首都圏つまりクアラルンプールまたはスランゴール州の市や町に住むまたは住みたい方がかなりの割合を占めますね。

【クアラルンプール】

住居不動産取引総額の51%を占めたのがコンドミニアム・アパートです。
価格帯RM 25万以上の家の取引は対前年比2桁の伸びです。

Intraasia 注:住居価格がRM 20万以下は低価格住宅であり、一般に低所得者層向けです。いずれにしろ外国人はこの価格帯の住居は購入できません。

住居不動産の価格は上昇傾向を維持しており、Bangsar Baru, Desa Suri Hartamas,Bukit Bandaraya などのよく知られた高級住宅地での需要は高いままです。こういう地区では2階建てテラスハウスの価格がRM 100万の水準を越えたとのことです。

Intraasia注:マレーシアの中級テラスハウスは、バストイレは最低2つ、部屋の床面積が広くて天井が高い、庭は小型自家用車2台ぐらいは駐車できるほどの広さです。

高層コンドミニアムにおける賃貸価格は上昇気味で安定しています。

【スランゴール州】


住居不動産の価格は上がっています。例えば外国人居住者が少なくないぺタリンジャヤ市では、1階建てテラスハウスの価格はRM 19万からRM 34万になりました。
Subang Jaya, Bandar Sri Damansara の家はRM 25万から30万程度になった。

高級住宅地として知られた地区の例
Bandar Utama地区: 2階建てテラスハウス価格 RM 62万から76万
Mutiara Damansara 地区:敷地面積がより広い193平米の2階建てテラスハウス価格 RM 124万
ぺタリンジャヤ市は昔から中流住宅地が多く、そのいくつかの地区:2階建てテラスハウス価格 RM 40万からRM 68万

スランゴール州全体では住居不動産の過供給状態は前年より減ったものの、3200ユニット弱でした、うち半数近くがコンドミニアム・アパートです。

Intraasia注:地域やコンドミニアム・アパートによってかなり状況は違うので、この数字はあまり参考になりませんね。

【ペナン州(ペナン島と本土側から成る)】

州の不動産総取引額中、住居不動産部門が70%を占めました。
ペナン州の世間的に認められている住宅地ではどこも、売買価格と賃貸価格の両面で2桁の伸びでした。

ペナン島の世間的に認められている住宅地の主要地は価格上昇の結果次のようになった:1階建てテラスハウス RM 58万
2階建てテラスハウス RM 80万

別の住宅地の例:
Green Garden 1階建てテラスハウス RM 46万から55万、Bandar Bayan Baru 1階建てテラスハウス RM 34万、2階建てテラスハウス RM 49万
目だった価格上昇をした高級住宅地の例
Taman Sunway Banyan RM 75万、Island Gladesと Island Park RM 56万から80万

本土側(マレーシアではSeberang Perai と呼びます)
本土側でも住宅価格は堅調な伸びでした
とりわけ Taman Bertam Perdana (B), Bandar Putra Bertamなど

州全体
海岸際に立つ高級コンドミニアムも堅調な価格の伸びを示した,4% から20%の上昇。
とりわけ Sri Pantai/Gurney Beach Resoet では22%上昇。

コンドミニアムの賃貸料に目を移すと
ジョージタウン市内中心部 9%の上昇、MaCallum Street 9.4% 上昇。


いずれもある程度住宅地区名を知っていないと、こういうニュースの内容はよくわからないものですが、住宅不動産のごく最近の傾向を知っていただこうと思った次第です。クアラルンプール圏とペナンという日本人に人気ある地における中級以上の住居の近況がなんとくおわかりになっていただければいいのです。もう1箇所人気ありそうな地である、サバ州コタキナバル地方については、情報が少なくここでは触れません。

次回は具体例を挙げてみるつもりです。


マレーシアマイセカンドホームセンターで質問した結果明らかになったこと

2011年05月04日 | 規定・条件及びその解説
マレーシアマイセカンドホーム当局が規定・条件の一部を改正したことを受けて、2011年3月3日付けで【マイセカンドホームプログラムの規定・条件の一部文章改定に合わせた、訳文とその解説】記事を掲載しました。 まずその記事に再度目に通された方がいいでしょう。

ではその一部を引用します:

申請に際して:
2) 50歳以上の申請者は、流動資産が RM 35万あり及びマレーシア国外を源泉とする月収が RM 1万あることを示す条件に適合しなければなりません。
申請者は経済状況の証明として当座預金の認証謄本を提出する必要があります。そのために直近3ヶ月間の口座取引明細書を提出し、その際各月の口座残高が RM 350,000 (35万リンギット)を下回らないことが必要です。

【"Current Account"の言わんとする意味】

この規定・条件文章中に使われている”当座預金”という単語に関して、イントラアジアは腑に落ちない表現である旨を以前指摘しておきました。

そこで4月下旬にクアラルンプールのPWTCにあるマレーシアマイセカンドホームセンターを訪れた際に、職員にこの件、つまり公式サイトに書かれた "Current Account" に関する疑問を呈しました。
その結果は上記2011年3月3日付け記事に Intraasiaのその後の追記(2011年4月22日)という形で次のように明記しておきました:

「返答は私の推測したとおり、”現在保有している口座”(currently hold/have/own ) ということであり、当座預金であれ、普通預金であれ、定期預金であれ口座の種類は問いません。合計でRM 350,000 (35万リンギット)を下回らなければいいのです。

こうして、当ブログで何回も指摘している、公式サイトの不正確な英文が招いている不明確さ・疑問の一つは氷解したわけです。なお公式サイトにはいくつかの翻訳言語ページが載っていますが、あくまでも基準は英語ページです。

マレーシアマイセカンドホームセンターを訪問した際、イントラアジアが尋ねた質問や確認をした中からもう一つ、ここで明確にしておきます。

【流動資産条件では配偶者分と合算できる】

「申請者は、流動資産が RM 35万あり」という記述に関してです。
規定・条件には書かれていないが、申請者とその被扶養家族としての配偶者の合算資産でもかまわないかとの質問をしました。この点は以前当ブログの読者からも質問がありましたし、同じようなことを知りたい参加希望者もいらっしゃることだろうと、思ったからです。

マレーシアマイセカンドホームセンター職員の返答を踏まえた結論からいいます:
申請者の資産とその配偶者の資産を合算してRM35万以上あれば、参加申請することができます。

ただし、配偶者(つまり妻または夫)も被扶養家族としてプログラムに参加する場合ですよ。夫だけまたは妻だけが単独でプログラムに申請及び参加するような場合はあてはまりません。

例えば申請者の預金額がリンギット換算で RM24万、被扶養者としての配偶者の預金額がRM 12万の場合、合算すればRM35万以上になりますね。もちろん残高証明が必須です。
じゃあ、夫の預金額がRM1万だけで妻の預金額がRM 34万でもいいかというような、極端なケースについてはわかりません。このあたりは、申請者がマレーシアマイセカンドホームプログラム当局と交渉するしかないでしょう。

【公表されている規定・条件には載ってないことに関して】

当ブログで以前も指摘しましたように、公式サイトに載っている規定・条件は、決して網羅した規定条件集ではありませんし、問答集もたいへん簡単なものです。マイホームセンターでイントラアジア (Intraasia)に対応した職員もこのことを認めていました。

従って、公開または書記されていない点に関しては、プログラム当局が運営上の内規なり運営履歴を参照することで、諾否の判断がなされていることがわかります。

規定・条件に明らかに合致しないようなことは無理ですが、多少援用することで規定・条文に合致するのではないかと思われる場合は、マレーシアマイセカンドホームセンターと交渉した方がいいでしょう(手続き代行業者と交渉しても意味がない)。


ところで、センター職員から得た情報によると、マレーシアマイセカンドホームセンターは今年下半期(その何時かは未定としておく)にPutra Jaya へ移転するとのことです。それは上部組織である観光省が新庁舎に移転することに伴うからだそうです。現センターのあるクアラルンプールのPWTC は誰でもアクセスしやすい場所ですが、プトラジャヤとなると公共交通面でいささか面倒な場所になりますね。