狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

思いがけない時間

2008-03-29 20:57:59 | ひとりごと



て暖かく爽やかな一日でした。


以前、車を盗まれたとか花を盗まれた事を書きましたが
あの「有るべきところに有るべきモノが無い」という
虚しさは、そういう経験をした者でしか感じられない寂し
さがあります。


何度押しても、なんの音も返ってこないチャイムにも、
なにかしら、相通じる虚しさを感ぜずにはいられません
でした。すごすごと戻るしかない道を帰る姿を俯瞰して想像
すると、なにやら滑稽にも哀れにも見えました。


手に持った荷物をトランクに入れ、兎に角、駐車場から車を
出して、高速へ。年度末で月末、おまけに週末の土曜日と
あって車の多いこと。半分は仕事、半分はどこかに遊びに
出かける家族連れらしき・・・


高速を途中で降りて海岸線の道路を走る。海は霞を帯びた
ように、すっきりしない景色を連ねていた。兎に角球を打とう。


思いがけなくも、独りの時間が多く出来た。
野北から海岸線を西へ。芥屋に抜け、姫島を右に見ながら
前原へ。49県道を末永から峠を越えて曲淵へと抜ける。


石窯豆腐屋の賑わいを片目に下り降りたら直ぐ右折。
内野小学校の前を通り抜ける。ここからだと自宅まで約40分
時計の針は4時半を過ぎていた。・・・丁度良い時間になった。


思いがけ無い時間を独りで潰すのは結構労力を使う。
24日もそうだった。11時AMに独りになり、それから夕方までの
時間をかなりな労力を使って過ごした。


お互いが「いい訳」を必要とする。そのことはお互いが解って
いるから、あえて「いい訳」をどうした?とは聞かないし言わない
「暗黙の了解」だと思うからだ。


それでも、思いがけない時間を、春の海を見ながら、何も考えず
ドライブ出来たことは、気分転換にはなった。

「一筋の光」は交渉がうまくいかず消えてしまった。そういう
重たい気持ちも少しは楽になったかも知れない。


写真は春霞がかかったような「ビオラ」の花です。