トーベ（伝記読了）

とうとうトーベの伝記を読み終わった
もうとっくにいない人だって
わかってたけど
生まれたときからずっと
人生をたどってきたから
生きてるような気になってた

あっという間に ８６才になって
いなくなってしまった


でも
トーベの残したものが たくさんある
ムーミン以外の著作があることも 知った
トーベがどんな思いで創作したかも 知ってる
いつでも トーベに会える


だけど やっぱり
本を返して かばんの軽くなった帰り道は
自分でもおかしいくらい
トーベがもうこの世にいないのが
無性にせつなくて
涙が出た


ずっとこの本を
バイブルのように思ってきた


バイブルが増えた

トゥーリッキ

トゥーティッキ（おしゃまさん）のモデル
トゥーリッキ・ピエティラ
グラフィックデザイナーでアーティスト
トーベの最後の恋人
生涯の恋人


今までと違って
トーベがとても穏やかな気持ちで
トゥーリッキを愛しているのが
読んでいて感じられる

仕事と愛とのバランスが取れた暮らし。
アトスを愛していた頃に望んでいたものが実現したのだった。と書かれてる


スナフキンのモデルと言われるアトスは
スナフキンと似ていない
大きな口のビッグスマイルの持ち主だ
ヴィフスランのヴィヴィカは
ヴィフスランがあんなふうだし

トゥーティッキとトゥーリッキは
そっくりだと思う


トーベの伝記もあと少し
章によって多少前後するけど
トーベは おおむね６０才を過ぎた
読み終わると さみしくなる

ところで
トーベとトゥーティーの
ヤセタンとコロンタンコンビは
湯浅芳子と宮本百合子を思い出させる

しかも
芳子と百合子のＹＹカンパニーに対して
こっちはＴＴカンパニーだ

着信

知らない番号から着信があった
すぐには絶対に出ないと決めている
調べて 大丈夫となったら かけ直す

調べてもわからなかったから
放置していたら
しばらくして
知った番号からの着信があった
やっぱりか
背中に嫌な緊張が湧き上がり
いっぺんに憂うつな気持ちになる

そろそろ何か動きがある頃だと思い
いつも以上に
電話がかかってきませんように
と思っていた

電話にトラウマがある

固定の電話を付けていたとき
まず着信音をオフにしたが
着信時や留守電ありの時のランプの点滅が怖くて
カバーを掛けるだけでは足りず
ついに電話機を取り外してしまった

折りたたみ式の携帯電話を使っていた時は
音もバイブもオフにして
着信ランプが見えないように
いつも裏返しにして置いていた

スマホにした今も
留守番電話はセットしていない
この前 そのことを指摘され
セットの仕方がわからなくて と答えた
わからないのも本当だけど
本当は 意図的に わかろうとしていない

もしも あの声が聞こえてきたら

やはり あのとき言われたように
電話番号も仕事も 変えるべきだたったろうか

完全な音信不通には
なかなかできないでいる
もう 私の人生に関わってほしくないと思う人と
そうではない人たちは
いつもセットになっている
切り離す時は
どちらも切り離さなければならない

トゥーティッキなら
示唆に富んだアドバイスを
してくれるだろうか
ムーミン谷の冬 でのように

ヴィヴィカ

トーベの伝記
返却期限が目前
しおりの位置は 今ここ
ちょっとのんびりしすぎちゃったな


シリーズ２巻に登場する不思議な小さなカップル
トフスランとビフスラン（ヴィフスラン）は
トーベとトーベが愛した女性ヴィヴィカ だった
これは何年か前のカレンダー


ムーミンシリーズには
トーベの現実が ずいぶん投影されてる
知らなければ知らないで 楽しく読める児童書が
知れば知るほど ますますおもしろい


ヴィヴィカの心変わり
アトスとの宙ぶらりんな関係の清算
次の同性の恋人 ブリット

そしてついに
おしゃまさん（トゥーティッキ）のモデル
トーベの生涯の恋人
トゥーリッキ・ピエティラが登場する


トーベは ４０才を過ぎたところ
ムーミンがらみの仕事で 多忙をきわめてる
画家として
また純粋に絵だけを描くことを
欲してる

アトス

ついに
スナフキンのモデルといわれる人物が登場した
アトス・ヴィルタネン
哲学者で政治家 新聞記者
トーベいわく
ブサイクで明るくて、生命力と考えと夢にあふれた人。


トーベは３０才前後
理想的なアトリエを手に入れ
戦争は終わり
ムーミンシリーズが出版されはじめる






トーベとアトスは
お互い結婚も考えたけど
結局しなかった

確かな友情で結ばれてるムーミンとスナフキンが
トーベとアトスに重なる


次に登場するトーベの恋人は
女性だ