日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

小説『蒼穹の昴』

2022年09月28日 | 
1か月ほど前に
読みはじめた
浅田次郎著
『蒼穹の昴』
4巻に入った

浅田次郎を読むのは
この小説が初めて

雪組公演
『蒼穹の昴』の
キャスト一覧を見た時
これは
『眩耀の谷』のようには
いかないかも〜と思った
(ざっくりどちらも中国もの)

名前がヤバイ〜
頭に入らない〜




とりあえず
原作本1巻を
読んでみたら





これが
おもしろくて
おもしろくて
本当は
ダーッと一気に
読みたいくらいだけど

そこは中年
いつもどおり
ちまちまぼちぼちと
読み進めることに





3巻の終わりの方は

文秀×春児
文秀×玲玲
春児×宦官たち

畳み掛けるように
ぐっとくる場面があって
胸が熱くなった





清朝最後の皇帝
溥儀のことは
映画『ラストエンペラー』で
知ってたけど

これは
そのひとつ前の皇帝
湉の時代の物語

実在の人物と
架空の人物が登場
史実をベースとした
壮大な物語が
繰り広げられる

1997年の
香港返還て
99年も前から
決まってたことなんだ〜
とか

某国がやってる
救済とか何とか言って
侵略するの
大昔から使われてる
常套手段なんだ〜
とか

いろいろ
改めて
気づかされつつ

優しさって
尊いなあと
常々なかなか
優しくなれなくて
自己嫌悪してる中年は
反省することしきり…

最終巻

清朝は
文秀は
春児は
どうなっていくのか
ちむどんどんしながら
読んでいきたいと思います





宝塚歌劇で
取り上げられたのを
きっかけに
原作を読んでみた
という作品

気づけば
思い出す限り
すべて彩風咲奈主演

『CAPTAIN NEMO
−ネモ船長と神秘の島−』




『夢介千両みやげ』





そして
『蒼穹の昴』





今回
脚本・演出を手掛けるのは
原田諒先生

近年の大劇場作品は

2017年
星組公演
『ベルリン、わが愛』



2018年
花組公演
『MESSIAH −異聞・天草四郎−』



2020年
月組公演
『ピガール狂騒曲』



観に行けるかどうか
微妙な状況だけど
楽しみにしてます




ちなみに
こちらの2作品も
浅田次郎原作
読んではないけど)

2017年
宙組公演
『王妃の館 
〜Château de la Reine〜』



2019年
雪組公演
『壬生義士伝』



あんなんも
こんなんも
書いて

小説家って
すごすぎる〜

後日
4巻読んでる最中ながら
日中共同制作の
ドラマもチラッと観てみた

1話2話ぐらいしか
観てないけど
けっこう小説と
違うなと思った

なるほど
そういうつもりで
宝塚版を観ないとなと
思った

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 



ついに
宙組トップコンビ
退団会見のお知らせが出た

予想してたことだけど
出たら出たで
やっぱり寂しいもの…

とか言いながら
次期トップコンビも
気になるところ

中年は
『イスパニアのサムライ』の
ラストシーンで
チラ見えたコンビに
なるといいなあと
思ってます

別箱公演で
ちゃんと組んでるのか

ダンシング玉入れ

2022年09月19日 | 
スタンバイしたままになってた
中山可穂著
『ダンシング玉入れ』

少し前に
楽しく読んで
感想を書かないままに…

中山可穂の
宝塚シリーズ
『男役』
『娘役』
『銀橋』に次ぐ
第4弾



読み始めてすぐ
沙翁商会とか
シェイクスピア作品の
登場人物にちなんだ
コードネームとか

『娘役』と『銀橋』の間に出た
ノワール小説
『ゼロ・アワー』から
つながってると気づいて

ちょっとおさらいしようと
読みだしたら
最初から最後まで
全部読んでしまった



『ゼロ・アワー』は
手に汗握るシリアスな小説



殺し屋組織のボスのキング・リア
秘書のパック
協力員のハーミア
兵器係の
ギルデンスターンと
ローゼンクランツ

おなじみの面々に加えて
(読み直すまですっかり忘れてたけど)
新たに登場する
凄腕の殺し屋
コリオレイナス

ターゲットは
宝塚のトップスター



ターゲットを知るため
とか言いながら
あっという間に
ヅカにはまっていく殺し屋

ノワール小説と同じ設定で
よくもここまで…と
『ゼロ・アワー』とのギャップに
感心するやら
ほっとするやら

100%フィクションの中に
ちりばめられた
もしかしたら事実かも?な
あれこれに注目しつつ
読み進めた

中年の乙女心目線では

殺しのターゲットとなる
月組トップスター
三日月傑の
設定のベースは

今いちばん
退団に近いトップスター
ということで
現宙組トップスターが
まず最初に思い浮かび


前の前の公演で
三銃士ものをやったということで
先代月組トップスターも
入ってるなと思った

時代背景的にも
こちらの要素が強いかも




2人とも
トップ監修グッズ第2弾
出したし









柴犬(黒柴だけど)を
飼ってるというところは
現星組トップスターを思わせた


1年前
静かに去って行った
この方のことも思い浮かべた



月組公演
『スパイは目を閉じて』
というのが出てきて
三日月傑は
マックスという
殺しも行う
ジェームズ・ボンドばりの
英国諜報員の役を演じる

リアル殺し屋が
殺し屋の芝居を観る
なるほど〜と思ってたら

後日
宙組の次の大劇場公演が
『カジノ・ロワイヤル』と
発表されて
そういうことか〜
と思った

だから先日
宙組2番手ディナーショーの
予定が出たときは
ドッキリした



2番手がディナーショーと言えば
最近では…

まさかね〜

つい
今に目が行って
宙組に重ねちゃうけど
月組って思ったら
やっぱり違うよね

いやいや
忘れてはいけないのは
小説は100%フィクション
てことなんですが…

書いてるようで
書いてない感想
例によって
ざっくり言うと
おもしろかった〜!

ちょっとだけ
実名(ニックネーム)も
出てきたりして
トップスターさんって
こんなとこに住んでるのか〜
(住んでるのかも〜)と思ったり

ヅカのカケラが
いっぱい散りばめられてて
楽しめた

最後のほうの
あっと驚く意外な展開も
そうだったのか感が
ハンパなくて
気に入った

さて
タイトルの
"ダンシング玉入れ"は
いずこへ?

ちゃんと出てきます
10年に1度の大運動会が
断然見たくなります!

またざっくり…

『娘役』にはしないで〜
と思いながら
ラストまで読んだ中年

きっとパーシーが
間一髪のところで
助けてくれたに違いないと
勝手に思ってます

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

久しぶり過ぎて
ドキドキしながら
しれっと更新してみました
堪忍!

夜が明ける

2022年07月18日 | 
図書館に予約して
半年ぐらいかかって
『夜が明ける』を借りた

所蔵数は多めだけど
私の後にも
200人超の
予約者がいるので

いつもは
どんなにおもしろくても
ちまちまぼちぼちと
読み進める中年も
ペースを上げて読んでいった



そしたら
最後の方を読んだタイミングが
安倍元総理銃撃事件と重なって
あ!となった

名前は出てこないけど
2016年の参議院議員選挙で
現・内閣総理大臣として
応援演説する姿が
書かれてた



今を生きるキーワードは
希望
ではないかと思ってて

どれだけ希望を持てるかで
生活の質が
決まるような
気がしてる

今はダメでも
いつかきっと…
みたいなものがあると
違うと思う

安倍元総理の存在も
日本を良くしてくれるかも
という希望だったと
今になって思う



いつからか
希望が
持てなくなってきた中年

このトシだから
しかたないと思ってるけど
つい何年か前までは
ずうずうしくも
まだまだ持ってた

若い人たちが
中年と同じように
希望を持てなくなってるとしたら
こわいことだなと思う



ところで
『夜が明ける』を
読み始めるとすぐ
アキ・マケライネンという
フィンランドの俳優を
ググりたくなる

スパイク・ジョーンズ監督や
タランティーノ監督との
絡みが書かれてるから
実在かと思ってしまうけど

アキ・マケライネンは
架空の人物らしい

最後まで読んで
架空の人物とした訳が
わかった気がした



途中途中に
挟まってた
ひらがなの文章って…

現代が抱える深刻な問題を
考えさせられながらも
よく出来た小説だなあと
感心してしまった中年

同じような
"うまいこと出来てる感"を
最近観た映画でも感じた



書こうか迷って
書かなかったことを
後日追記

小説からはむしろ
アンチ自民党な印象を受けた

中年自身は特に
自民党を支持してるわけでも
阿部元総理を
支持してたわけでもなく

いいトシして
もっと政治に
関心持たないとと
思ってる次第です

それはそうと
小説の最後の方の
この言葉が
ずっとぐるぐるしてて
励まされてる気がしてる中年

これだけでは
ネタバレには
ならないと思うけど
ちょっと
間(ま)をおきますね

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

−夜が明ける
−みんなの夜が明けるんだよ

スタンバイ

2022年05月30日 | 
中山可穂の
新刊が出ることを
中年にしては早い
発売日前に知って
早速購入

『ダンシング玉入れ』



高っいなあ〜と
思ったけど
(ハードカバーでもないのに)
中山可穂は買って読むと
決めてるので



ついに出ました
赤いお屋根



ちょっと村上春樹の
『ダンス・ダンス・ダンス』を
思わせるカバー
("ダンス"に踊らされてるだけ?)



スタンバイOK!
というわけで
いつでも読める状態にしておいて
図書館で借りてる本を
先に読みます



最近
こんな本を読んで
そのあと続けて
益田ミリを読んでます



そうそういつも
うまい具合に
休みは降って湧かないので
今日は
彼の地を思いながら
仕事します


大劇場千秋楽
観たかった〜〜〜

P.S.
今年も
床暮らし
はじめました

海の見える理髪店

2021年08月02日 | 
おまけのしおりが欲しくて
今年もナツイチの文庫本を買った



おまけ目当てとはいえ
読みたい本が
必ずあるはずと
売り場を見渡して
真っ先に手に取ったのが
この1冊

タイトルと表紙の絵が
中年の好きな
別の小説に似てたから



タイトルに
覚えがあると思ったら
2016年直木賞受賞作


ページをめくると
1つめの物語が
いきなり表題作というのも
珍しいような



毎晩ちまちまとフロ読みして
今日クライマックスを迎えた

予想がついても良さそうな
"オチ"に
その時が来るまで
まったく気づかず

その時
あ!となって
涙が出た

やられた〜



ちなみに
タイトルと表紙の絵がよく似た
中年の好きな小説とは
こちら

『虹の岬の喫茶店』



今回はついに
大劇場千秋楽を観なかった
観たかったけど
最後まで迷ってやめた

休みもフトコロ
ちょっと厳しくて



残業代すべて
ヅカに注ぎ込む生活を
変えたいとも思っていて

残業の少ない部署への
異動希望を出そうかとも
思っていて