日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

王家に捧ぐ歌 ライブ中継

2022年02月26日 | Memories of ZUKA
ついにその日がやって来て
スクリーン越しにはなったけど
無事
星組 博多座公演
『王家に捧ぐ歌』を
観ることができた

愛してやまない作品を
初演と同じ星組で
念願の礼真琴ラダメスで
観ることができたので
感想など長々と
書き綴っておこうと思います
(たとえ〜誰も〜読んでくれなくても〜♪)

老いた人♂のことがあるから
ぎりぎりまで様子をみて
ライブ配信を購入しようと
思ってた

でも
キャトルレーヴ・オンラインで
先にプログラムを買って
脚本・演出の
木村信司先生の言葉を読んだら



是が非でも
映画館の大画面と大音響で
観たくなって

映画館へ観に行けるということは
老いた人♂が大丈夫ということだから
願かけの意味も込めて
ライブ中継のチケットを買った

そして迎えた当日
いつになく緊張しながら
映画館へ向かい
ドキドキしながら
開演(上映開始)を待った

念のため
マスクを二重にしてたし
過呼吸になるかと思った

一新されたビジュアルが
発表された時は
え〜
なんで〜
と思う気持ちも正直あった
ラダメスがジャケット着て
髪が白ってどういうこと〜

プログラムの
木村先生の言葉によると
初演・再演の舞台装置が
御園座に収まらないかもしれない
というところから始まって
ならば新しく
御園座ヴァージョンに
してしまおうと思ったとのこと

そうなったら
次々にアイディアが浮かんで
米軍のM65(ミリタリージャケット)を
基調とした衣装のラダメスと
ソウル・シンガーのようなアイーダが
誕生したらしかった

衣装が変わっても
王家は王家だった

目新しい衣装に
新鮮さを感じながら
何度観ても変わらない…
観るたびに増す感動を味わった



3代目ラダメス誕生!
礼ラダメス
素晴らしかった〜!!!



舞空アイーダ
原作ではタイトルロール
それに相応しい熱演に
胸を打たれた



礼真琴×舞空瞳
もうひとつの
『ロミオとジュリエット』
と言っていいのではないかと思う

まだ若い
極美慎演じるウバルドが
ちょっと心配だったけど
すらりとした革ジャン姿で
ビジュアルばっちり
まだ伸びしろを感じさせつつ
ギラギラと演じてた

ひろ香祐演じるカマンテと
碧海さりお演じるサウフェは
そうそうこの感じ
思ったとおり〜 と



天華えまのケペルも
天飛華音のメレルカも
ぴたりとはまって
ラダメスと親友な感じ
ばっちり出てた



初演も再演も
一樹千尋で定着してた
アモナスロも
輝咲玲央が
見事に演じきった

私のかわいいハトちゃん♡も
ばっちり!



有沙瞳のアムネリスも
天寿光希の神官長ネセルも
悠真倫のファラオも…

キャスティングばっちりの
夢のような再演だった

名もない兵士のひとりひとりまで
全員が熱演

ストーリーも
歌詞やセリフだって
頭に入ってるぐらいの中年を
まばたきもさせないくらい
見入らせた

ラダメスが将軍に選ばれた時の
雄叫びは
もっと叫ぶかと思ったら
意外と抑えめだった

エジプトが勝利して
すご すご♪
つよ つよ♪と
女官たちが歌う場面
入り方が今までと全然違ってて
新しい場面が挟まったかと思った

誰が 誰が♪の
「美人選び」の場面では
"名古屋どえりゃー好きだがね"と
まさかのご当地ネタが
飛び出した

ラストの地下牢の場面は
今までよりも
息苦しさを感じた
照明をもっと暗くして
声もちょっとエコーがかかるように
したのかなと思った

ラストシーン
ラダメスの頬に
ひとすじの涙が流れた

フィナーレ

1曲目は
みんな知っている♪と
「お前は奴隷」を歌うはず

同じく別箱公演だった
中日劇場公演では
ウバルド役の真飛聖が
1人で歌ったが
今回はどうだろうと
ワクワクしながら
待っていたら

まず
波の音と
カモメの鳴き声が聴こえて
息苦しい地下牢から
広い海へと
一気に解放された気分だった

それに続いて
大劇場公演と同じように
ウバルド/極美慎
カマンテ/ひろ香祐
サウフェ/碧海さりお
ケペル/天華えま
メレルカ/天飛華音
の5人が登場して
「お前は奴隷」を歌った

センターで歌ったのが
従来のウバルド役ではなく
ケペルを演じた天華えまだったので
なるほど〜と納得した中年

他に目新しさを感じたのは
「エジプトは強い」を
舞空瞳ほか娘役たちが
リゾートっぽい衣装で登場して歌い

従来はこんな感じ↓


続いて登場する男役たちも
白いTシャツ+水色のシャツに
スカーフ巻いてハットかぶった
軽やかな衣装だった

同じくこんな感じ↓


そして
その最後に登場するトップスターも
金ピカのゴージャスな
ぞろりとした衣装だったのが
トレンチコートにハットという
シンプルな衣装に

デュエットダンスの衣装も
シンプル
(裾を踏みそうでちょっとハラハラ)
長めの華麗なリフトが
印象に残った

今回のビジュアル一新
最後の最後まで
おもしろさを感じた

『ロミオとジュリエット』が
『ウエストサイド物語』に
生まれ変わったぐらいの
おもしろさだった

衣装担当が
有村淳氏でなく
加藤真美氏だったのは
意外だった

エトワールは
エチオピアの囚人
マーリス役だった都優奈

初演でアイーダ(安蘭けい)が
歌った印象が強かったけど
宙組再演時に既に
別の人(純矢ちとせ)が歌ってた

終演後の舞台挨拶で
礼真琴が
画面のこちら側の私たちにも
呼びかけてくれた

手を振り返したかったけど
映画館の観客になると
シャイな私たち(勝手に複数形)

劇場の観客の皆さんが
代わりに拍手で応えてくれたのが
うれしかった

ブルーレイ撮りの日でも
あるとのことで
ブルーレイを観てる人に向けて
タイムカプセルみたいなことに
なってますねと言いながら
あの頃は世界中が大変だったなと
振り返ることができてると
いいなと思いますと
礼真琴

もう一回
再生ボタン押してくださいねと
笑わせてくれた

押す押す〜

ブルーレイだけでなく
ライブCDも出してください〜

そして
ブルーレイだけでなく
今からもう
未来の再演が楽しみな
中年の乙女心
(鬼が笑う)

次は大劇場で
次こそは本当の生で
観たい

2003年の初演は
同時多発テロの2年後で
平和を強く意識して
作られたという話があったと思う

2015年に再演された時は
ラダメスとアイーダ
2人の愛に
より重きを置いたということだった

そして2022年
コロナ禍の中での再演

ロシアがウクライナに侵攻し
再び平和を強く願いながら
観ることになった


・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

当ブログ
下手の長ブログを
少しでも簡潔にするため
敬称略となっております

上から目線チックで堪忍!

幻の第3王家記念日

2022年02月15日 | Memories of ZUKA
2022年2月15日は
第3王家記念日と
なるはずだったが
残念ながら
中止期間に該当してしまった

今年は
すべての有給休暇を
老いた人♂のために使うと
決めてる中年

でも
星組 御園座公演
『王家に捧ぐ歌』だけは
何とか行けないものかと 
思ってたわけだけど…



昨年12月の友の会抽選は
本気で取りにいった

平日
週のど真ん中
夕方の公演

申し込んだ2公演の
はずれた方が
なんと…


だけど今日
老いた人♂の状況は
さらに厳しくなった

どっちみち
行けなかった

近況×元禄/Fascination!千秋楽ライブ中継

2022年02月06日 | Memories of ZUKA
長らく
開店休業状態が続いてしまい
申し訳ありません

ブログを始めてから
こんなに書かなかったことは
なかったので
ちょっと照れるというか
どう書きだそうか
戸惑ってしまう
中年の乙女心でございます

近況を書いて
月組公演の感想を書いて
殿堂シリーズ載せたら
ヅカネタ
いつものパターンでお送りするの
今度こそ
キリにしようと思ってたのですが

ぐずぐずしてたら
花組千秋楽ライブ中継
来てしまったので
近況とライブ中継の感想
ごっちゃにして
書いてみようと思います

何となく察しが
ついたかもしれませんが

昨年の大晦日
急に
老いた人♂の具合が悪くなり
年が明けて早々
救急車を呼んで病院へ
そのまま入院となりました

要介護5とはいえ
大晦日まで
デイサービスへも通っていたので
まさかまさか
あれよという間に
寝たきりになるとは思わず
ショックなことの連続
涙涙の日々でした

…という話は
月組公演と殿堂シリーズを
出し切った後に
改めて書くつもりにしてます

そしてその前に
花組 東京宝塚劇場公演
『元禄バロックロック』
『The Fascination!』
千秋楽ライブ中継の感想
行きます

大劇場千秋楽は
なりゆきで
ライブ配信を
老いた人♂と一緒に観たので

スマホの小さな画面に見入る
老いた人♂の姿を
思い出しながら
病院で寝ている姿も
思い浮かべながらの
スクリーン越しの観劇

柚香光による
開演アナウンス
"花組生よりありったけの愛を込めて"
と添えられて始まった
忠臣蔵ファンタジー
『元禄バロックロック』



クロノスケの
"時を巻き戻せたら"
の言葉が
こんなふうに切実に
胸に響くようになるとは
思わなかった

こうなるとわかっていたら
昨年はもっと…
いや
こうなってからでも
月組公演に行かず面会に行っていたら…
転院を先延ばしにしていたら…
転院先をもう一方にしていたら…

時を戻そう〜
キュイ〜〜〜ン
できたらいいのに…
現実と物語の世界を
行き来しつつ

柚香光の演技への熱の入りように
勢いで何でもしてしまいそうな
危うさを感じながら観てた

柚香光って
すっごく熱い人なんだと
改めて思った

その熱さに
新しくコンビを組んだ
星風まどかも
ちょっと気おされてるようにも見え
でもそこは
既にトップ娘役として
場数を踏んでる貫禄で
ひるむことなく渡り合ってた
(中年の乙女心目線)

これはまた
おもしろいコンビが誕生したなあと
つくづく思った中年



そして
レビュー・アニバーサリー
『The Fascination!
−花組誕生100周年 そして未来へ−』



どの場面も目が離せなくて
でもやっぱり
「心の翼」と
「ひまわり」に
ぐっときたわけだけど

柚香光のダンスの表現力にも
目を見張った

中年の乙女心
ストライクゾーンは
歌が得意な人
でも捨てがたく思ってしまうのは
そのダンスと
みなぎる情熱なのかなと

それにやっぱり
"少尉"だから

どのお芝居の
どの役の中にも
少尉的優しさを感じてしまう
中年の乙女心



以上
ざっくりと
スクリーン越し観劇の感想
(になってるかどうかわからないけど)
でした

月組100周年公演は
お芝居もショーも
月づくしだった

花組100周年公演を
改めて観ると
こちらは花づくし

どちらも
それぞれの組の魅力を
最大限に放出した感じで
宝塚歌劇ってすごいなあ
よく出来てるなあと
心から感心した中年なのでした

幕が下りても
まだまだ終わらない

2月7日付で専科へ異動する
高翔組長
最後の終演後挨拶
そして
退団セレモニーへ

10年超えたベテランばかり
4名の退団

鞠花ゆめ(2006年初舞台)
真鳳つぐみ(2009年)
優波慧(2010年)
雛リリカ(2011年)

同期からのお花渡し
優波慧に
元雪組トップ娘役の
咲妃みゆが現れた

マスクの中で思わず
ゆうみちゃんだ〜♡と
小さく声が出てしまった中年



真鳳つぐみへのお花は
水美舞斗が渡し
同じく同期の柚香光の分も
というように視線を送ってた

鞠花ゆめには
天真みちるが現れた
(貫禄〜)

中年個人的には
雛リリカの挨拶が
一番ぐっときたなあ

何かすごく印象に残ることを
言ったわけではないけど
その分かえって
素直な気持ち
真心伝わってきた
涙の笑顔も素敵だった

白いカラー白いバラに
小さい緑色のバラなど
あしらった花束を抱えた優波慧

名前の"優"をもらった
今は亡き友人への言葉があった

大劇場も東京も
しっかりした挨拶をして
クセのある役や
悪役のイメージが強かったので
こういう人だったのかと
改めて思った



4人
皆とてもいい顔をしてた
(ざっくりで堪忍)

恒例の花組ポーズは
説明も音頭も
高翔組長が取った

センターに立つことなんて
ないからと
恐縮しながら
でも脚は肩幅以上に広く
力強く踏ん張って

花組!
最高〜!!

ばっちりキメた

最後のカーテンコールは
柚香光がひとりで
緞帳前に現れた

医療や介護に携わる方々への
労いの言葉があった

宝塚歌劇は
しばらくお休みするらしく
柚香光が
他の組のトップスターの名を
順々にあげ
皆気持ちは同じだと
また会える日を
楽しみにしていると語った

その日まで
どうか皆様お元気でいてください

パレードから背負ったままの大羽根も
少しも重たそうなそぶりを見せず
頼もしく
カニ歩きで
舞台の袖へと去って行った
花組100年目のトップスター
柚香光





・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

以上
花組 東京宝塚劇場公演
『元禄バロックロック』
『The Fascination!』
千秋楽ライブ中継の
感想でした

当ブログ
下手の長ブログを
少しでも簡潔にするため
敬称略となっております
上から目線チックで堪忍!

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

千秋楽当日の日付で
アップしましたが
なかなか書き上げられなくて
既にバレンタインを過ぎてます



まだ編集完了してませんが
このあと
月組 宝塚大劇場公演
『今夜、ロマンス劇場で』
『FULL SWING!』の感想を
観劇日付でアップする予定です

月組公演の観劇日は
老いた人♂が
最初に入院した病院が
面会禁止になる直前でした

既に
荷物受け渡しの場合のみ
10分間の面会可
と規制されていて
老いた人♂の容体は
安定していたし
特に渡すべき物もなかったので
面会可能期間の最終日
(月組公演観劇日の翌日)に
行くことになってました

ところがそれは
老いた人♀の勘違いで
さあ面会に行こうという時になって
月組公演観劇日が
面会可能最終日だったと
わかりました

そうわかってたら
月組公演へは行きませんでした

いや
そうでなくても
何でもいいから
渡す物を用意して
月組公演の日も
その翌日も
面会に行ったほうがよいのでは
という思いもありました

でも結局
月組公演に行き
面会できませんでした

それが
そのあとのことを
左右してしまった気がして…

面会できてたら
転院前の状態を
もっと詳しく聞けていたのでは
転院先でもっと何か言えたのではと
後悔しました
(後悔しています)

でも
老いた人♂ならきっと
もったいない
行って来いよ 
言ってくれただろうと思い
自分の気持ちに
折り合いをつけることにしました

いつからか
ヅカ通いがしんどく
なってしまってました

体力的にも
時間的にも
フトコロ的にも…

ヅカ行きの日が近づくと
楽しみよりも
憂鬱がまさるように
なってしまってました

観劇して
殿堂みて
写真とって
ブログに載せることが
楽しかったはずなのに

いつのまにか
仕事のようになってしまい
宝塚へ行く=仕事で出張
みたいな気分になってました

月組 宝塚大劇場公演
『今夜、ロマンス劇場で』
『FULL SWING!』をもって

今までのようなかたちで
ブログに載せるのを
終了しようと思います