この前 二度見した映画
どう書こうか考えているうちに日が過ぎて
別の映画が先になった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/311cb910b4ce89199202a8fc407ee72b.jpg)
パンフレットを隅から隅まで読んだから
パンフレットの受け売りを
書くこともできるけど
自分が見た感想を書こうと思う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/5c/90797fbe9054126e7745fffe60328acb.jpg)
ヴィオレット・ルデュック
ボーヴォワールに才能を見出された作家
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/7f/69e0cc747accf4bb2cc396031a9e2ad8.jpg)
自分のことを 醜い と思っていて
何かにつけて それを口に出す
私が醜いから 愛せないんでしょ!
といった具合に
付け鼻して醜い女を演じる
エマニュエル・ドゥヴォス
最初は醜いとは思えなかったのが
だんだん醜く見えてきた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c0/fed89466e3436312eb9807f13fa3e03a.jpg)
たぶん
顔がというよりは やることが
醜いというか 猛烈だからだ
同性愛者の男性に
ぐいぐい迫っていったり
ボーヴォワールの留守宅に
本当はいるんでしょうと押しかけていったり
私生児として自分を生んだ母親に
習慣的に詰め寄ったり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/46/d11e32abb315ff7fc9668e5bb7e99193.jpg)
ヴィオレットと対照的に
ボーヴォワールは
いつもきりりとしていて理性的
洗練された雰囲気を漂わせている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7a/5e1a38d3d71a29d857c6cee7e77aa623.jpg)
両性愛者のヴィオレットは
ボーヴォワールにも ぐいぐい迫って
ついには その思いのたけを小説にする
題名は 飢えた女
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ee/83377441e50acadaeb410573762e3daa.jpg)
ヴィオレットとボーヴォワールの
好きな場面がある
映画の中で
ヴィオレットはボーヴォワールに
2度 花を贈る
2度目の時 すでにボーヴォワールは
ヴィオレットの思いを
うっとうしく思っているのだけど
花束(カラーか何か 茎のまっすぐな花をぎっしりくくった束)を
ぐいと差し出されて
突っ返すでもなく さっと受け取って
部屋を横切っていく
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/0a/96faab9eae3abb8f25df61bcb10b2852.jpg)
きっとそのあとは
ごみ箱ではなく 水を張ったバケツの中に
放り込んだはずだ
というのは私の想像だけど
その場面は
ヴィオレットとボーヴォワールの関係を
象徴しているように思う
ボーヴォワールは
まるでストーカーのように
つきまとうヴィオレットを疎ましく思いながら
その才能を誰よりも認め
ひそかに生活費の援助までして
ヴィオレットに書くことを続けさせた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/cc/c63274672802b46f3ee7bf9f06b20fbe.jpg)
40歳を過ぎて
自分には何もない
恋愛もない
孤独しかない
そうわめき散らしていたヴィオレットが
なおも書き続け
得たものは…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/23/511246e791853efe377126d05311529e.jpg)
solitude (ソリチュード)
フランス語で孤独をそう言うのだと
この映画を見て知った
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/90/497df66e1d711a80b48f1e0514bb3ad1.jpg)
ヴィオレットの行動を見ていて
自分にも思いあたることがある
私にとってのボーヴォワール
憧れの人
ヴィオレットと違って
思いを伝えるつもりはなかった
恋心には気付くまいと たかをくくっていたら
とっくに気付かれていた
好きという気持ちを 止められず
その人のためにと することのすべてが
いつからか その人の負担でしかなくなり
彼女のために最後に私ができたのは
もう何もしないことだった
どう書こうか考えているうちに日が過ぎて
別の映画が先になった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/311cb910b4ce89199202a8fc407ee72b.jpg)
パンフレットを隅から隅まで読んだから
パンフレットの受け売りを
書くこともできるけど
自分が見た感想を書こうと思う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/5c/90797fbe9054126e7745fffe60328acb.jpg)
ヴィオレット・ルデュック
ボーヴォワールに才能を見出された作家
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/7f/69e0cc747accf4bb2cc396031a9e2ad8.jpg)
自分のことを 醜い と思っていて
何かにつけて それを口に出す
私が醜いから 愛せないんでしょ!
といった具合に
付け鼻して醜い女を演じる
エマニュエル・ドゥヴォス
最初は醜いとは思えなかったのが
だんだん醜く見えてきた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c0/fed89466e3436312eb9807f13fa3e03a.jpg)
たぶん
顔がというよりは やることが
醜いというか 猛烈だからだ
同性愛者の男性に
ぐいぐい迫っていったり
ボーヴォワールの留守宅に
本当はいるんでしょうと押しかけていったり
私生児として自分を生んだ母親に
習慣的に詰め寄ったり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/46/d11e32abb315ff7fc9668e5bb7e99193.jpg)
ヴィオレットと対照的に
ボーヴォワールは
いつもきりりとしていて理性的
洗練された雰囲気を漂わせている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7a/5e1a38d3d71a29d857c6cee7e77aa623.jpg)
両性愛者のヴィオレットは
ボーヴォワールにも ぐいぐい迫って
ついには その思いのたけを小説にする
題名は 飢えた女
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ee/83377441e50acadaeb410573762e3daa.jpg)
ヴィオレットとボーヴォワールの
好きな場面がある
映画の中で
ヴィオレットはボーヴォワールに
2度 花を贈る
2度目の時 すでにボーヴォワールは
ヴィオレットの思いを
うっとうしく思っているのだけど
花束(カラーか何か 茎のまっすぐな花をぎっしりくくった束)を
ぐいと差し出されて
突っ返すでもなく さっと受け取って
部屋を横切っていく
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/0a/96faab9eae3abb8f25df61bcb10b2852.jpg)
きっとそのあとは
ごみ箱ではなく 水を張ったバケツの中に
放り込んだはずだ
というのは私の想像だけど
その場面は
ヴィオレットとボーヴォワールの関係を
象徴しているように思う
ボーヴォワールは
まるでストーカーのように
つきまとうヴィオレットを疎ましく思いながら
その才能を誰よりも認め
ひそかに生活費の援助までして
ヴィオレットに書くことを続けさせた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/cc/c63274672802b46f3ee7bf9f06b20fbe.jpg)
40歳を過ぎて
自分には何もない
恋愛もない
孤独しかない
そうわめき散らしていたヴィオレットが
なおも書き続け
得たものは…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/23/511246e791853efe377126d05311529e.jpg)
solitude (ソリチュード)
フランス語で孤独をそう言うのだと
この映画を見て知った
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/90/497df66e1d711a80b48f1e0514bb3ad1.jpg)
ヴィオレットの行動を見ていて
自分にも思いあたることがある
私にとってのボーヴォワール
憧れの人
ヴィオレットと違って
思いを伝えるつもりはなかった
恋心には気付くまいと たかをくくっていたら
とっくに気付かれていた
好きという気持ちを 止められず
その人のためにと することのすべてが
いつからか その人の負担でしかなくなり
彼女のために最後に私ができたのは
もう何もしないことだった