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SB-1という骨董品が我が家にはあります。骨董品とはいえ79年の製造ですが、Spectorにしては充分古いのです。
塗装はクリアのグロスで、トシのわりに艶々してはいるのですが、クラックはいっぱい生じています。
このクラックを見るたび、そこから塗装が剥がれたりしないかと心配になっておりました。
が、
ある時、気がつけばネック裏の塗装が一箇所欠けて木肌が露出しているではありませんか。
13フレットの裏で、4弦側つまり、左手親指の腹が当たる所です。
もうほんのちょっとですよ。長辺4ミリ程度の小さな塗装ハゲ。
いつからこうなっていたのでしょう?もしかしたら入手時からかもしれませんがわからない。記憶はない。
そのくせ、気がついたら今度は気になっちゃってしょうがない。
だってほんのちょっとでも手に当たるとわかるのです。あまり弾かないポジションでもたまには手がそこに行くことがあるのです。
だからいつか修復したいなと思ってました。
修復は同種のクリア塗料を面相筆のようなモノで塗って磨くとばかり思ってました。ちょうど自動車のタッチペンみたいな作業でしょうね。
そういう作業は自分でやることも不可能ではないかもしれません。
でも綺麗に仕上げる自信ありますか?
私はない。
綺麗さを求めるならできるだけプロにお願いしたいのですよ。けれど、
頼みにくいよねぇ!
あまりに小さな仕事ですから。
ある日ご縁がありまして、そんな小さな仕事でも馬鹿にせず快く引き受けてくれる人に巡り会いました。
で、
このあいだ無事修復してもらってきました。しかも日帰りですよ。私の目の前で正味30分程度でやってくれました。
さて、このリペアマンはどうしたと思う?
なんとアロンアルファ!
アロンアルファを垂らしては乾かしを繰り返し、厚く盛って、それから研磨。
驚きました。それで塗装面と同じ手触りに。すごいね。そういう使い方があるんですね。
一般的テクなのかもね。でも私は知りませんでした。
修復後、思わずSB-1に話しかけてしまいましたよ。なでながら。それはまるで怪我をした我が子の治療が済んだ親のように。「おまえ、よかったねぇ!」と。
何回も塗って乾かして磨いて・・・
みたいな話は来たことありましたけど、
アロンちゃんですか。すごい。
もらい泣きしなくても大丈夫っぽいですよ(笑)。
でも、私のように車の小傷をタッチペンしたら恐ろしく見苦しく仕上がったという人には絶対できない芸当です。