CYCODELIC WEBLOG

今思った事は主にTwitterで書いています。このブログは何か余程の事でなければ書いていません。

個性的な弦だった

2015-02-15 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
Optimaと言うコーティング弦を試しました。(ただし金ピカじゃない方)
これの愛用者は何人か知っており、めずらしい製品ではないみたいです。ただ私にはかなり個性的に感じましたので久しぶりにログ残そうかなと。

もっとも張り替えて数週間経ちますけれどね。どうも第一印象ですぐ判断しちゃいけない弦のような気がしましてじっくりチェックしておりました。
なにせね、最初に張った瞬間「おまえはもう死んでるのかぁ!?!?」とあせったもんで。これ、誰もが死んでいると思うはず(笑) 。

ええ、もちろん死んでなんかいないのです。
それくらいハイが新品らしくない。まぎれもなくコーティング弦特有のハイです。
よくある樹脂コーティングではなくメッキのコーティングとのことですが、材は何であっても結局似た地味めの傾向が多少あるものですね。
新品の弦が短時間だけ持ち得るフレッシュで突き抜けるようなハイを必要としている人は絶対張ってはいけませんよ。

それに対してアタックの破裂音はなかなか。ズビズビ。
新品らしくないのはハイだけですから、ハイミッドからローまでは表情に富み、充実しています。それも溢れて広がる感じではなく、ぎっしりスキマなく凝縮されているような、ソリッドさが感じられます。グルージーさはあまりないですね。

ユニークなことに、音の切れの良さがあります。キレの良さではなくて。ピタッと止めると無音になる。全体に無秩序に倍音が溢れ出すことがない。音価コントロールしたい人にもラクでしょう(ラクして良いかは話は別だけれどね)。タッピングとか向いているんじゃないでしょうか。

コードもとても良いです。ラウドじゃないが整う印象。全ての和音が統制とれて言うこと聞いてくれるみたいな。低音でも意外と綺麗。

16の高速フレーズをごまかさずに指弾きしたい人にも良いんじゃないかなぁ。音符が繋がってしまうことがないでしょうから。すじこじゃなくていくらというか。サーデュークの間奏が綺麗というかラクというか。

スラップをする場合は地味になりますね。一般的なスラップに求められる周波数が前に出ていませんから。シャープじゃない。鮮やかじゃない。余韻が全くないからまるでリバーブ切った様に、キラッとしない。
ただし歯切れは不満ないです。
左手のヒッティングの金属的なミュートサウンドも鳴りにくいです。
でもべつに一般的にしなければ(笑)にぎやかにもうるさくもいくらでも表現できるでしょう。

フレットカンカン響くあの周波数はあまり出ていません。これはメリットなのかな。
この世で一番フレットノイズが目立たない弦はと聞かれたらOptimaと答えようと思いました。

録音する場合も周波数をいろいろとカットしないで済む弦かもしれません。試していませんけれど。


音質以外の話をしますと、手触りはざらつきがなくて滑らかですが、テンションがきついです。
それがちょっと程度じゃないですよ。とってもきつい!
左手は問題ないけれど、例えば一週間ぐらいサボった右手のヤワな指先には痛いです。それがいやであまり弾きたくなくなります。まったく情けないなぁ(笑)。

でもこのハリだとピックにはかなりイケる弦だと思いますよ。
似た奏法ですが、サムだけをピックの様にオルタネイトするとやはりすごく良い音がします。

よく躾けられていて言うことを聞いてくれてしかもはしゃがない、そんな弦でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿