3日前に書いたネタのつづきです。
セイモアダンカンANTIQUITY2をSB-1に取り付けたいという話でした。
SB-1というのはこれ。かつてのベーマガ掲載写真です。

これは日本に数本あるかないかという希少なSpectorの初期モデルSB-1(のほぼ最終ロット)。ごらんのとおりヘンな形のゲテモノ。ヘッドを見てはじめてSpectorかぁ?と気がつくベースです。こんなブサでも一応、若き頃のヴィニーフォデラ作らしく木工は見事で、モナーク臭もぷんぷんします。
そして当時のSpectorがEMGの前に採用していたのがディマジオ。初めからシリーズ/パラレル切替前提のピックアップで、回路にはそのスイッチがあります。

こいつは大変な奴です。大変な音しか出ません(笑)。
パラレルでは軽くフェイズ気味、シリーズではクリーンブースター掛けすぎの暴走エヴァ、みたいな。どっちもベース単品で弾くには非常に楽しい。
けど、いざ曲に合わせて弾いてみれば似合う曲がないことにやがて気がつきます。
24丁目バンドぐらいしか似合いません(爆)。
ちなみに裏から見るとこんな状態(ノイズ対策改造済み)。
ディマジオは配線の色分けが他のメーカーと違う「赤・黒・白・緑」4色なのではじめてみると戸惑いますね。
そしてサーキット側を見ると、

それぞれの線が個別の端子にハンダ付けされていました。変わった設計ですなぁ。
今回、マチャさんに年末の忙しい中を時間作ってもらってピックアップ交換作業をやって頂きました。マチャさんは機材や線材・パーツ類のトライ&エラー経験豊富なかたで、近所なのがありがたい存在です。当然ピックアップの交換作業も大変慣れていらっしゃいます。
マチャさんありがとうございました。
交換後はこうなりました。

2つのピックアップを繋ぐ線もぶったぎって同線材を延長したり。またこのビンテージ風な布巻きの線材が太くて硬いんだわ。通常のポットにシリーズのまま配線する方がラクだそうです。お手数をおかけしてすみません~。

ピーも気になって凝視。どうだいタコ足エキマニみたいだろ(笑)。
これを前から見ると、

ごく普通のルックス。初めのルックスの個性的な絵面ではなくなりましたが…
こう見ると全然違和感ないと思うんだけど。初めからこれのような佇まいじゃない?

じゃぁ音はどうなったかというと…
それがすばらしいのなんのって(涙)。
シリーズ+パッシブ状態で一番良い音になりました。
コクとハリとネバリのあるプレベらしいソースイートな音ですが、一般的なプレベと違いややコンプレッションされた締まりのある鳴りで、立ち上がりと切れが鋭くてすごく歯切れが良い。
なんていい音なんでしょう! <私がここまで自画自賛することはめったにない
つかANTIQUITY2すげえ!
またディマジオと違い、シリーズが暴力的ではなくなって使いやすいのがありがたいですね。通常のプレベはシリーズが当たり前だから、ANTIQUITYも当然シリーズ配線で出荷されています。開発時からパラレル使用なんて考えてもいないと思います。だからシリーズがノーマルでありベストな音ですね。
反面パラレルにするとかなりさっぱり味になりますね。それでもディマジオよりおとなしいかというと、そんな感じはあんまりない。いたってまともな音だからでしょう。へんな高域が目立ったりフェイズ感があったりしないから素材として素直に利用できますね。アクティブONにして使うにはちょうど良い感じです。
ちなみに同じピックアップを付けたフェンダーのプレベにフラット張ったマチャさん所有品に比べるとローエンドの厚みはありません。ずっと負けてる。たぶん同じフラット張ってもダメだと思います。
そのかわりフェンダータイプにない多少の硬さとズンビン感があります。木材やブラスナット&バダスあたりの影響があるのかな。
ダンカン付けてもSpectorはSpectorのキャラを失ったりしないんですね。この楽器はアクティブピックアップで作られた音みたいな世評がありますが、Spectorの音の要因はそんな一つ二つ程度の簡単なことで構成されるものではないんだとよくわかりました。
来年の抱負はSB-1をメインに使う。これでしょう。
しかし…ひとりではしゃいでる感むんむんのブログは見苦しいぞ(笑)。
セイモアダンカンANTIQUITY2をSB-1に取り付けたいという話でした。
SB-1というのはこれ。かつてのベーマガ掲載写真です。

これは日本に数本あるかないかという希少なSpectorの初期モデルSB-1(のほぼ最終ロット)。ごらんのとおりヘンな形のゲテモノ。ヘッドを見てはじめてSpectorかぁ?と気がつくベースです。こんなブサでも一応、若き頃のヴィニーフォデラ作らしく木工は見事で、モナーク臭もぷんぷんします。
そして当時のSpectorがEMGの前に採用していたのがディマジオ。初めからシリーズ/パラレル切替前提のピックアップで、回路にはそのスイッチがあります。

こいつは大変な奴です。大変な音しか出ません(笑)。
パラレルでは軽くフェイズ気味、シリーズではクリーンブースター掛けすぎの暴走エヴァ、みたいな。どっちもベース単品で弾くには非常に楽しい。
けど、いざ曲に合わせて弾いてみれば似合う曲がないことにやがて気がつきます。
24丁目バンドぐらいしか似合いません(爆)。
ちなみに裏から見るとこんな状態(ノイズ対策改造済み)。
ディマジオは配線の色分けが他のメーカーと違う「赤・黒・白・緑」4色なのではじめてみると戸惑いますね。
そしてサーキット側を見ると、

それぞれの線が個別の端子にハンダ付けされていました。変わった設計ですなぁ。
今回、マチャさんに年末の忙しい中を時間作ってもらってピックアップ交換作業をやって頂きました。マチャさんは機材や線材・パーツ類のトライ&エラー経験豊富なかたで、近所なのがありがたい存在です。当然ピックアップの交換作業も大変慣れていらっしゃいます。
マチャさんありがとうございました。
交換後はこうなりました。

2つのピックアップを繋ぐ線もぶったぎって同線材を延長したり。またこのビンテージ風な布巻きの線材が太くて硬いんだわ。通常のポットにシリーズのまま配線する方がラクだそうです。お手数をおかけしてすみません~。

ピーも気になって凝視。どうだいタコ足エキマニみたいだろ(笑)。
これを前から見ると、

ごく普通のルックス。初めのルックスの個性的な絵面ではなくなりましたが…
こう見ると全然違和感ないと思うんだけど。初めからこれのような佇まいじゃない?

じゃぁ音はどうなったかというと…
それがすばらしいのなんのって(涙)。
シリーズ+パッシブ状態で一番良い音になりました。
コクとハリとネバリのあるプレベらしいソースイートな音ですが、一般的なプレベと違いややコンプレッションされた締まりのある鳴りで、立ち上がりと切れが鋭くてすごく歯切れが良い。
なんていい音なんでしょう! <私がここまで自画自賛することはめったにない
つかANTIQUITY2すげえ!
またディマジオと違い、シリーズが暴力的ではなくなって使いやすいのがありがたいですね。通常のプレベはシリーズが当たり前だから、ANTIQUITYも当然シリーズ配線で出荷されています。開発時からパラレル使用なんて考えてもいないと思います。だからシリーズがノーマルでありベストな音ですね。
反面パラレルにするとかなりさっぱり味になりますね。それでもディマジオよりおとなしいかというと、そんな感じはあんまりない。いたってまともな音だからでしょう。へんな高域が目立ったりフェイズ感があったりしないから素材として素直に利用できますね。アクティブONにして使うにはちょうど良い感じです。
ちなみに同じピックアップを付けたフェンダーのプレベにフラット張ったマチャさん所有品に比べるとローエンドの厚みはありません。ずっと負けてる。たぶん同じフラット張ってもダメだと思います。
そのかわりフェンダータイプにない多少の硬さとズンビン感があります。木材やブラスナット&バダスあたりの影響があるのかな。
ダンカン付けてもSpectorはSpectorのキャラを失ったりしないんですね。この楽器はアクティブピックアップで作られた音みたいな世評がありますが、Spectorの音の要因はそんな一つ二つ程度の簡単なことで構成されるものではないんだとよくわかりました。
来年の抱負はSB-1をメインに使う。これでしょう。
しかし…ひとりではしゃいでる感むんむんのブログは見苦しいぞ(笑)。
私は電気のことはわからんのでCYCOさんが用意してくれた配線図などあったのでなんとか終了しましたね。
確かに良い音だと私も思います。プレベなんだけどいろいろ音が作れるしパッシブ/アクティブ切り替えもあるし。初めてシリーズ/パラレルの切り替えSWってのに興味をそそられましたよ。
改造(改良)して音が予想を上回った時の快感でしょうね。はしゃいで当然。
楽しく良い年越しになりますね。
来年もよろしくお願いします
ディマジオだけは配線図無いと扱えませんね。
どうか良いお年を。
でもね~。
あのヤクザな音がディマ時代のSpectorなんだよね~。
当事者でないのに、複雑な心境です。(^_^;
あっそうか、お会いした時はいつもこれを持って行ってなかったですね。じゃぁ何かオフの機会で必ず持っていきますね。
ゲテモノじゃなくなったわけではございませんので、多少ノーマル風味になったとはいえ、きっとウケて頂けると思います(笑)。
morさん
ごめんね~!(笑)<なんで謝る
Spector信仰者もしくはコレクターとしては絶対手を入れちゃいけなかったんだろうね。
でも、そもそもフルオリではないし、戻そうと思えば戻せるから大丈夫よ。
現実に必要な音に換えたということでしばらくの間お許しあれ。
ということで、ピーちゃんの可愛さにいつも魅了されておりましたが、また来年も楽しみにさせていただきます。よろしくお願いいたします~。
使い易いようにモディファイするのは、当然の流れかと。
気持ち良く弾きたいですし・・
来年もブログを期待しています。
よろしくお願いします。
初期のSpectorはこのベース以外もP配置なんですよ。おなじみのPJとかJJが登場するのはNS-2以降なんですね。
ズンビンするキャラはSpector由来のものだと思ってます。たぶんANTIQUITY自体はここまでズンビンしていないはずです。それにしてもVooDooを奨めてくれる方が多いですねぇ!さぞかしヨロシイ物なんでしょうね。
今年もよろしくお願いします。
nyakkeeeさん
Spector憧れとは偉い!是非是非。
こういうことはSFCJ管理人が言っちゃいけないことなのですが、一本憧れでというのであればnyakkeeeさんの狙い通りで、初期モノつまり所謂プリクレをお薦めします。ここだけの話、まじで全然違うんです(笑)。
古くてもEMGなら今でも現代のあらゆる音楽にもマッチさせることが出来ます。それがディマジオだと似合う曲を相当選ぶので私のような愚行に及ばざるを得ませんが、その音を我慢することで結局使わないでいるよりは、良いでしょう?
今年もよろしくお願いします。
実は前回のレコーディングでNS-1も使ってますが、サスガにエンジニア(ウチのドラム)に「この個性を残してくれ」とは言えなかった。(笑)
NS-2の時は、「ここの周波数だけは削るな~」って言うてるんですけどね。
(この絡みで、ドラム側を大幅にカットしている)
ちなみに優等生度合いで言うと。
SSD以降 > プリクレEMG > クレイマーNS-2 > プリクレDIMAZIO
だと思う。(偏見を含む?)
ワタシらしいコメントを残したところで、今年もよろしくです。(笑)
初期スペをあのディマのまま、バンドや録音で使っている人はどういう曲でどういう風に使っているんだろう?気になる。
だって、70年代のコテコテなR&BのCDを聴いてみても、こんな音なんかなかなかないもんなぁ。通常のプレベの音しかない。
ダックダンだってディマみたいな音ではないもんね。やっぱりプレベの音ですもんね。
かえってジーンシモンズとか、マイケルヘンダーソンあたりの、つまりGibson GRABBERとかG-3あたりの音の方が似ているんじゃないかな。
NS-1で1曲録ったイルカホテルすごい(笑)。
今年もよろしくお願いします。