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CYCODELIC WEBLOG

今思った事は主にTwitterで書いています。このブログは何か余程の事でなければ書いていません。

CHANTE MOORE

2009-12-12 | (かつての)今日のBGM
耳元で甘く優しくねちっこく愛をうったえる系(笑)の女王といえばシャンテ・ムーア。

こんな日本人ウケしないガイジン顔だし(ガイジンだっちゅうの)一般的にはほとんど知られていない存在だと思ってますが、
私個人的にはこの人の、朝から聴けるシルキーで毒のないボーカルスタイルがかなり好きで、全部持っているアーティストの一人です。
でもやはり好きなアルバムは限られていまして、
このデビューアルバム、92年の"PRECIOUS"が一番です。全曲すばらしい。中でも"It's Alright"という曲がたまりません。染みます(笑)。

この1枚目ですっかり騙された私は(笑)、その後もきっと良いはずだと自己洗脳しつつイマイチ微妙なアルバムを出るたびに買い増していったのでした。
その次つまり2nd.はデニース・ウィリアムスの名曲"Free"のカバー1曲だけがすばらしく。
以後はねちっこさと時代の小細工が増すばかり。
この人がチャートでヒットしたのは2000年当時の小細工をフル活用し無理して活発に歌ってみた(笑)"Straight Up"1曲だけ。まるでm-floみたいな曲でした。まぁヒットなんてそうやって作るもんですからね。質で言えばガチなヒットなんか狙わない方が良いもんです。
その後はケニー・ラティモアと結婚して夫婦ソウルデュオの世界へ行ってしまいました(近況は知らず)。

というわけで他人にお勧めするのは質の良い1st.だけです。で、"Free"が聴きたい人にだけ2nd.もどうぞ、という感じ……あれ、なんかこの話、過去に書いたなぁ、くどくてごめん(汗)。


ところで今、ベース録音の音作りに夢中。まぁそれでこんな昔のアルバムを引っ張り出して聴いていたわけです。この音を真似るつもりはない(つか全然違う)のですが、いろいろ参考になるんですよ。
目下、VT Bassを通した音と、MicroBass2のA+B混ぜた音で、どちらにするか悩むね。どちらも個性的な音で似てないけど、いずれも捨てがたい、マニュアルにない良い位置がわかってきました。

感謝して

2009-11-23 | (かつての)今日のBGM
私が若い頃には(正直に言うと)勤労のありがたみをわかっておりませんでした。
休みたくて仕方がなかったもんなぁ。
今こんな時代になると勤労感謝の重みが違いますね。

さて感謝の音楽といえば、そうゴスペル。

Mary Maryが好きで今もたまに聴きます。
持っているのはこの1st.と2nd.だけ。
去年出た3rd.アルバムはいまだに買っておりません。
ゴスペル界のアイドル(顔はじっくり見ないでね)だと思ってたらもう十年なんですね。

ここ数年の私はこういうコンテンポラリーなゴスペルの演奏に影響を受けてます(弾きこなせるという意味ではなくてよ)。

元をたどれば小学生の頃見たブルースブラザースに出てくるJBのゴスペルシーン(汝光を見たか?!)が始まりでしたが、私の年齢で言えばせいぜい80~90年代のワイナンズやらコミッションドあたりのコーラスグループ系、クアイアで言えばご存知サウンドオブブラックネス、ジョンPキー、近年のカークフランクリンあたり、そしてアイドルやディーヴァを喰うこのMary Maryとなるわけです。
打ち込みも多いゴスペルですが、基本的にはクアイアのバックと言えば硬い響きのこじんまりとしたドラムに、アタックをハイカットした音色でスケールを上下しまくるエレキベースと、オルガンで決まりですよ。
神様に感謝する音楽だけど、んまーなんとかっこいいこと!

そんなこんな書いてはおりますが、かつて結婚式は教会で挙げたものの自分はキリスト教徒とはとてもとても言えません(笑)。

いい天気ですねぇ。

暑さを忘れさせるオサレ系音楽

2009-08-27 | (かつての)今日のBGM
暑いネタもおしまいにしよかと思う今日この頃。

巷じゃ「今年は短い夏だ」とは言うけど実際はちょっと晴れりゃまだまだ全然涼しくないですね。この「猛暑ではないが…」状態は今後長引くかも知れないそうです。
またそれが木造家屋なら少しは過ごしやすくなってくるのでしょうがね、我が家のようなふつうのマンションは言わば石の家だから蓄熱していてなかなかさめてくれません。壁から遠赤外線が出ている感じです。

ここで久しぶりの過小評価ネタです。
ロイクー専門の私がそんな夜にエアコンの除湿をかけつつBGMに何を聴くかというと、サザンソウルとか以ての外で(笑)、あっさりと昔のオサレ系に走りがちだったりします。
例えばこの、どこかひんやり感のあるLOOSE ENDSとかね。
不思議です。
まるで砂漠のオアシスみたいな音楽。脳が開放されるから、疲れた時なんか聴くのもいいしね。疲れてませんけど。

オサレ系音楽といえば最も流行ったのはご存知90年代、米国じゃMaxwell、英国では所謂UK-Soulの一部もしくはGroove Theoryあたりがその最右翼だったかもしれません。
でも、それよりなんと10年近く前にすでに似たようなことをやってたのがこのLOOSE ENDSです。
これ古いんだよ~。
85年でこれは確かにすごい。当時、スタカンとこの連中は10~20年先走りすぎてたと思うね。
先見の明があったのか、それとも単に真面目に何かを追求してこうなったのか…いずれにせよパイオニアのやることは模倣が無いからかっこいい。音が媚びてなくて良いのです。TR-808の音が現在も陳腐に聴こえないのはLOOSE ENDSぐらいなもんですよ。
別格だと思いますね。

その昔、楽器趣味人となるとオサレ系を聴くにしても、通常はAcid Jazzへいってしまい、LOOSE ENDSみたいなのを聴いてた人は滅多にいませんでしたね。
なぜならAcid Jazzは生楽器バンド形態だからね。特に生リズム隊とアナログシンセの演奏力がAcid Jazzの肝でしょ。楽器少年はそこに弱点がある(笑)。例えばINCOGNETOね。あれも今はとてもとても聴けないけどねぇ。
対してLOOSE ENDSみたいなのはTR-808使うからFrancfrancの店内BGMみたいで楽器少年は買わなかった。この手を押さえてたのは一部のDJ連中だけじゃないかな。
おまけに当時新しすぎで今は古すぎる。これじゃ永遠に評価なんかされっこないね。LOOSE ENDSなんて人類の大半が知らずに人生終えちゃうんだろうと思いますね。

似た者

2009-07-25 | (かつての)今日のBGM
数日前に書いたつづき。
アリ=オリー・ウッドスンがテンプテーションズに在籍したのはたったの3年でした。しかし彼が一番すばらしかったのはその頃だけであり、さらに1曲挙げるとすれば"TREAT HER LIKE A LADY"をノリノリ(死語)で歌った時に違いないのです。
アリ=オリーがどんなに良いと言ったって、キャリア全部がすばらしいわけではありません。
ソロになってからはなんと1枚しかアルバムがなく、それも聴けばいまいちぱっとしません。写真右のアルバムがそうです。
"DEEPER LOVE"のような名曲も入ってますが、一貫してその路線だけ。
ノリノリが足りない(笑)。
彼にとってはテンプスというある種独特の、つまり嫌が応にもノらずにいられない(振り付け覚えるのも大変な)立場にいたことはプラスになっていたんでしょう。
例の「ほ~」というハイパワーなシャウトも少なめです。力抜いてシャウトするならイングラムの「ほ~」に負けてます。

つか、ボーカルがどうこう言う以前にこのアルバム、オケも全然力(お金?)が入ってませんし。

その意味じゃ、ジェフリー・オズボーンに通じるかも知れません。
JOは、LTD在籍時が最高なのは異論ないでしょう。彼もソロになってからはぱっとしませんでした。ソロアルバムはアリ=オリーとは違って3枚ぐらい出しました。ちなみに私は全て持ってますがいずれもいまいちです。
彼の一番すばらしかったキャリアはディオンヌ・ワーウィックとのデュエット曲"LOVE POWER"を一人前気取りで歌った時に違いないのです。
自分のソロ作ではないのです。
その後は存在感も薄く、久しぶりに現れたのは先日のNBAファイナルの国歌斉唱の時の変わり果てた姿でした。

まぁでもさ、一番すばらしかった時があるだけで良いんじゃぁないの。(後藤隊長風)

Truly For You

2009-07-18 | (かつての)今日のBGM
テンプス(俺は「テムプス」なんて実際発音してない表記で気取って書かねえよ)の84年の人気盤。
ちゃんとリマスタされてます。
これ、なんと去年だけしかも日本だけで発売されたよくある1800円再販モノCDなのです。
私はこのあたりの曲はいつもベスト盤で済ませておりましたが、売っているなら欲しいと。

この時期のテンプスって個人的にかなり好き。
その魅力はなにはなくともアリ=オリー・ウッドスンにつきます。(一般的日本語表記でアリとオリーの間がなぜ=なのか不明だわ)
このレコードからたった3年間アリ=オリーがリードボーカルとして加入するんですが、ま~この人の歌がかっとんでてすごく好き。とくに裏声で(ファルセットではない)「ほー」とシャウトするんですよ!わかってる?

またアル・マッケイ、ジョニー・グレアム、ラルフ・ジョンソンといった全盛期EW&Fの面々が参加している点もシビレる所。
おかげで曲を聴いた印象はEW&FのTouch the Worldあたりのぎとぎとしたやかましさに似ています。
当時のテンプスは懐メロ芸能人ではなくれっきとした現役だったことがよくわかります。

今までCDなかったのにこの時期が好きとは矛盾してるみたいですねぇ(笑)。
でも逆に見て知っているのは私の年齢ではこの時期以降です。この連中って音だけじゃなくて映像で見たいですよね、振りをね(笑)。昔TVで見てた「こちらブルームーン探偵社」にちょこっと出たりしたのもこの時期でしたねぇ(懐)。

時代性の好みって自分の生き様に沿うものですよね。評論家の評価に影響されるんじゃなくて。
例えばちょっと触れたEW&Fなんかも良い例で、
頭でっかちなSOUL-R&B音楽愛好家オヤジや評論家に褒められるのはHEAD TO THE SKY(73)やGRATITUDE~THAT'S THE WAY OF THE WORLD(75)でしょ。
ポップスファンや一般リスナーに受けるのはALL'N ALL(78)からRAISE!(81)あたりのディスコティックな頃。
いずれも確かに良いです。
さぁてところがそれ以降となると世間の評価はさっぱり。
でも私は誰もが評価を落とし始めるPOWERLIGHT(82)、ELECTRIC UNIVERSE(83)、TOUCH THE WORLD(87)、HERITAGE(90)でも激萌なんだよね。だって年齢的にその頃から自分のおこずかいでレコードを買って聴いたわけだからね。当時は良いと思わないと買わないからね、なんせ一枚2500円以上だから。
だからテンプスもアリ=オリーなんですよ。(なんとつづく…ただしいつか)

The Dramatics

2009-07-12 | (かつての)今日のBGM
今日はドラマティックスのSTAX時代のベスト盤。

なにはなくても"IN THE RAIN"ですよねぇ!やっぱり。
ゴゴーザザー音入り(笑)。

あ、他にもすばらしい曲はいっぱいあるのよ。


後ろに見える24丁目バンドのウィル・リーの「どプレベ」な音もやばいっちゃやばい。

Blue Lights in The Basement

2009-06-29 | (かつての)今日のBGM
マイケル追悼ムードの週末からがらっと雰囲気を変えまして。

これは持っていなかったCDでした。ロバータ・フラックの77年のアルバム。
現在なぜか入手困難です。やっと買えました。
ただ時期的には、この人の音楽はどれも秋冬に聴きたかったりします。まぁ注文したのは冬だったんだけど、待たされて今届いたんだから(!?)しかたありません。
オリジナルマスターテープからデジタリーリマスターとのことですが
ウソみたい(笑)…そういう音質です。たいしたことねぇなぁ。
でもいいの。

ロバータ・フラックは同級生だった友人ダニー・ハザウェイとのデュエットで有名なアルバムが2枚ありますよね。
そう、"ROBERTA FLACK & DONNY HATHAWAY"(72)と、"ROBERTA FLACK FEATURING DONNY HATHAWAY"(79)です。
でも、その2枚に収録されていないデュエット曲があります。それが今回買ったアルバムの2曲目に入っている名曲"The Closer I Get To You"です。ご存知の方も多いと思います。じっとり系のきれいなメロディですよね。あー、そこ、寝るな。
まぁベスト盤を買えば必ず入っているし、ラジオでもたまにかかるので、簡単に聴ける曲なんですが、やっぱオリジナルな状態も聴きたいものです。

「なんだ、結局またダニー・ハザウェイ狙いかよ」と、お思いかもしれません。

図星です(爆)。
ぶっちゃけ、ロバータ・フラックとかさ、マリーナ・ショウとか、黒くないけどジョニ・ミッチェルとかね、めちゃくちゃ好き!…というわけでもないんですよ。何枚も持ってるけどね。
私だけじゃないんじゃない?とくに後者二人については正直、バックで演奏してるバンドメンバー目当てという人が意外と少なくないんじゃない?

2曲続けてどうぞ

2009-06-07 | (かつての)今日のBGM
"Q'S JOOK JOINT"
ちと古くさいゴージャスなサウンドが特徴の95年の作品。
懐かしいでしょ?
懐かしいと感じたら私と同じあの時代を必死に過ごした人だね。
関西の人は大震災がありましたね。私はサリン事件がニアミスで、事件発生時は地下鉄日本橋駅で緊急停車したので「何が起きたんだろう?」と思ってました。
翌年もその翌年もそれら大事件の影響が長く続きましたね。
そういう時代に聴いたCDのひとつです。
しかし名作です。
このアルバムの中に、たまにどうしても聴きたくなる曲があるのです。
たまにどうしても食べたくなるラーメンみたいなものです。
それは4曲目から5曲目の部分。
つまり
デビュー前のTAMIAが歌ってR&B史に名を残すことになった"YOU PUT A MOVE ON MY HEART"

BRANDYが歌って原曲同等の高評価を得た珍しきカバー"ROCK WITH YOU"
この部分が本当にやばい。
古くさいけどやばいもんはやばいんだよ(笑)。
この部分のためだけに買って良し、この部分だけ聴いたら他は聴かなくても良し。
あ、いや、全曲まとまっていて良いアルバムなんですが、
その2曲の出来がちょっと傑出してます。(特に前者は異論ないでしょうね)

一応ベースのことも触れておきますと、シンベ以外の曲のほとんどは
必殺仕事人ニール・スチューベンハウス。
きっと世のベーシスト小僧は全然眼中無い人でしょう?もしも彼に興味があるというなら相当耳が肥えてる人ですね。

TAMIAもBRANDYもすばらしい実力派ですが残念ながら今や過小評価ネタですね。ググってもぱっとしないのが事実。TAMIAなんか検索候補にTAMIYA(タミヤだ!)が先に出る始末(笑)。
でも売れりゃ良いってもんじゃないよ。

朝から声の低いレディソウル2人

2009-05-30 | (かつての)今日のBGM
アレサの目つきが怖すぎるんですけど。

奥のグラディス・ナイトもやばい表情でしたのでアウトフォーカスさせて頂きました。


アレサ・フランクリンの83年のGET IT RIGHTはルーサー・ヴァンドロスのプロデュース。1曲目のタイトルトラックはちょこっとヒットしたので知っている人もいると思います。

演奏面では、ベースは当然マーカス・ミラーですがたいして目立つことはしてません。それより聴き所はドラムがヨギ・ホートンなんですけど、いやらしいまでのハット表現には全盛期のスチュワート・コープランドもびっくりでしょう(笑)。一般ピーポー的にマーカス&ヨギ組のネタといえばボブ・ジェームスの名曲マルコポーロのほうが有名ですね。

この時代のアレサはこのおかしなジャケ写真(笑)を見れば想像できましょうがギトギトのブラコン路線ですから、アレサのアルバムにしては過小評価ネタの内に入るでしょう。でも、私なんぞは一番良かった昔のアレサを知るのはもっと大人になってからで、少年時代はこのギトついたトラックにファットなボーカルを余裕で乗せてた頃のアレサがオンタイムですもんで、実は80年代初期のアレサは結構好きだったりします。
しかし、ええ、休日の朝にいきなり聴くものではございませんな(笑)。

ちなみに似た内容の82年のJUMP TO IT(これの前作)も持っていたと思ったんですが、どこをどう探しても見つかりません…あれ~?
そういうことってないですか?
絶対他人に貸すはずがないCDが無くなってしまうことって。


奥のグラディス・ナイト&ザ・ピップスは最近買った2枚組ベスト盤です。
古い曲しかないのに最近のベストは音が良いですね。
こちらは休日の朝に聴いても平気です(笑)。
いやー実に良いです。

意外にもグラディス・ナイトってソロも含めて一枚も持ってなかったのね。
まぁ率直に言って、過小評価ネタ的存在の大物であると思います。
多くの日本人はディオンヌやスティービーらと歌ったあのThat's What Friends Are Forぐらいしか知らないでしょう。

わざわざ手に入れたのはBBQ BANDのCDの時以来よ

2009-05-11 | (かつての)今日のBGM
久々にBGMネタでも。例によって過小評価シリーズです。

これはなんと最近わざわざ手に入れたCD、
知ってる人は知っている伝説のDon Blackmanの1stであります。
有り得ない2009年製リマスター盤というわけであえて入手。
これを今更リマスターするんだからCD業界もネタがないんだね。
このLPは持っていません。私は貧乏少年でしたので。
なにより当時はジャケ顔のインパクトにひいたものです。
ひくだろこれは(笑)。

でも、今あらためて聴くとナンの感動もありませんなぁ。当時はもっとかっこいい印象だったんですけどね。その後この手は珍しくなくなっちゃったからね、感覚的に慣れてしまったのかもしれません。


聞こえる…そんなのを聴いている余裕があるのか?って誰かが言っているわ…(003か、笑)。

You've Got It Bad Girl

2009-03-22 | (かつての)今日のBGM
私が聴きたかったクインシー・ジョーンズのアルバムの中で73年の"...Bad Girl"だけは
どういうわけかCDが手に入りませんでした。
どこの店を見ても、アマゾンでも、置いてあるのを見たことがなかった。
恐らくCDになっていなかったのでしょう。
過去に一度ぐらいはCD化されていそうなのですが、よくわかりません。調べる気もなし。

それが今年2009年に突然マスタリングCDがリリースされまして、
やっと聴くことができました。

感想は…なんだかとっても薄味。でも玄人好みでもない。

ボブ・ジェームスが地味なのが不思議(笑)。

チャック・レイニーが妙に軽めなのも不思議(バカウマなのはいつも通りながら)

ちなみにベースは計3人。
ウッドの曲はレイ・ブラウン。いつものレイ・ブラウンじゃないみたいなさっぱりした音ですなぁ。

この2人のベースサウンドに関してはマスタリングを責めるべきでしょうか?
でもこのアルバム全体の雰囲気に合っているかと言えば合っているし、まぁ良いんでしょうこれで。

一番ベースらしいトーンでかっこいいプレイなのが今や知る人ぞ知る存在となったキャロル・ケイ。
昔は彼女の存在を知る人がほとんどいませんでした。
知らない人のために簡単に紹介すると、実はジェマーソン同等にモータウンを支えてたことが近年判明しちゃった「元無名」女性スタジオベーシストです。
今流行のタルのような湧き水の如きソロはしません(笑)。でもバッキングはダムの放水の如くごっついぞ。

でもこのアルバム、美味しいところを全部持って行ってるのはトゥーツ・シールマンスだったりして(笑)。

TEENA MARIE

2009-01-18 | (かつての)今日のBGM
危なっかしく積み上げられたCDの本日の頂上はティーナ・マリーの名盤"IT MUST BE MAGIC"(81年)のリマスター盤。
歌物ですが、これはかなり硬派だと思うよ。

代表曲の"SQUARE BIZ"のイントロで"EVERYBODY GET UP!!!"と絶叫するんだけどこのとおり「!」マーク3つ付けたくなります。この人を形容するにふさわしい。
なんというか高血圧な歌手です。実際高血圧かどうかはわからんよ(笑)。

ご存じない方のために書くと、白人女性ですがモータウンのソウルシンガーだった人です。でも技術的にはソウルと言うよりも所謂「ソウルフル」のお手本だと私は思う。もっと情感を柔軟に表現できる上手い歌手は他にもいます。この人自身はソウルだと自認してるでしょうし、そりゃ上手いんだけど、評価的には上手いと言うよりはウルサイ感じの最右翼でしょうね。ラジオなどでかかって「うわーなにこれすげぇ歌ってるなぁ!誰だろう?」と思ったらティーナ・マリー。え?ラジオじゃかからないって?(笑)
ま、このウルササも立派な魅力ですよぉ。
とにかく一瞬も抜かない。寝呆け眼を覚ますようなハイテンションと、過剰と言われそうなダイナミクス。自由自在な肺活量と声帯のコントロール。強烈です。それを軽くこなしちゃう。
人間こんだけビンビンに歌えたらすごいよ。楽しいしね。
それが、がつがつとした演奏に乗っかって曲の尻を鞭でしばくように牽引していきます。しょげた時代に喝入れてくれるぞ。
リック・ジェイムス・ファミリーです。やっぱりな(笑)。特にベースなんかいかにもリック・ジェイムスの曲っぽいお下劣系。このアルバムはバヒバヒと響くメイプル指板の音がかっこいいね。
というわけかどうかわかりませんが、この数年後にブレイクするMARY JANE GIRLSにに近いオケだと私は思います。だから私の好みに合うんだろうな。

ちなみに、このティーナ・マリー、キャリアの前半は先述の通りモータウンなんだけど、後半はエピックに移るのね。そっちもイケる。リックジェイムスの成分が抜けて少しキレイなUrban風オケになるんだけど、本人は全然おとなしくならない(笑)。今度はボーカルのパワーだけでねばねば引っ張っていく感じがまたすごい。そっちだと"Ooo La La La"という曲が強烈で印象的ですよ。
というわけで、買い方としてはベスト盤2枚というのが得策です。モータウン期のベストと、エピック期のベストね。今ベストはリマスターが当たり前だからこの手はその方がいい。私はモータウン期の方はベストは持ってないんですよね。

まぁ久しぶりに熱弁振るってしまいましたが、こんなメシウマ系の歌唱力でも一般的には超過小評価だからね。
今後「過小評価シリーズ」でも書こうかな。

LUTHER VANDROSS Live RADIO CITY MUSIC HALL 2003

2008-12-23 | (かつての)今日のBGM
おひさです。

今日は天皇誕生日だからか街宣車だらけですごかったですねえ。
うちは街道沿いなので(一応相当な防音なんだが)道行く街宣車の軍歌からDQNのスーパートラップまで騒音には敏感なのです。焼き芋屋もうるさいよ(笑)。

そこでいつも思うんですけど、世の中には悪い音と良い音があるな、と。
イイ音楽を聴いてない人間がいっぱいいるわけだねぇ。
人生違うと思うよ。

さて、耳直しといきましょう。

これは故ルーサー・ヴァンドロスのNYでのライブ。
2003年だから脳卒中でぶったおれる直前です。この数年後に奇跡的に一時復活するものの、それ以後に出したアルバムはパワーのないラストの1枚のみ。ですから、全盛期のキレと迫力を兼ね備えたパフォーマンスを聴くことができる最後の音源がこのライブ盤だと思います。
写真見るとめちゃ太ってるからねぇ…。

黒人男性ヴォーカリストで一番好きな人を一人だけ挙げろと言われたら、私の場合は悩んだあげく彼、ルーサー・ヴァンドロスですかね。
理由は、恐ろしく巧い、声がキレイ、そしてゴージャスでどこか幸せな感じがする(笑)…そういう魅力です。今世の中は全体に急激に不幸せになってきたでしょ。こういうの聴くと救われる感じすらします。
このライブも全体にゴージャスですんばらしいです。まるでディナーショーだわ(笑)。
まぁ実際にルーサーのディナーショーなんてあったらディナー飲み食いしてる場合じゃないでしょうな(汗)。
というわけで2月のライブとのことですけど、雰囲気的には12月からばっちりイケル。クリスマスソングばかりで食傷気味なんだけどそれっぽい雰囲気の音楽は聴きたい耳には、ロナルド・アイズレーの晩年のソロ同様にベストですね。

歌の面では、このライブでのルーサーの歌はほとんど「ど演歌」状態(笑)。
脱線しますが「ど演歌」スタイルと言えばこの他にはアンヴォーグのリードだった人(名前忘れた)もいましたね。あれはまるで都はるみ。
ただし、曲が演歌じゃないだけでこんなにかっちょええとはね。

演奏面では、黒人はレコーディングを打ち込むことが多いくせに、ライブになると生演奏でこなす人が多いですが、その時の演奏は鳥肌が立つほどキマッてるものです。
ルーサーのバックぐらいになると本当にすごい。
メンツはほとんど知らない人ばかりですが、こんなのがゴロゴロってわけよね。
あ、ただ一人だけ有名人が入ってます。それこそがベーシストのバイロン・ミラーでした。個人的にバイロン大好きなんだけど、生憎、ルーサーのベーシストと言えばまっ先に思い浮かぶのはご存知マーカス・ミラーでしょう。
このライブでは1曲目が「つかみ」の意味も込めてか"Never Too Much"なんですけどね、同じミラーさんでもバイロンのプレイは緩い(笑)。惜しいね。ゆったりした曲はイイ感じだけどね。
"Never Too Much"のオリジナルはルーサーのデビューアルバムの1曲目。
異常。あそこでのマーカスは異常にかっこいい!
あの若い頃のマーカスのイントロを聴いちゃうと音価の切り方って重要だなぁとつくづく感じます。スピード感の表現ね。テンポが早いんじゃなくてね。

よく巷じゃマーカス・ミラーが大嫌いだという人もいましょうが、まぁなんとなく言いたいことはわかるね。わりと近年の音源しか聴いてないんじゃない?ずばり当てますよ、そういう人はルーサーのデビューアルバムを聴いたことが無いでしょう。だってセンスある人ならアレ聴いたらそんなこと口が裂けても言えなくなるはずなんだよね。


夜7時以降に聴けといわんばかりね

2008-11-26 | (かつての)今日のBGM
寒くなる秋冬の夜長に暖房の効いた部屋で流すBGMには、After7はぴったりな感じです。ゆったりした曲ばかりなので、疲れて帰ったら寝るだけという場合でも穏やかに気持ちよく聴けて安眠へと誘われます。

わりと軟派な甘口の音楽ではあると思うね。こういうのは楽器やってる人が好む音楽じゃないですよ。ただし私はちょっと違いますけど。
例えば本格的インド料理店へ行くとあまり辛くなくても美味いカリーはメニューにいくつもあるでしょ。そんなの認めないカリーは辛口じゃないとダメだ嫌いだよ、なんて言いません美味いなら(笑)。

After7は黒人男性コーラスグループの中ではずばぬけて濃厚な味わいです。つなぎモノや埋めモノといった薄い曲がホントに無いのね。歌唱力が特別すごいというわけでもないわりに、しかもメロウ一辺倒しかないのに、それでよくここまで印象的な良いアレンジの曲ばかりで固めてもらえたもんだなぁと、感心すらします。
この3人はご存知ベビーフェイスの兄キらとLAリードの従兄弟だからね、悪いわけがないんですよ。身内だからサービスの仕方が違う感じ。出し惜しみしてない。
だから逆を言えば、長続きしなかったんだろうけどね。

私はベビーフェイスって昔からものすごく好きなんですよね。
あのころばばばっと出てきたプロデューサー連中はみんな好き。
一番はチャッキー・ブッカーなんだけどね。それは譲れません。

迷路

2008-11-24 | (かつての)今日のBGM
MAZE featuring Frankie Beverlyです。
2004年のグレイテストヒッツです。

実は、MAZEを買うのは初めて。曲はもちろん耳にしてた。でもなぜか今まで手が出ませんでした。ラジオでかかる度かっこいいと感じてたけど、買いたいと思えるほどの刺激は受けていなかったしね。
自分もおっさんになってきたのだろうか(笑)。

しかしねぇ、
すごいと思う。
全然古く感じないところが。
ものすごーく昔からやっているのにね。時代性がない。77年の曲から93年の曲まで同じ感覚。鮮度が変わっていない。
それに土地性もないし。活動拠点から通常は「こうなる」というのがあるでしょ。フィリーサウンドとかニューオリンズファンクみたいな。でもMAZEは全然違う。何処だかわからないような、この妙に洗練された感じですからね。
こういう「変化しない」という個性ってMAZEだけじゃない?

誰かは晩年のマービン・ゲイっぽいと言うけどねぇ、どうだろう?確かに影響受けているはずだけど、もっと淡泊でサラッとしていない?そこが聴きやすくて、でもブラックミュージックとしては曖昧じゃないし。
いやそれよか、どこかCharの音楽に似たスマートなエッセンスがあるように感じるのは私だけでしょうか?