鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

第2回 最上川釣行

2008-08-17 22:08:24 | 最上川

 (昨日の予告の写真とダブっています。)

 

 昨日、長年の釣り友 I さんと最上川に行って来ました。

 仙台は朝から小雨、霧雨模様。全く冴えない天気でした。天気予報からいえば山形も天気はよくないだろうと思いながら、一路寒河江方面に向いました。

 寒河江地域は雨こそ降っていませんでしたが、空は全面厚い雲に覆われ、いつ降り出してもおかしくない天気でした。

 寒河江橋から寒河江川を見ると、橋の上流側にはそこそこの釣り人が竿を出していました。 先週1週間かけてアユの成魚放流をしたので、そろそろ釣れ出すころでしょうか。

 

 でも、我々二人は寒河江川の小さいアユにはおさらばし、いつものところで少しでも大きいオトリアユを購入し、大アユ狙いで平塩橋下流の最上川へ向かいました。”チェリークアパーク”です。

 8時30分くらいでしょうか、久し振りに見た最上川は、やはり渇水でした。少なすぎると感じました。7月27日(のブログを是非とも見てください。)と比べると雲泥の差。 その時は下流にコロガシの人が一人のみ。

 

 いつも参考にしている1時間後との水位(時刻水位月表)を比較してみると下記の通り;

 

          午前9時     午後3時

7月27日    8.85       8.79

8月16日    8.39       8.40  

 

 40センチ以上も少なくなっています。 過去の例からすると、8.60前後が丁度いいのですが。

 

 釣りの準備をして、いざ出陣というときにパラパラと大粒の雨が降り出し、慌ててレインウエアを着用しました。

 オトリは2匹ずつ、計4匹購入しましたが、2匹はオトリ缶に残し、1匹ずつ引き船へ。 私は例によって第一と第二組合の境界線の上流左岸から竿を出すことにしました。

 竿は、今年初登場となるダイワの「硬派”剛”引抜早瀬95」です。いよいよ、満を持しての登場です。 仕掛けは、いつものとおりホクエツ複合メタル”尺鮎0.2号”です。 ハリは8号、4本イカリです。

 

 水量は少なく、濁りもない、川底が見える、これなら幅広く探ることができる、右岸まで川を横断できる。なかなか釣れなくても、足で稼ぐことはできないか、いろいろ考えながらオトリをセットし、送り出します。

 しかし、掛かりません。追いがありません。川底の石にはあまりハミ跡はありません。 でも、川の中央の浅いところでは、少ないけれどアユの跳ねが見られます。

 

 しばらく釣り下りますが、掛かりません。 今度は川の中程に立って、左右を泳がせますが、追いはなし。 しょうがないので、右岸へ向い、右岸へチにオトリを入れます。 小国川なら仕方ないとしても、こんなに広い最上川にまで来て右岸ヘチを狙うとは何とも皮肉です。

 ここでも掛からないため(動くのが早すぎるかもしれませんが、何しろ短気なもので一箇所にジッとしていることは性に合いません。)釣り下ります。

 そしたら、竿を出してから30分以上経ったでしょう、掛けようとしてではなく、送り出そうとしているときに勝手に掛かってくれました。 慎重に抜きましたが、20センチ未満の、最上川としては物足りない大きさです。

 でも、野アユは野アユ、これでオデコは免れたわけで、ほっと胸をなでおろしながら、よしこれからだという勢いで、掛けたばかりのオトリを送り出したのですが掛かりません。 アユがいる感じがしないのです。 居なければ掛かりません。

 

 それからは、下の写真の中央の岩盤に乗って、荒瀬にオモリを使ってオトリを沈めたのですが、それでも掛かりません。

 

(見てください、こんなにも水位が下がっているのです)

 

 

 ここの瀬を渡ることは不可能なので、上流に歩いてから左岸に渡り、下ってきて(この時は、友釣りの人は我々を入れて5人ですか、見学している人もいて、彼がいうには下流の瀬が掛かり始めたと。)、この瀬で竿を出していた釣り友と合流。 聞いたらここで3匹掛けた、最初の1匹は23センチくらいの大きいアユとのこと。

 それを聞いて俄然ヤル気が出て来ました。 ここを諦めて、寒河江川で数釣りをしようかなと弱気になっていたものですから。

 

 彼の下流に入らせてもらい、背バリをつけて流芯に導きました。 水量があるのですが、何とか入ってくれました。 ここでは少し粘りました。そのためでしょうか、強い当りが手元に伝わってきました。 来た!、ようやく掛かった、喜んで左岸の流れの緩いところへ導いて、引き抜いたのはいいのですが、小さい、大きくないのです。オトリより小さいかも。

 大きな最上川らしいアユは、一体どこに行ったのでしょう? 掛かっただけ良しと思うことにして、少し釣り下ったところ、今度はさっきよりもいい感じの当たり。 これも無理をしないで、左岸よりに導いて引き抜きました。 21センチくらいでしょうか、でも尾鰭が半分くらいに千切れていました。

 でも、よく泳いでくれて、オトリを送り出す途中でここでの3匹目が掛かってしまいました。掛かった瞬間にジャンプしました。 これは今日の中で一番大きいアユでした。 しかし、その後が続かず、お昼となったので午前の部は終了としました。

 8:50から12:00までで、たったの4匹の釣果、貧果です。

 

 午前中の天気はめまぐるしく変化し、曇ったり降り出したり、ほんのすこしですが日が照ったり、天気に合わせてセミが鳴くようです。日が差したり、明るくなると元気に鳴き、曇ってくると鳴き止む。

 そうそう7月27日に紹介したカモの親子が元気に成長していました。 今度は川の中に親子が集っていました。もう子どもも大人も変わらないくらいの大きさです。元気にしていたのが嬉しかったです。 親カモは偉いです!

 

 

 

 午後もここで粘ってみることにしました。小雨が止まなくなりました。

 

 午前中の瀬から、長い瀬を釣り下ってみることにしました。しかし、すぐに根がかりです。とてもはずしに入っていけるところではありません。 やむを得ず糸を引っ張ったところ、下の付け糸から切れました。 開始早々根がかりで、嫌な予感。

 それでも、当然掛かってもおかしくない(と思うのは人間の勝手なのでしょうが)のに、この瀬に居なければ一体どこにアユは居るというのだと叫びたくなりながら、急瀬に流されないようにしつつ竿を出します。

 100メートル以上も釣り下って、とうとう下限まで来てしまいました。 ここの瀬は誰もが竿を出します。友釣りの人はもちろんのこと、コロガシの人も必ずビュンビュン竿を振り回すところです。 今日の分は既にもう釣り切られてしまったのでしょうか。 そうとしか考えられません。

 

 その内上流の瀬で粘っていた釣り友が下ってきて、更に下流へ入りました。左岸側に岩盤底と思われる流れがあり、そこに入りました。 掛かると木があったりして、取り込むのに苦労するところです。

 だからでしょうか、ここは竿抜けになっていたようです。 私は彼が掛けて、苦労しながら何とか取り込もうとしながらもバラしたのを目撃しました。

 その後先に車のところに戻りました。これが疲れるのです。押しの強い流れに抗しながら歩くので、体力を消耗します。 これが一杯釣れた後の戻りなら、心も体も心地よい疲れということになるのですが・・・。

 

 オトリ缶のところに戻ったら、雨のためでしょう、水嵩が増えていました。 大きな川なので一気に増水ということはないでしょうが、今全国的に増水による事故が増えているので注意しなければなりません。

 一人上がり、二人上がりで、彼も最下流から上がってきました。 やはり入れ掛りとまでは行かなくても、そこそこ掛かったから止めるまで時間がかかったようです。

 その時の釣果が、昨日のブログの写真、タモの中のアユの写真です。7匹釣り上げました。なかでも一番でかいアユは、完璧な背掛りで、これはどうしても引き抜けなかったそうです。

 

 そんなわけで、2回目の最上川でのアユ釣りは、取り込みが4匹なれど、根がかりが1匹で、キープは3匹ということになりました。

 釣り友は10匹ですか。でも彼にも失敗がありました。午後からの開始早々、引き船のふたが開いていて、中のアユが全部逃げ出したのです。でも、竿を出していた1匹を元に7匹を掛けて来たのですから、大したものです。脱帽です。 水量が少ない時は、誰も竿を出したがらない、出せないところを狙うより他はないようです。

 

 以上は昨日の鮎釣りの状況です。

 

 水位計によると、16日の午後8時で「8.74」、今日17日の朝8時では「10.42」でした。ものすごい増水です。

 帰りの雨は凄かった。雷こそ鳴りませんでしたが、強い雨が降り続きました。県境の山を越えるまで続きました。

 宮城県側はそんなに降りは強くはなかったですが、一日中小雨模様だったようです。

 

 またまた長くなってしまいました。付き合ってくれた皆様、ありがとう。謝謝


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