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誤報!「大統領が逝去」〜ガボンの大混乱?!

2017-06-12 12:00:21 | アフリカ情勢
すでに本邦メディアでも報じられている誤報事件。一体何が起きたのか?!

6月8日(木)、中部アフリカのガボンでは、40年以上にわたって長期政権を引いたオマール・ボンゴ前大統領の逝去から8周年を迎えた。ガボンにとって歴史的な1日のはずだった。

事件が起きたのはその前日の7日(水)、夜23時のニュース。若い女性キャスターによる問題のシーンはこちら。

@Scheenadoniaさんのツイッターから動画を見ることができます)


アリ・ボンゴ・オンディンバ大統領はスペインのバルセロナで逝去しました。8回忌の追悼に、ガボン国営テレビはオマール・ボンゴ・オンディンバ平和基金とパートナーにより、ドチュメンタリーをシリーズでお届けします。・・・。」と述べている。

単なる言い間違いのような感じで、気をつけていなければ、すーっと流れてしまうようにも思える。テレビ局もすぐには訂正を行わなかった。

しかし特にSNSなどのメディアであっという間に「アリ・ボンゴ大統領逝去?!」の情報が広がると、テレビ局には「本当にアリ・ボンゴ大統領が亡くなったのか?」との問い合わせが電話が殺到した。


9日(金)13時のお昼ニュースで、ガボン国営テレビのマシュー・クンバ総裁が自ら登場し、釈明を行うとともに、大統領とその家族、そして視聴者に陳謝した。

これを見た野党勢力。昨年の「疑惑の」大統領選挙以降、緊張関係が継続し、国民和解や対話の交渉でも話が噛み合わない。「アリ・ボンゴにはいっそうのこと永遠の安息を」と皮肉たっぷり。


不運のキャスター、ウィヴィン・オバンドンさんは事情説明を求められるとともに、当面の出演禁止を言い渡された。

フランス国際ラジオ放送(RFI)の取材に対して、オバンドンさんは、手元の原稿には確かに「オマール・ボンゴ・オンディンバ(元大統領)の八回忌」と書いてあった、と述べている。ちょっとした言い間違いが大きな混乱に、、、。

彼女は2014年からレポーターとして国営テレビで活躍。つい一週間前にキャスターとしてデビューしたばかり。取り返しのつかない失敗を後悔するとともに、自らの将来を危惧しているという。RFIの記事では、歴史的な1日に、若いキャスターの'lapsus'(いい間違え)が'piquant'(トゲ)を加えたとある。

'piquant'は「トゲトゲした、ツンとくる」といった意味の他に、辞書によれば「(話の)妙味、趣向、(女性が)溌剌して魅力に漲る」という意味もあるらしい。混乱を招いたことは悔やまれるが、「話の妙味」として寛容に受け止め、ふたたび「魅力に漲る」キャスターを目指して欲しい、そんな風にも思われた。

(おわり)

参考記事
【続報】ガボン大統領選挙(12)〜リーブルビルはモヤの中
祝・ガボン独立記念日!2013〜その歴史と系譜

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