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追悼式の異変〜グランバッサン襲撃テロ一周年追悼式

2017-03-18 17:30:54 | アフリカ情勢
先日の記事でも述べたとおり、3月13日、当地コートジボワールは喪に服す一日となった。昨年のグランバッサン海岸リゾート襲撃テロから一年。政府は事件発生の12:45に1黙祷を捧げるよう呼びかけた。ンボテの職場でも哀悼の1分間を捧げた。


事件現場のグランバッサンでは、政府主催の公式追悼式が行われた。


ところが、この追悼式の様子が変だったと、こちらの外国人コミュニティで話題になった。


知人によると13日、政府主催の追悼式が、現場のグランバッサンで行われた。犠牲者のご遺族をはじめ、政府高官、外交団、国民議会議員や伝統的首長など多くの来賓が招待された。

凄惨なテロから一年、政府からは哀悼の意とともに、事件のレビュー、テロや治安に対する政府の決意、不穏なサヘル情勢に対する連帯の意などが聞かれるものと、注目が集まった。

ところが。

セレモニーには大統領の姿はなかった。先日の記事でも触れた通り、大統領は突如、前日にフランスに向かった。追悼式はダニエル・ダンカン副大統領が取り仕切った。

そして時間になると式は始まった。国歌の演奏。1分間の黙祷。そして次の次第に進む・・・と思いきや。式は突如終了となったのだという。

プロトコールを重んじるコートジボワール、本来であればたくさんのスピーチや儀礼が重ねられるべきイベントだろう。しかし式はあっけなく、わずか1分ほどで終了したというのだ。政府のメッセージも、犠牲者への哀悼の意もなかったという。


この「異例の」追悼式、こちらの外国人コミュニティでも話題持ちきりだった。
「大げさなプロトコールの国でなにがあったのか。」
「スピーチの一つもあってよかったのではないか。ご遺族もいるんだし。」
「なぜ大統領が出なかったのか。フランスにあんなに慌てて行く必要はなかったのではないか。」
「そういえば、大統領のフランス外遊に関する異例の政府コミュニケがでてたよ。」
「治安上、メッセージをあえて出さなかったのかね?」
「大統領が姿をくらましたから、誰もこの行事の引き継ぎを受けてなかったんじゃない?」
「とにかく異例だ。」
「異例だ。」


コートジボワールにとって歴史的な惨事であったテロ。異例の追悼式にはどんな背景が隠されていたのだろうか。様々な憶測が飛び交った。

(おわり)

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