先日、日本に弾丸帰国した、その戻りの空路。長ーいフライトを使って、PCに溜めたお仕事書類などに目を通し、処理しようと思っていた。
ところがなんと、MacBookのバッテリー不調で電源がまったくもたないではないかっ!!読み物もカバンにしまっちゃったし、この時間をどう有効に使おうか、、、と思ったそのとき。空港である本に目が止まった。
「これならわかるフランス語文法文法〜初級から上級まで」六鹿豊著 、NHK出版
帯には「NHKフランス語講座の人気講師が丁寧に解説」「フランス語学習に必携の参考書」とある。そういえば先般、フランス語学習についてアドバイスを求められ、最近の仏語参考書を調べた時に、近刊だったこの本に目が止まったことが思い出された。
ここ最近、自分の中でフランス語文法の定期チェック、矯正を行ってないな、どこかでやりたいな、と思ってたところにバッチリのタイミング。
ド・ゴール空港で6時間のフライト待ち時間はお仕事にあてるとして、東京→パリの12時間、パリ→アビジャンの7時間。対してこの本、全478ページ。十分な時間がある。ならこの本で基本の再確認をしてみようかな??うん、決めたっ!
・・・っていうことで、滞在中に残った円貨(?!)を使い、迷わず購入。
早速機内では、ンボテ流基本書チェック法で、蛍光ペンと三色ペン片手に、黙々と進める。そしてなんとも睡魔に襲われ、落ちながら笑、アビジャンに着くまでにひと通りこなすことができた。
せっかくなので、仏族同志に向けて、少し書評を述べてみるとよう。
まず、この本のレベル感。使い方にもよるが、初級者にはちょっとこなし辛いと思う。少なくとも一通りの文法事項を終えた人が使わないと、わからない項目が容赦なく出てきてしまい、混乱するのではないかと思う。
では仕事で文書を読み、書き、会議や交渉で仏語を日常的に多用し、、、という人にとってはどうか?ンボテはフランス語がそんなにできるとは思っていないが、それでも正直、物足りなかった。書かれている95%のことは頭では理解しているし、本当に調べたい文法ルールや、原理原則、統辞法の許容範囲などは、残念ながらあまり網羅されている感じがしない。帯にある「究極の語学力」を涵養するには、ちょっと足りない。
そう考えると、中級学習者あたりにはぴったりなのではないかと思われた。ひととおり文法が頭に入り、フランス語を日常的に使っているひと。これからその域に達しようという人。コミュニケーション重視でやってきて、それなりに話したり聞いたりはできるが、文法的なルールはあまり勉強してこなかったという人。文法上正しく、しっかりとした表現をこれから身に付けたい人。
そういう人が、この本を一通りこなしていく、文法の原則を確認したい時に参照する、例文を使って仏作文的に表現をリプロダクトしてみる、例文を覚えていくなど。使い手はいろいろあると思われる。
ポップな表紙のカラー、ソフトカバーで厚みの割に軽い紙質など、なじみやすさはかなりよい。初級からの離陸、脱中級を目指している人、チャレンジしてみてはいかが?!
語学は筋トレ、終わりがない。仕事柄、できてできすぎることはない。できない言い訳はできない。これからもまだまだ勉強。今後、さらに上を目指す人向けの書籍などもご紹介してみたいと思う。
(おわり)
ところがなんと、MacBookのバッテリー不調で電源がまったくもたないではないかっ!!読み物もカバンにしまっちゃったし、この時間をどう有効に使おうか、、、と思ったそのとき。空港である本に目が止まった。
「これならわかるフランス語文法文法〜初級から上級まで」六鹿豊著 、NHK出版
帯には「NHKフランス語講座の人気講師が丁寧に解説」「フランス語学習に必携の参考書」とある。そういえば先般、フランス語学習についてアドバイスを求められ、最近の仏語参考書を調べた時に、近刊だったこの本に目が止まったことが思い出された。
ここ最近、自分の中でフランス語文法の定期チェック、矯正を行ってないな、どこかでやりたいな、と思ってたところにバッチリのタイミング。
ド・ゴール空港で6時間のフライト待ち時間はお仕事にあてるとして、東京→パリの12時間、パリ→アビジャンの7時間。対してこの本、全478ページ。十分な時間がある。ならこの本で基本の再確認をしてみようかな??うん、決めたっ!
・・・っていうことで、滞在中に残った円貨(?!)を使い、迷わず購入。
早速機内では、ンボテ流基本書チェック法で、蛍光ペンと三色ペン片手に、黙々と進める。そしてなんとも睡魔に襲われ、落ちながら笑、アビジャンに着くまでにひと通りこなすことができた。
せっかくなので、仏族同志に向けて、少し書評を述べてみるとよう。
まず、この本のレベル感。使い方にもよるが、初級者にはちょっとこなし辛いと思う。少なくとも一通りの文法事項を終えた人が使わないと、わからない項目が容赦なく出てきてしまい、混乱するのではないかと思う。
では仕事で文書を読み、書き、会議や交渉で仏語を日常的に多用し、、、という人にとってはどうか?ンボテはフランス語がそんなにできるとは思っていないが、それでも正直、物足りなかった。書かれている95%のことは頭では理解しているし、本当に調べたい文法ルールや、原理原則、統辞法の許容範囲などは、残念ながらあまり網羅されている感じがしない。帯にある「究極の語学力」を涵養するには、ちょっと足りない。
そう考えると、中級学習者あたりにはぴったりなのではないかと思われた。ひととおり文法が頭に入り、フランス語を日常的に使っているひと。これからその域に達しようという人。コミュニケーション重視でやってきて、それなりに話したり聞いたりはできるが、文法的なルールはあまり勉強してこなかったという人。文法上正しく、しっかりとした表現をこれから身に付けたい人。
そういう人が、この本を一通りこなしていく、文法の原則を確認したい時に参照する、例文を使って仏作文的に表現をリプロダクトしてみる、例文を覚えていくなど。使い手はいろいろあると思われる。
ポップな表紙のカラー、ソフトカバーで厚みの割に軽い紙質など、なじみやすさはかなりよい。初級からの離陸、脱中級を目指している人、チャレンジしてみてはいかが?!
語学は筋トレ、終わりがない。仕事柄、できてできすぎることはない。できない言い訳はできない。これからもまだまだ勉強。今後、さらに上を目指す人向けの書籍などもご紹介してみたいと思う。
NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで | |
六鹿 豊 | |
NHK出版 3600円+税 |
(おわり)
>できてできすぎることはない。できない言い訳はできない。
耳が痛いです^^;
自分なんかは、とてもそこまで言い切れるレベルではありませんが、それ故に実感です。
勉強が必要なのは重々承知なのですが、その手の本を開くと……、落ちちゃうんですねぇ(爆)
……学生にはそう言うことにしよう(核爆)
技は研かねば、光りもしなければ、美しくもならず~
私も、磨き作業せねば!同時に、新しい技の修得も楽しむのです。