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アフリカの航空事情(2)~エールフランスとアフリカ

2013-04-29 07:30:59 | アフリカ紀行
アフリカの航空事情」第二弾、ちょっとディープに、エール・フランスのアフリカ便について。



ヨーロッパから仏語圏アフリカのフライトはエール・フランスのほぼ独占だ。これが高止まりを招いているとの批判があるが、確実、快適にアフリカとヨーロッパを結ぶ。

エールフランスのダイヤは、パリをでた飛行機がアフリカで旅客を乗降させ、そして再びパリに戻って来る時間が朝6時になるように逆算して組まれている。

したがって、遠いほどパリを早く出発する。キンシャサ(コンゴ)やリーブルビル(ガボン)は10時台、アビジャン(コートジボワール)は13時台。ダカール(セネガル)は16時台だ。ヌアクショット(モーリタニア)やニアメ(ニジェール)は、ヨーロッパ大陸から近いのに、10時台発のものも見られる。これはいわゆる各駅停車便。「次は~ヌアクショットォ~、ヌアクショットォ~。ヌアクショットの次はコナクリに止まりま~す!」といったノリだ。そしてやっぱり翌日朝6時を目指してアフリカから帰ってくる。

先述のとおり、エール・フランスのアフリカ便は非常に高い。独占はけしからんとの論調もある。他方、政変や治安悪化に陥った時に、最後に在留外国人を迎えにくるのも、エール・フランスか仏軍だ。この辺にアフリカとフランスの構造が現れている。

いよいよ治安が悪化するとエール・フランスは一旦は運航を止める。そして様子を伺って、程なく在留仏人、外国人顧客のために運航を再開する。そういう状況では、先に述べた往復ダイヤとは昼夜逆行便、すなわちパリを夜に出て、アフリカに朝着。明るい時間、治安上問題の少ない時間に客の乗降をさせ、パリに戻るダイヤを組む。そしてエール・フランスがこの昼夜逆行便を通常ダイヤに戻すと、「あ、フランスは治安は落ち着きを見せた、と判断したな」とのシグナルになる。

そんなエールフランスの抱える最大のアキレス腱。それはパイロットや乗務員によるストだ。そうなると飛行機はガンとして来ない。アフリカ便は特にキャンセルされやすい気がする。これは要注意だ。

ストは航空会社に限らずフランスの名物だ。そしてそれをまねてか(?)、アフリカ人も何かとあればストに訴える。そしてしばしば国中がマヒする。

エール・フランスとアフリカについては、まだまだいろいろあるが、今日はこの辺で。みなさん、よい連休を!





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