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アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

祝・モーリタニア建国記念日2015(2)~永遠の友人国

2015-12-04 07:30:28 | アフリカ情勢
先般の記事から時間が空いてしまったが、モーリタニアについてのエピソードを続けたい。

雄大な砂漠の国、その奥にはたくさんの神秘が隠されているという。ンボテもその一つ、岩石砂漠の半地下に潜む、緑で覆われたオアシスにお邪魔させていただいたことがある。岩盤に囲まれたドームの空間。頭上の隙間から差しこむ木漏れ日。エメラルドグリーンの泉。殺伐としたキャメル色の世界の奥に、こんな場所があるとは思いもよらない、神秘の空間だった。


しかし残念ながら、現在はその「秘境」を旅することはお勧めされていない。それは、サヘル地域全体をとりまく、不透明な治安コンテクストがその理由だ。

以前はこの地をパリ・ダカールラリーが駆け抜けた。篠塚健次郎の三菱パジェロ、時代を塗り替えたトヨタ、ザ・ニッポンのトラック、日野レンジャー。チーム日の丸も毎年コースを疾走した。モーリタニアはその最難関区間でもあった。

しかしダカールラリーは2007年を最後にこの地から南米に会場を移した。イスラム武装勢力の活発化を伴う治安の悪化がその理由だった。いつの日にか、この地にラリーが再び帰る日を期待せずにはいられない。

(モーリタニアじゅうたん地図)




さて、別のエピソード。ンボテも旧交があるモーリタニア、たくさんの友人たちがいる。身近なところでは在京モーリタニア大使のンガムさん。とても背が高く、鋭い眼差しに一見圧倒されるが、優しく、人思い。ンボテもとても懇意にしてもらっている。

(ヤヒヤ・ンガム モーリタニア大使、私服モード)


映画'Timbukutu'(邦題『禁じられた歌声』)の監督、モーリタニア人のアブデラマン・シソコ監督訪日では、個別にご紹介をいただき、のちに未発売(当時)のDVDまでお送りいただいた。こんなご縁が効いたのかわからないが、12月12日、この映画の解説トークをさせていただくことになっている。
12/12(土)映画'Timbukutu'(『禁じられた歌声』)トークを担当します!~イスラーム映画祭(2)

またンガム大使からは先般、モーリタニアの素晴らしい自然と風俗を描いた写真集を頂戴した。大使公邸のお食事会でお邪魔したときに、じっくり見入っていると「そんなに欲しいのか?」とンガム大使。思わず「ええ、まあ。」と答えるンボテ。後日、贈り物は届けられた。

この内容、素晴らしいのでまた別の記事にアップさせていただきたい。


ンガム大使の前任の在京大使、ジャッファールさんにも大変にお世話になった。彼はとても腰が低く、どこまでもソフトな方。ンボテの知る典型的なモーリタニア人ではない笑。離任後、ヌアクショットを訪問した際には、ご自宅にお招きにあずかり、おいしいモーリタニア料理をいただいた。



最後にご紹介するのは日本人。日本・モーリタニア友好協会の理事も務められている箱山富美子さん。Unicefで長いキャリアをお持ちで、モーリタニアでの長期ポストもご経験。その後、北海道の藤女子大学でアフリカについて、開発について、ジェンダーについて教鞭をとられた。ンボテとは、とある共同プログラムをご一緒しており、毎年一回、札幌でお会いしている。モーリタニアを知り、モーリタニアにくらし、モーリタニアを心から愛する数少ない識者だ。

(前列右手の女性が箱山先生。)



いわゆるアフリカのイメージからは想像できない、独特の世界、モーリタニア。新しいアフリカ世界を教えてくれた国。永遠の友人国であれば、と思うンボテだった。

インシャッラー。

(おわり)

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