ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

二つのアフリカ会議(2)〜中国アフリカ投資フォーラム

2017-11-17 11:30:10 | アフリカ情勢
一時期の超高度成長の影は潜めたものの、依然大きなポテンジャルを持つアフリカ。11月末、アフリカでは大きな二つの会議が同時に進行する。

ひとつは、きのう「ぶら★アフ」でもお知らせした11月29日〜30日、西アフリカのコートジボワール、アビジャンで開催される「第5回欧州連合(EU)・アフリカ連合(AU)首脳会議」だ。
二つのアフリカ会議(1)〜欧州・アフリカサミット


今日話題にするのはもうひとつの会議。モロッコのマラケシュで11月27日と28日に開催される「第二回中国アフリカ投資フォーラム」である。



中国は、少なくともここ20年近くにわたり、アフリカの最大の経済パートナーとなってきた。アフリカ誌'Jeune Afrique'の記事によると現在、10,000社以上の中国企業がアフリカ大陸に進出。年間取引額1,900億ドル(2016年)は、フランス、アメリカ、インドをはるかにしのぐ。しかし中国・アフリカ関係には、まだまだ大きな伸びしろがあり、マッキンゼーの試算では2025年までに144%まで伸びる可能性がある、としている。


投資を加速化させ、新しい成長セクターでのパートナーシップを作り出して行く。共同生産と地場産業振興に貢献し、中国の投資戦略とアフリカの経済的重点のマッチングを図る。ファイナンスとビジネスの法的枠組みを整備し、産業的成功に導く。フォーラムの野心的な課題が並んでいる。

フォーラムは'Jeune Afrique'誌と中国ビジネスコンサルタントのBOAOビジネスコンサルティングが共催。モロッコは国王モハメド六世が自らが出席するほか、中国、アフリカの400名のディシジョン・メーカーが参加する。


中国とアフリカの関係を結ぶ政治・外交プラットフォームとしては、中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC:Forum sur la Cooperation Sino-africaine, Forum On China-Africa Cooperation)がよく知られているが、
アフリカと中国(3)~中国の戦略
今次フォーラムは民間主導でもアフリカと中国の関係深化の勢いが衰えていないことを示している。

(おわり)

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