西アフリカの大河といえばニジェール川だ。
ギニア湾からやってくる熱帯の雲が、西アフリカの山岳地帯に激しく雨を降らせる。その雨をたっぷり溜め込んだニジェール川は、全長4,180キロ、上流から河口までサハラの大地を大きく蛇行しながら5ヶ国を悠々とながれ、砂漠の地を潤しながら再びギニア湾に注いでいく。その水系流域で言えば、実に9カ国に及ぶという。
(Wikipédia.frより)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a0/4c1e2d7739f148f73ba648c4d2c9e2bb.jpg)
西アフリカの「母なる川」は、どんな風景を見つめながら、ギニア湾に帰っていくのだろうか?マリ、ニジェールなどスポット、スポットでニジェール川をながめては、この川の来し方と行く末に、想いを馳せる。
ニジェール川の源流はギニアだ。ギニアの山岳地帯は、熱帯雨林の積乱雲を受け止め、年間4000ミリとも言われる雨を蓄える。そしてセネガル川、ガンビア川、マノ川、そしてニジェール川、、、西アフリカに注ぐ6つの大きな河川が、すべてここを源流にしている。ギニアが「西アフリカの水瓶」「給水塔」(Château d'eau)といわれる所以である。
豊富な水量をもったニジェール川は山を駆け下り、マリに流れ込む。マリ領内の河川長は1,700キロに及ぶ。山岳の風景は次第に平地のそれに変わっていき、また熱帯の気候は乾いた大地に推移していく。
初めに通過する大都会がマリの首都、バマコ。ゆっくりと流れるニジェール川はのんびりして気のいいマリ人のペースに似合っている。 というのもここから先、雄大なニジェール川は1000キロでわずか数メートルの高低差しかない悠久の大地をゆっくり、ゆっくり進むからだ。
(バマコを流れるニジェール川)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/e5/8087b5d6b69d5cd3b447696525f45edc.jpg)
その平坦な地形の中、雨季が来ると、集めて遅し、ニジェール川。マリ中部、セグーやモプチといったあたりでは、氾濫した水が繊毛状の流れとなって、肥沃な湿地帯を形成する。ニジェール・デルタと呼ばれる。栄養分をたっぷり含んだ土と、サハラの大地から集められた水。農業、牧畜、漁業・・・自然の恵みはドゴンに代表される豊かな文化を生んだ。
(モプチにおけるニジェール川の流れ、RFIウェブサイトより)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/84/d582b4ed6243163e94e6bc336e1d199c.jpg)
そして川面が映す景色は、肥沃な大地から徐々に砂漠のそれへと姿を変えていく。気候の変化は人の営みを変え、異なる文化を育んだ。北の都、トンブクトゥニックあたりから、ニジェール川の悠久の流れは第二ステージに入り、そして新しい文化圏に流れ着くのだ。
(つづく)
ギニア湾からやってくる熱帯の雲が、西アフリカの山岳地帯に激しく雨を降らせる。その雨をたっぷり溜め込んだニジェール川は、全長4,180キロ、上流から河口までサハラの大地を大きく蛇行しながら5ヶ国を悠々とながれ、砂漠の地を潤しながら再びギニア湾に注いでいく。その水系流域で言えば、実に9カ国に及ぶという。
(Wikipédia.frより)
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西アフリカの「母なる川」は、どんな風景を見つめながら、ギニア湾に帰っていくのだろうか?マリ、ニジェールなどスポット、スポットでニジェール川をながめては、この川の来し方と行く末に、想いを馳せる。
ニジェール川の源流はギニアだ。ギニアの山岳地帯は、熱帯雨林の積乱雲を受け止め、年間4000ミリとも言われる雨を蓄える。そしてセネガル川、ガンビア川、マノ川、そしてニジェール川、、、西アフリカに注ぐ6つの大きな河川が、すべてここを源流にしている。ギニアが「西アフリカの水瓶」「給水塔」(Château d'eau)といわれる所以である。
豊富な水量をもったニジェール川は山を駆け下り、マリに流れ込む。マリ領内の河川長は1,700キロに及ぶ。山岳の風景は次第に平地のそれに変わっていき、また熱帯の気候は乾いた大地に推移していく。
初めに通過する大都会がマリの首都、バマコ。ゆっくりと流れるニジェール川はのんびりして気のいいマリ人のペースに似合っている。 というのもここから先、雄大なニジェール川は1000キロでわずか数メートルの高低差しかない悠久の大地をゆっくり、ゆっくり進むからだ。
(バマコを流れるニジェール川)
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その平坦な地形の中、雨季が来ると、集めて遅し、ニジェール川。マリ中部、セグーやモプチといったあたりでは、氾濫した水が繊毛状の流れとなって、肥沃な湿地帯を形成する。ニジェール・デルタと呼ばれる。栄養分をたっぷり含んだ土と、サハラの大地から集められた水。農業、牧畜、漁業・・・自然の恵みはドゴンに代表される豊かな文化を生んだ。
(モプチにおけるニジェール川の流れ、RFIウェブサイトより)
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そして川面が映す景色は、肥沃な大地から徐々に砂漠のそれへと姿を変えていく。気候の変化は人の営みを変え、異なる文化を育んだ。北の都、トンブクトゥニックあたりから、ニジェール川の悠久の流れは第二ステージに入り、そして新しい文化圏に流れ着くのだ。
(つづく)