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突然ですがイスラームの国を宣言しました~ガンビアという国(8)

2015-12-16 07:30:53 | アフリカ情勢
地味に毎度お騒がせの国、ガンビア。実はこのンボテブログでも密かなアクセス数を誇る人気シリーズが「ガンビアという国」(これまで全7話)。その震源は常に独裁の大統領、ヤヒヤ・ジャメである。

こんな国↓
ガンビアという国(1)~迷走国家

(Jeune Afriqueウェブサイトより)


さて今回のお騒がせネタはこちら。
La Gambie désormais « un État islamique », affirme Yahya Jammeh
ガンビア、イスラームの国に。ヤヒヤ・ジャメが宣言



記事の要約をご紹介してみよう。途中、このブログで紹介してきた「ガンビアという国」シリーズの関連リンクを貼っておいたので、ご関心の方はぜひガンビア祭りをご堪能いただきたい笑。


旧英領で2百万人の人口を持つ西アフリカの国、ガンビア。現地時間12日(土)、大統領府は、ヤヒヤ・ジャメ大統領が以降、同国がイスラームの国となることを決定した、と発表した。

「ガンビアの運命は全能なるアッラーの神の手の中にある。本日をもって、ガンビアはイスラームの国となる。」10日(木)、首都バンジュルから25キロ離れたブルフットで大統領が発表した、と政府サイト'statehouse.gm'が報じている。

「我が国は市民権を尊重するイスラームの国になるのだ。」

この他、ステイタスの変更に関する一切の具体的な方向性は示されていない。またこの突然の宣言に対して、その他の公式筋の情報は見当たらない。

ガンビアは196万人の人口のうち、約90%がイスラーム教徒である。ヤヒヤ・ジャメ、50歳、西部の農家出身で軍人のキャリアを持つ。そして頻繁にコーランと数珠を手にもって現れ、絶対的な権能を兼ね備えたムスリムを気取る。

旧英国領、1880年に植民地化。1965年に英連邦(コモンウェルス)の一国として、ダウダ・ジャワラ初代首相のもと独立。1970年に共和国化。1994年にクーデターでヤヒヤ・ジャメが政権を奪取する。

ジャメは選挙により1996年に大統領就任。その後、2001年、2006年、2011年に再選。2011年には72%の得票を得ている。海岸線を除いてセネガルにすっぽりと囲まれたこの国に、長きにわたり君臨してきた。

ガンビアという国(6)~ヤヒヤ・ジャメ体制20周年

ガンビア、セネガル国境を封鎖?!~ガンビアという国(4)
ガンビア、セネガル国境封鎖を解除?!~ガンビアという国(5)


2013年10月には、突然、英連邦を「植民地的」英語圏組織と批判し、脱退を宣言。

2014年には、公式の演説の中で、同国の公用語である英語を捨て去り、現地語を代わりに据えると述べた。どの言語を公用とするのか、またそのスケジュールさえも示されることなく、今日まで至っている。

公用語の英語を廃止?!~ガンビアという国(3)


2002年に派遣棒を改正し、大統領任期の制限を撤廃した。ガンビア政府はしばしば人権団体の批判の批判の的になっている。



話題に事欠かないプチ瞑想国家、いや迷走国家。多くの国民にはありがたくない話。しかし体制が続く限り迷走は続くことだろう。

(おわり)

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