今日は元々予定していた記事を変更し、一昨日から昨日にかけて京都を襲った大雪の様子をお届けします。
一昨日の朝は気温が3℃ほどと比較的暖かく、雪が降りそうな気配は全くありませんでした。
ところが、16時を過ぎたころから雪が降り始め、あっという間に見たこともない吹雪に・・・
アスファルトに見る見るうちに雪が積もり、見渡す限り、地面も空も区別がつかないほど真っ白になりました。
おまけに、雪が降る前からJRは架線支障か何かで滋賀方面がストップ。
線路は兵庫県から滋賀県北部までつながっているので、途中の大阪・京都も徐々にストップ。
それに加えて雪の影響で次々とポイント故障が起こり、多くの電車が線路上や駅に取り残されました。
・・な~んてことを書いてますが、実際にJRの駅にいるときは状況が全然分からず。
普段より早めに職場を出たものの、最寄り駅の前は長蛇の列。
なんとかホームに上がりましたが、止まっていた電車はぎゅうぎゅう詰めで、しかも動く気配なし。
しばらく待っていましたが、かなり経ってから
「駅と駅の間に列車が止まることを防ぐため、この列車の発車許可が出ません。出発の目途は全く立っていません。」
とのアナウンスが。
吹雪の中、立っていてもしょうがないので、京都駅まで歩くことにしました。
普段でも45分くらいはかかるところ、たっぷり1時間半かけてようやく到着。
こちら途中の梅小路公園のイルミ。あまりに幻想的だったので思わずスマホでパチリ
京都駅は入場制限で入れず、外まで大勢の人が群がっていました。
私はなんとか地下鉄の駅に潜り込み、最寄りの駅まで行くことができました。
そこからはまた20分くらいの歩きですが、やはり雪のせいで40分以上かかりました。
家に着いた時には思わず安堵のため息が・・・
合計3時間くらいかかりましたが、それでもまだまだ早い方だったようです。
滋賀県から来ている同僚は、帰るに帰れず、電車の中で朝まで過ごしたそうです。
翌朝は綺麗な青空、でもJRはすべて運休。
当然のごとくテレワークです。
そして、なつみかんは当然のごとく、仕事前のお散歩!
玄関先のプランターはみんな雪帽子をかぶって真っ白。
雪を払ったら、中の花や葉はカチコチに凍っていました。
あ~、お正月の寄せ植えがこんなことに・・・
サザンカもこれこの通り。
でも、結構雪が似合うかも・・・
少なくとも15センチは積もっていましたね~
いつもの池まで行ってみました。
池の畔のコセンダングサが綿帽子被ってなんだか分かりません。
木々の枝にも雪が積もり、よく見ると3羽のハトが等間隔で丸くなっていました。
もう何が何だか・・・どうしていいか分からんから寝ようっと。
そうそう、スズメやヒヨドリなどの小鳥は、元気に飛び回っていましたよ。
エサを探すのが大変でしょうね。
池の畔のサオトメバナ(ヘクソカズラ)の実。
あれ、池はてっきり凍っているかと思ったのに、大丈夫でしたね~
水鳥たちはいつもと変わらず、泳ぎ回っていました。
最近カワウが増えました。
あ、飛んじゃった。
歩道にも雪が一杯、踏み跡も一杯で、滑りそうです。
もうこのまま引き返そうかとも思いましたが、もう一か所見たい場所が・・・
こちらは歩く人が少ないのか、雪が綺麗!
そう、いつもの田んぼのある光景です!
ここ何年も積もるほどの雪が降らなかったので、こんな景色を見るのは初めて。
逆光なので雪が青っぽくなりますが、実際には目が痛くなるほどの眩しい白!
寒くてもお散歩して良かったです。
とはいえ、もう雪のピークは過ぎ、気温は低いですがあとは溶ける一方。
お日様があたり、朝には凍っていた寄せ植え、すっかり復活していました。
すごいです!
それにしても、昨日は夕方になって電車が止まってしまったので、帰宅難民が沢山出ました。
大雪だけではなく、豪雨災害や地震などが起こったらどうなるか・・・
色々と考えさせられました。
【撮影:2023/1/24~25 京都市、宇治市】
冬の植物園のお楽しみは小鳥たち・・・なんですが、声はすれども姿が見えず・・・
あきらめかけていた時に動く影が・・・
ひょっとして、と立ち止まって見ていると、出てきてくれました~
サザンカの木にとまったウグイスです。
ぴっと尾羽を上げた可愛いポーズ。
次に現れたのは、針葉樹の枝。なんと分かりやすいところに!
正面を向いた顔はなかなか精悍。
普通鳥さんの正面顔はちょっと面白い顔になることが多いのですが。
それにしてもこの針葉樹は何でしょう。
Googleレンズで検索してみると、トウヒ(ドイツトウヒ)と出てきましたが、どうなんでしょう。
ウグイスの追っかけが続きます。
普通、ウグイスは河川敷の藪などによくいますが、京都府立植物園ではいつも生態園の一画にいます。
ここには目立つ藪はなく、針葉樹の実や地面に落ちた何かをついばんでいます。
この時も落ち葉に下り立ったウグイスが何かをツンツン。
丁度落ちた枝に止まってくれたので、パチリ。
注意深く観察していると、ウグイスは一羽ではなく、三羽ほどいるようでした。
ここのウグイス、縄張りはないのでしょうか。
それとも、餌場に出勤?
ウグイスの追っかけをしていたら、別の場所で大砲を構えている年配の女性がおられました。
その先を見ると・・・
お~、今度はジョウビタキのジョビ太くんではないですか。
こちらはウグイスと違って、同じ場所で縄張り主張?
沢山ポーズをとってくれました。
お腹のオレンジ色が鮮やかですね。
(この写真をサムネイルで見ると、まるでカラスウリの実のように見えて笑えました)
ジョウビタキ♀(ジョビ子)に比べると目が分かりにくく、可愛くないように見えるジョビ太。
今回は光の当たり方が良かったので、可愛さ全開です!
京都府立植物園の鳥はみんなどこかおっとり。
これだけ色々な植物があったら、食料に不自由しないのかもしれませんね。
カメラは嫌がる鳥が多いですが、大砲に慣れているような個体も結構います。
こちらは木の枝の隙間でのんびり休んでいたヒヨドリ。
自分の家の庭にも来ますが、警戒心がとても強く、人から見られる場所でのんびりすることはありません。
それに比べて、口半開きでボーっとしてて大丈夫?と言いたくなるくらい。
他にも、アオジ、セグロセキレイ、エナガなどいましたが、動きも逃げ足も速く写真はなし。
珍しい鳥はいませんでしたが、ウグイスとジョビ太がいたので満足です。
あとは花と緑の光景を少しだけ。
遠目に緑の絨毯に見えたのは・・・
いつもの池の畔の杉苔でした。
イメージ的には春や秋に綺麗になりそうなのに、冬が一番鮮やかです。
緑のない季節なので、ついつい・・・
えー加減にせえって。名前の通り、スギの葉のようですね。
ツバキ園には何か早咲きのツバキがあるでしょうか。
前にも咲いていた雪中花、まだ沢山咲いていました。
紅侘助ですね。
毎年早くから咲く菊冬至。
最後は衆芳唐子です。
咲いている花は少なかったですが、蕾は沢山あったので、これから楽しみです。
あ~花は少なかったけど、楽しかった!
2月になったら今度はセツブンソウなど早春の花を見に出かけたいと思います。
【撮影:2023/1/8 京都府立植物園】
今の時期、地味そのものの植物生態園、普通に歩いていても何もないように見えます。
大きなカツラの木も寒々しい・・・
オオバギボウシの実がもう弾けて種が落ちていました。
トキリマメはまだ真っ赤。色があるだけでちょっと嬉しい。
前には立っていたマムシグサが倒れていました。
毒々しい真っ赤な実はそのままです。
地面にバラバラと落ちている実は・・・
ヤブランの仲間だそうです。
あのノシランの実がわずかに青く色づきかけていました。
もっときれいな色だったのに、なかなか出ないものですね~
垂れ下がる寒々しい実は、コアカソです。
冬枯れの風情を満喫できます。
ザクザク落ち葉もまだまだ沢山。
こちらはフウ。
でも、終盤に向かう植物だけではありません。
湿地ゾーンの木道、冬枯れとしか見えませんが・・
緑の植物はニシノオオタネツケバナ。青々綺麗です。
スイセンのペーパーホワイトが咲いていました!
唯一の花なので、立派な看板まで立っていました。
夏坊主(ナツボウズ)のオニシバリ、冬は青々と元気です。
あとひと月もしたら、花も咲き始めることでしょう。
台風で折れて根元から切られたユリノキ、ひこばえが沢山。
生きてますよ~
同じく倒れた木々が京都府立植物園にはまだまだ沢山あります。
キノコが生えてくる倒木も結構あり、なんと今回そのキノコに名札が!
気になるヒラタケ。
びっくり。美味しそう!
こんな感じのカチカチのキノコは結構見かけますよね。
同じように見えても、色々種類があるようです。
オオチリメンタケですって。
こちらはコフキサルノコシカケ。どちらも見たことがあるような感じですね。
ということで、冬枯れの中に生きる植物の光景、いかがでしたか?
【撮影:2023/1/8 京都府立植物園】
この季節の京都府立植物園、花が全くないわけではありませんが、昨日出し尽くしました。
ほぼ茶色になってしまった植物生態園ですが、あちこちに綿毛が残ってる・・・
よく見ると可愛いじゃないですか。
もう少ししたら、これらも風に乗って旅立ったしまうでしょう。
今のうちにご紹介~
せっかくなので、綿毛と花をセットでご覧いただきますね~
最初はこちらです。
ちょっとピンクがかった綺麗な綿毛。
こちらは植物生態園に沢山咲いていたオハラメアザミ(キク科アザミ属)の綿毛。
総苞が写っていないので、ぱっと見分かりにくいですが・・・
10月に撮った写真がこちらです。
お次はこちらです。
こちらはカシワバハグマ(キク科コウヤボウキ属)。
花が咲いているときは細長い感じの総苞が綿毛になると綺麗に広がります。
花はコウヤボウキに似ていますが、茎や葉はがっちりしています。
この可愛い小さいポンポンのような綿毛・・・
こちらの植物、植物生態園に沢山咲いていましたが、地元の野原でも普通に見かけます。
そう、ノコンギクです(キク科シオン属)。
花はヨメナとよく似ていますが、最大の違いがこの綿毛。
花後にちょっと茶色がかったポンポンになります。
同じく丸いポンポンですが、よりかっちりした感じです。
こちらはヤナギノギク(キク科シオン属)の綿毛。
ほとんど綿毛になっていましたが、まだ咲いている花もありました。
それがこちらです
こちらはうんと細かい綿毛。花も小さいことが想像できます。
こちらはフジバカマ(キク科ヒヨドリバナ属)の綿毛。
花が咲いていたのは9月でしたが、まだ綿毛は残っているのですね。
よく似たこの綿毛。こちらの方はもうほとんど飛んでしまっていましたが・・・
ヒヨドリバナ(キク科ヒヨドリバナ属)の綿毛です。
お次は可愛いポンポンが沢山!
花の付き方でわかりますでしょうか。
こちらは、ツワブキ(キク科ツワブキ属)です。
花も細々と咲いていました。寒さには強そうです。
こちらは北山門ワイルドガーデンの花壇で見つけた綿毛。
あれ、ここに何が咲いていたっけ?
花名板を見ると・・・ガーベラ(キク科ガーベラ属)。
なるほど~、ガーベラの綿毛だったんですね!
悲しいかな、ガーベラの写真はありません。わずかに花の様子が窺える写真をどうぞ。
ここまで並べてみて、「綿毛=キク科」と思われたのでは。
ほとんどそうなのですが、最後はキク科ではありません。
まずはご覧ください。
センニンソウみたい!と思われた方、半分正解です。
こちらは、和製クレマチスの仲間、タカネハンショウヅル(キンポウゲ科センニンソウ属)です。
前に投稿したお花はこんな感じだったのを覚えておられるでしょうか。
ユンナンエンシスなど、釣鐘型のクレマチスによく似ていますね~
これで今日の綿毛特集はおしまいです。
それにしても綿毛になるまで置いてくれている植物園は結構少ないのでは・・・
さすがは京都府立植物園!
そのせいか、年々オハラメアザミが咲く場所が増えている気がします(笑)
【撮影:2023/1/8 京都府立植物園】
京都御苑から京都府立植物園まではスタート地点にもよりますが、3kmくらいのようです。
なので、気候が良ければ、賀茂川沿いをノンビリ歩くのもお勧めです。
この日は寒かったのと、南端の丸太町まで戻ったので地下鉄で移動しました。
京都市営地下鉄北山駅を下車して階段を上るとすぐに北山門。
広々したスペースの右手にワイルドガーデンがあります。
そして、お正月と言えば見逃せない葉牡丹花壇。
京都府立植物園名物の葉牡丹文字、何が書いてあるのでしょうか。
どうみても「祝♡99」
調べてみたら、京都府立植物園の創立は大正13年(1924年)1月1日。
なるほど~、今年は99周年なんですね!
う~ん、来年の100年にしなかったのは何故なんでしょうね。
(ちなみに去年は「ダツコロナ2022」でした)
噴水広場は人が少なくがらんとしていましたが・・
せっかく99周年なんですから、まずはお祝いです。
松!
竹!・・・ではなくてクマザサですが・・・(しかも斑入り)
そして梅!
梅園の梅がほんの少し咲いていました。
紅梅(八重寒紅)と
白梅(古篆)です。
毎年この2つが先陣切って咲き始めます。
そこにやはり咲き始めのロウバイが色と香りを添えていました。
まだまだほとんどが蕾でしたが青空に黄色い花が似合っていました。
花だけ見ているともう春が来たように見えます。
もう一つのお楽しみが、こちら。
あ、咲いてる!咲いてる!
前に行ったときはまだずんべらぼんだった球根ガーデンに沢山のスノードロップの花が・・・
いかにも早春ですね!
そして冬のお楽しみの原種スイセン、ナルキッスス・カンタブリクスが満開!
前に咲くやこの花館で一輪咲いているのを見ましたが、こちらは何とも逞しいです。
ということで、松の内の京都府立植物園。
ハイライトをここで全部出してしまったので、あとは渋い中身のみ。
よかったら、続きもご覧くださいませ。
【撮影:2023/1/9 京都府立植物園】