なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今日の一枚~マメ科3種盛り(1)

2017-09-20 06:06:44 | みんなの花図鑑
一枚なのになぜ3種?というつっこみはさておいて・・・(笑)

この時期、あちこちでマメ科の植物を見かけます。
台風前に様子を見に行った池のほとりや、台風後に歩いた宇治川堤防でも、元気に伸びている様子を見ることができました。

最初は一つずつ載せようと思ったのですが、絞りきれずに結局3種ずつ紹介することに・・・
(みん花時代に一日4枚載せていた習慣がまだ残っているようです^^;)

最初は、この時期いたるところで見られる、北米原産アレチヌスビトハギです。


マメ科ヌスビトハギ属。在来のヌスビトハギに比べ大型で、綺麗なピンクの花を咲かせます。
盗人という名前は、実の形が由来ということですが、私にはこのピンクの花の正面顔が盗人顔に見えます^^;
 

その実ですが、ヌスビトハギほどではないものの、めがね型になります。


そして、ガムテープでも取ることができない強力な引っ付き虫となります。その点、コセンダングサよりたちが悪いです。
  

二つ目は、やっと見られました!クサネムの花♪
マメ科クサネム属。パステルイエローの花が可愛いです。
 

最近、休耕田などでびっしり繁殖している姿をよく見かけますが、ネットで検索すると、「恐怖の雑草」「クサネムの防除方法」のような記事が沢山でてきて、相当問題になっているようです。

この写真は、去年撮った実の写真です。実も細いネムっぽいですね。



最後は、ツルマメ
マメ科ダイズ属。


その名の通り、ツルが伸びてそこにミニサイズの蝶形の花を咲かせます。
花のアップです。


全く目立ちませんが、その分、見つけたときは嬉しいです^^
ダイズのような実を付けるそうですので、それも見られたらいいな~
 




コメント (14)
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今日の一枚~オオヨモギ

2017-09-19 12:53:20 | みんなの花図鑑
長くお付き合いいただいた伊吹山の9月の花特集、昨日の<その8>で終了しましたが、実は大事な植物をひとつ紹介していませんでした。
それは、オオヨモギです。


百人一首に、
「かくとだに えやは伊吹のさしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
という藤原実方さんの歌がありますが、ここに出てくる「さしも草」がオオヨモギです。

「燃ゆる」とあるように、この時代から、伊吹山のオオヨモギを原料にしたもぐさが作られていたことが分かります。
私が子供のころは、悪さをしたら「やいと据えるで!」と叱られたものですが、今の子供さんは「やいと」(お灸)が何かも知らないではないでしょうか。
もぐさを背中に点々と置いて火をつける姿は、子供心に恐怖だったのを覚えています。

オオヨモギはキク科ヨモギ属で、近畿から北に分布するそうです。
普段見かけるヨモギとの違いは、背の高さ(2m近くになる個体もある)と花の多きさ(頭花が太い)くらいで、後は咲いている地域や場所で区別するしかなさそうです。
このオオヨモギの葉の裏は白い毛が沢山生えていて、この毛からもぐさが作られるとのこと。
(今でも亀屋佐京商店というところが伊吹もぐさの製造販売をしておられるそうですので、詳しく知りたい方は検索してみてください。結構面白いです。)

葉の裏の様子。確かに白いです。(トリミングしたのでボケボケですみません)


花の様子。


花のアップ。


登山道脇に群生していました。


今年5月に撮った新芽の様子。やわらかい毛が生えているのが分かります。


さて、いかがだったでしょうか?
ヨモギの写真も比較で載せようかと思いましたが、長くなるのでヨモギはヨモギで別の一枚にしますね~







コメント (6)
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2017年9月の伊吹山(その8)

2017-09-18 07:12:22 | みんなの花図鑑
長い間お付き合いいただいた伊吹山の植物特集もいよいよ最終日になりました。
そこで、今日は伊吹山で見た花と虫の写真を紹介します。

残念ながら、虫には全く詳しくないので、もし名前が分かる方がいらっしゃったら、ぜひ教えてくださいませm_ _m
→ チョウとハチは萩野さん(家紋さん)に教えていただきました! 分かったところは、修正しています^^

その1) チョウと共に
こちらは、コイブキアザミとモンシロチョウ。後ろにぼんやり見える尾状の植物はキンミズヒキの実。


コイブキアザミとヒメアカタテハ。


コイブキアザミとキタテハ。後ろに見えるのはオオヨモギ。


その2) ハチと共に

コイブキアザミとマルハナバチ。


クサボタンとマルハナバチ。必死でしがみついています。


その3) その他の虫と共に

シモツケソウとハムシ。これに限らず、ハムシはあちこちで登場。
この小さい黒光りしたハムシが多かったです。


ミツバベンケイソウとハムシ。大人気です。


テンニンソウとバッタ。この辺りのテンニンソウの葉はぼろぼろになっていました。
翅が短かったので、フキバッタの仲間でしょうか。


さて、最終日の虫特集いかがだったでしょうか?
期待させたわりには・・・かもしれませんが、花と虫との共生を感じていただければと思います^^
長い間見てくださって有難うございました!
コメント (18)
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2017年9月の伊吹山(その7)

2017-09-17 09:04:44 | みんなの花図鑑
今日も一日自宅待機中で、久しぶりに朝ゆっくりしています^^

さて、今日は黄色、赤と続いた伊吹山色シリーズの最終、紫色の花特集です。

すでにご紹介した伊吹山固有種のルリトラノオ
花期が終わりがけだったので、今度はもう少し早めに行ってみたいと思います。


紫の花はそれほど多いわけではなかったのですが、圧倒的な存在感で目を引いたのがこの「一輪でも花束」のリンドウです。


リンドウ科リンドウ属。漢字で書くと「竜肝」で、その名の通り生薬の竜肝の原料となります。
園芸品種も多く手ごろな値段で手に入るので、私もよく買ってくるのですが、自然の中で咲く濃い紫色の美しさは格別です。

一輪でも・・・


沢山でも綺麗です。


お次はクサフジです。
低地でも昔はよく見かけましたが、最近ナヨクサフジなどに取って代わられて減っているような気がします。


マメ科ソラマメ属。その名の通り、ミニチュア藤のような花を咲かせます。
花期が長く、5月頃から10月下旬までいつ行っても見られるそうです。
今回も数は少なかったですが、綺麗な花をみられました。


そして個体数としては今回一番多かったのがこのツリガネニンジン


キキョウ科ツリガネニンジン属で、低地の山裾などでも比較的よく見かける花ですが、可憐な釣鐘型の花は何度見ても可愛いです。
それにしても、花が釣鐘型に完璧についている個体はほとんどなく、こんな感じでしか見られませんでした。


実はこんな感じ。


最後の2つは紫というより紫がかったピンク色なのですが、こちらで紹介します。
こちらはタニソバ


タデ科イヌタデ属で、地面を這うようにそこここに伸びていました。
特に目立ったのが紅葉。真っ赤になった葉が、花以上に目立っていました。


そして最後は高山植物ではおなじみのハクサンフウロです。


フウロソウ科フウロソウ属。
なぜか虫(ハムシ)に大人気で、穴が開いていない個体がほとんど見当たりませんでした^^;


これで3日に亘った色シリーズは終了、そして伊吹山の植物紹介もほぼ終了です。
明日は番外編として、花と虫特集の予定です。
期待しないで待っていてくださいね~^o^/


コメント (23)
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2017年9月の伊吹山(その6)

2017-09-16 07:36:29 | みんなの花図鑑
台風が近づいてきていますが、皆さんのところでは大丈夫でしょうか?
九州の方が大雨になっているようですが、心配です。
風のほうも、風速50mとか想像も付きません><

さて、そんな中ですが、伊吹山第6弾、赤・ピンクの花特集です^o^/

まず復習。伊吹山固有種のコイブキアザミと、


巴形の花のシオガマギクはすでにご紹介しました。


その他の花ということで、1つ目は、伊吹山といえばこの花!のシモツケソウです。
とはいえ、花期は7~8月なのでほとんど終わっており、数輪小さい花がみられたのみでした。
バラ科シモツケソウ属。


山頂の売店にいた方の話では、10年前くらいは今とは比べ物にならないほど多くのシモツケソウが山頂のお花畑を彩っていたそうですが、今は減ってしまってみる影もないそうです。
原因ははっきりしません。
それでもネットで囲って再生事業が行われており、今年の様子がポスターになっていました。


次の花はタムラソウです。
キク科タムラソウ属。


花はアザミによく似ていますが、アザミのような棘がなく、葉も優しい感じです。


次は秋の七草のひとつ、カワラナデシコです。
ナデシコ科ナデシコ属。


その名の通り、低地の川原などでも見られる花ですが、埼玉や鹿児島では絶滅危惧種に指定されているそうです。
山頂でみる花は色鮮やかで綺麗でした。


お次も秋の野を代表するワレモコウです。
バラ科ワレモコウ属。


漢字では吾亦紅、吾木瓜と書き、「われもまたこうありたい」から来ているという説や、木瓜紋を割った形に似ているという説があるそうです。
「われもこうありたい」の方が、なんか素敵ですね。

植物園などで見ると背が高くなって写真に撮りにくく、風情もいまひとつですが、西登山道で見たワレモコウは色鮮やかで綺麗でした。


さて、本日最後は花ではありませんが、おや?あそこに赤いものが・・・


寄ります。


もっと寄ります。


わー!マムシグサだ!
サトイモ科テンナンショウ属。
他の個体はまだ青い実を付けていましたが、この一本だけ真っ赤に熟していました。
独特の赤い実に目を奪われました◎v◎

赤・ピンクの花特集はこれでおしまいです。
いかがだったでしょうか?
では、また明日~^o^/





コメント (19)
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