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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

京都府立植物園4月アーカイブ(3)やっぱり生態園の花

2025-05-03 06:09:49 | 植物

京都府立植物園4月特集、第3回はお待たせしました!植物生態園の花です。
1回で全部載せようと思っていたのですが、結構多い。
そこで、今日は草本、明日は木本の花を載せることにします。
いつものように、写真、名前の順です。



最初はこちら。ご存知イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)
白い可憐な花ですが、花弁に見えているのは萼片。キンポウゲ科の花では一般的です。



こちらはイチリンソウのコーラス



わ~、沢山!いい季節に行きました。
お次、イチリンソウが出てきたら次はやっぱりこれでしょう。



お察しの通り、ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
写真では大きさが分かりにくいですが、イチリンソウより小さい花です。
白い萼片の幅も狭いですが、こちらも可愛い花。



葉の根元から二輪花茎が伸びて咲くのでニリンソウ。三輪の花も結構あります。
時間差で咲くので、二輪ともいいタイミングで見るのは難しいです。



こちらはマイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)。
花ではなく、葉がツルが舞う姿に似ていることから名付けられました。
京都府立植物園では少しだけ咲いていましたが、六甲高山植物園の群生は圧巻です。



お次は何でしょう。十字の花を見るとアブラナ科であることが分かります。
名前はコンロンソウ(アブラナ科タネツケバナ属)、高さは30~50㎝くらいあります。
確かに巨大タネツケバナといった風情です。



お次はイカリソウ(メギ科イカリソウ属)の白花です。
草に囲まれて遠くに咲いていたので、こんな写真でごめんなさい。



こちらもイカリソウ。色違いですね。なかなかお洒落な色合いです。
続いては、初回にも載せたこちらです。生態園で咲く花は、よりしっとり美人さん。



あっちもこっちも見られたシャガ(アヤメ科アヤメ属)ですね。
ちなみに大昔に中国から入ってきたのですが、三倍体で種を付けないのにどうしてこんなに広がったのか。
ヒガンバナとともに、謎です。

今年も雪見大福、もといユキモチソウ(サトイモ科テンナンショウ属)が見られました!
ちなみにテンナンショウ属の花は独特の形をしています。
「餅」をくるみ、上に伸びるパーツは花弁ではなく苞で、仏炎苞と呼ばれます。
それでは花はいずこに?
実はユキモチソウには肉穂花序があり、白い部分は花の上に付く付属体なんだそう。
この白さで虫(ハエなど)を寄せるそうです。

お次は黄色い花です。



エビネですね。最初キエビネと思ったのですが、少し黄色味が足らないような・・・
エビネにも色々な品種があって分からないので、とりあえずエビネ(ラン科エビネ属)
自生のエビネは無秩序な園芸採集の結果、絶滅の危機に瀕しているそうです。

お次はこちらをどうぞ。



見事に鮮やかな黄色のこの花は、ヤマブキソウ(ケシ科ヤマブキソウ属)
花がヤマブキに似ていることから付けられたそうですが、よく見ると花弁の数が4枚。
ヤマブキはバラ科木本で、バラ科の多くは五弁花ですが、こちらはケシ科。
よく似た黄色のケシ科の花クサノオウも四弁花です。

お次は湿地ゾーンで見つけた黄色い花の群れ。



こちらはエンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)
リュウキンカに似ていますが、花が小さいです。
漢字で書くと「猿猴草」。
ツルが伸びて広がる様子をサルが手を伸ばす様に例えてつけられた名前だそうです。
いつも思いますが、想像力が豊かですね・・・

草本最後は、唯一青系の花のこちらです。



わーい、大好きなホタルカズラ(ムラサキ科ムラサキ属)が沢山咲いていました!



目に鮮やかな蛍光色のような青紫です。
こちらはたまに自生の花を見かけることもあります。
おや?



あなたはだあれ? 写真が悪いのでGL先生に聞いても教えてくれません。
気になる~

ということで、本日は草本の花11種類をご紹介しました。
明日は木本です。

【撮影:2025/4 京都府立植物園】

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京都府立植物園4月アーカイブ(2)華やかな木々の花

2025-05-02 05:22:57 | 植物

京都府立植物園の正門を入った右手にシャクナゲ園があります。
いきなり目に入った赤に近い濃いピンクの花。



私が唯一名前を覚えている「太陽」です。
花付きが特によく、本数も多いので一番目立っていました。



「太陽」以外のシャクナゲもちょうどいい時期だったのか、色々見られました。
例年太陽以外の花をほとんど見ないので、運が良かったです。



「奥早出」という品種です。ショッキングピンクの花が目に鮮やか。



こちらの真っ赤っかのシャクナゲは「ビビアニ」。
イギリス原産の西洋シャクナゲなんだそうです。



1本だけでしたが、太陽以上に目立っていました。



この可愛らしいシャクナゲはアカボシシャクナゲ。
台湾原産のシャクナゲで、花の中に赤い点があるのが特徴なんだそうです。
言われてみたら、確かに赤い点がありますね。



シャクナゲのラストは、「黄山」。
西洋シャクナゲの栽培品種なんだそうです。淡いクリーム色の花が上品で日本人好みかも。



シャクナゲはツツジ科の常緑低木で、日本には山地や高山に自生します。
私は山に登らないのですが、登山をする方には馴染みの木かもしれません。
見ての通り細長い楕円形の厚みのある葉が特徴で、栽培品種は暑さにも強く庭園木になっています。
(じいちゃん庭にも1本あり、今年は蕾が出てきているので花が期待できそうです)

なぜこんな説明をしたかと言うと



すぐ隣に咲いていたこちらの花。
少しシャクナゲと雰囲気が違うと思ったら「金子玄海ツツジ」というゲンカイツツジの品種でした。
普通のゲンカイツツジは早春、葉が出る前に咲き始めますが、こちらの品種は花と葉が同時にでるようです。
植物生態園に白花、希少種エリアにピンクのゲンカイツツジがありますが、印象がかなり違います。

シャクナゲ園には他にも木々の花が咲いていました。



ご存知アセビの花ですが、紅い新葉が同時に出てきていました。
今年のアセビの花はずーーーーっと咲いている印象です。寒いからかなあ。



可愛いパステルピンクの花を発見!
樹名板を見ると「メリオデンドロン・クシロカルプム」という舌を噛みそうな名前。
エゴノキ科だそうで、言われてみたら花のサイズは大きいですがちょっとエゴノキに似てる!?



シャクナゲ園を出てクスノキ並木を歩きます。



こちらの木の脇に、白い花を発見。



というより、虫の方に目を引かれたか・・・
花の方には、オオチョウジガマズミの樹名板。九州など原産のガマズミの仲間のようです。
ガマズミと言われても、花が大きすぎ



GL先生に聞いたら、キバネオドリバエと出てきました。当たってるでしょうか?



フウの巨木の新緑が綺麗!
そして、ここから生態園経由で四季彩の丘へ。何やら派手な一角が目に飛び込んできました。



ベニバナトキワマンサクの仲間などが満開です!





ほんっとにいい季節ですね!
この日はちょうどいい気温でしたが、この写真をとってから2週間弱。
寒暖の差が激しく、服装が定まりません。

【撮影:2025/4 京都府立植物園】

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京都府立植物園4月アーカイブ(1)大人気のチューリップガーデン

2025-05-01 05:31:38 | 植物

今日から5月。
4月は思いのほか気温が平年並みか低い日が多かったのですが、さて5月はどうなるでしょう。
「まるで真夏!」ではなく、「風薫る」を期待します。

さて、今日から4日間、4月に行った京都府立植物園のアーカイブをお届けします。
今日はこの時期大人気の球根ガーデンです。



もちろん主役はチューリップ!
4月上旬に早生種が咲き始め、下旬の晩生種まで次々咲くよう、上手に植えられています。



私が行った中旬の終盤には、ベーシックな感じのチューリップが満開。



チューリップの歌の通り、赤、白、黄色が見事です。



横のエリアには・・・



ムラサキハナナ(紫花菜)が満開!
こちらの方が好きかも、という声もそこここから聞かれていました。
ただ、前にスノードロップが咲いていたエリアは今はほぼ何もありません。



ミツカドネギ(ヒガンバナ科アリウム属)だけが沢山咲いていて綺麗でした。
ただ、匂いがニラなので、そこだけちょっとね。

ワイルドガーデンにも派手なムラサキハナナ?
いやいや、ちょっと違う。



どうみてもアブラナ科ですが、見たことがありません。
花名板を見ると、「ゴウダソウ(アブラナ科)」と。
え、ゴウダソウ?あの小判みたいな実のなるゴウダソウ??



紫の花も



白い花もすごく綺麗。ゴウダソウの花ってこんなだったんだ~
すごく意外で、すごく楽しくなりました。
ちなみに、和名のゴウダソウ(合田草)は、ドラえもんのジャイアン(ごうだたけし)由来ではなく、
合田博士という方が持ち込んだからだそうです。
別名のルナリアは果実の形状を月(ルナ)に、ギンカソウは同じく果実の形状を銀貨に例えたものです。
やっぱり花より実の方がインパクトありますよね・・・

実の写真があったので貼っておきますね。花は菜の花みたいなのに、実の形は意外です。



最後は園芸種ではないですが、やはり一面咲いていたのでこちらでご紹介。



シャガ(アヤメ科アヤメ属)です!



あっちもこっちも沢山咲いていました。
古い時代に日本に入ってきた帰化植物ですが、今や日本全国どこでも見られます。
綾部のミツマタの里の群生地、行ってみたいけれどいいタイミングあるかな~

【撮影:2025/4 京都府立植物園】

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うちの花たち~2025年4月

2025-04-25 05:20:40 | 植物

今日は久しぶりに庭の花です。
どのくらい久しぶりかと言えば、前回載せたのは去年の9月。
以前は毎月載せていたことに比べるとすごくご無沙汰です。
理由は2つ。
1つ目は、じいちゃん庭を大整理したので、しばらく花がみられなかったこと。
2つ目は、あまりに枯らしてしまうので、星夫に新しい花を買うことを禁止されたからです。
1つ目はともかく、2つ目は情けない限りですね。
それでも、春になるといくつか生き延びた花が咲いてきました。
今日はそんな逞しい花をご覧くださいませ。
4月上旬から下旬にかけて順に載せていきます。

1.シクラメン
昨年9月の投稿で、葉が繁っていると書いたシクラメン、11月頃蕾が出てきました。
咲くかと思いきや、寒い日が続いて延々そのままになりましたが、4月初めにようやく咲きました。
たったの2輪でしたが嬉しかった!



2.ムラサキハナナ
星夫が小さいポットに入った苗をひとつ貰ってきました。
植え替えるタイミングを逃しそのままにしていたら、一気に咲きました。



3.ムスカリ
30年くらい前に嵯峨野で拾ってきた球根の子孫です。



4.スノーフレーク
他の場所ではわさわさ咲いているのに、もとじいちゃん庭のスノーフレークは根詰まりで葉ばかり。
それでもあっちこっち向いて少しだけ咲きました。
(上下間違えた写真ではないですよ)



5.パンジー
こちらは去年宇治市植物公園でクイズ正解してもらった苗です。
3月末から咲き始め、まだ咲いています。



6.オステオスペルマム
こちらも古い株です。元々3色(薄紫、赤、黄色)ありましたが、薄紫だけ元気に咲きました。
今、横の茎から赤い花が咲いてきてびっくり。赤も生きていたようです!





7.ワイルドストロベリー
こちらも星夫がもらってきた株ですが、一年中なんとなく花が咲いたり、実が生ったりしています。
一度植え替えましたが、また手狭になってきました。



8.ヒメウツギ
ここまでは草本でしたが、なつみかん庭のラストは小低木。
近所の花屋さんで買った株ですが、毎年元気に咲いてくれます。
それどころか、思い付きで挿し木にした株も全部根付いて、沢山咲いています!



今はもうちょっと沢山咲いています。


9.タツナミソウ
ここから2種類はじいちゃん庭の花です。
あっちからもこっちからもタツナミソウが咲いてきました。道草になるわけです。





10.ツツジの仲間
ダブル咲きのツツジ、大整理・植え替えのストレスに負けず、咲いてくれました。



これだけ咲いてくれたら十分満足です。
特にヒメウツギ。私でもいくらでも増やせるので、今年も増やします!

<オマケ>
朝、家の前で見かけた鳥さんたちです。


のんびり道路の真ん中歩いていたキジバト


イソヒヨドリは美しい声で囀っていました。

【撮影:2025/4  宇治市】

※明日はお休みしますzzz

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マミラリア銀河とハナキリン

2025-04-24 05:41:06 | 植物

自宅二階の出窓に置きっぱなしにしていたサボテンとハナキリン。
サボテンは他の方の投稿写真を見て一目ぼれしたマミラリア銀河。
比較的育てやすいと聞き、2016年にネットで購入しました。
それから毎年、春になるとぽつぽつ花を咲かせ、目を楽しませてくれました。
(投稿ネタにもなってくれました)

あれから9年、今年奇跡が起こりました。



なんと鉢巻のようにぐるっと丸く花が咲きました!
それも一度だけではなく、何度も。



上から見たらこんな感じ。ツンツンでているのは蕾です。
まだまだ出てきそうな気配!



数年前から鉢が手狭になって、上に伸びてきました。
花が終わったら、今年こそ植え替えたいと思っています。

そしてハナキリンですが、何度も投稿した通り、2016年にダ〇ソーで100円で購入したもの。
あれから何度も枯れそうになりながら、細々と生きていました。
ところが、こちらも奇跡が起こりました!
それを説明するには、去年の5月の写真をまずご覧ください。


これが今年の4月、ここまで成長しました!



とても同じ株とは思えません。
冬に少し葉焼けしましたが、新しい葉も出てきておりとても元気です。



花も沢山咲いてきました。





咲き始めは白く、徐々に色が赤みを帯び、最後はピンク色になります。
上の方には蕾も出ていました。



これもひとえに、この部屋で毎日仕事をしている星夫がこまめに気配りしたから。
これには感謝しかありません。

最後にオマケ。前の職場で後輩に分けてもらったサボテンと多肉。
鳴かず飛ばずだったのですが、こちらもちょっと大きくなってきたようです。
これからが楽しみ!

  

【撮影:2025/4  自宅】

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