京都府立植物園4月特集、第3回はお待たせしました!植物生態園の花です。
1回で全部載せようと思っていたのですが、結構多い。
そこで、今日は草本、明日は木本の花を載せることにします。
いつものように、写真、名前の順です。
最初はこちら。ご存知イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)
白い可憐な花ですが、花弁に見えているのは萼片。キンポウゲ科の花では一般的です。
こちらはイチリンソウのコーラス
わ~、沢山!いい季節に行きました。
お次、イチリンソウが出てきたら次はやっぱりこれでしょう。
お察しの通り、ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
写真では大きさが分かりにくいですが、イチリンソウより小さい花です。
白い萼片の幅も狭いですが、こちらも可愛い花。
葉の根元から二輪花茎が伸びて咲くのでニリンソウ。三輪の花も結構あります。
時間差で咲くので、二輪ともいいタイミングで見るのは難しいです。
こちらはマイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)。
花ではなく、葉がツルが舞う姿に似ていることから名付けられました。
京都府立植物園では少しだけ咲いていましたが、六甲高山植物園の群生は圧巻です。
お次は何でしょう。十字の花を見るとアブラナ科であることが分かります。
名前はコンロンソウ(アブラナ科タネツケバナ属)、高さは30~50㎝くらいあります。
確かに巨大タネツケバナといった風情です。
お次はイカリソウ(メギ科イカリソウ属)の白花です。
草に囲まれて遠くに咲いていたので、こんな写真でごめんなさい。
こちらもイカリソウ。色違いですね。なかなかお洒落な色合いです。
続いては、初回にも載せたこちらです。生態園で咲く花は、よりしっとり美人さん。
あっちもこっちも見られたシャガ(アヤメ科アヤメ属)ですね。
ちなみに大昔に中国から入ってきたのですが、三倍体で種を付けないのにどうしてこんなに広がったのか。
ヒガンバナとともに、謎です。
今年も雪見大福、もといユキモチソウ(サトイモ科テンナンショウ属)が見られました!
ちなみにテンナンショウ属の花は独特の形をしています。
「餅」をくるみ、上に伸びるパーツは花弁ではなく苞で、仏炎苞と呼ばれます。
それでは花はいずこに?
実はユキモチソウには肉穂花序があり、白い部分は花の上に付く付属体なんだそう。
この白さで虫(ハエなど)を寄せるそうです。
お次は黄色い花です。
エビネですね。最初キエビネと思ったのですが、少し黄色味が足らないような・・・
エビネにも色々な品種があって分からないので、とりあえずエビネ(ラン科エビネ属)
自生のエビネは無秩序な園芸採集の結果、絶滅の危機に瀕しているそうです。
お次はこちらをどうぞ。
見事に鮮やかな黄色のこの花は、ヤマブキソウ(ケシ科ヤマブキソウ属)
花がヤマブキに似ていることから付けられたそうですが、よく見ると花弁の数が4枚。
ヤマブキはバラ科木本で、バラ科の多くは五弁花ですが、こちらはケシ科。
よく似た黄色のケシ科の花クサノオウも四弁花です。
お次は湿地ゾーンで見つけた黄色い花の群れ。
こちらはエンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)
リュウキンカに似ていますが、花が小さいです。
漢字で書くと「猿猴草」。
ツルが伸びて広がる様子をサルが手を伸ばす様に例えてつけられた名前だそうです。
いつも思いますが、想像力が豊かですね・・・
草本最後は、唯一青系の花のこちらです。
わーい、大好きなホタルカズラ(ムラサキ科ムラサキ属)が沢山咲いていました!
目に鮮やかな蛍光色のような青紫です。
こちらはたまに自生の花を見かけることもあります。
おや?
あなたはだあれ? 写真が悪いのでGL先生に聞いても教えてくれません。
気になる~
ということで、本日は草本の花11種類をご紹介しました。
明日は木本です。
【撮影:2025/4 京都府立植物園】