なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

花に集う蝶たち~比叡山周遊2024/8中旬(5)

2024-08-27 05:27:55 | 自然

今日はタイトル通り、ガーデンミュージアム比叡の花に集う蝶の様子です。
地上では暑すぎるのか木陰で休むチョウの姿をよく見かけます。
ところが、比叡山の山頂にあるこの花の楽園には蜜をたっぷり出す花が沢山!
当然のことながら、蜜や花粉を求める虫たちの楽園にもなっているようでした。
そんなチョウたちの姿、すこしだけご覧ください。


フロックスに来たアゲハチョウ


フロックスにはアゲハチョウが沢山来ていました。


ヤナギハナガサにアゲハチョウも絵になりますね~


チトニアの蜜を吸うツマグロヒョウモン


ジニアとツマグロヒョウモン


キク科の花とツマグロヒョウモン
この花、ちょっとオオハンゴンソウに似ていますが、頭花の色が違います。
ルドベキアの仲間ということで。


ヒマワリの蜜を吸うツマグロヒョウモン


フウロソウの仲間の蜜を吸うモンシロチョウ
この花は大人気で、結構チョウが来ていました。


フウロソウの仲間の蜜を吸うチャバネセセリ


ルドベキア・タカオの蜜を吸うツマグロヒョウモン


ルドベキア属の蜜を吸っているチョウは・・・


ジャノメチョウでした!

ということで、珍しいチョウはいなかったものの、多くのチョウを見ることができました。
ここまで3回にわたってご覧いただき、「素敵な場所だけれど、園芸種ばかりなのね」
と思われたことでしょう。
いえいえ、そんなことはありません。
明日は、こちらで見たなつみかん好みの植物をまとめてご紹介しますね~

【撮影:2024/8/15  ガーデンミュージアム比叡】

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の庭からローズガーデンへ~比叡山周遊2024/8中旬(4)

2024-08-26 05:35:29 | 植物

ガーデンミュージアム比叡の続きです。
昨日は全体の様子をお知らせしないままに記事を載せてしまったので、よかったらマップをご覧ください。

涼風を楽しみながら先に進みます。


円錐状の花が沢山咲いています。
一見カシワバアジサイのようですが、葉の形が違います。


そしてこのアジサイを見ながら少し進むとお洒落な門が見えてきます。

ジヴェルニーのモネの庭(1902年 モネ)

門の左側にも絵が。

ヴェトゥイユの画家の庭(1880年 モネ)

中に入ると、そこは花のトンネル。
この暑さの中で、色々な花が咲き誇っていました。
さあ、その花たちを順にご覧くださいませ。



ジニア


パラソルのようなフロックス

  
ダリアが色々

  
あれ、右の花だけサボンソウですね。

花のトンネルの左手にあった絵画、熱心にカップルが写真を撮っています。
どんな絵なのかな~


お~リアル!
と思ったら、なんと鏡でした(笑)
こちらは本当の絵ですね。


アイリス(1900年 モネ)

奥の方に沢山見えている白い花は何でしょう、


純白のフロックスでした。
綺麗です。
そして夏と言えばの花も。


おしゃれなえんじ色のヒマワリ。ムーランルージュでしょうか。
バックはショップの壁ですが、こちらも可愛いですね。



こういうところに生えていると、ヤイトバナもお洒落に見えます。
そして、ショップ前のベンチで一休み。
そこからはこんな風に絵画風に庭が見えます。
(本当の絵画も並んでいますが)


ここから琵琶湖が一望できるローズガーデンに移動します。
右手にカフェ、左側に琵琶湖が見えます。


朝は曇っていたのに、このころには完全に夏空。


琵琶湖の最南端部分が見えています。市街地は大津市ですね。



セーヌ川の舟遊び(1875年 ルノワール)


バラ

  

  

この辺りになると、次から次へと名画が現れます。
涼しいからでしょうか。まだバラも沢山咲いていました。


さらに奥に行くと、まだまだ名画が登場。

じょうろを持つ少女(1876年 ルノワール)


昼食(1876 モネ)


バラ園、プティ=ジャンヌヴィリエの庭(1886 カイユボット)



こちらのクレオメは綺麗でしたね~
普通のお花でも、後ろに絵画があるだけですごく雰囲気がよく、オシャレになりますね!
正直、ガッツリ絵画好きというわけではないのですが、すごく気に入りました。

少し暑くなってきたので、カフェであるものを購入。

琵琶湖と絵画を眺めながらいただきましたよ~

琵琶湖をイメージしたブルーのソフトクリームです。
先がうまく波っぽくなっていて、感心しました。
(私が一口なめた後ではありません・・笑)

ということで、絵と花のコラボはこの2回ということで、明日は違う視点からご紹介しますね。

【撮影:2024/8/15  ガーデンミュージアム比叡】

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お花畑に溶け込む印象派絵画~比叡山周遊2024/8中旬(3)

2024-08-25 05:40:11 | 植物

延暦寺で歴史に浸った後、山頂近くにあるガーデンミュージアム比叡を訪れました。
ガーデンミュージアム比叡とは何ぞや?
その名の通り、比叡山にある庭園美術館です。
といっても、なんのこっちゃ?ですよね。
例によって、ホームページから説明を引用しますね~


心を癒やしてくれる空に近い庭園美術館

眼下にびわ湖・京都を望む「ガーデンミュージアム比叡」。標高840mの山上に位置するこの庭園には、モネをはじめ、ルノワールやセザンヌ、ゴッホが夢見た自然の風景が再現されています。咲き誇る花々に囲まれた、印象派画家たちの美しい作品。自然を歌いあげるように描かれたその色彩は、私たちの心を不思議と癒してくれます。空に近いこの庭園で、ゆったりと心地よい時間をお過ごしください。
(ガーデンミュージアム比叡HPより)



無造作に咲く花たちに印象派の絵画が溶け込み、理屈抜きで癒されます。
しかも標高が高いので、気温は30℃を切りとても過ごしやすいです。
ここでは難しい蘊蓄は不要、私が見た光景をどうぞ追体験してくださいませ。


庭の女たち(1866 モネ)
入ってすぐのところにありました。




ヒマワリは満開


ルドベキア・タカオはもっと沢山咲いていました。



ちょっとした隙間にも花が

ジニア


ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(1877 ルノワール)


クレオメ


田舎のダンス(1877 ルノワール)


チュイルリー公園の音楽会(1862 マネ)


モネの睡蓮を模した池です。


ポンデリング、じゃなくてポンテデリアが満開

       
睡蓮は午後なのでほぼ閉じていましたが、少しだけ咲いていた花も。


睡蓮(1907 モネ)


アスターの仲間ですね


モネの睡蓮の池。緑の橋から眺めます。


暑さのせいでしょうか、もうカツラがカラメルのような甘い匂いを振りまいていました。


園路を奥に行くと、右手には・・・


庭の女たち(ルノワール)


小さいヒマワリのような花


オイランソウ


園芸種ですが、まるで自然のお花畑のようです。




散歩道、日傘の女(1875  モネ)
パラソルが横に置いてあります。
私の近くにいたカップルの女性が彼氏に促されて、絵と同じポーズをとっていました。









草原の坂道(ルノワール)






バーベナ・ハスタータ


ポプラと草原の散歩道(モネ)


随所に遊び心が


展望所からの光景

続きます。

【撮影:2024/8/15  ガーデンミュージアム比叡】





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

延暦寺、西塔から横川へ~比叡山周遊2024/8中旬(2)

2024-08-24 06:15:24 | お出かけ

延暦寺の続きです。
根本中堂のある東塔地区から西塔地区までは北に約1km。車で移動するとすぐに到着です。

ここは第二世天台座主寂光大師円澄によって開かれ、釈迦堂やにない堂などのお堂があります。
延暦寺を訪れる人の中で、西塔まで足を延ばす人はそれほど多くないのでしょうか。
私が訪れたときは、数人しか歩いている人がおらず、ゆっくりと拝観することができました。
(ちなみに、東塔の方はほぼ駐車場が満車でした。)

印象的なにない堂。
修行の場であり、行ったときも勤行の声が外まで響いて、荘厳な雰囲気でした。


ここから石段を下りると、釈迦堂です。
まずは手を清めますが、ここの水は登山者の水補給処にもなっていました。


釈迦堂(重要文化財)です。
こちらは、元三井寺の金堂でしたが、秀吉が文禄4年(1595年)にこの地に移築したそうです。
屋根の反りが美しいですね。


この他、鐘楼も重文だそうですが、石段の上だったので諦めました。
さっき下りた石段を上ります。
あれ?あまりしんどくないのは日々京都駅の階段を上ってるから?


突き当りに見えているのは、先ほど見たにない堂。
読経は続いています。

戻り道、イロハモミジのトンネルをくぐります。
とにかく緑が綺麗で、木陰は涼しいです。


行きは気づかなかった鳥居。弁天様をお祀りしているようでした。


ここから3か所目の横川地区に移動します。車で10分ほどかかります。
本当に広いです。

横川は第三世天台座主慈覚大師円仁によって開かれた地です。
歩き始めてすぐに池がありました。
何やら水生植物が生えているようです。どうしてもそちらが気になる私です・・・


植物の写真を撮りたかったのですが、池のそばには近づけず望遠ではこれが限界。


葉の感じから、ヘラオモダカでしょうか。何気に群生していて嬉しいです。
でもここは植物園ではなく、神仏がおわします地。
この池は龍が池、池の中央のお堂には、弁天さま、龍神さまが祀られていました。

目を右に移すと、朱塗りの特徴的なお堂が目に飛び込んできます。
これこそ横川の本堂、横川中堂です。


舞台造りで、遣唐使船を模して造られたと言われているそうです。
現在の建物は、昭和46年(1971年)に再興されたものです。

横の石段を上っていきます。


正面から見ると、全体がこんな造りになっているとは分かりません。
お参りし、御朱印をいただいてお堂をあとにしました。


ところで、こんな絵が描かれたお札をご覧になったことありますか?
            

こちら角大師さまの魔よけの護符に書かれている鬼の絵で、元三大師堂で受けることができます。
(この画像は説明板に書かれた絵をトリミングしたものです。)
元三大師堂は、横川中堂から徒歩3分の場所にあります。
途中、朱塗りの鐘楼を眺めながら、山の中を歩いていくと、


すぐに到着です。


元三大師良源は第18代天台座主であり、比叡山中興の祖と仰がれています。
「大師は横川の地に住し、優れた法力をもって種々の霊験を現わされ、仏法を守護し、
多くの人々を救い守り導かれた。
今日なお(中略)「厄除け大師」「角大師」として信仰を集めている。」
(元三大師堂説明版より抜粋)
ということで、あのお札が今でも厄除けとして人々に求められているということのようでした。
確かにこの護符が貼られているおうちを見たことがあるように思います。
なお、元三大師はおみくじの元祖としても知られているそうです。
私ですか?
護符もおみくじも、ちょっとこわい気がしたので、今回は遠慮しておきました。



ここからは先ほどとは違う裏手の方から駐車場に戻ることができます。
ここからも横川中堂が綺麗に見えます。


ミゾホオズキが咲いていました。


こちらはカンアオイの仲間でしょうか。
  

少しの植物でも見つけると嬉しくなります。

ということで、延暦寺の3エリアをほぼ一通りお参りすることができました。
この他にも、延暦寺で修行し、それぞれの宗派を興した名僧たちゆかりの地も多くあるようでした。
(法然上人、親鸞上人、日蓮上人、みなそうです。)
すべてのお堂や遺構など見て行けば、とても一日では足りなさそうです。
東海自然歩道を歩きながら、参拝するのもいいだろうなと思いました。

ここからは一転、華やかに咲く花を見に、ガーデンミュージアム比叡に移動です。
途中の比叡峰道レストランで比叡そばを頂き腹ごしらえも上々。
琵琶湖の景色を眺めながら、向かいました。


ということで、明日からはガーデンミュージアム比叡でみた花たちをお届けします。

【撮影:2024/8/15  比叡山延暦寺】

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涼風吹く延暦寺(東塔地区)~比叡山周遊2024/8中旬(1)

2024-08-23 05:04:48 | お出かけ

普段人が多いお盆はあまりお出かけしないのですが、今年は6連休、しかも酷暑。
ちょっとでも涼しいところへと、比叡山ワンデイトリップを思い立ちました。
前に電車とケーブルカーを乗り継いで行ったことがありますが、この暑さです。
道に迷う名人(迷人)なのでちょっと不安でしたが、一人で車で出かけました。
きちんとナビを設定したのに何度か道に迷ったのはさておいて、予定通り開門と同時に延暦寺に到着。

そう、比叡山といえば延暦寺。
天台宗の総本山であると同時に、日本仏教の母山と呼ばれる延暦寺に行かずして比叡山は語れません。
とはいえ、延暦寺について語っていてはまたブログの文字数オーバーになってしまうので、ここは簡潔に。
京都府のホームページからお借りした内容をほぼそのまま転記します。
(ちなみに、延暦寺の寺域は非常に広く、滋賀県大津市と京都府左京区にまたがっています。)
興味のある方は延暦寺のHPなどで、ない方は読み飛ばしてくださいね~


延暦寺は、延暦7年(788年)、比叡山に伝教大師最澄が一乗止観院(現在の根本中堂)を建立して以来1,200年余りにわたって日本仏教を育んできた。
西に京の都、東に琵琶湖を望む幽幻の地にあり、平安京の鬼門(北東)を守る鎮護国家の道場であった。
天台密教の拠点として平安時代以後、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など多くの高僧たちを輩出し、今なお修行道場として厳粛な雰囲気に満ちている。

僧兵の拠点としても有名であるが、戦国時代には織田信長による焼き討ちにあった。
史跡に指定されている境内は広大で、根本中堂(国宝)、大講堂(重要文化財)の他、美術工芸品を含めて10にのぼる国宝、50以上の重要文化財を有する。(京都府ホームページより)



ちなみに、敷地面積は全体で1700ヘクタール、実に東京ドーム約370個分です(なつみかん調べ)。

この広い敷地には、東塔、西塔、横川の3つのエリアがあります。
その中でも根本中堂のある東塔エリアは、延暦寺創建の地でもあり、ここは外せません。
私もまず東塔エリアから参拝を開始しました。

まず目に入ったのはこちらの碑。


伝教大師最澄の「一隅を照らす」というお言葉の碑。その気持ちを持って生きたいものです。
(こちらも詳しく知りたい人は自分で調べてくださいね~)

続いて大講堂に向かいます。
こちらのご本尊は大日如来、手を合わせ御朱印をいただきました。

ちなみに、諸堂にはそれぞれの御朱印があり、ついついこの後もお参りのたび頂いてしまいました。
有難いのは有難いのですが、結構な物入りで・・・

隣にあったのが鐘楼です。鮮やかな朱塗りです。


杉苔を眺めながら・・・


この階段を下りて、創建時からのお堂である、根本中堂に向かいます。
ここに限らず、山の中のお寺だけあって、石段の多いこと多いこと。


下りたところに根本中堂の碑が。


ここからさらに緩やかにおりていくと、ようやく根本中堂が・・・なんですが。


え、ここ? 工事現場じゃないの?
いえいえ、本当にこちらが根本中堂でした。
現在のお堂は江戸初期、家光公の命により寛永19年(1642年)に建てられたもので、国宝です。
根本中堂は平成28年(2016年)から改修工事を行っており、令和9年(2027年)竣工予定だそうです。
お堂内は拝観でき、有名な1200年間消えたことのない「不滅の法灯」も見ることができます。
お堂は当然撮影禁止なのですが、なんと工事現場を見学する通路が設けられそこは撮影可
何枚か撮ってきたので、ご覧ください。

分かりにくいですが、屋根はさわらで、一枚一枚の板を重ねて葺いているそうです。
  

  

    

拝観を終え、今度は阿弥陀堂と東塔へ向かいます。
あの石段は避け、横のスロープをゆるゆると。
そしてさらに急な石段を上るとそこが阿弥陀堂です。


先祖回向の道場だそうで、ご本尊は阿弥陀如来。昭和12年(1937年)の建立です。
お堂の前の水琴窟でしばし癒されました。


横には東塔(法華総持院東塔)。昭和55年(1980年)に再興された新しい塔です。
当時、鮮やかな朱塗りの塔がTVで報道されていたのを覚えていますが、今はしっくり落ち着いた風情。


マツカゼソウが足元に咲いていました。


ここからまたスロープを下りて、次はお隣の戒壇院へ。
途中、朱塗りの鐘楼がいい雰囲気です。


ほどなく戒壇院に着きました。
ちなみにこちらも正面にはきつい石段がありますが、阿弥陀堂から下りてくるとすっと入れます。
朱塗りのお堂とイロハモミジがいいコラボ。


あまりに綺麗なのでついついもう一枚。


ふぅ。これでようやく東塔地区の諸堂を見ることができました。
実はもう一か所、見ていない場所があります。
この石段の上に、延暦寺の門にあたる文殊楼があるのですが、とても上ることができませんでした。


次は西塔地区に向かうことにしました。
山内には東海自然歩道があり、歩いていくこともできるのですが、時間の関係でパス。
少しだけ歩いてみたところで見つけたこちらの花。


ノリウツギにしては、ちょっと雰囲気が違いますね。
もう花は終わっていたようですが。
少し引いて見たらお分かりでしょうか。


はい、こちらツルアジサイです。
見上げるとこんな感じで、2本の杉の巨木を覆いつくさんばかりに伸びていました。


自然歩道を歩いたら、それなりに植物にも出会えたかもしれませんね。
ちょっと残念ですが、またの機会ということで。

ということで、明日は西塔地区のご紹介です。

【撮影:2024/8/15  比叡山延暦寺】





コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする