甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

安定志向

2011-06-13 01:28:55 | Weblog
もう半年になるんですね。
去年の10月にスタートしてから、ずっと大好きだし、いい番組だなぁと思っているし、3組がうらやましく思うことすらある、333(トリオさん)。
でも最近…最近の番組の雰囲気があまり好きではない。
特に、今回の放送はそう思った。なんだかすごく嫌でした。
ここから、本当に私の個人的な感想になってしまいますので、嫌な方は引き返していただけるとありがたいです…。



今回の放送で一番嫌だったところは、「イベントの裏側見せちゃいます!」とか言って、金銭が絡むリアルな話を電波に乗せたところでした。
これ…テレビで放送するべきことなのでしょうか…。
そして、厳しい現実を見せて、ファンに買わせようとするところが、なんだかとても嫌です。
この前のTシャツの時も思ったのですが、「3組の今後がかかってるんだよ!!」「あなたが頑張らないと番組終わるよ!」と、なんだか弱み握られて、脅されるような感覚を覚えたんです。
これは私の個人的な考えなのですが、そんな大きなことやらなくていいんだよなぁ。
そんな大きなことやらなくていい。
失敗するリスクを抱えてまで、別に大きな企画やらなくていい。
その代わり、細く長く続いてくれれば、と思ってしまうのです。
でも、こんな考え、一般的ではないんだろうなぁ。
ちょっと危険でも、前に進んで、どんどん番組が大きくなっていって、そして早く3組がもっとメジャーになっていってほしい。
普通そう考えるのが多くのファンの方々であり、そうしたいと思うのが芸人さんたちなのかなぁ。


考えてみれば、私はそもそもこの番組のメンタリティに合っていなかったのかもしれません。
第3回目の放送の、熱海ロケ。
ジューシーズとパンサーが、アポなし突撃で、ゼロ円で食事をさせてくれるところと、温泉に入れてくれるところを探していたロケ。
そこで、最後に2組が語っていたことが忘れられないんです。
彼らは、現地の宿の人たちにあんなに怒られ、大変なロケだったにも関わらず、出られなかったジャンポケの方が悲惨だと言ったんです。
それに私はびっくりしたし、今でも忘れられないくらい印象に残っています。
私だったら絶対にそんなことは思わないなって。
宿の人達にこっぴどく怒られまくるくらいなら、劇場でいつものように出番があるほうがいいのではないかなって。
そこまでして、テレビに出るほうがいいのかって。
もちろん私は芸人ではありませんので、「もし私だったら」とか考える方がおかしいのですが(笑)、この頃から、そもそも私はこの番組のメンタリティについていけてなかったんだなぁ、と思ってしまいまして。

就職活動をしていると、いろいろな企業に出会います。
事業内容も、規模も、創業・設立から何年かもバラバラ。
しかし多くの企業に求められているキーワードって、共通しているんですよね。
「向上心」とか、
「変化を恐れない」とか、
「常にチャレンジし続ける」とか……。
そんなの、私そんなのいらないなぁ……。
別に出世したくないしお給料上がらなくてもいい。変化は怖いからずっと安定している方がいい。失敗するのは嫌だから常にチャレンジし続けようなんて思わない。
……こんな人を受け入れてくれる会社などあるのでしょうか(笑)
今まで私は、一番好きな方々に対して、ちょっともどかしかったり、憤る時もあったんです。
本当に売れたいと思っているのかなぁとか、もっと売れたいっていう気持ちを出してほしいとか……。
しかし私は、人のことを言っていられる状況ではなかったみたいですね。
自分のことは棚に上げて、人に向上心を持てなんて、言えませんよね。
例え、今後彼らがこのようなレギュラー番組をいただける機会があったとしても、ちょっと無謀だったりひりついたりするような企画であれば、おそらく私は、今回のようにぶつくさと文句を言うのでしょう(苦笑)
前から、芸人さんにとって、売れるとは一概にいいこととは言えないと言ってきました。
それはもちろん、芸人さんをとりまく状況の変化には善し悪しがある、ということを言いたかったのですが、
私の安定志向に合わなくなってしまうから、ということもあるかもしれない気がしてきました。
別に売れなくていいなんて思ってしまうのは、芸人ファンとしてあるまじき考え方なのでしょうか。
……ただそもそも、安定志向の人が芸人ファンだという、その時点でおかしな状況なのかもしれませんね(笑)

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