甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「さよなら、絶景雑技団」 2019本公演 (19/3/22)

2019-03-22 23:00:00 | ライブ感想♪
***
『さよなら、絶景雑技団』 2019本公演
2019/3/22 19:00~ @三越劇場
出演:ピース又吉、グランジ五明、しずる池田・村上、ライス田所・関町
   サルゴリラ児玉・赤羽、囲碁将棋根建、ゆったり感中村
   パンサー向井、井下好井好井、スパイク小川
***


「さよなら、絶景雑技団」2019年の本公演3公演、本当にお疲れ様でした。
私は今回、初日の3/22しか行けませんでしたが、時間が許すなら毎日行きたかった。
そう思うほどの、思い入れのある特別なライブです。
素敵な時間をありがとうございました。

ちなみに、参考程度に…というか参考にもならないかもしれませんが、私が書いた以前の絶景の記事を貼っておきます。

「New又吉の誕生や!」  6月6日  さよなら絶景雑技団
「NewNew又吉の誕生や!」 1月4日 さよなら、絶景雑技団~追加公演~

今読んでみても思い出せないコントもたくさんあるけれど(笑)、それでも、雑でも、ちゃんと書いておいてよかった。
2017年も本当に楽しかったのですが、感想書けていなかったのが心残りでしかたがないです…。
というわけで、今回はちゃんと感想書きたいと思います。
ちゃんとと言っても、詳しくコントの内容に触れるわけではなく、全体の印象のみ。
ちなみに、私が見た公演は、ライブの後に会見もあり、さらにレポもアップされていたので、貼っておきます。
(さらに余談ですが、今まで「よしもとニュースセンター」と言っていたサイトが、「ラフアンドピースマガジン」というサイトになったようですね)

ピース又吉 主催のコントライブ「さよなら、絶景雑技団」10年目の開催にしずる村上「又吉さん、もっと偉そうにしてほしい」


「絶景雑技団」というライブについて

今回の会場は、三越劇場。
初めて行ったんだけど、あまりの豪華さにちょっと引いてしまうほどだった。
オペラ見に来たのかな?みたいな会場の雰囲気で、「こんなところでやっていいの!?」と(笑)。
でもね、なんだろう、客席の感じ、広さとか天井の高さとかは、浅草を思い出す感じだったんだよね。
この、絶景雑技団が始まったのって、2009年で。
浅草の5656会館で、AGEAGE絶頂期のメンバーが集まって。
そのころから素晴らしいユニットコントやってたけど、まだ「一部のマニアのみぞ知る」みたいな感じだったと思うんだ。
それが10年経って、今回の2019年で、また新たに、ここから始まるんだなあって思った。
チケット代は6000円に跳ね上がり、
壮麗な雰囲気の劇場で、
見にいらっしゃっている関係者の皆さんもあまりに豪華。
(あいみょんがツイートしていたのはさすがにひっくり返りました)
でも、ここには確かに浅草のあの10年前の空気が流れてるんだなあって。
それだけでももう胸がいっぱいでした。
もちろん、この大幅な環境の変化は、又吉さんがもたらしてくれたもの。だからその点の感謝は当然ある。
けれど、その一方で、彼らは10年前から、最先端のコントをやっていたんだぞって。
又吉さんは当時から、彼らに目をかけてくれていたんだぞって。
そう誇らしくなる気持ちもあったのでした。

メタ的なオープニングコントが始まり、
全員集合して、全員が一列に並んで、
それぞれが「おー!!!」とか「わー!!!」とか絶叫してから、
『さよなら、絶景雑技団!!!』
暗転して、ナンバガの「疾風鋭くなって」が流れて、オープニング映像が始まるの。
ずっと、ずっと変えないでいてくれるこの流れ、胸が熱くなる。
変化の激しい世の中で、「変わらない」ということが、どれだけ貴重なことか。「あの時と同じだ」ということが、どれだけエモーショナルだということか。
又吉さんはきっと、本当によくわかってくれてるし、その世界観を大切にしてくれている。
だからこそ大好きだし、信頼しています。


本公演での「テーマ」

絶景雑技団では、ユニットコントが何本も披露され、その一つ一つは独立している。
けれども、毎公演、その公演を貫くテーマのようなものがあると思うんです。
それは明示されているわけではないから、一観客である私が勝手に思っているだけなのだけれども。
絶景雑技団のこれまでのテーマ、
09年は「自分の殻を破る又吉」
11年は「芸人をやめる後輩へのエール」
17年は「離れてもなお大きい綾部の存在」
そして今年、2019年度版の本公演は、「向井慧の異常なまでのラジオへの愛情」といったところでしょうか。

パンサーは、「出待ち率ナンバーワン芸人!」などという、良くも悪くも強烈なフレーズで推され始め、メディアに取り上げられるようになり、
圧倒的に女性人気が高まり、華やかな世界の仲間入りをした。
しかし向井さんの根底にあるのは、ラジオばかり聞いて、純粋にお笑いに憧れていた少年時代の自分。
本公演の中でも言っていたけれど、彼が大事にしたいのは、ラジオを通した一対一のコミュニケーション。
結局彼は純粋に「お笑いが好きだ」という気持ちだけでここまで成り上がってきた人で、
又吉さんもその胆力をわかっているから、今回の本公演で彼にメインを張らせたのではないかな、などと思ったり。
そういえば、2017年の絶景雑技団では、オープニング映像でそれぞれのメンバーが「絶景」だと思う写真を紹介していくというものだったんですけれども、
向井さんの写真は「深夜のラジオブース」だった。
ああ、ぶれないなあ。
あんな紹介されて世に出た人なのに、自分の一番大切なものは絶対に手放さなかったんだなあ。
本当にぶれない人だし、そのぶれなさをきっと又吉さんも面白がっている。
ある種、一つのサクセスストーリー。夢のある世界だ。
そんな彼の愛情は、見方を変えれば一種の狂気のようで、
その狂気の部分を切り取り、ラジオが好きすぎるあまり狂気に呑み込まれていく様子を描いていったのかななんて思ったのでした。


先輩としての又吉さんと、一人一人の個性について
一人一人の個性を見極めて、的確なポジションを与えてくれる又吉さん。
関町さんには、高度な演技力が要求されるネタを当ててくださってありがとうございました。
「絶景日本語講座」というコント。
『そうなんだ』という、たったこの一言が、シチュエーションによって全く違う意味合いを帯びてくる。
その表情、口調、言い方のテンポ。あらゆる細かい表現ができないといけない役を関町さんにやらせてくださったことに大感謝です。
中盤みんなが暴れるネタでは、一人一人の個性を理解して声をかける。
小川ちゃんの篠原涼子は最高すぎて笑いながら泣きました(笑)
そしてやっぱり児玉智洋はすごい。あの人の「主人公力」はなんなのか。
観客みんなが彼に引き付けられてしまい、彼を応援したくなってしまう、あのパワーはなんなのか。
又吉さんもそれを存分に理解して彼を主役に置いている。
あの人はもはや、脇役ができないんじゃないか。脇役に置いておいても主役をやらせたくなってしまうから。
しかしそれが何よりの彼の魅力だ。



又吉さんの芸歴20周年という大切な時に、絶景雑技団を開催してくださって、
そしてライスをコンビで呼んでくださって、本当にあらためて感謝です。
最先端を走り続ける又吉さんの挑戦を、ぜひこれからも見させてください。
また来年も、本公演があったらいいな。


又吉直樹「中学生の時から活躍して…」イチロー引退(日刊スポーツ)

又吉、自由な笑い届ける コントライブ「絶景雑技団」開幕(東京中日スポーツ)

ピース・又吉直樹「綾部さんはアメリカで活動しているので…」 相方からの刺激が原動力?(AbemaTIMES)


ハナコ・リクエストライブ このハナコがすごい! (19/1/25)

2019-01-25 23:30:00 | ライブ感想♪
***

『このハナコがすごい!』
2019/1/25(金) 19:00~ @駅前劇場
MC:ライス田所
1.休憩室(ジャングルポケット太田リクエスト)
2.家カフェ(ラブレターズ塚本リクエスト)
3.天空龍(うしろシティ金子リクエスト)
4.爆弾処理班(ザブングル加藤リクエスト)
5.三者面談(シソンヌじろうリクエスト

***


遅くなってしまいましたが、1月最後の金曜日は「このハナコがすごい!」に行ってきました。
ハナコのネタが好きなゲストが、自分の見たいネタをリクエスト。
田所さんはMCだったのですが、ネタ後のトークで色々な話をしてくれ、端々から田所さんのコント観も聞くことができる、大変贅沢なライブでした。
ハナコは公式YouTubeチャンネルを持っているので、公式にアップされているネタはリンクを貼ろうと思います。
本当、最近こうやって芸人さんがネタを上げるのが当たり前の流れになってきてますよね。
アップしてくれていると、ライブ後に改めてそのネタを見て、余韻を楽しめるので本当に感謝です。

太田さんのリクエストは休憩室。
出てくるなり、ハナコのすごさを熱弁する太田さん。やっぱり、同じトリオとしてネタを見てしまうと。
太田「ハナコはね、雑魚キャラの使い方が上手い!!」(笑)
こうしてライブ開始早々に菊田さんがいじられる流れになり、それは最後まで続いたのでした(笑)
太田さんは、菊田さんとか、おたけさんみたいな、ポンコツの芸人さん達を船に乗せて海へ行かせ、太平洋の真ん中で爆発させたいそうです(笑)
太田さんが初めてハナコを見た時、なんだかそのコミカルな風貌から、パワー系のネタをやるんじゃないかと思っていたとのこと。
しかしストーリーがしっかりと精密に練られているところに衝撃を受けたそう。発想についても絶賛。
田所さんが、逆にハナコにもっとこうしたほうがいいんじゃないかっていうところある?と聞くと、「秋山くんがあまりにも上手すぎて逆に違和感」という意見が。
それを聞いて田所さんが「ああすごくわかる!」と勢いよく同意してたのが印象的だったなあ。
太田「普通ツッコミ役でも、もっと自分を出したがると思うんですよ。東京03の飯塚さんみたいに!」(笑)
田所「そう。プレイヤーに徹してるんだよね」
結果、太田さんは「秋山君は逆にサイコパスに見える」とまで言い出していた(笑)


2本目。ラブレターズ塚本さんのリクエストのネタは、「家カフェ」


塚本さんがこのネタを選んだ理由は、1個もボケていないというところだそう。
ただただ、本当にありそうな「家カフェ」というコンセプトカフェの様子を見せているだけなのに、笑いが起きるすごさ。
田所さんも、
「普通だったら間を取るのって怖いだろうと思うし、他の芸人のネタを見ていても、『ちょっと笑いが起きない時間が長いな~』とか思ってしまう。
 けれどハナコにはそれを感じさせられない。それほどの演技力があるのだと思う、普通にドラマ見ているみたい」
と手放しでほめていたのが印象的。
田所さんは自分がネタを書くときも、お客さんがどれくらいの間まで耐えられるかを考えているんだろうなぁ。
田所さんから、「ネタを書いている時もう一人欲しいな~」って思うことない?と聞かれ、「わかります~」となる塚本さん。
例えばこのネタの設定を思いついたとしても、2人じゃできない。
もし、お父さん役の人がお母さんもやるとか、一回袖にはけてヅラをかぶり直して…っていうワンクッション置かなきゃいけないよねと。
逆にハナコは、「このネタ2人でできちゃったなあ」と思うこともある。そうなると、無理矢理菊田さんの役をぶっ刺してネタを作るそう(笑)
田所さんは、トリオの人が逆のことを思うこともあるということに興味深い様子でした。


うしろシティ金子さんのリクエストのネタは、

金子さんのリクエストは天空龍。オタク役の2人がリアリティがすごい、と。
金子「岡部なんて裸足だもん、公園の設定でしょ?(笑)でもそれくらいの熱量があるやつなんだなって」
オタクをテーマにしたネタをやる人はたくさんいるけれど、誇張しすぎていると気持ちが引いちゃうと言う金子さん。
そして金子さんは、この秋山さんのキャラは、さっき家カフェにいた秋山少年と同じでしょ?家カフェを出て歩いたらこの光景に出会ったんでしょ?と。
ハナコのコントは、全部同じ町で起こっていることのように見える、だからこの町のマップを作ったら面白いんじゃないかと。
面白いアイデアだなあと思ったし、それは何より、コントのキャラクターを愛情深く育てている金子さんだからの視点ですよね。
キャラがそのネタだけで成立しているのではなくて、その人生がずっと続いて行くような感覚になります。
最近なかなかうしろシティ見に行けてませんが、こういうところ本当好きです。

岡部さんは天空龍のネタが一番好き。
ライブがある日に3人のLINEで、今日何をやろうか?というときに、とりあえず一回「天空龍」と送ってみるそうです(笑)。
ライブの雰囲気や、以前やったスパンなどを考えて、いいかどうか判断するのは秋山さん。
秋山さんが「やろうか」というと喜ぶ岡部さん(笑)
菊田「俺もこのネタ好きなんですよ!」
田所「一番?」
菊田「いや、一番は違うネタなんですけど…」
金子「一番でいいだろ!お前は岡部の言うことに全部ハイって言っとけ!!」(笑)
田所さんは、岡部さんの「好きなネタをやりたがる」という様子に新鮮に驚いている様子。自分達の場合は、例えばランキングされるライブとかだったら、強いネタをやって勝たなきゃいけない、とか考えていたから、
このネタが好きだからやりたいみたいな気持ちでネタを選んだことはないと言っていました。


4本目のコント、爆弾処理班をリクエストした加藤さんは、ネタの話はそこそこに、金と女の話(笑)。
KOCの賞金はいつ入ったのか、振り込みか(笑)、それは何に使ったのか、などなど。
賞金は12月くらいにそれぞれの口座に3分割で振り込まれたそうです(笑)
パーッと服に40万円くらい使っちゃった菊田さんと、堅実な秋山さん岡部さん。
優勝してもあまり浮足立たず、お金もあまり使わないし女性とも遊ばない。そんな新世代感にびっくりする加藤さん。
岡部さん自身はお金は使いたくなかったけれど、彼女さんが急に高い買い物をねだってきたと(笑)。でも、「それが普通だよ!!」と言う田所さん、共感する加藤さん。
さらに加藤さんは、よく賞レースの優勝者が、賞金について聞かれているのもちょっと気になってしまうそう。
自分自身は優勝者じゃないのに、「1000万円の使い道は?」とか言われているのを見ると、
「いや!1000万ちゃうやろ!分けるから500万やろ!」と言いたくなってしまうらしい(笑)優しいね。
加藤さんに、それこそ田所さんの使い道はどうだったのか聞かれる。
田所さんは引越しした時に家具なども全部買い換えたので、結構使ってしまったと。
だから「賞金の使い道は?」みたいな質問に、全然面白い答えができない。
だけどウケるために変な使い方をしなきゃいけないのか?それもどうなんだ?という気持ちがあるのも本当のよう。

最後の5本目。シソンヌじろうさんのリクエストのネタは、三者面談。


じろうさん曰く、岡部さんが反対方向を向いているのがいいと。
もしこれが実際にある状況だったら、いくら変なことが起きてもお母さんと子供に大声で突っ込む先生はいない。
そこで一回外の方を向いているから、直接聞かせるわけではない。面白さがありつつもリアリティがある。
じろう「変な動きとか変なことを言ってるわけじゃない、シンプルな構成なのにここまでウケるんだよって。コントの教科書の1ページ目に載せたいコント」
ちなみに、じろうさんがその教科書に載せたいもう一つのコントは、しずるの銃のコントとのこと。あの、立てこもり犯を説得するやつですかね?
そして、じろうさんが言った時にすぐに何のコントだかわかった様子の田所さんに、ライスしずる大好き人間の私は、心の中で萌えを必死に抑えていました。

もともと岡部さんはシソンヌが好きで、芸人1年目の時に自腹でシソンヌのライブを見に行ったそう。
その時に岡部さんと一緒に行った芸人さんがいて、その方がじろうさんに「ナベプロで芸人やっています!今日見に行ってとても面白かったです!」というリプを送ったと。
普通だったらそんな人危ないのに(笑)、じろうさんは優しく
「ありがとう~、次から招待で通すから声かけてくれていいよ」という感じで言ってくれたそう。
岡部「だから俺たち、繋がるのに成功したファンみたいな…」
田所さんが「いやいや!それとは違うでしょ!!」と言いつつもめちゃめちゃ笑っていました(笑)
さらに、「笑けずり」という番組で、シソンヌがコントの講師をしていたこともあり、以前から親交があったという。
そこからじろうさんはかわいがっていて、ハナコが賞レースで優勝した時、それだけじゃなくてK-PROさんの小さなライブで優勝した時にすら、「おめでとう」と連絡をくれるということで。
田所さんはそれを聞いてびっくり。
「俺の知ってるじろうはそんな奴じゃないよ!本当にクズなんだから」(笑)

KOCの直前にもじろうさんは、「あとは運だよ。その場を楽しみな」と言ってくれて、それで心が軽くなった岡部さん。
優勝した後、なんて連絡が来ているかと思ってLINEを開いてみると、
じろうさんから何通もメッセージが出てきて、「OK!」「いけるぞ!」みたいに実況中継をしていたそう(笑)
田所さんは、「シソンヌとしては、チョコプラがライバルになってたっていうのも、(どちらを応援するか)難しいところはあったんじゃない?」と聞く。
じろうさんもそういう気持ちはあったけれど、途中からチョコプラがあんなにきれいに失速したら心置きなく応援できたそうです(笑)

最後に全員集合でエンディング。
楽屋に残っていた太田さん・塚本さん・金子さん・加藤さんは、それぞれコント談義に花を咲かせていたそうで、
「どこでネタ作ってる?」とか「もう制服のネタをやりたいと思ってもキツイ」みたいな話をしていたとのこと。
加藤「俺なんかもう44歳やで!」
田所「学生服着てきた時点で違う笑いになっちゃいますね」(笑)

ハナコのネタがそれをナチュラルに表現し、「ボケていないのに面白い」という状況を作るのが上手いからですよね。
そしてみんな、菊田さんにやいやい言いながらも(笑)、彼のプレイヤーとしての実力にケチをつける人は全然いなかった。
それがとても暖かくて、同じコント師としてリスペクトを感じている様子が伝わってきました。いい雰囲気だったなあ。
そして、田所さんのコント観を聞くことができて本当に幸せでした。
どうやってネタを作っているのか、全て知ることはできなくても、言葉の端々から考えを見せてくれるだけで幸せです。
素敵なライブを本当にありがとうございました!

ライスのシチサンLIVE ~5年ぶりに復活!クリスマスお呼ビンゴ~

2018-12-24 23:30:00 | ライブ感想♪
***

『ライスのシチサンLIVE ~5年ぶりに復活!クリスマスお呼ビンゴ~』
2018/12/24 19:00~ @幕張イオンモール劇場

☆来てくれた芸人さん
 みのるチャチャチャ♪
 LLR福田
 囲碁将棋根建
 さらば青春の光森田
 ブロードキャスト!!房野
 竹内健人
 サルゴリラ児玉
 ゆったり感中村
 犬の心押見

***



今日一番笑ったのは、間違いなく、房野さんが登場するなり言い放った、
「ライスさぁ、いつまでこんなことやってるの?」(笑)
房野さんの一言に、全てが凝縮されているかのようでした。
無限大でこれをやっていたのはそれこそ8年くらい前。
当時のメンバーが一堂に会することはなかなかなくなってしまったけれど、集まれば当時の空気に戻る。
いつまでもこんなことやって、終わらない青春を見せてほしいのです。あー楽しかった!


なんと5年ぶりになるお呼ビンゴ。
でもさすがに、クリスマスイブに幕張という「悪条件が重なった(田所さん談)」開催に(笑)。
もしライスしか来なかった場合は、
関町「まあみなさん、何かしら僕たちに向かって投げるものは持ってますよね」(笑)
場所は幕張になったけれど、以前のように、舞台上に畳を置いてくつろげるようにしてくれ、
テーブルの上にはシャンメリーやチキンでクリスマス感を演出。
そしてあの懐かしの電気ビリビリも登場(笑)
この雰囲気を見ると、5年ぶりなのに、5年もたったとは思えない。

悪条件のため、今回は本当に安定を狙ったメンバー中心にメールを送っていました。
なので、毎回のように
「ミスで出演者がいない状態になってしまいました。あなたが来てくれればライブが成り立ちます」というメールが送られてきたのに、
登場しても特にライスに説明を求めない出演者のみなさん(笑)
その結果、お呼ビンゴ初参加のさらば森田さんだけが「なんすかこれ?なにやってんすか?」という事態となっていたのですが、
本来ならこの戸惑いのリアクションが正解です(笑)。
5年ぶりなのに、他のメンバーの慣れすぎっぷりが本当に面白かったです(笑)
出演をお願いするメールには、今までのように、ライスが両手を合わせてお願いするポーズの写真が添付されていたのですが、
それを見たみのちゃんが、
みのる「逆効果だよこれ」
関町「まあ、確かに、仁の顔ふざけてるもんね」
全員『お前もだよ』
この一斉にツッコミする速さ!最高でした(笑)

囲碁将棋根建さんは21時から本社でよしログがあるということで、そしてさらば森田さんはこの後銀シャリ橋本さんと飲むということで、
電気ビリビリゲームだけやって帰って行きました(笑)。
出演時間5分!この一瞬のためにありがとう!
今までなんだかんだで、お呼ビンゴやった時に、ビンゴが一列も揃わなかったことはないらしい。言われてみれば確かにそうかも。
ライブ終盤、『押見さんが来ればビンゴが完成する!どうなる…!?』
というドキドキの空気の時に、「うぃーっす」っていう軽い雰囲気で登場したゆったり感中村さんに、はちゃめちゃに笑いました(笑)。
明日がピンネタ単独で稽古も大詰めという時に、来てくれてありがとう!
今回はさすがに厳しいか…となって、ライブの残り時間もあと5分、そろそろ締め切ろうかとしているときに、
押見さんが登場してくれてビンゴ達成!!
最高に盛り上がりました!
本当にみんな幕張までありがとう……感動のフィナーレでした。
でもその後すぐにみんなにイジられていた押見さん(笑)



中盤、新しい出演者が来るペースが完全に止まってしまったタイミングがあって。
根建さんと森田さんは帰ってしまったので、舞台上にいた、田所、関町、福田、房野、みのるの5人でダラダラ喋ってた時間、最高だったなぁ…。
畳に寝っ転がって、他愛もない話をして。
田所さんが途中で「マジで誰かの家に来たみたい」なんて言っていましたけど、本当にそんな感じでした。
まるで、大学の仲間で誰かのうちで鍋パして、食べ終わって、その後ごろごろしてどうでもいい話をしているような。
青春の一場面のような。

その時に福田さんが話していたのが、
「品川駅にある蕎麦屋は注文してから出てくるのが異常に早い。魔法の蕎麦屋だと思う」という、本当になんでもない話でした(笑)
本当になんでもない話だったんですが、福田さんが
福田「その蕎麦屋があまりにも早いんだけど、自分しかそんなことを言ってないから幻かと思ってた。
   そしたら、同期だったクレオパトラの長谷川が同じことをツイートしてて、『あぁ、やっぱりそうだよな!?』って思った」
……と言っていて。
さすがにこのくだりは、なんだか胸がキュッとなったなあ。
そんなピンポイントで、自分が思っていることがツイートされている時ってあります!?
しかも同期が。
今は活動拠点が離れてしまった同期が。
これがエモいという感情なのかなあなんて思ってしまったりして。
本当に、今日久しぶりに姿を見れた芸人さんも、久しぶりに名前を聞いた芸人さんも、たくさんいて。
みんな、元気ですか。
元気だといいなあ。


今回のライスシチサンライブの突然の復活。びっくりしたけれども本当に嬉しかったし楽しかった。
お呼ビンゴ5年ぶりとは思えないくらい、みんなが思い出す定番のくだり。
あの電気ビリビリのゲームを見ただけで「あーっ!」という声が客席から上がる雰囲気。
定番のくだりを見るたびに、
仲良しの仲間でワイワイやっている姿を見るたびに、
ちょっと胸が苦しくなってしまったのは、
それが久しぶりだと、
なかなか見られなくなってしまったものだと、
実感してしまったから。


今回のライスシチサンライブの突然の復活が、どういう経緯で行われたのか、
今後また開催される予定があるのか、そういうことは全然わからないけれど。
でもまたさ、1年に1回でもいいから、やってほしいよ。
みんなが楽しそうにワイワイやっている姿を見るだけで、幸せだからさ。

そしてまた房野さんに、「いつまでこんなことやってんの?」って、言ってもらいましょ(笑)


ライスネタコレクションライブvol.3 (18/12/21)

2018-12-21 23:30:00 | ライブ感想♪
***
ライスネタコレクションライブ vol.3
18/12/21 19:30~ @ルミネtheよしもと

1.銃弾
2.状況証拠
3.引っ越し
4.魔王からの手紙
5.金庫破り
6.エロイ
7.「ぽい」
8.攻めまして日米
9.それいけ!シロッペ
10.あっちとこっち

***

ライスネタコレクションライブvol.3に行ってきました。
これからもライスのファンでいたいけれど、それと同じくらい、
今日ライスのファンを辞めても後悔はないと思えてしまうほどの圧巻のラインナップでした。
幸せです。ありがとうございました。

ちなみに、各ネタの初出しと思われる日
2.状況証拠(2018年グラン)
4.魔王からの手紙(2012年カヴィ)
5.金庫破り(2014年7月?ライスドキャスト)
6.エロイ(2008年マフェ&バザバザ)
7.「ぽい」(2018年グラン)
8.攻めまして日米(2008年マフェ&バザバザ)
9.それいけ!シロッペ(2009年鈴虫のお腹)
10あっちとこっち(2017年ブラン)

いろいろと間違いもあるかと思いますが、簡易的なメモとして大目に見て頂ければ幸いです。
何が言いたかったかというと。
今回のvol.3は、かなり初期のネタか、かなり最近のネタか、というように極端に分かれていて、
間がほとんどなかったような印象だったので、改めてざっとまとめてみました。

vol.1は、2012~15年あたりの、特にライスドキャストをやっていた時のネタが中心だったと思うんですよね。
vol.3では、ご本人達もエンディングでおっしゃっていましたが、今までの2回でだいぶネタを出しちゃったから、
今回は最近ほとんどやっていないもの、1・2回しかやっていないものもやろうと。
結果として単独のネタが多めになり、かなりボリューム感がありつつも、カラっと笑えるネタもある大変バランスの良い10本になったように思います。
ネタコレでやってくれるネタだけでも、彼らの歴史を辿ることができる。

どのコントも大好きなのですが、意外性重視で言うと、まさか「エロイ」と「あっちとこっち」をやってくれるなんて、全く予想していなかったなあ。
こんな上質なロングコントを無料で見れていいのでしょうか。大感謝です。

さて……。言いたいことはたくさんあるのですが、もう今日は1つしか書きません。
攻めまして日米のことです。
これから長くなりますが、お許しいただければ幸いです。

攻めまして日米が、大好きです。
本当に本当に、このコントを見ることができて、このコントに出会えて、幸せです。
私の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません。
これまで見ることができたのは、4回かな。

昔話をしようと思います。
私が、初めて、攻めまして日米を見れたときの話です。
その時はまだ、「サッカーと戦争」って呼んでました。
2009年に行われた、「ラ・ゴリスターズvs東京シュール5」ってライブ。
何をするのかよくわかっていなかったけれど、このメンバーが出るなら面白いだろうって。
まあ、ゆるいゲームコーナーみたいなのも楽しかったのですが、全組本ネタをやったのが一番楽しかった。
そこで初めて、攻めまして日米を見て。
本当に、言葉にならないほどの衝撃でした。あの時の気持ちは今でも表現することができない。
ゆるいゲームコーナーの後に(笑)あんなコントを見ることになるなんて思いもしなかった。
よみうりホールの約1000人のお客さんが、息を呑んでこのコントの行く末を見守っていました。
思い出すだけでも、鳥肌が立ちます。本当に、本当に忘れられない。
私は2008年の夏ごろからライスを追い始めたので、1回目と2回目の単独には行けなかった。
それまでも、ライスのネタとか、籠の城とか、たくさん興奮する舞台は見せてもらっていた。
でもこの、サッカーと戦争のコントを見た時に、あぁ私は、この人達の本当のすごさを何にもわかっていなかったんだって、そう思ったのです。

本当に不思議なコントだと思う。
システムと情緒が絶妙なバランスで混じり合い、どちらがメインなのかを判別するのは難しい。
それは人によって感じ方が違うだろうし、同じ人でも見るタイミングによって変わることもあるかもしれない。
「情緒的なことをやりたいためにシステマチックな仕掛けを作った」ととるか、
「システマチックな構造を前面に出したかっただけで情緒的なストーリーは後付け」ととるか。
当時もわからなかったし、結局最後まで分からなかったような気もします。
だから、過剰にストーリーに肩入れするのも、どうなんだろうとは思うのだけれども。
ただ、システマチックな仕掛けを壮麗に見せるために情緒的なストーリーを選んだのかもしれないけれど。
それでも私は、このコントを見て、「死の間際だからこそ輝く生の煌き」のようなメッセージを感じ取ったのでした。

本当に不思議なコントなのです。
これを見るたび、今に感謝して精一杯生きなきゃ、とか思う一方で、
「こんなにすごいものが見れたのなら明日死んでもいい」と思ってしまうほど。
両極端なようで、どちらも本当の私の気持ち。

私、ライスを好きになって、世界が変わったんです。おおげさじゃなく、本当に。
毎日が楽しくなった。
充実してるって思えた。
色んな感情を教えてもらった。
大切にしたいお友達にも出会えた。
こんなこと言うのも恥ずかしいけど…生きていることに、純粋に感謝できるようになった。
その始まりです。

それから、2010年の京橋花月単独、2013年のグローブ座単独で見ることができました。
そして今回。
田所さんの「もう攻めまして日米をやるのは最後」という11月のツイートに、本当に落ち込み、悲しくなり、
どうしたらそれを撤回して頂けるのだろう、お願いだからもっとやり続けてほしいと、そればかり。
その思いは今でも変わっていません。
だけど、田所さんが今日のライブ終わりに、丁寧に説明してツイートしてくださったこと、本当に嬉しかったです。
それは、私と同じような気持ちの多くのファンの方がいるということを、田所さんなりに感じ取ってくださった結果なのかなと思います。
何より、『今日観たお客様の記憶にいつまでも残しておいてくだされば幸いです。』って、すごい言葉ですね。
自分の好きな人から「永遠」を求められるなんて。
ファンって幸せですね。

私はこのコント以上に好きになるコントには、今後絶対に一生出会えないと心からそう思っています。
普段、「ずっと」とか「絶対」なんて全く口にしない私ですが、これだけは絶対です。
私の「人生で一番」と「世界で一番」という言葉は、全て攻めまして日米に捧げます。
心から感謝しています。
ただ、万が一、いつか、いつかまた何年も先に、またやりたいなとおもってくれたのなら。その時は大歓迎です。
いつか、いつかそんなときが来るなら嬉しいなと、淡い淡い期待を持つことだけは、許してくれたら嬉しいです。

映画「初恋スケッチ ~まいっちんぐマチコ先生~」舞台挨拶

2018-09-08 23:30:00 | ライブ感想♪
***
「初恋スケッチ ~まいっちんぐマチコ先生~」舞台挨拶
2018/9/8 20:00~ @渋谷HUMAXシネマ
大澤玲美、村上純(しずる)、池田一真(しずる) 、関町知弘(ライス)、田所仁(ライス)、華村あすか、
増田有華、鈴木まりや、前田けゑ、i-nos、神村友征監督、えびはら武司先生
***

「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」の上映&舞台挨拶に行ってきました。
映画はもっとコミカルだと思いきや意外と落ち着いた雰囲気で、
舞台挨拶はもっと静かだと思いきや、しずるとライスがボケ倒し(笑)
印象が逆転する事態となりました(笑)

映画「まいっちんぐマチコ先生」舞台挨拶にしずる&ライス、田所の足が震える
ナタリーさんの見出しが優勝です(笑)

映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生」予告編90秒ver


まずは映画の感想から。
初恋スケッチ、とても素敵な映画だったと思います。
コミカルなシーンやお色気シーンはありつつも、
映画の中心を貫くのは、2度と戻ってこないからこそ美しく心に残る青春の輝き。
その切なさをまっすぐに表現する村上純がすばらしい。
やっぱりこの人はこういう演技をやらせたら、本当にすごい。
映画を見てから改めて予告映像をを見てみると、
最後の、ケンタくん(村上さん)が夜空の中でバイクを追いかけるシーンの、美しさと切なさ、素晴らしいなあ。
池田さんは、感情を爆発させて怒るシーンの迫力とナチュラルさが共存している感じが本当にすごいと思いました。
そして関町さんは、本人が舞台挨拶で「周りの人を笑わせようとしていた」と言っていた通り、ひたすらボケ倒しておいしいところを持って行きすぎです!ずるいよ!(笑)
本当に、いつもの関町さんのままスクリーンに出ていたという感じだったなあ。
それでも、この次回予告にある「見て、かなり反響あるよ!!」っていうセリフのように、一言で一気に雰囲気を変えられる場面がとても胸に響きます。

そして!忘れちゃいけない、「編集長鴨川」役の、声の出演田所さん!(笑)
舞台挨拶では、みんなと馴染めないと言い、しずる&関町さんからは「なんでここにいるんだ」といじられていましたが(笑)
でも素敵な声の出演だったと思いますよ。この映画が田所さんの声から始まるなんて、最高じゃないですか。

舞台挨拶で神村監督が「芸人さん達が集まっているので、ライブ感を大事にしたくて、長回しにしてみた」
という感じのことをおっしゃっていたのが印象的で、すごく嬉しかったです。
校舎の取り壊し賛成派と反対派が対立するところは、ほとんどカットを割っていない感じで、本当舞台を見ているようだった。

面白いだけじゃない、でもシリアスなだけじゃない。
ちょっと非現実的なストーリー展開もありつつも、仲良し三人組が大人になったからの苦悩を描いているところがすごく好感が持てましたし、
こういう映画をしずるとライスに任せてくださったことがとても嬉しかったです。


そもそも、なぜしずるとライスが出演することになったかというと、この映画を企画した前田さんが、
なんと昔、村上さん関町さんと同じバイト先だったそうで!
そこからずっと緩くつながっており、いつか一緒に仕事したいと思っていたところ、今回念願がかなったそうです。
こういうお話を聞くと、なんだか胸が熱くなってしまいますね。
ちなみに詳細はこちらのインタビュー記事に書かれていました。

養子縁組で15億円を相続した芸人が、伝説のお色気漫画「まいっちんぐマチコ先生」を映画化したワケ


そして舞台挨拶。
私としては本当に楽しかったんですが、しずるライスが笑いを取りに行きすぎていて、女優さんのファンに嫌われていないか不安すぎます(笑)。
特に、増田有華さんがすごく真面目に映画の話とか、役作りの話をされた後に、「面白くないですね」と言い放った関町さんは、私でも最低だと思いました(笑)
大澤さんと華村さんはまだお若くて、トークにも慣れていない感じで初々しかったのですが、
その2人を嬉々としていじる村上・池田・関町(笑)
さらに一番面白かったのは、最後に一人ずつ挨拶しているところで、華村さんが、
たくさんの人が集まってくれて嬉しいということを言いたかったのに、その言い方がちょっと面白くなってしまって(笑)、
「こんなにたくさんの人が集まると思っていなかったです」という感じで言ってしまい、会場がざわめく(笑)
村上「記者の皆さん、今の絶対に見出しにしてくださいよ!
   『華村あすか・「こんなに集まると思わなかった」』って!!」(笑)
しずる・村上がツッコミまくり!『まいっちんぐマチコ先生~』で爆笑舞台挨拶


ちなみに、ライスファンとしてぐっときたのは、やっぱりここかな。
>田所も「こんな大事な場面で相方が滑っているのをみると足が震えますね‥!」とコメントすると、
 「なんでお前そんなに遠くにいるんだよ!隣にいろよ!」と、離れた立ち位置になってしまった相方とのコンビ愛をみせる関町
映画『初恋スケッチ 〜まいっちんぐマチコ先生〜』初日舞台挨拶イベント


改めまして素敵な企画に呼んでいただいてありがとうございました。
もう何年も見続けている、大好きなしずるとライスのことを、大きなスクリーンで見られる感動と言ったらありませんでした。
また近いうちに、演技のお仕事あったらいいな…!