昨日の続きです。
ゴッドY氏から2015年から2018年までの4年間の電力使用量と発電量をまとめた資料をいただきました。(2019年以降は自家消費のデータを取っていないとのこと)
ちなみにミニストック-01は給湯器にのみガスを使っています。
コンロはIHです。
空調はエアコンです。
結果は下の表の通り
っていうか、表の見方ですが
年ごとは縦軸で見ます。
項目が横軸となっています。
横軸の説明ですが
①が太陽光パネルの総発電量です。(3kWのパネルです)
②が発電した電気をその時、そのまま自宅で使った量
③が使わずに電力会社に売った量
④が自宅で電気を使うのに電力会社から買った量
⑤が自宅で使った電気の総量となります。
縦軸の右から3番目に2015年から2018年の4年間の平均を記載しました。
この平均値で説明すると
年間の太陽光パネルの発電量①は3311kWで、
その内、自宅で使った電気量②は1032kWなので、発電量の3割ほどを直接的に利用しているようです。
そして、ミニストック-01では、年間⑤4141kWの電気を使っているようです。
このデータを使って、新潟におけるミニストック程度の大きさのお住まいで3kW程度の太陽光発電を設置した場合の償却期間を検証したいと思います。
まず、今時の太陽光発電は1kWあたり30~35万円ほどで設置できるそうなので、ざっくり設置費用を100万円と仮定します。
償却の考え方ですが、
まず売電価格、自家消費しなかった電気は電力会社に売ることができます。
それが現在は1kWあたり19円です。
4年間の平均売電量③は2279kW × 19円 = 43,301円の収入になります。
次に、自家消費した電力は買わずに済んだ電気です。現在の電気の単価を27円とすると、
買わずに済んだ電気(発電の自家消費)量②は1032kW × 27円 = 27,864円浮いたということになります。
この二つの金額の合計が43,301円 + 27,864円 = 71,165円が年間の儲けた(浮いた)金額となりますので、
これで初期費用の100万円を割り算すると
100万円 ÷ 71,165円 = 14.05年
設置費用を回収するには約14年という計算になりました。
で、14年目以降がまるっと儲ける計算になります。
太陽光パネルの寿命は30年くらいと言われています。
つまり残りの16年 × 71,165円 = 1,138,640円が儲けとなります。
ただし、その期間のメンテナンス費として発電した直流電気を交流電気に変換するパワーコンディショナーが10年に1回交換と言われているので、2回交換することになります。
2回の交換費用は大体30万円くらい。
そして、最後使い終わったときの廃棄処分費用。
今のところ15万円くらいと言われています。
ただし、その時足場が必要になって、ミニストックの場合、足場が15万円くらいかかるので、その経費を儲けから引きます。
1,138,640円 - 30万円 - 15万円 - 15万円 = 538,640が30年間の儲けとなります。
1年あたりに均すと538,640 ÷ 30年間 = 17,955円
この30年の間に電気代が超値上がりすればこの儲けはどんどん大きくなることになります。また、その可能性は大きいと考えられます。
デメリットを考えるとやはり雪。
一番上の画像のように、雪がドシャーっと落ちてきます。
植栽する場所を私が失敗して、枝を折る羽目になりました。
植栽位置に注意しながら、
敷地内で雪を処理するスペースを作ることは当然として、間違っても隣家には落とせないし、道路に2面接する場合は、道路に雪が落ちないように検討する必要もあります。
雪を屋根から落とさない設計もありますが、ミニストックの場合、猫の額のような屋根に太陽光パネルを設置するので、屋根に雪を載せておくスペースを作るのは難しいと思ってください。
「4/14追記 屋根に雪を載せる設計の場合、今年の雪でパネルが割れたという報告を聞きました。原則、雪は落とす設計の方がいいようです」
片流れ屋根にして太陽光パネルの載せられる面積を増やしたり、屋根に雪を載せておくスペースを作ることもできなくはないですが、その辺りは設計段階でお打合せになります。
うーん、やっぱり長くなってしまった。
今日はまずは実測値からみた太陽光パネルの収支についてまで。
明日は、この実測値以外のその他諸々のことについてお話しします。
おまけ
今日のハート君
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