今年で誕生50周年を迎えたイギリスの名車Mini。
生産が終了して9年が経ちましたが、1959年の誕生以来40年もの間、大きな改良もなく生産され続けた自動車は、後にも、きっとこれから先もMiniだけでしょう。
私が尊敬するサー・アレック・イシゴニスは、Miniの開発者であり、イギリス王室からサーの称号を与えられた偉大なエンジニアです。
ちなみにMiniは、1999年のカー・オブ・ザ・センチュリー(カー・オブ・ザ・イヤーとは重みが違います)のベスト5に選ばれました。(1位はフォードモデルT、Miniは2位)
イシゴニスの有名な話。
かの有名な自動車デザイナー・ピニンファリーナに「いつになったらあなたのクルマのデザインをさせてくれるのですか」と聞かれたそうです。
エンジニアリングだけを信じるイシゴニスは、「ボディデザインなど2年もすれば流行遅れになるものだ。私のクルマは、私が死んだ後も流行っているだろう」と。
事実、1988年に亡くなったイシゴニスよりも12年長生きしたMini。
私の設計思想も、この言葉に大分影響を受けています。
デザインの為のデザインでなく。機能を満たす理由あるデザイン。というよりは、エンジニアリング。
日本にも、機能美という言葉がありますが、飽きないデザインとは、こういう要素を多く含んでいると思います。
イシゴニスの横顔がプリントされた箱が捨てられなく、結局1回も出した事がありません。
確か(ちょーウル覚えですが)、最初に生産されたミニと同じボディカラーだったと思います。(たぶんです)
私もMiniの所有者ですが(その内、紹介します)、イシゴニスの魂を受け継ぎ、大事にしたいと思います。
私が亡くなった後も、設計した住宅が残っていたら、ホント素敵ですよね。
一番の目標です。
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