native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

建物はどこで建てても同じなのか。

2012-11-10 12:47:32 | 建築構造

開発された団地で、同じ形の建物が並ぶ姿を皆さんはどう思いますか。

どれもこれも同じで個性がなく、つまらないって思います?

統一された街並みが形成されていて、綺麗だと思う?

私は、独りよがりなデザインよりは、景観を大切にしたいので、どちらかと言えば後者の感想を持つかもしれません。(ただし、絶対条件として格好良くなければいけません)

ところが、建売住宅だとしても、どれもこれも同じ建物というわけには、なかなかいきません。

理由は、建てる場所が違えば、地盤の強さも変わるから。

もちろん、地盤調査が似たような結果であれば、同じ設計で進めることも可能ですが、いずれにしても確認は必要です。

そして、その調査結果をもとに基礎の設計をしなければいけません。

基礎の形状は地盤の強さで決まるので、建てる場所が違えば基礎の形状は変わります。

だから、基礎の構造計算書がなければ、いったい何を根拠に家を建ててるの?ってことになります。

「当社はべた基礎だから安心です。」

なんて、言われたら一番の危険信号だと思ってください。

べた基礎だって、敷地ごとに計算していなければ、ただのコンクリートです。


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