goo blog サービス終了のお知らせ 

OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

シンガロンパレード ワンマンツアー 「ZENKOQUEST Victory Origin〜ひくうてい キューブリック〜」@福岡Queblick

2020-12-13 11:51:01 | LIVE

こんにちは。久しぶりのライブレポです。
with CORONAになってからの一発目のライブはシンガロンパレードのワンマンツアー福岡編でした。
実は去年3月のTHE INCOS主催の対バンライブ以来だったので実質約2年ぶり位の再会。去年2nd AL出していた事も、47都道府県ツアーをされていた事も知っていたのですが、対バンライブではどうしても尺が限られているので、演奏曲が少ないのと、被り曲が多いという事が先のTHE INCOSのライブで判明して。それをどうこう言うつもりはないのですが、2018年~2019年に結構その形式は見てきたので、それなら当分いいかなと。それに正直対バンとワンマンでそんなにチケット代が変わらないなら、行くのはもうワンマンだけにしようと思って今に至っていました。当初はツーマンで発表されていたのですが、途中でワンマンツアーに変更との告知がなされ、しかも1日で昼・夜の2回公演という事で、昼なら何とか行けそうだという事で行く事にしました。

会場のキューブリックもご無沙汰でした。最後に行ったのが2月のvivid undressの対バンライブだったので、その時はまさかこんなに行けなくなるとは思っていませんでしたが....。当日は、順番に間隔をあけての整理入場、体温測定、コロナが出た時のための連絡先の確認、マスクと消毒の徹底等、ライブハウス側のスタッフがシビアになっているる独特の緊張感で充満していました。そうなるのは当たり前ではあるんでしょうけど、いてはいけない場所みたいな、余所者みたいな感覚を背負わされたような。昔この会場にあったほわ~んとした雰囲気が無くなってしまっていましたね...
100人は入るだろうハコにあったのは、ステージから見てフロアのかなり後方付近に位置変更された最前柵と、その柵から会場扉の間に置かれた、収容人数の20%位の数しかない丸椅子が、こちらも間隔を取って並べられている光景でした。改めて新型コロナのもたらしさ変化を目の当たりにしました。この昼公演のお客さんは20人位かな。しかし自分以外女性だったような...何故いないんだ、男!!

でも、そんな微妙な空気を良い意味で壊してくれたのはシンガロンパレードそのものでした。
定刻通りに暗転しSEが流れ出すと全員笑顔で入場してきたメンバー。それを見て、声出しはNGでしたが、再会できたことの歓喜に打ち震えるようなファンの方々。惜しみない拍手と視線がそれを物語っていました。ずっと配信ばかりでライブを見ていたので、目の前にアーティストがいて、そして生演奏を堪能できるこの時間に、自分自身も言葉では形容できないものがありました。
「ZENKOQUEST」というのは文字通りあの「○○○○クエスト」のオマージュで、発案者はメンバーが好きだったから、という所らしいのですが、サブタイトルが公演毎に異なっていて、RPGで様々な場所を巡るように、一つ一つの公演に意味を持たせかったのかな?という印象も持ちました。(しかもツアータイトルロゴはドラムのジョンエブリバディ作!!)
詳細なセトリはもう覚えていませんが、このワンマンツアーに併せて発売されたEP「チュートリアル」のナンバーに、これまでのライブの定番曲や過去のアルバムに収録された対バンではやらなさそうな曲を織り交ぜていました。ルーツミュージックやオールディーズに通じる音楽性に、独特のポップセンスを併せ持った曲調が彼らの個性だと勝手に思っているのですが、この日はそれを堪能するだけではない、「何か」がありました。
ライブは「KYOTO-JIN PEOPLE」「UFO」といった定番曲で序盤盛り上げていき、あっという間に一つのピークを迎えました。合間のブレイクの度に何度も感謝の気持ちを口にするメンバーさん。多少脱線して関西人らしい漫才めいたトークも展開されていましたが(笑)ドラムのジョンエブリバディの変顔も顕在で、ああこの変顔あったなあ、相変わらず持って行かれるなあとか、ベースの人の髪色が変わったなとか、この人も跳ねまくりながら弾いてるなとか感じつつも、ライブが出来る事が心から嬉しいというのもバシバシ伝わってきました。
その後、ミドルチューン~バラードセクションへ突入したのですが、このセクションで印象的だったのは「standing by」という曲。4月以降コロナでツアーが出来なくなって家で塞ぎ込んでナーバスになっていた頃、その気持ちを曲にしたら良いんじゃない?というメンバーの後押しもあって書き綴った曲とか言ってたような言ってなかったような....とにかくその時期じゃないと書けない気持ちを歌にしていて、そこから思うがままに生きたいという気持ちを込めた「好きにしたい」という曲へ連なる所が、彼ら自身の感情のうねりのような、ライブの流れとして一番「底」の部分を表現しているようでした。このバンドでそういった生々しい感情を抱えたライブを見たことがなかったので、不思議な時間でした。
だからこそ、様々な変遷を経て、本編ラストに『チュートリアル』の締め曲でもある「ルートA」が演奏された時、それまでの全てが繋がったような、一気に何かが開けたような感覚がありました。これはもう言葉で書き連ねるより楽曲を聞いてもらった方が早いと思うんですけど、ただアップテンポだとか、メンバー全員でコーラスしているとか、そういう次元ではなく、今年起こった辛い事を抱えたまま、それでも歩いていかなくちゃという、彼らなりの前向きな想い。言ってしまえば、このバンドが様々な苦難の果てに見出した一つの答えが「ルートA」という曲に込められているんじゃないかという迫力の演奏で、確かにその時今まで感じたことのない感情が...恐らく「感動」していました。

そして本編後、アンコールではエールの如く「Have a nice day」で終演。
最後は全員で記念撮影を実施しましたが、撮影に至るまでのふざけすぎて墓穴を掘ってしまったようなやり取りを交えて、終了しました。

終了後はその『チュートリアル』のEPを購入してサインを頂きました。合間にメンバーさんときちんとパーテーションで区切った形でね物販席でお話。女の子の時は凄く話してたのに、自分の時になるとやり取りが少し緊張してしまうのは僕の感じが悪いからなんですかね(笑)でも、昔のライブに行ったみたいな話をすると「マジか!」と喜んでました。まあ、リピーターではないので、顔も覚えていないと思うし、他の方はもっと通ってて、それで話が通じる所もあるんでしょうね。そういうその場所でしか会えない方々との再会もまたバンドにとっては嬉しかったんだと思います。


この後は夜公演もあって、自分はもう昼公演のみで帰宅しましたが、夜公演も参加した方もいたみたいですね。
ツイキャスで見たのですが、夜公演終了後、バンドもとんぼ帰りで和歌山県へ向かわれていきました。
そしてこのブログをアップしている現時点では、このツアーは国内公演はもう終了して、来年1月のファイナルの京都公演を残すのみ、という状況です。結果的に、今年の最初で最後の彼らのライブでしたが、短い時間とはいえ、共有出来て、無事に感染なども無くて本当に良かったです。キューブリックももう今年は終わりだと思うので、来年また行けたら良いなと。

結構色々感じさせてくれるライブで、ありがとうございました。また来年、会えますように。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。