ミソッカスとの出会いのきっかけもONTAQですね。本当にONTAQエフェクト恐るべしですよ...。
彼らの「闇夜のキャラバン」という曲が僕は好きなのですが、そこから「追撃のフォークロア」と聞き込んできました。何が好きなのかというと、あの激しいサウンドと歌謡曲のようなメロディアスな歌いこなしですね。あと、「深き森の迷路」の楽曲たちを生で聞くためです。
【phatmans after school】
このライブで対バンに発表されるまで全く知りませんでした。HP見てもメンバーが全く映って無くて笑ってる熊みたなキャラクターだけがアップされているビートクラウザーズなのかと思うほどの秘密主義っぷりが...好きです。ステージではメンバー普通に私服で出てきましたが、ボーカルの人だけがその熊のお面のようなものを被って入場しました。
メディアではほとんど素顔を見ることが出来ず、ボーカルの人は終始仏頂面だったのを覚えていますが、対称的に歌詞は凄くストレートで..ああなんてピュアな少年のような歌詞だろうと、繊細で凄く不器用な人なのかないうのが最初の印象です。歌詞その人が書いているのかは分かりませんが...。セトリは冒頭だけ覚えてませんが、たぶん「人類への過程」「メディアリテラシー」「東京少年」と演奏して、「夕焼け通り探検隊」「正常性バイアス」と徐々にギアを飛ばしていきました。この「正常性バイアス」の歌詞で「どうでもいい」と連呼する箇所があるんですが、これはもう歌詞とメロディが完全に自分とシンクロしてライブで一番のめり込んだ曲でした。メンバーも「そんなもんじゃないだろキューブリック!」みたいな煽りから「FR/DAY NIGHT」「無重力少年」「あいまいみー」と完全に同期主体のクラブ的なデジタルビーツ満載のダンスナンバーが演奏されて、メンバーもフロアも一番熱気がクライマックスに達していました。一つのライブの中でサウンドそのものが目まぐるしく変化していきながら盛り上がっていく展開は中々他のバンドでも見れない光景だったので楽しかったです。でも、そこから「7日間」という曲に繋がったのですが、この曲はオチがね....再生数が一番多いのが分かります。それでもそこから「ナンバーコール」でラストが「ツキヨミ」と紡がれて行って、最後は僕は生きると歌っていたので、ああ良かったなと(笑)
【ミソッカス】
ミニアルバムの表題曲から来るかと思いきやいきなり「盗賊と賞金稼ぎ」「HITSUJI SAVE ME」「ゴーストシップラブストーリー」と冒頭から飛ばしまくる展開で幕を開けたスタートでした。「ミニアルバム、買ってね!」とか言いながら、「夏のイリュージョン」「ブルーライトディスコ」「深き森のワルツ」「沢蟹」等等、同じバンドの曲とは思えないほどに色々なタイプの楽曲が入り乱れていく演奏。
バラードらしいというか歌モノ的な部分は「七色の迷路」という曲だけ。この曲が「深き森のワルツ」と対になっている曲で、キモな部分だったと。その後は「ピエロ・ミゼラブル」「マッドシュリンプス」「I wanna be a ハンサム」「ワルイトモダチ」等と畳み掛けるように、ほとんど激しい曲を中心としたステージでした。バンド名やゴツゴツしてないルックスに惑わされがちですが、デストロイはるきち氏も最期はヘドバンするわ、マイケル氏はシンセのセッティングを破壊するわで、ライブで見ると意外にミソッカスというバンドはアグレッシブで、サウンドは重く、激しく、それでいて歌は歌謡的な哀愁が漂っていたりと色々な要素を凝縮していることを痛感しました。
アンコールでは「擦り切れた靴とロケット」を演奏してくれて締まった感じもあり、いったん客電も点いたのですが、その後も5分位アンコールを続けていたら、なんとメンバーが登場してくれました。まさかのダブルアンコール。「純粋に、うれしいです。最後に、踊って帰れる曲を1曲やりたいと思います!」のMCから「ム〇ンライト伝説」を披露しての終了となりました。この後もあったかどうか知りませんが....。全体的に熱いライブでした。ただ、あまりにハードで硬派な感じのライブだったので、ツアータイトルとか、なんか一ひねりして良いんじゃないかとも思ったんですけどね。その、バンドがどういう方向を目指しているのか今いち分かりにくかった部分も感じました。曲で押し出していきたいのか、砕けた部分も出していきたいのか、が。個人的ですが、せっかくコンセプチュアルなアルバム作ったからそれに沿った曲を並べてみるとか...色々やりようはあるのにとか。なんか偉そうなこと書きましたが色々可能性持ってるバンドだなあと。
集客的にも半分くらいしか人もいませんでしたが、それでも充実した時間でした。