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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

vivid undress『Re:君に出会うための物語~最終章~』 福岡Queblick

2021-11-11 18:07:31 | LIVE

御無沙汰です。
去る11/10にvivid undress(vvun)のワンマンライブに行ってきました。
現状、最初で最後のワンマンライブ。
このライブツアーを持って活動を終了する事が公式から発表された時、正直驚きました。去年メジャーデビューして『混在ニューウェーブ』というまさに第二の初期衝動と云わんばかりの勢いに満ちたアルバムを聞いて、これから付き進んでいくだろうと思っていたからです。
公式blogには経緯がVoのkillaさんから綴られていましたが、様々な葛藤と闘争を経てきた事、そしてやり切った気持ちでもある事など、色んな想いが赤裸々に綴られていて、察するに余りある心境でした。そんな中発表されたラストツアーの初日が福岡でした。思えば、メジャーデビュー直後の去年2月に「出会えたんだ」というツアーで会って以来、去年10月に予定された『変身コンプレックス』のツアー、そして今年6月に発売されたミニアルバム『愛のゲイン』のツアーで福岡に来てくれる予定が、全てコロナでふっ飛んでしまい、やっと実現できた物語の続きが「最終章」というのは、なんて無情なんだと。福岡はずっと対バン形式で、ここに来て最初で最期のワンマンライブを飾った不思議な巡り合わせ。行きたい、行かなければならない、そんな気持ちで行ってきました。多分今年最後のキューブリック。開場前から長蛇の列が出来ていました。遠征している人もいたみたいで、この日はソールドアウトとなり、超満員でした。

SE
1.主演舞台
2.シーラカンスダンス
3.グリーン・ステップ・グリーン
4.ファンファーレ行進曲
5.夢見る2人
6.Make Magic
7.知らない
8.後悔
9.さよならジレンマ
10.感情戦争
11.ララ、バイバイ
12.シンガーソングライター
13.劣等者の逆襲
14.パラレルワ
15.ワンルームミッドナイト

ENCOLE
16.私メンヘラなんかじゃないもん

何時もSEの中笑顔で入場してくる男性陣と、少し間を置いて厳粛な面持で入場してきたkillaさん。
いつもの宇宙服みたいな白い衣装に眼の周りにメイクや装飾を飾っていて綺麗だった。
そんな彼女がギターを構え紡がれたのはまさに開幕の狼煙を告げる「主演舞台」。「さあ新しい私を始めよう」「何度だって生まれ変わる」と決意表明を歌ったこの曲を皮切りに、「シーラカンスダンス」「グリーン・ステップ・グリーン」とアッパーでエネルギッシュな曲を連発。メンバーが煽らなくても要所要所で拳が上げるオーディエンス。生で見たかったっていうのがひしひし感じられました。yu-yaさんも、syunさんも、tomokiさんも全員笑顔でアイコンタクトを交わしつつ、パフォーマンスで応え、煽ったりと、久しぶりのツアーを、そしてライブを楽しんでいるのが見て取れました。killaさんは凛とした空気を纏いつつも、時に舞うような動きを見せながら歌いつつ、「ファンファーレ行進曲」では「踊りましょ!」とハンドマイクに切り替えてダンスまで披露し早くも熱狂状態へ。

killaさんより、ライブツアーが無事に開始できた事への感謝と、Rio様から今夜は「福岡ならではの特別なセトリ」である事が告げられ、「夢見る2人」を演奏。ハンドクラップとテンポ感、サウンド感、メロディが合わさって思わず弾みたくなる疾走感溢れる楽曲。「Make Magic」では80年代のディスコ的アプロ―チでkillaさんがピースサインを殺人的な可愛さで披露。バラエティに富んだ楽曲が続き飽きる事が無い。この曲は男性陣の、特にボトムを支えながら誘導するようなベースラインと、上物で楽曲を特徴づけるキーボードの音色と、そこに有機的に絡むギターのアンサンブルが絶妙でした。ここから配信ベストに未発表曲として収録された相当レアな「知らない」、「後悔」と畳みかけ。「後悔」という暗い言葉にも関わらず、何処か突き抜けているような、その後悔を向き合っているような印象さえ感じました。

そしてライブは佳境へ。演奏されたのは「さよならジレンマ」。そこから「感情戦争」「ララ、バイバイ」「シンガーソングライター」「劣等者の逆襲」と演奏されましたが、見ていてまるでバンドの、、もっと言えばkillaさんの本質を全て出し切るかのようでした。セトリを組んだRio様の意図は分かりませんが、これらの楽曲群が、全部繋がってるというか、一つのストーリーを見てるようでした。vvunの楽曲はkillaさんの歌詞や歌が最大の特徴だと思うし、バンドサウンドはそんな歌声が最大限活かせつつもバンドというアレンジになっているのですが、その音像的な激しさに、内面を赤裸々に綴ったリリックや歌が合わさって、常にギリギリの状況の中で闘ってきた生き様や想い、核心に触れているようでした。そんな中で歌うkillaさんは、歌いながら色んな想いが駆け巡っていたためか、明らかに感極まっていました。

僕も「シンガーソングライター」では凄く感情移入しました。自分に嘘を付けない、素直でありすぎたが故に沢山傷ついてきて、思い通りに行かない、ネガティブな事に振り回され、自分に自信が持てない、そんな自分が嫌で死にたくなる。それでも前に進む事を諦めたくないっていうのを繰り返してきた。一人の歌手としての成功を夢見た原点。その想いを消す事なくこれからも歌っていく、だからバンドのボーカリストにも関わらず敢えて「シンガーソングライター」というタイトルを付けた。と、僕は勝手に解釈してるんですが、そんな想いが「心が生きたいと叫ぶから」「自分に正直でいたい」「本物になってやる」といった言葉にも表れていたと思うし、「すべて見てよ」と云わんばかりにさらけ出して歌う姿はとても輝いていました。生で見れて良かったと思うくらいsyunさんのスラップが圧巻だった「劣等者の逆襲」。さらに無条件に盛り上がれるグループが最高で大好きな「パラレルワ」と終始勢いを保ったまま、ラストはこのライブ唯一のバラード「ワンルームミッドナイト」へ。オーディエンス全員を見つめるように一言一言届けるように、そして最期は「そばにいて」と両手を広げて歌い上げるkillaさんは美しかった。

アンコールで登場した際は、一転してリラックスした雰囲気の中、「メンヘラとRAINBOWどっちが良い?」と即席挙手制のアンケートを行い、挙手が多かった「私メンヘラなんかじゃないもん」を何とそのまま演奏するというサプライズ。最後は激しくかましてアンコールを締めくくり、写真撮影を行って、全員清々しい笑顔でステージを後にし、最初で最期の福岡ワンマンライブは終演となりました。

 

「シンガーソングライター」で、ボロボロになりながらそれでも自分自身を信じて進む事を諦めなかった人が、「ワンルームミッドナイト」で、誰かを愛しているという言葉をしっかり伝えられる境地にまで変わった事を受け入れ認められるようになった事。line blogでの言葉を踏まえると、『君に出会うための物語』への道のりは、もうこの時から始まっていたのかもしれません...その変化を認識した上で『愛のゲイン』で「オリジナルカラー」という一つの答え、生まれた終わりの物語。
赤裸々にここまで表現するバンドって、他にいないと思うんですよ。ずっと追いかけていたのも、その音楽性と、その中のリアルな生き様に共鳴していたからな気がします。あと、メンバー内に福岡出身が2人もいるのもある(笑)。だから、ライブが始まってから、何が演奏されるのか楽しみで仕方がなかった。勿論、披露する度に終わりに向かっていく現実はあるけど、1曲でも多く音楽を共有したい気持ちが強かった。改めて自分にとって、vvunは大切なバンドの1つだったと気付きました。正直、もっと曲が聞きたかった。『愛のゲイン』の「オリジナルカラー」とか。それでも16曲って過去最多なんですけどね。

まあ、長々書きましたが、ライブは決してしんみりした空気ではなく、色々ありましたが、前向きな終わり方だったと思います。余談をすると、Rio様からは、スタッフが本当にいないので今日の物販は実の母親がされている事や、福岡ではほぼキューブリックでしかライブをやっていないので、思い入れのある場所(照明の演出が完璧だと絶賛していました)といったエピソードもあったし。
あと、ツアーでは全会場ごとにセットリストが異なる事や、公演ごとに「仕掛け」を用意して、複数公演来るアンズにも楽しんでもらえるようにしているとの事でした。福岡であれば『変身コンプレックス』の楽曲が全曲入っているのが「仕掛け」かなと察しました。冒頭と本編ラストがそのアルバムの最初と最後の楽曲だったので...のちの公演のセトリを見ても作品ごとにスポットを充てていたので合っていたのかなと思います。予定調和を好まない、まさにオリジナルカラーに拘るバンドだなと。
僕は残念ながらこのライブでvvunとの物語は終わりですが、それでも最後に出会えた事を心から感謝しています。間違いなく2021年印象に残ったライブの1つでした。さようなら、ありがとうございました。

僕が最初に知るきっかけになった曲。


八十八ヶ所巡礼 presents one man LIVE !! 幻魔大祭1009 @福岡天神graf

2021-11-07 19:35:03 | LIVE

御無沙汰です。
これを書いていたのは10月10日なんですが、10月と思えない位暑かったです。残暑ですか、、長すぎやしませんか、、それとも8月が雨ばかりだったから遅すぎた夏を取り戻してるのだろうか、、。
そんな鬱陶しくなる暑さの滾る10月9日、八十八ヶ所巡礼のワンマンライブでgrafへ行ってきました。
最後に鑑賞したのが去年の2月。3~4か月置きにコンスタントに福岡でもLIVEしてくれていたので、あの時点ではまさかここまで期間が空くなんて誰も想像していなかったはずです。実は昨年夏もワンマンライブが予定されていましたが、コロナの影響で出来ずじまいで、そのままライブの告知が途絶えて、年末ごろに入ってアコースティック公演が主要都市で行われるようになっていき、今年に入って新作『幻魔大祭』が発表され、そのリリースツアーとしてやっと福岡で再会となりました。

そんな再会の場所は過去彼らが何度もLIVEしてきたgraf。
ただ移転しており、なんとVoodoo Loungeと同じ雑居ビルの、しかもそのブードゥーの1つ上の5Fのフロアという、同じ建物にライブハウス2つ混在している珍しい状況になってました。(ちなみに元の場所にはQueblickの姉妹店としてOP'sというライブハウスが開店。)
EVで下りて極端に狭い受付のスペースを抜けると、向かって左手にバーカウンター、右手にステージという造りになっていて、バーカウンターとステージがオープンスペースになっている所がgrafらしいなと思いました。ちなみに生ビールを注文したらハートランドでした。中々洒落てますね。
ステージはちょっと変わった造りで、バーカウンターに対してやや左斜めに、ちょうど建物の端から三角形のような形でステージが造られていました。まあ、ブードゥーよりもステージがやや横長になって見やすいというメリットはありつつ、代償として、柱が一本邪魔になって一部見えにくいスペースが出来てしまっていましたが、、、集客人数は恐らくフルキャパの半分か、多くても6~7割程度といった所でした。会話は多かったですが、全員ちゃんとマスクしてたし、しっかり空気の循環してたと思います。

SE
1.幻魔大祭
2.怒喜怒気
3.幽楽町線
4.脳の王国
5.OH! SOJI!
6.狂感できない
7.神@熱
8.IT'S a 魔DAY
9.月斗
10.ohenro3
11.M.O.8
12.JOVE JOVE
13.攻撃的国民的音楽
14.具現化中
15.日本

ENCOLE
16.金土日
17.慧光
18.仏滅トリシュナー

全員PV「幻魔大祭」の衣装で登場。
マガレさんだけ、目の周囲を青くメイクしてました。
かっちゃんさんは、髪が茶髪になっていて、同姓から見ても相変わらず抜きんでて美しかった。
kenzoooooさんは上着をすぐ脱いでいつも通り上半身裸になってました。なんつー筋肉。
相変わらず個性爆発な所も健在でした。

ライブは新作『幻魔大祭』のタイトルナンバー「幻魔大祭」から開演し、「怒喜怒気」と序盤からフルスロットルで畳みかけて行きました。これまでだと割と徐々に徐々に彼らの世界観に引き込まれて行くような印象でしたが、今回はストレートにガツンと冒頭から主張してくる感じが新鮮でした。
マガレさんは足でステップを踏みながら楽しむようにベースを演奏しながら熱唱し、かっちゃんさんは逆に寡黙ながら頭を振り乱し、体を仰け反られせながらギターをかき鳴らす等、体全体を使ってアピール。「幽楽町線」では早くもグラサンを外し、そのグラサンのつるを咥えてギターソロを披露するという色気たっぷりなパフォーマンスまでしてました。グラサンを放り投げた後も観客を1人1人見つめながら演奏するその目力が半端無かった。序盤で早くも持って行かれてしまいました。

「久しぶりだな!福岡の貴様ら!!」
序盤3曲終えて笑顔で話しかけるマガレさん。
今回はアルバムに併せて「魔族」のコンセプトらしく、自分達を魔族だとアピールしてました。
「我々は魔族だ!!と言っても世の中を滅ぼしたりする訳じゃない!人間が大好きでちょっとイタズラしたりする位だ!!最近やっと事と言えば〇〇〇を逃がしたくらいだ...!!」と敢えてローカルネタを出して笑いを誘ってました。その後もマガレさんは一曲一曲終わる度に笑顔で「ありがとう!」と叫び、合間には「貴様らと喋りたい事がいっぱいあるんだよ!!」と話すなど、これまで会えなかった距離を必死に埋めようとしているようでした。grafが親不孝通りという場所にあるので、それにちなんで「親孝行しろよ!」とかも言ってました。

「歌ったりできない分、頭の中をぶっ飛ばそう!!」と「脳の王国」から、変幻自在に曲調が変化するプログレな「OH! SOJI!」、ミディアムテンポながら独特なポップなメロディーが心地良いのに、何処か切ない空気な拭えない「狂感できない」、現状の災禍をモチーフにしたかの「神@熱」「IT'S a 魔DAY」と、変幻自在で摩訶不思議な音楽性を表現していきました。ただ、それでもこの日の彼らは、とにかくライブが出来る、目の前で自分達を求めてくれる「貴様ら」と再会できた歓びを、そして満足にライブが出来なかったこれまでからの解放を、もっと言うと「勢い」を感じました。
実は『幻魔大祭』を始めて聴いた時、それまでのテクニカルな摩訶不思議さよりも、ストレートでシンプルなロックンロールアルバムというのが最初の印象でした。詰まる所「分かり易い」という要素が強かった。だからスッとアルバムの世界観に入ることが出来たし、何度もノンストップで最後まで聴ける感覚。
ライブは終始突っ切る様な流れで、「月斗」から勢いを止める事もなく、マガレさんの絶叫、かっちゃんさんのギターと魅せ方の双方に拍車のかかった演奏、kenzooooさんの重厚なドラムが織り成す激しさ、楽しさ、その中に彼らならではの超絶技巧な圧巻のパフォーマンスで駆け抜けていきました。特に「M.O.8」~「JOVE JOVE(序盤のマガレさんのバンドマイクは新鮮でした)」~「攻撃的国民的音楽」と連なった場面での一体感は凄まじく、このライブ最大のハイライトだったと思います。

「お前ら何人だ?オレは日本人だ!!」と堂々と締めくくられた「日本」で本編を終了し、鳴りやまない拍手に導かれて登場した3人。kenzoooooさんは登場するや笑顔で観客を見つめ、勝手に頷いてドラムセットへ戻っていくだけで会場の笑いを誘ってました。動作だけで笑いが取れる凄いドラマー(笑)

「ここからは我々の残業タイム、貴様らにとってはボーナスタイムだ!」と始まったアンコールは、まず「金土日」のリズムに併せてメンバー1人1人アドリブソロを披露。マガレさんが「適当なドラムを弾くぞ~!」とか「適当に片手だけでギターを弾くぞ~!!」とか言ってメンバー紹介しつつ全員キレッキレのソロでしたが、中でも本当に片手だけでソロを弾き倒したかっちゃんさんは凄かった。
「やってる意味の無い事が大切 僕らも貴様らもライブハウスもバーカウンターさんも皆頑張ってる!!」等と応援歌になった「金土日」から、『幻魔大祭』でもストレートなメッセージソングに聞こえる「慧光(えこう)」へ。この曲は初めて聞いた時、特にメロディが...「紫光」のメロディを彷彿させて一番印象に残った曲です。歌詞に「慧光」という言葉は出てきません。恐らく、「衆生の心の闇を照らす阿彌陀仏の智慧の光明」として、歌詞のテーマを総括した言葉としての「慧光」なのかなと、勝手に捉えているのですが。とにかく好きだったんですよ。特に、終盤に「いかれた世でもどうか御無事で」という印象的なフレーズがあるのですが、今の世情の中で、そんな曲がこの局面で披露された事に、彼らなりの想いを感じました。
そしてラストは「渇愛が止まらない」と繰り返す「仏滅トリシュナー」をクールに叩き付け、「福岡ありがとう!」と清々しくさっぱりとした表情で袖へ消えて行かれました。

色々書きましたが、一言で言うと「カッコよかった!ありがとうございました!!」に尽きます。
『幻魔大祭』も純粋にカッコいいロックンロールアルバムだし、また聞きたいと思った。
grafも移転して音質や照明のクオリティーが上がってて、気持ち良かった。
また、お会いできるのを楽しみにしております。本当にありがとうございました!!